2006年5月〜8月分
参考までに、マークをつけてみました。馬の話題:音楽の話題:古典芸能・文学の話題:
帆船の話題:「指輪物語」及びPJ版映画「ロード・オブ・ザ・リング」の話題:'06年8月28日(月) 晩夏今年は朝顔の育ちが悪く、花も少ないし葉もだいぶ枯れてきてしまいました。長梅雨だったせいでしょうか。今日は少し涼しい一日で、すごしやすかったです。でも、このまま涼しくはならないんでしょうね。今年も、夏ばて気味で、また日記をまとめ上げしてしまいました。まあ、夏ばてといいながら、テレビやらネット映像やら見て、寝不足というのもあるんですけどね。
20日から始まった、ドイツのハーグで行われている世界馬術選手権は半分が終わりました。
最初の種目は、エンデュランス、馬のマラソンと言われますね。日本から出場した二人は、どちらも途中のチェックポイントでリタイアとなってしまいました。ゴールできるのは、大体半分くらいの人馬という、難しい種目なのです。せめて、完走出来ればと思っていたのですけど。日本からは出場していない、ボルティングは若い人だけの種目。馬の上でサーカスのようなアクロバットのような演技をする種目です。個人と団体があります。たいてい、タイツのようなぴたっとした衣装を着ていますが、ひとりモーツァルトの時代のような衣装を着た男子選手がいました。ネットの接続が悪く音がきこえなかったのですが、モーツァルトの音楽を使ったのでしょうか。この種目の音が聞こえると驚くのは、声援がとても大きいこと、演技の前と後の大歓声、手拍子、口笛、そして旗を振ったりとものすごい賑やかさです。その中で、集中した演技ができる馬はものすごい適正があるのだろうなあと関心してしまいます。もちろん中には、早く帰ろうよ、という様子を見せる馬もいました。やはり、写真で見るだけではわかりませんね、ネットさまさまです。
イベンティング、総合馬術とかスリーデーイベントとも言われる種目は、三日間で、馬場馬術、クロスカントリー障害、馬場の障害を一頭の馬と選手でこなす、これも大変な競技です。優勝は、イギリスの女性でした。団体は、ドイツが金、イギリスが銀、オーストラリアが銅でした。表彰式は雨の中でしたが、チーム4頭ずつ並んでのウイニングランは、とってもかっこよくて感動的でした。
馬場馬術、ドレッサージュはほとんど見られませんでした。グラン・プリ・スペシャルの優勝はイザベル・ベルト、グラン・プリ・フリースタイルはアンキー・ファン・グランシュファンが優勝。順当という感じですね。馬場は、選手が警察官や軍人の場合は、燕尾服ではなく制服で演技をします。これがなかなかかっこいいんですよね。ハイライトで少しだけ映っていたのですが、あれは誰だったのだろう。オリンピックの時にこの日記にも紹介した、白いアンダルシアンに乗る、ソト・アンドレドはグラン・プリス・ペシャルで19位、グランプリで29位でした。日本人選手は、グラン・プリで、74,75,80位でした。
後半は、ドライビング(馬車)、ウエスタンのレイニング、そして障害馬術です。ネット画像がうまく動いてくれるかが心配。
そして、アメリカのニューヨークでは、テニスの全米オープンです。アガシの引退がやはり最高の話題になっているようです。こっちは、テレビなので大きい画像で見られるので安心。いい試合が見られるのを楽しみにしています。
'06年8月26日(土) アニメ「シュヴァリエ」
WOWOWのアニメ「シュヴァリエ」は、今日で2回目でした。ちょっとゴシックホラー調で、怖いところもありますが、なかなか面白いです。フランスはルイ15世の御世、愛国の騎士(シュヴァリエ)デオンが主人公です。シュバリエ・デオンって聞くと「花の美女姫」シリーズを思い出しませんか?美女姫たちが、何かの余興でお芝居か何かやっていたような…久々に読みたくなっちゃったけど、コミックスはどこにしまいこんだやら。
そして今、図らずも読んでいる本が、ずっと前に買って積読だった「二人のガスコン」(佐藤賢一著)です。やはり同じような時代のフランス版ちゃんばら活劇小説です。ガスコンというのは、ガスコーニュ人ということで、四銃士のダルタニアンと、シラノ・ド・ベルジュラックという性格の違う二人が、ひとつの仕事にかかわることになってしまうという物語。それぞれの小説を踏まえて書かれているのですが、その手法も巧妙。文体も、なんと言うか講談のような小気味の良い語り口で、とてもテンポ良く進むお話なんですよね。まだ、上巻なんですが、楽しいです。
あ、ただアニメ「シュヴァリエ」でどうしても気になるのが馬の手綱。アニメーターさんがいくら日本人で馬になじみが無いって言ったって、競馬なら毎週中継しているし、その辺に乗馬クラブはいくらでもあるのだし、何であんな手綱の描き方になるのかが不思議です。走っているときに一本しかない手綱が、ぶらんぶらんと翻っているのですよ。尻尾じゃないんだから、あれじゃ馬も人もバランスが取れないし、止まったり曲がったりがとっさにできなくて危ないです。大草原ならそれでもいいけど、街中なのに。
'06年8月23日(水) 映画「スーパーマン リターンズ
面白かったです。久々に、もう一度見に行きたい映画でした。もともとあの衣装は好きではないのですが、そんなことは忘れてしまうくらい、端正な美貌の青年でした。クラークの時も、スーパーマンの時も、どちらもちょっと可愛くてよかったです。おまけに、いろいろなシーンで綺麗なお顔の見せ場があるのですわ。本当に、彼のお顔をこれでもかと見せてくれました。いつもの空を飛ぶシーンや、さえない記者の顔、ベッドに寝ているのも2バージョン、水の中でゆうらりとしているところや、水からあがった乱れ髪とか、まるで一昔前の少女漫画のような印象でした。眼福眼福。
