藤木ゆりこのホームページ 花遊戯

**Чебурашка  ура! **

〜チェブラーシカ50周年記念ページ〜

OPEN 2016.JUN.15 & UPDATE 2021.JUN.04


2024年は、チェブラーシカの最初の映画「ワニのゲーナ(Крокодил Гена )」がロシア(当時はソ連)で公開されてから55周年。チェブラーシカのお話の原作が書かれてから57年、出版されてから57周年、中村監督のチェブラーシカの映画の公開から14周年の記念の年です。おめでとうございます!ウラー!!記念の年はどんどん続きます。


NEWブログ「ロシアの言葉が聞こえる…」更新しました。2024.MAR.28

◆ブログ「ロシアの言葉が聞こえる…」更新しました。2023.SEP.02

◆ブログ「ロシアの言葉が聞こえる…」更新しました。2023.AUG.05

◆ブログ「ロシアの言葉が聞こえる…」更新しました。2023.APR.16

◆チェブラーシカの新作映画「ЧЕБУРАШКА」の予告編第2弾が公開されました。CGのお顔が変わりましたね。チェブラーシカの台詞も一言ありました。
「ロシアの言葉が聞こえる…」に感想など書きましたので、長いですがお時間があったらご覧ください。   2022.NOV.29

◇実写映画「ЧЕБУРАШКА」の予告編2(ロシア語)
https://www.youtube.com/watch?v=ueExdWhHsJo

◇実写映画「ЧЕБУРАШКА」の予告編1(ロシア語)
https://www.youtube.com/watch?v=PhmxrfBupPY

残念ながら、今のところ日本での公開の情報はありません。映画館で観たいですね。



【訃報】カチャーノフ監督の映画のチェブラーシカの姿をデザインした、レオニード・シュワルツマン(Леонид Шварцман)さんが亡くなったそうです。101歳でした。彼のおかげでチェブラーシカはあんなにかわいい姿になったし、こんなに長くそしてこれからも愛されるキャラクターになったのです。ありがとうシュワルツマンさん。ご冥福をお祈りいたします。   2022.JUL.03

◆チェブラーシカの新作映画「ЧЕБУРАШКА」の予告編が公開され、チェブラーシカのファンの間では大変な話題になっています。2023年に新しい映画が公開とのうわさは聞いていましたが、2019年に短いCGアニメが発表されたので、それと同じ流れでアニメーションが作られるのだと思っていました。そうしたらなんと、びっくり!実写版です。「ロシアの言葉が聞こえる…」に少し感想など書きましたので、良かったらご覧ください。   2022.JUN.26



◆ブログ更新しました。お時間がありましたらご覧くださいませ。2021.01.18
「ロシアの言葉が聞こえる…」

◆2022年は、中村監督のチェブラーシカの映画の公開から12周年、チェブラーシカの最初の映画「ワニのゲーナ(Крокодил Гена )」がロシア(当時はソ連)で公開されてから53周年。チェブラーシカのお話の原作が書かれてから56年、出版されてから55周年の記念の年です。おめでとうございます!ウラー!!記念の年はどんどん続きます。


アマゾンjp.へリンク(別窓)

◆2021年11月の終わりにツイッターを始めてしまいました。主にチェブラーシカとロシア語関係の内容で進めるつもりです。よかったら、ご覧になってくださいませ。まだ、始めたばかりで右も左もわかりません。ぼちぼちやっていくので、ツイッターといえども、いつものように書き込みはまれになりそうです。どうぞいつも通り、広いお心でお付き合いくださいませ。
https://twitter.com/yurikof0820

◆チェブラーシカの映画を作った「ソユーズムリトフィルム」が2020年に新しいチェブラーシカの短い映画をつりました。なんとCGなんです。でも、可愛いお話です。ロシア語ですが、映像を見れば何を話しているかは大体わかると思います。
YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=q7ilEvxh76s
(先にCMが入りますのでご注意)
ロシアではクリスマスは1月7日です。ソ連時代に無宗教がすすめられていたため「クリスマス」ではなく、「ヨールカ祭」(もみの木祭)と呼ばれていました。また新年のお祝いとほとんど同じような時期のため、お正月の飾りのようにもなっています。お話は新年を迎える12月31日のお話。「プラーズニク」が『祝日・祭日』「スノーヴィム ゴーダム」が『新年おめでとう』という挨拶のロシア語です。
エンドロールの最後に出てくるお爺さんの似顔絵がチェブラーシカのデザインをしたシュワルツマンさんです。