'06年8月20日(日) 至福のとき再び
今日は東京オペラシティーへ室内楽を聞きに行きました。チョンさんのピアノ、大進くんのバイオリン、そして、コー・ボンインという若手のチェリストのトリオでした。チョンさんのピアノは今年二回目です。3月のバルトリとのデュオは、どうしても歌の伴奏なので蓋が閉めてあって、ピアノの音を堪能するにはいたらなかったのですが、今度はしっかり聞くことができました。ベートーベンと、チャイコフスキーがメインで、ショパンとクライスラーの小曲、アンコールはショスタコーヴィッチと、盛りだくさんでした。チャイコフスキーは特に良かったです。マエストロの多彩で迫力のあるエネルギッシュな音色、大進くんのバイオリンも聴くたびに成長しているのが感じられてすばらしかったです。チェロの青年は、ヨー・ヨー・マのシルクロードプロジェクトに参加しているそうで、楽器もマ氏のものを使っているとか。さすがに良い音色でした。
いつも、同じことばかり書いていますが、やはり音楽は生がいいです。上質の音楽に浸る喜びは、言葉では表せないですね。ロビーでは邦訳された、マエストロのお料理本を売っていました。小学生くらいの子供をつれた女の人が「ピアノのおじさんのお料理のご本よ」と言っていました。ははは。マエストロのお料理好きはファンの間では有名だとおもいます。コンサートのあとご自分で家族やゲストのために、お料理をされるのだそうです。本に紹介されているのは、どれもおいしそうで、エプロン姿のマエストロもうれしそうです。イタリアンがお好きだそうで、パスタ料理の紹介も多かったです。
アマゾンjp.へリンク(別窓)→マエストロ、チョン・ミョンフンの「幸せの食卓」―名指揮者が語る音楽と料理のレシピ集さて、ドイツのアーヘンでは、いよいよ馬術の世界選手権が始まりました。テレビではやりそうにないので、HP観戦ですが、楽しみです。
'06年8月16日(水) 馬いろいろ
乗馬のお友達3人で、居酒屋でおしゃべりをしました。もちろん、馬の話、テレビの話、旅行の話などいろいろ、共通の趣味があって気の置けない友達はいいですね。
今度のオリンピックは、馬術は香港が会場になります。ヨーロッパなどに行くよりは近いから、いけるといいなあなんて話も出ました。ドイツの世界選手権も、もうすぐ始まりますね。新聞に、エンデュランスの増井光子さんの記事が出ていました。69歳なんて、年ばかり強調されてますが、エンデュランスに出ること自体が、ニュースですよね。完走できるといいですね。
ちなみに、今年は12月にアジア大会もあるんですね、カタールのドーハだそうです。アジア大会は、太極拳とか、チェスとか、ビリヤードなど、かわった種目があって、これも面白そうです。
今月の初めには、大井競馬場のトゥインクルレースにも行きました。馬を見てもわからないので、新聞をみて、親たちの名前で買ってみました。2レースほど買って、負けなし。といっても、100円とか200円の世界ですけど。
ともあれ、ここのところ自分は馬に乗りに行っていません。夏ばて気味なので、秋になったらまたのんびりと乗るつもりです。
'06年8月13日(日) 初野球観戦
誘われて、横浜スタジアムへプロ野球を見に行ってきました。実は、野球ってぜんぜん興味がなかったのですが、思いのほか楽しかったです。
キャッチャーの後ろの、上のほうの席だったので、球場全体が見渡せるので、客席の様子も面白かったです。ビールやコーラを売る若者たちが、たくさん歩いているのが、そろいの蛍光色の服を着ていて妙に目立っていて、つい目が行ってしまいます。重い荷物を肩にかけて、3時間近く階段を上がったり降りたりは大変そうでした。野球は、ホームの時間帯とアウェイの時間帯が交互にあるので、お客さんも休む暇があっていいですね。だから、試合時間が長くなっても大丈夫なのかな、サッカーと違ってのんびりムードな感じでした。野球の人気の理由がひとつがわかった気がします。
交代の時間帯には、放送席とスコアボードの画面を使って客席を映したりして盛り上げていました。
試合中、審判はこまめにホームベースをお掃除していました。お相撲の呼び出しさんを連想してしまいましたよ。
試合は、横浜対ヤクルト戦、緑のビニ傘と東京音頭も聞けました。得点が1−6だったので、9回目を見ずにかえろうと外に出たら、歩いている間にさらに2点入れられてしまったようでした。'06年8月10日(木) やっと
7月の半ばに、ちょっとした不注意からパソコンがダウンしてしまいました。やっと何とか復旧にこぎつけましたが、まだ病み上がり。辞書登録したものも消えてしまったので、入力も大変。
サッカーもテニスもヨットも終わってしまいましたが、もうすぐ馬術の世界選手権が始まりますね。
今年のNHK教育テレビの「ドイツ語会話」は前半がサッカーと旅行がテーマ、後半は乗馬留学が寸劇になっています。これって、それぞれ世界選手権が開かれるからかしら、なんて思っています。映画は「ホワイト・プラネット」「ゲド戦記」「パイレーツ・オブ・カリビアン 2」など見ました。それぞれ、1000円の日に。ゲドはだいたい各新聞評どおりかな。ホワイト…は、生まれて初めて映画館で寝てしまいました。パイレーツ・オブ・カリビアンは、海と船に500円、最後に出てきた人に500円、って感じでしたよ。
劇場は本当に満員だし、前作が面白かったので期待して行ったら、ぜんぜん別物になっていました。少しは残っている物語性も台詞の楽しさも、過剰なアクションにかき消されてしまって、同じ監督、脚本家とは思えない。作っているほうは楽しそうだけど、見ているほうはそれほどでもないよ、って思いながら見ていました。何で優秀な船乗りだった人が、自分の心臓を抉り出したら蛸のお化けになってしまうのか?前回のゾンビはまだわかったんだけどね。ハリーハウゼン張りの蛸のお化けは、ピーター・ジャクソン監督作品か?って(笑)そうそう、せっかく前回のエンドロールの終わりに出てきたお猿がいたのに、ぜんぜんアップになりませんでしたね。
この映画は3ができるのは周知の事実のためか、それほど驚いている様子でもなかたけど、もう少しまとまった終わり方にしてほしかったと回りの声が聞こえました。しかし、この調子なら3を見る気は起きないんだが…行くけど。そうだ、お馬は今回、冒頭のシーンでちょっとだけ出てきました。英国の海兵隊さんたちのボートに、士官を乗せる一頭だけ乗っていました。
ちょっと納得がいかなかったので、家に帰ってお口直しにDVDで「バットマン・ビギンズ」を見てしまいました。来週は「スーパーマン」ですね。楽しみにしています。
★おすすめトレイラー〜納涼☆ペンギン映画です★
日本では2007年春公開のようですが、これは夏のほうがいいと思う、CGペンギン映画。ヒュー・ジャックマンやイライジャ・ウッドが声をやっているようです。
ハッピー・フィート http://www2.warnerbros.com/happyfeet/'06年6月23日(金) テレビスポーツ観戦は続く
ここのところ、パソコンを開けると吐き気がするような状態が続いていたのですが、少し回復してきたので、また日記まとめ上げです。
テニスの全仏オープンがナダルとエナンという、応援している二人の優勝で終わりました。ジュニア男子のダブルスには、日本人の子が優勝したんですが、ニュースになっていたかしら。大体、テニスはシャラポワ以外は普通のニュースのスポーツコーナーにはほとんど取り上げられませんからね。
テニスが終わったとおもったら、今度はサッカーのワールドカップです。毎日寝不足と眼精疲労ですわ。フィーゴのいるポルトガルが勝ちあがりで嬉しいです。黄色いユニフォームのロナウジーニョも新鮮。ベッカムは長袖で暑くないんでしょうか。
で、サッカーに気を取られていると、ウィンブルドンが始まってしまうのでした。
その間にも、ヨットのボルボ・オーシャン・レースがまだ続いています。実際にはABNアムロ1の優勝で終わっているのですが、テレビ放送はまだニューヨークあたりなのでした。パイレーツ・オブ・カリビアン=ブラック・パール号は、最後のコースで1位という、華々しい結果で総合2位を勝ち取りましたね。毎週あの髑髏と赤と黒のヨットをみていると、ヨットが主で映画の「パイレーツ・オブ・カリビアン」が従のような気がしてきます。本当は、映画の宣伝のためにディズニーが資金を出しているんですけれども。映画の2作目の公開ももうすぐですね。今度は、ゾンビたちが蛸とか魚とかのお化けみたいな格好でとても変です。でもまた、海を行く帆船の姿が大画面で見られるので、楽しみにしています。
そうそう、ボルボはブラックパールという車を発売したんですね。
それにしても、FEI World Equestrian Gamesは、何処かのスポーツチャンネルでやってくれないのでしょうか。このHPを立ち上げたころは、欧米のショウジャンピング(障害飛越)の大会など時々放送していたのですが、この頃は全然ないですね。馬関係があっても、アメリカの競馬だけです。'06年6月22日(木) 帆船「あこがれ」
念願の帆船に体験乗船してきました。今回はほんの数時間でしたが、それでもいろいろやってみることができて楽しかったです。GWのオフ会のとき、大阪市所有の帆船「あこがれ」が、横浜で一日コースをやるというのを聞いて早速申し込んだのでした。Gさま、ありがとうございます。
以前、横浜にいた「海星(かいせい)」は今はアメリカにいるそうですが、今回とおなじぷかりさんばしに停泊しているところを見たことがあります。もっと小ぶりな帆船でした。名古屋万博の時にお台場で見学した「ビクトリア」も小さいお船でした。なので、今回の「あこがれ」はけっこう大きくて広々としているなあ、というのが乗り込んだ時の第一印象でした。
梅雨で天気が心配でしたが、曇り空のまま雨は降らずにすみました。朝は海風が涼しかったものの、昼間はほとんど無風状態で暑かったです。
東京湾内は船の交通量が多いので、様子をみながらコースをきめるということで、ブリッジでは船長が周りの船の様子を見ながら進路を指示していました。近くを通る船に手を振ると、向こうでも気付いて手を振ってくれたりと、ゆったりのんびりした航海。風がないし、遅い船は湾内でもお邪魔になってしまうそうで、ずっとエンジンを使って航っていました。5ノットくらいのようでしたが、思ったより速い感じでした。