◆また、2021年は旧ソ連で作られたチェブラーシカの映画の監督、ロマン・カチャーノフさんの生誕100年の記念の年でした。カチャーノフ監督が、ウスペンスキーさんの本「ワニのゲーナとおともだち」を読まなかったら、あの映画はできませんでした。また、レオニード・シュワルツマンさん(昨年101歳!になられました!!)と一緒にチェブラーシカの姿を考え出したのも、カチャーノフ監督です。彼らみんなのおかげでチェブラーシカの人気は今まで続いているんですね。ロシアで2011年に作られた、カチャーノフ監督のビデオがあります。全編ロシア語ですが、興味のある方はリンク先でご覧ください。ロマン・カチャーノフ監督、シュワルツマンさん、作曲のシャインスキーさん、ユーリー・ノルシュテイン監督、ウスペンスキーさん、中村誠監督など、いろいろな方が出演されています。
◆Роман Качанов. Лучший друг Чебурашки
https://smotrim.ru/video/632675?utm_source=player&utm_campaign=blocked_embed

◆日本のチェブラーシカ公式サイトは、2021年12月31日をもって終了ということになったそうです。いろいろな企画に楽しく参加させていただきました。今まで本当にありがとうございました。



★おすすめサイト「たびこふれ:【日露交流】モスクワアニメーション博物館」
モスクワ在住のお友達チェブラーシカさんの新しい記事です。チェブラーシカや日本のアニメなどが展示してある博物館だそうです。電話ボックスもあります。
https://tabicoffret.com/article/79179/



2020年11月、「横浜人形の家」の「チェブラーシカとロシアのかわいい人形たち」展に行ってきました。2020年は中村監督の映画10周年の記念の年でした。コロナの影響もあり、あまり企画が出来なかったと思われますが、最後に素敵な展示を見ることができてよかったです。
展示室はあまり大きくありませんが、中村監督の映画に使われた人形たちが沢山飾られていて、それも撮影自由という素晴らしい企画でした。ありがとうございます!!物語の場面とは違った配置でお人形たちがいるので、不思議な写真が撮れて面白かったです。角度的にも真上からなんてお遊び的な写真までたくさん撮ってしまいました。後で見直していたら、こんな小道具あったの?という珍しいものもあって、もう一度映画を見直してみようと思っています。
また、ウスペンスキーさんの原作の最初の本、アルフェーフスキーさんの挿絵の本も展示されていました。ソ連時代から現在までのいいろなチェブラーシカのぬいぐるみもウインドウの中に展示されているのですが、さすがロシアという寛容さというか鷹揚さでいろいろな顔のチェブラーシカがいっぱいで楽しかったです。また、カチャーノフ監督の描いたチェブラーシカのイラストや、作曲のシャインスキーさんのサインの入ったLPレコードのジャケットなど、貴重な品々も飾られていました。
平日の昼頃のためか、お客さんが少なくてほとんど一人占め状態で堪能してきました。

カメオ出演のノルシュテイン監督のハリネズミ(ヨージック)くんもいましたよ! 

  




アマゾンjp.へリンク(別窓)

◆チェブラーシカの映画字幕や原作の翻訳をなさった、児島宏子先生の新しいご本が出来ました!!「アニメの詩人 ノルシュテイン」です。ユーリー・ノルシュテイン監督はご存じの方も多いと思いますが、カチャーノフ監督の映画チェブラーシカのアニメーターとしてもお仕事をされ、今やアニメの神様ともいわれている方です。
約30年にわたるノルシュテイン監督との親交をもとに、監督と先生の出会い、監督の生い立ち、作品解説、日本とのかかわりについても書かれています。芸術家できっと気難しいのではないかと思われる監督ですが、児島先生のお人柄や知識の広さに、意気投合されたようです。何しろ監督は、ドストエフスキーやゴーゴリの小説の一説をそらで語れたり、日本の芭蕉や一茶のロシア語訳も覚えていらっしゃるというのです。もちろん冗談や楽しい話もたくさんされるそうです。テレビのドキュメンタリーや映画で拝見した監督の姿を思い出しながらこの本を読むと、なお楽しいです。