船内の見学が終わると、いよいよ展帆です。今回の参加者は二十数名だったので、帆はジブ(船の前のほうの三角帆)2枚と、ミズンの縦帆1枚でした。一日コースの定員は60人くらいだそうです。ロープを引くのは大勢なので意外と他の人の力ですんでしまって、私はあまり力が入れられませんでした。これって、リズムが合わせられなかったってことかしら。クルーの方の声にあわせて、掛け声をかけるのですが、これも意外と声が出ませんでした。あまったロープをビレイピンにかけたりするのも、もちろんはじめてです。ごわごわするのを手にかけて輪にするのはけっこう大変。そして乾いているのに重さがありました。これで濡れていたりしたら、かなり力が要りそうです。
ロープを引くときの掛け声は「あこがれ」では『2−6 heave!(トゥーシックス、ヒーブ)』というのですが、後で引いている年配の女性が『ヒート!』と元気良く言っていました。確かに「ヒーブ」なんて聞き慣れない言葉ですね。これが「ホーンブロワー」のDVDなどを見ていると普通になるんですけど。
ところで「ビレイピン」というのは、帆を操作したり止めたりしてあるロープをかけてある取っ手がついた棒で、丸い穴にさしてあり、抜き取ることもできます。真鍮が基本ですが、木でできているものもあります。樫の木など普通の軽い木材もありますが、もう一つの大き目のビレイピンの木材は、リグナムバイタというものだそうです。水に沈むほど重い樹脂の多い素材で、金属では曲がってしまうような強い圧力にも耐えるほど、硬くて強いのだそうです。
ちなみに、小説から帆船好きになった私としては「ビレイピン」=「人を殴る道具。使わないときはロープを掛けて置く」というのが基本概念でした(笑)。今回初めて、意見があう女性にあいました。同じ班になった人で、やはり「マスター・アンド・コマンダー」や「ホーンブロワー」がお好きなのだそうです。自由時間に、ロープがかかっていない真鍮のビレイピンを抜いて持ち上げてみましたが、やっぱりとても重かったです。殴られたら命も危ないですが、その前に殴ろうと思っても重くて振り被ることが難しいと思いましたよ。お昼ごはんは、ボランティアのクルーの方の手作り。メスルーム(食堂)ではなく上甲板に出て頂きました。美味しかったです。
昼休みとセイル後半には、ロープワークも少し習いました。もやい結びを覚えましたよ。ファイヤー・エスケイプ・ノット(一本のロープに結び目を一度にいくつも作る、緊急時の縄梯子にする結び方)も、一重と八の字結び(エイト・ノット)の両方ができるようになりました。飾り結びも一つ習いました。
ご飯のあとは、いよいよマスト登りです。メインとミズン、分かれてのぼりました。私は、ミズンマスト(三本あるマストのうちの一番後ろ)。命綱をつけたり説明を受けているうちに、できるのかしらと心配になってきましたが、実際に登ってみると、それほどでもありませんでした。今回は時間も短いこともあり、30メートルの高さのあるマストの中ほどにある足場(トップ)のところまででした。船体の外側に回って、マストを支える三角形に張られたはしご状のロープを登ります。はじめは両手を広げたくらいあった縦のロープの幅が高くなるほど狭くなり、足をかけるところも狭くなっていくので、一歩ずつ新しい経験。とにかく風がないので、船はほとんど揺れていませんでしたから、登るときは、もっと凄く怖い感じなのかと思っていけれどもそれほどでもなく、楽しく登れました。ただ、ラバーズ・ホールはないので、トップの手前で背中を下にして反り返った角度で登るところがあり、そこは少し緊張しました。もちろん、そこに達すると、クルーが待ち構えて命綱をかけてくれるので安心です。心配なのは、自分の握力と腕力に自身が無いこと。高さは怖いほどではないんだけど、力が足りなくて落ちたりしたら恥ずかしいなと(笑)。
トップに立つと、やはり甲板ははるか下にあって気持ちよかったです。命綱をかけてあるし、揺れないので、危ない感じはありませんでした。もし、風が強かったら、かなり揺れるんでしょうけれど。狭いところに何人かで立つので、人を突き飛ばさないように小さくなっていましたけれども。「あこがれ」は縦帆の船で、横帆はフォアマストにしかないので、横桁体験はできませんでした。何泊かする航海だと、それも体験できるそうです。
降りるときも、特に問題はないのですが、腕を伸ばして体を離すように言われたのに、近づいていたらしく、何度か膝が引っ掛かりそうになりました。 自分では、けっこう上手くできた気ではいるのですが、きっと馬に乗っているときと同じで、傍から見たらかっこ悪かったんだろうなとは思います。
ともあれ、念願のマスト登りができて、上機嫌でありました。楽しかったです。今度はぜひ、上まで上りたいものです。短い体験乗船でしたが、いろいろなことをやってみたり、お話を聞いたりできました。クルーの皆さんとボランティアの皆さんが明るく親切に教えてくださって、とても楽しい数時間でした。ありがとうございました。
それから今回、Salty FriendsのQタロー様にも、はじめてお目にかかることができました。いろいろお話が聞けて楽しかったです。
'06年6月15日(木) ナポレオンと輓馬
両国の江戸東京博物館へ「ナポレオンとヴェルサイユ展」を見に行きました。常設展示は広々していますが、特別展は人も多くて狭苦しい感じでした。フランスだし、船はないけれども、お馬の絵がありそうだと思っていきました。数は少ないけれども面白いのがいろいろあってよかったです。
ナポレオンといえばこれ、という有名なアルプス越えの絵もありました。マントを翻したナポレオンが立ち上がる馬に乗っている、あれです。今回は、5枚あるうちのダビッドが自分用に持っていた一枚だそうで、ブチ毛の白馬のでした。今回初めて気付いたのですが、胸繋にダビッドの名前があるんですね。この一枚だけなのかな、他のもあるのかしら。
アウステルリッツの戦いの前夜という絵では、勝ち戦の余裕が見られる画面で、馬たちものんびり。鞍をつけたまま地面に転がって砂あびをしている馬もいました。
マイセンのツボにも騎馬の軍人や、軍の様子が描かれているのが数点展示されていました。
ロシア遠征のボロディノの戦いの絵もありました。音声解説には、コレンクールの名前が出ていてちょっとおどろきでした。馬事総監コレンクールは、フランス軍の軍馬にかかわる最高責任者でナポレオンに随行し、回想録を書いたりもしているのですが、ナポレオン関係の書物にもあまり名前がでてこないんです。
そのほかにも、調度品などいろいろあっておもしろかったです。そのあと、映画「雪に願うこと」をみにいきました。こちらは、北海道のばんえい競馬が舞台のお話。東京に行ったきり13年ももどらなかった弟が、事業に失敗して、兄の厩舎に転がり込んでくる所からはじまります。舞台はほとんど、ばんえい競馬の厩舎で、調教や世話の様子などが見られておもしろかったです。物語も、劇的な愁嘆場や事件は起きず、それぞれが抱えた問題があって、皆が前向きに一歩進む、というようなとても落ち着いていて、気持ちの良い映画でした。雪景色もきれいでした。
輓馬って、調教のときやパドックから本馬場に行くときは、騎手が鞍なしで馬にまたがるんですね。やってみたい!と思ってしまいましたよ。大きくて優しそうなお馬たちでした。'06年6月4日(日) 安田記念
いつものBBSのお友達の猫に会いに行く前に、一度行きたかった府中競馬場に寄り、その前に、湘南台でもう1人のお友達夫妻と待ち合わせをして美味しい食事をしました。盛りだくさんの一日。
府中競馬場には、競馬博物館があって、その中庭の池ではカルガモの親子が遊んでいました。仔ガモたちはそれぞれしきりに泳いだり潜ったり走ったり、力いっぱい遊んでいました。見ていて飽きないので、ずっと眺めていました。馬を見ていた時間より長かったかもしれません。競馬場の隅の方には乗馬用の馬場があって、引き馬に人が並んでいました。可愛いポニーが数頭出ていました。引退したサラブレッドが2頭、皆に触られるために立たされていてちょっと迷惑そうな様子。ともあれ、パドックやレースよりお馬が近いので、ついこっちに行ってしまいます。
博物館の中にはゲートの模型も展示してあります。近くで見ると大きいですね。電動のお馬に乗ることもできます。目の前にテレビ画面があって、ゲートの中からの眺めからスタート、前を走る2頭の馬を見ながらコーナーを曲がり、ゴール前にスパートして、一着でゴール、というレース体験ができるわけです。実際は、画面が曲がっていても馬の動きは変わりません。動き方は、襲歩(しゅうほ:ギャロップ:競馬の走り方)というよりゆるい駆歩(かけあし:キャンター)ぐらいの速さでした。何より違うのは、プラスチックの馬がゆ〜らゆ〜ら動いているので、筋肉の動きや、馬の足が地面を蹴る感触が体に感じられないこと、ですかね。競馬学校の練習風景で見る電動馬もあんななのかなあ。博物館の、丸い部屋の壁全体がスクリーンになっている部屋で見た、イギリスのニューマーケットの映像で、生徒が乗っていたのだけど。レースは、安田記念だけみました。いい季節なので、芝コースは青々、こちらもクローバーが繁る地面に座って見ました。勝ったのは香港から来た「牛精星運」というお馬でした。あ、もちろん、馬券は買っていません。
お馬に興味の無い子供たちが遊ぶように、敷地内には広い公園もあります。そこにはなんと、ダービー号という帆船もあるのでした(笑)。大まかに言うとコロンブスの頃の形の船ですが、この前日本に来たビクトリア号より大きいようでした。馬だけでなく、鳥あり船ありで、初めての府中競馬場はとても楽しかったです。
そのあと、お友達の家にお邪魔して美味しいお食事。私は何もお手伝いしませんですみませんでした。私は猫ちゃん用のおもちゃを持っていったので、一緒に遊ぼうとしたのですが、やんちゃ坊主のはずが、まるで借りてきた猫になってしまって、他の部屋に逃げ込んでしまうので、ほとんど遊んでもらえませんでした。真っ黒で柔らかい毛並みで、金色のまん丸お目々の可愛い男の子でした。また今度ね。
'06年5月31日(水) 映画「デイジー」
面白かったです。ここのところ、ずっしりと重いのや煮え切らない映画ばかりだったので、溜飲が下がる思いでした。これは、韓国映画と言いながら実は香港映画ですね。「インファナル・アフェア」「頭文字D」のアンドリュー・ラウ監督ですから。ちょっとスイートな男のロマン映画でした。
控えめな恋する殺し屋とインターポールの刑事、二人が思いを寄せる画家の女性。彼女の元に毎日デイジーの花が届けられるが、送り主がわからない。ふとしたことから出会った刑事と恋に落ちた彼女は、彼が送り主と思い込むが…。途中までは、ほのぼのとした恋を描きながら、途中から銃撃戦が起き、意外な方向へ進みます。そして最後のまとめ方まで上手いと思わせる映画。楽しみで見る映画はこういうのがいいなあと、感動してしまうのでした。