またこの本では、ノルシュテイン監督のアニメーション作品の丁寧なそして心の深いところまで届くような解説がされていて素晴らしいです。「霧の中のハリネズミ」などのかわいい話の実は深い意味や、難解な「話の話」にも納得できる心のこもった説明がされています。それぞれの作品を監督が技術的な面だけでなく、精神的な面も含めてどれほど緻密に、そして精魂込めて作っていらっしゃるかがわかります。作品解説の中に『そして、痛感するのは、言葉のもっともよい意味で、ノルシュテインが自分に対して際限なく要求高いことである。』と書かれていて、心に残りました。制作途中の作品「外套(がいとう)」が長いあいだずっと途中のままなこともその一つの現れなのでしょう。監督は自分に厳しいだけでなく作品を大切にする芸術家なんだと改めて思いました。

読むだけでも映像が目に浮かぶのですが、本にはカラーの挿絵が、アニメーションそのものだけでなく制作のもとになった絵画なども含めていろいろあり、また監督や周囲の方々の写真もあります。監督の奥様で美術監督でもあるヤールブソワさんの写真や、愛犬クージャが映っている一枚もあるのがうれしいです。

アニメーション好きの方に限らず、芸術や、ロシア文化に興味のある方には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。この本を読むとそのあと、ゴーゴリや芭蕉も読みたくなりますよ。

それでもやはり、作品というのはどんなものでも、絵画でも小説でも映画でも、発表された時点で観る人が自由に感じることができるのも確かです。今は、DVDやネット動画で、素晴らしい映画などが見られる時代。感謝して楽しむのが良いと思います。なんて美しい映像なんだろうと、純粋に感じるだけでもいいし、ハリネズミくんがかわいい、白いお馬が幻想的、仔オオカミくんを撫でてみたいという見方でもよいと思います。「話の話」のタンゴのロシア語の歌詞を覚えてみるのもいいかも。ちなみに私は「キツネとウサギ」のウサギくんのまんまるお目々が大好きです。


アマゾンjp.へリンク(別窓)

アマゾンjp.へリンク(別窓)

どうぞ皆様、お家で読書や映画鑑賞をたっぷり時間をかけて楽しんでいただけたらと思います。

児島先生のご本を、あと二冊ご紹介します。エッセイ集「チェーホフさんごめんなさい!」と、美しい挿絵いっぱいの絵本のような短編小説、チェーホフ作「カシタンカ」おすすめです!!(2020.04.30)




★おすすめサイト「たびこふれ:チェブラーシカ博物館に行ってみよう」

モスクワ在住のHNチェブラーシカさんが書いた記事です。写真を見るだけでもわくわくします!モスクワに行ったら、ぜひ「チェブラーシカ博物館」を訪ねてみたいですね!!(2019.07.10) https://tabicoffret.com/article/76839/



★★私のサイトのページです。よろしかったらあわせてご覧ください★★

ブログ「ロシアの言葉が聞こえる…」に、チェブラーシカの台詞を少し書いています。お時間のある方は、カテゴリ「チェブラーシカ」を選んでご覧くださいませ。

◆2016.06.15 チェブラーシカのキャラクター紹介のページ「Чебурашка ура! 〜チェブラーシカ50周年記念ページ 2〜」を作りました。印象的な台詞も合わせて紹介しています。合わせてご覧くださいませ。

「大好きなチェブラーシカのリンクメモ」動画や公式サイトなどのリンクが貼ってありますので、合わせてご覧ください。

◆画像をたくさん入れたかったのでアマゾンジャパンの商品リンクを張り付けました。クリックすると別窓で開きます。そのほかは、私が撮った写真等です。

↑このページの上部の画像【DVD】ロマン・カチャーノフ監督作品のチェブラーシカシリーズ、全4作が収録されています。この写真の姿が、2008年に私が初めてチェブラーシカを見た画像なのです。いわゆる一目ぼれですね。