前半はそれぞれの独白によって、時間が何度か遡って同じシーンが描かれます。羅生門の手法ですね。舞台はオランダ、アムステルダムでしょうか、物語が十分面白いのに、背景まで素敵で、自分も旅行に行っている気分。彼女はお祖父さんの営む骨董品店に住んでいます。殺し屋は運河に浮かぶボートが住まいで、刑事の家はとてもシンプルなデザイン、それぞれとても素敵。主な舞台になる、画家たちが似顔絵を描いている広場も綺麗だし、デイジーの咲く田舎の風景や、なんでもない道端まで絵になるのでした。
もちろん、音楽もハリウッド物のようにうるさく無いのもいいです。
そういえば、オランダなのに、韓国語と中国語(殺し屋のボス)以外は英語だったのはちょっと謎ですが。唐突にお馬が出てきたのは、驚きでした。観光用の馬車は背景として、もう1頭、お祖父さんの田舎で買っているポニーらしいのですが、ほんのワンシーンだけ、身も心も傷ついた主人公の女性が手から食べ物を上げている場面がありました。お祖父さんが、あの男はいい奴だよ、みたいな事を言うのに馬をたとえに使っていたようです。パロミノ色の可愛いお馬でした。
この、殺し屋をやったのが、「武士〜MUSA〜」で槍の使い手の元奴隷をやったチョン・ウソンです。最近は「私の頭の中の消しゴム」で人気になったのですが、私は見ていません。彼が、恋する女性を遠くから見る様子はへらへらのとろとろで、こちらが恥ずかしくなるくらいですが、それが瞬時に殺し屋の顔に切り替わるあたりが、ドキッとするほどかっこいいです。彼は、真面目で不器用で誠実でかつ腕っ節は強いという役が似合いますね。
'06年5月28日(日) 映画「夢駆ける馬ドリーマー」
あまり期待はしていなかったんだけど、それ以上にお馬の出番が少なかったです。これまた、ダコタ・ファニングを見に行った感じでした。
「シービスケット」が素晴らしい出来だったのを、改めて実感しました。
いまは貧乏な雇われ調教師が娘を連れて行った競馬で、レース中に足を折った栗毛の雌馬を、職を失ってまで意地を張り通して引き取ります。彼女が治って、またレースに出走するまでの、ファミリードラマ。彼女の名前が「ソーニャドール」で「ドリーマー」という意味なのだそうです。
でもね、治り方が唐突なの。台詞で何ヶ月か経ったとは言っていたみたいなんだけど、骨折して、宙吊りにされていた馬が治ったとたん、引き馬のシーンも、常歩のシーンも挟まず走り出して、トラックで追いかけても止まらないって、それはあまりにも唐突すぎます。お客さんだって、びっくりするわよ。それに、クライマックスのレース前とレース中のハプニングも重ねすぎで無理があるし。でまた、終わり方が納得がいかなかったのです。そのあとどうなったか、もう少し余韻を持たせてほしかったなあ。
実話に基いた話となっていますが、どんな実話があったのか、本当にそんなハプニングがあったのかは、プログラムなどを買っていないのでわかりません。事実は小説より奇なりというしね。映画の中で、馬にアイスキャンディーをあげるシーンがあるんだけど、棒つきのまま差し出すのね、見ていて怖かったです。もし、馬が棒ごと口に入れて飲み込んでしまったら大変な事になるのに。映画ではもちろん、食べているところは映さずに、馬房の中に差し出して戻すと、木の棒だけが女の子の手に残るのでした。
'06年5月26日(金) 映画「ダ・ヴィンチ・コード」
だいたい、予想していたような感じでした。とはいえ、顔のアップが多いので、トム・ハンクスを見に行った、という印象は否めませんでしたが。
終わりよければすべてよし。最後の逆さピラミッドの映像はなかなか良かったです。しかし、もう少し映画全体に建物の遠景など入れてくれたらよかったのに、この原作の楽しみの一つが、パリとイギリス観光気分のはずだったんだけど。
修道僧シラス、原作のダン・ブラウンはもう少し彼を好きだったと思うんだけどな、映画の最後はちょっと気の毒でした。あと、目が青かったね、私は赤いイメージだったんだけど。とはいえ、ポール演じるシラスは、マチュリン先生で見たポールの記憶とどこかダブっていました。もしかしたら、また自分の血を流していたからかも知れません。理由はだいぶ違うけれども。映画館で予告が始まるより前に、後の席の若い女の子が話していました。「ダ・ヴィンチ・コード」ってどんな話なの? アラゴルン、じゃなくて、ガンダルフが○○なんだよ。…おいおい、大きい声でこれから見る映画の内容を言うのか、まったくマナーも何もあったもんじゃありません。タダでさえ、謎解き物なのに。
しかし、この原作、そんなに世の中を騒がせるほどの内容ではないですよね。割と普通の、もしくは軽めのミステリー小説ではないでしょうか。いかにも、映画を意識したような展開だなあという印象でした。小説を読んだとき、昔「インディ・ジョーンズ」などの映画を、ジェットコースター映画と呼んでいたのを思い出したんですよ。息つくまもなくアクションシーンが展開していくタイプ。ダ・ヴィンチの名前をタイトルにつけたから、重そうに見えるけど、トラの皮をかぶったキティちゃんみたい。
西洋の小説などに親しんでいない職場の人は、難しいとか、もっと聖書や歴史を知っていれば面白いんだろうけど、と言っていました。確かに、聖書の中に重要なマリアさんが二人いる事を知らない人も、けっこういるんですよね。マグダラのマリアが、イエスのお母さんのマリアと同一人物だと思ってしまったら、これは大混乱だわね。
'06年5月23日(月) 大進くんのチャイコン
もしかしたら、生で聴くのははじめてかしら、大進君のチャイコフスキーのコンチェルト。とてもよかったです。オケは、モスクワ放送響でタクトはフェドセーエフ。フェドセーエフは前に聴いたときも思ったんだけど、今まで聴いたどの人とも違う演奏で、なんだか落ち着かないのでありました。チャイコフスキーはよく、土臭いと言われますが、まさにそんな感じの演奏でした。後半は、ショスタコの10番。こちらはそれほど耳がなれていないので、違和感は少なくてよかったです。アンコールは、ショスタコのワルツともう一曲、楽しそうに演奏してくれました。
'06年5月21日(日) 千秋楽
久しぶりに良いお天気、湿度も低くてとてもさわやかでした。お馬には乗らず、お散歩がてらに、家族と一緒ににんじんをあげて来ました。日ごろ見慣れていないと、やっぱりお馬は大きいのね。恐る恐るさわっていました。
さて、お相撲は千秋楽です。十両の優勝は巴戦でした。見ごたえがあってよかったです。そして幕の内の優勝も、白鵬と雅山との決定戦。予想と期待通りに白鵬が見事に勝ちましたが、雅山も良かったです。その他の力士も含め、今場所もとても見ごたえがあって楽しかったです。
優勝したあと、白鵬は家族とキスしたり、把瑠都と抱き合ったり、やっぱり外国人だなあと思わせる喜び方でした。
外国人ばかりが強いみたいですが、日本人だってがんばっている人はいるし、新横綱や新大関が出てくるのはわくわくするし、ベテランが返り咲くのも嬉しいしで、この頃お相撲は目が離せません。'06年5月17日(水) 映画「ニュー・ワールド」
予告をみて行かなくても良さそうと思っていたのですが、新聞評も友達の感想も良かったので、興味が出たので見てみました。予告編のイメージとはずいぶん違っていましたが、やはり、行かなくてもよかったかも…でした。なぜかというと、インディアン(ネイティブ・アメリカン)物は苦手なのです。特に今回、映画の中で彼らの生活が素晴らしいと絶賛されているだけに、余計つらかったです。昔の西部劇も「ダンス・ウィズ・ウルブス」とか「ネイティブ・ハート」とか「ラスト・オブ・モヒカン」とかも皆つらい。ポカホンタス自身は、あれでよかったのかも知れないけど、他の皆さんの行く末を、どうしても考えてしまうのでした。
それと、この映画は音楽がダメだった。冒頭でせっかくの景色に大音響を重ねられたら、それだけで私は引いてしまうのでありました。カメラアングルも不思議と、私にはしっくり来ない。それに、びっくりするような急激な暗転の多用は、目も心も疲れる。そんなわけで、せっかくの綺麗で素晴らしい自然の中で、いい役者がそろっていたのに、どうも消化不良な映画でした。状況も時間の経過もわかりにくかったし。物語は終わり方がよかったので、それはそれで感動したのだけれど。私の嫌いなコリン・ファレルもけっこう良かったのに。クリスチャン・ベールは期待以上に素敵でしたが、とてもかわいそうな役でした。とてもよかったのは、インディアンの女の子(ポカホンタスって、台詞で呼ばれたことあったっけ?)の仕草。自然の事象を表す腕のなめらかで美しい動きは、心を癒されるものでした。ちょっとハワイのフラの表現にも似ていました。イギリス人の服装をして、結婚しても尚、窓の外に向かってその仕草をしている様子が、切なくも美しかったです。
彼女はキリスト教の洗礼も受けるのですが、彼女の心理も葛藤にも何も触れずに、とてもさらっと簡単に描かれていました。日本の観客には気付かない人も多かったのではないかと思いますが、現実的で怖いところです。彼女がイギリスに行くときに一緒に行く、同部族の男性の、「彼らがいつも話している『神』も見てみようと思う」という意味の台詞も意味深でした。1600年代、イギリス人(もちろん、後のアメリカ人)側から見ると新天地を求めて入植した時の苦労話と、原住民の女性がイギリスの男性と結婚して、イギリスの王様に招待されて謁見までしました、というお話です(いや、本当はもっと深いのですが)。イギリスの皆さんは船でやってきます。もちろん帆船。この前、横浜の帆船模型展で船体の横に羽のようについている板がある船があって、これはなぜついているんだろう、と話したのですが。それが実際に河に浮かんでいる姿が見られました。この時代はそれが普通だったとはいえ、それほど大きくない木のお船で、しかも風任せで、女性も子供も長い旅をしたのですねえ。
'06年5月12日(金) お相撲は楽しい
初場所に続き夏場所も見に行ってきました。やっぱり、生は楽しいですね〜☆
今回はいつものBBSのお友達三人で行きました。4人の升席に3人、前と後の席も空いていたので、ゆったり見られましたが、これが満員御礼で4人だったら、かなり窮屈ですね。ともあれ、初めての升席を満喫してきました。Sgさんありがとう!今場所は、横綱朝青龍が欠場でちょっとさみしいのですが、その分新入幕とか新大関やらが華やかで、優勝争いもまだまだわからない状態でとても楽しいです。金髪でまだ大銀杏も結えない把瑠都(ばると)が白露山を持ち上げてしまう豪快な相撲でよかったです。全勝だった雅山(みやびやま)を1勝4敗だった旭天鵬が見事に破った一番もよかったです。北桜の塩をまく高さも、片山の開脚も、会場のどよめきや拍手とあわせて楽しめるのも生の醍醐味。白鵬の安定感のある相撲は、生で見るとまたいいですね。他の取り組みもみんなおもしろかったです。
'06年5月11日(木) シャープのチャレンジ
大好きなシャープのシリーズの最新作「Sharpe's Challenge」が、イギリスのテレビで4月23日と24日に放送れました。私もお友達のおかげで見ることができました。ありがとう!!
イギリスITV製作のドラマ、シャープ・シリーズは日本でもやっと今年ミステリチャンネルで放送されたり、DVDボックスが発売されたりして知名度も上がってきましたが、第1話は1993年の撮影なのです。現在のショーン・ビーンを見るとやはり、ずいぶん前のだったんだなあと思います。
ショーン・ビーンは、ハリウッド映画では悪役の脇役が多いので、日本ではその印象がつよいですが、イギリスではシャープの主演でブレイクして、彼も大変この役を気に入っているそうです。《ネタバレを回避したい方は以下読まないでください》
シャープの詳しい説明はまた、別の機会にするとして。今回は、ドラマ化された時代よりさらに前のエピソードをもとにして、年代を後にずらして物語にしてあります。本来の赤い軍服姿のシャープが、作品中に思ったより多く出てきて意外な面白さがありました。トレードマークの緑の軍服は、かなり勿体つけてはじめと終わりに出てくるんですね。またこれも憎い演出。物語に出てきた、敵方ホワイトコートの兵隊さんも映像で見られてよかったです。インド時代にはいなかった相棒のハーパーが出て来る変わりに、インド時代に活躍する悪役ヘイクスウィル軍曹がいないのよね、変わりに別の悪軍曹がいましたが。それと原作にいない女の人もドラマのお約束で、シャープに助けられる役やらからむ役やらで出てきました。今回の悪役の主役ドッドは、原作の「Sharpe's Triumph」などに出てくる極悪人です。ドラマのオープニングのシーンが、この本と同じ、つまりシャープがライフル銃連隊に入る前のインド時代に遡った物だったので、おお、と思ってしまいました。
この本の中の、私の好きな場面と似た台詞が使われていたのもちょっと嬉しかったです。原作では、シャープと親しいスコットランド人の大佐との馬に乗る前の会話で「You can ride a horse?」ときかれ、シャープは眉をしかめて「I can sit on one, sir.」と答えるのですが「Good enough」と受け流されて苦手な馬に乗る羽目になるのです。ドラマには彼は残念ながら出てこないので、フランス人大佐になっていました。「Can you ride a horse?」という問いに「I can sit a bit」というような答え方をしていました。実は、この前の話になるワーテルローでも、今回の前半でも、シャープはけっこう馬に乗っているので、すでに苦手とは言えないのでしょうけれども。ただ、シャープとハーパーが並んで馬に乗っている後姿は、ハーパーの方が安定感がありました。そうそう、ハーパーはシャープのことを、リチャードと呼んでいるんですよ。さすがに、ディックではないんですけどね。'06年5月5日(金) 馬事公苑ホースショウ
こちらも、3.4.5日と行われているイベントです。毎年都合がつけられなくて残念な思いをしていたのですが、今年はやっと行くことができました。 お天気もよくて、人の多さもちょうどよく賑やかで、とても楽しい一日でした。
障害飛越競技とその合間にはいろいろな馬のアトラクションがあります。馬術競技は普通1頭ずつが馬場に出て競技をしますが、「ノックアウト」という競技は、一度に2頭が出て対照的に設置された障害を飛越して最後に並行してゴールするようなコースになっているので、お客さんも盛り上がるし、とても面白かったです。馬事公苑の覆い馬場には行った事があったのですが、あそこは高いところから見下ろすので、あまり迫力がないですが、外の馬場はちょうどいい高さで見られるし、馬が近いので迫力がありました。
馬のアトラクションは、ポニーやミニチュアホースが出てきて可愛かったです。演技のあと、馬場の埒沿いに歩いてくれました。お馬たちは皆おとなしくて、お客さんがさわっても大丈夫なんです。
別の馬場では、乗馬体験ができるので行列ができていました。騎馬警察隊のお馬も3頭出ていました。子供だけの場合、お巡りさんの前に乗せてもらえます。金モールの制服がかっこいいのです。私が見に行った時は、鹿毛1頭と葦毛2頭でしたが、子供は白いお馬がいいということで、鹿毛のお巡りさんの順番が来ても乗る子がいなくてかわいそうでした。親子で乗る人達は、黒くて足がふさふさのフリーシアンの引き馬でした。いいなあ、私もフリーシアンに乗ってみたかったです。'06年5月3日(水) 「熱狂の日 2006」
昨年から始まった音楽祭「熱狂の日 ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」。本家はフランスのナントで10何年か前かに始まったそうです。今回も、フランスからの取材の人がたくさん来ていました。
昨年の第1回はベートーベンでしたが、今年はお約束のモーツァルト特集。GW中ずっとやっているのですが、メインは3日から6日までで東京国際フォーラム全体でいろいろなコンサートが行われます。大小さまざまなホールを使い、1時間程度の短いものですが値段も1500円〜2000円と手ごろ。0歳からOKのコンサートもあり、昼間はたいてい3歳以上入場可なのもいいですね。人気のプログラムは予約で売り切れますが当日買えるのもあります。高い木立の緑が気持ちいい中庭には、ワゴン車の屋台がたくさん出ていたり、室内の物産展とお土産物売り場も大盛況。記念ラベルのグッズやワインもありました。会場には白いかつらと赤い上着のモーツァルトさんもいて、お客さんの記念写真に写っていたようです。アマチュアオケの無料のコンサートもあり、ガラス越しにおしゃべりしながら眺めたりもできて、とても明るく楽しいイベントでした。私が聴いたコンサートは、もちろん樫本大進君の出演する二つ。一つ目は室内楽で、チェロの趙静(チョウ・チン)も一緒でした。彼女は「セブンスターズ・ガラ」ではじめてみたときは可愛い女の子だったけど、女優さんのように綺麗になりましたね。
大進君を前のほうの席で聴くのはとても久しぶり。室内楽なので、皆とアイコンタクトをしながら演奏する様子もよく見えてよかったです。ピアノは、イタリアの画家さんですか?というような長い髪の男性で、いかにもモーツァルトな軽いタッチの演奏が楽しかったです。
もう一つは、香港シンフォニエッタというオケとのコンチェルト。とても若いオケで、指揮の女性も若い感じでした。ホールCはかなり広くて音響はどうかと思ったんだけど、3階席まで大進君の美しく艶やかなバイオリンの音がよく聞こえてきました。
一日に、大進君の室内楽と協奏曲が両方聴けてしまうなんて、それも近い席と遠い席で味わえるなんて、なんて贅沢なんでしょう。楽しくて嬉しい一日でした。このイベントのポスターなどを手がけているのが、チェコのイエジ・ボトルバという画家さんです。彼の作品には音楽物も多いので、どこかで見かけた方も多いと思います。今回のイベントのオリジナルグッズにもいろいろ使われていました。その中に、モーツァルトの謎の四コマ漫画があったのです。「MOZART goes to ENGLAND」というのですが、1こまめは帆船がドーバー海峡を航る絵、2はモーツァルトがバイオリンを弾いていて船乗りが「unbelievable!」と言い、3はお猿が板と棒でバイオリンを弾くまねをしていてモーツァルトが「unglaublich!」と言い、4はモーツァルトがバイオリンを持ってENGLANDに降り立つというものです。この意味がわからない。わからないなりにあまりに面白いので買ってきてしまいました。
このボトルバさん、他の作品も面白いのです。凄いのが、絵本の中のカナリヤ。その顔が人間みたいなんです。ちょっと感動しましたです。ボトルバのHP(音が出ます)→http://www.votruba.cz/new/start.html
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