私がチェブラーシカに出会ったのは、2008年5月東京は有楽町、熱狂の日音楽祭 ラ・フォルジュルネ・オ・ジャポンの会場でした。ちょうどこの年の7月にカチャーノフ監督の映画がリバイバル上映されるので、その宣伝にこのDVDの画像のショッピングバッグが配られていて、大勢の人が持って歩いていたのです。あの可愛いのはいったいなんなのと、わけもわからずもらいにいって、初めてチェブラーシカを知ったのでした。
その後、映画をテレビやDVDで何度も何度も見て、原作も読んでますます好きになったのでした。チェブラーシカの名前の意味は「ばったりたおれ屋さん」ですが、それだけでなくとっても頑張り屋さんで、友達思いで、困っているひとのために努力をするし、やりたいことには積極的に取り組むのです。それに、穏やかで寛容で優しいワニのゲーナが一緒というのがまた大事なところなんです。なんだか彼らが私自身とは正反対で、アニメーションをみていると穏やかな気持ちにすこしだけ戻してくれるような気がするのですよ。でも、チェブラーシカはそんなに立派なわけではなく、時には的外れだったりするところも愛嬌があって、微笑を思い出させてくれるのもいいんです。それに、声もかわいくて大好きなんです。

ちなみに「チェブラーシカ」は、翻訳本では「チェブラーシュカ」と小さいュが入っていますが、最近はチェブラーシカの方が知られているし、私が知った最初の名前がこちらでした。
ロシア語の表記は「Чебурашка」で、シュのшは日本語にはない音だし、次のカのкの間に母音が無いので、日本語のカタカナの表記はどちらでも正確には表せないのです。ついでに言えばチェブも発音はむしろチブに近い音なんですよ。



◆原作
「チェブラーシュカ ワニのゲーナとおともだち」

ロシア(執筆当時はソ連)の童話作家であるウラジーミル・ウスペンスキー氏が1966年に発表しました。原題は「Крокодил Гена и его друзья/クラカヂール ゲーナ イ イヴォー ドゥルジヤー」ワニのゲーナと彼の友達、という意味です。ご存じの方も多いと思いますが、主人公は、ワニのゲーナだったんです。でも、最初に登場するのはチェブラーシカですけれどもね。ゲーナは動物園で「ワニ」として働いています。閉園時間になると服を着て家に帰ります。奇しくも彼は物語の中で50歳という設定なのです。「私は50歳の若いワニです。友達を求めています」と書いて町中に貼ったんですよ。
アマゾンjp.へリンク(別窓) 最初に出版された時の挿絵は、今みんなが知っている人形アニメのチェブラーシカとは全く違う、真っ黒い姿でした。それほど、姿については詳しく描写されていなかったんです。挿絵画家の独自の想像で描かれたチェブラーシカなのです。真っ黒で、手足も長くて、耳もそれほど大きくなくて、尻尾が太くて長くてまるでタヌキのようでした。でも、これはこれでなんだか楽しそうで良いですよ。
みんなが知っているあの姿をデザインしたのは、人形アニメーションを作ったカチャーノフ監督と、レオニード・シュワルツマン氏なのです。

⇒【本】「新訳 チェブラーシュカ ワニのゲーナとおともだち」
原作の翻訳本です。物語を読んでみるのなら、こちらの本がおすすめです。児島宏子先生の優しい文章で、挿絵も映画と同じデザインのキャラクターたちです。

◆人形アニメーション
アマゾンjp.へリンク(別窓)

原作を読んだロマン・カチャーノフ監督(Роман Абелевич Качанов)が人形アニメを作ることにしました。当時はソ連の国立だった「ソユーズ・ムリトフィルム」で作られました。あの、とってもかわいいチェブラーシカも、この時に監督とレオニード・シュワルツマン氏が工夫を重ねてやっと決まった姿なのです。

⇒【本】「レオニード・シュワルツマン原画集」
チェブラーシカをはじめ、いろいろなアニメーション作品やその他の原画が沢山掲載されています。このイラストだと、チェブラーシカは5本指ですね。

ロマン・カチャーノフ監督のアニメーションの「チェブラーシカ」のシリーズは4本作られました。

「ワニのゲーナ」 Крокодил Гена  1969年
「チェブラーシカ」 Чебурашка  1971年
「シャパクリャク」 Шапокляк 1974年
「チェブラーシカ学校へ行く」  Чебурашка идёт в школу  1983年

それぞれの作品のために、チェブラーシカのお人形が作られたのか、少しずつ姿が違います。特に4作目はずいぶん変わってます。
カチャーノフ監督はとても優しい方で、制作現場もとても楽しく和気藹々とした雰囲気だったそうです。このころは、何と撮影モニターがなかったそうです。それでこの動きが表現できたのですから、スタッフの方々の技術や熱意は素晴らしいですね。

ロシアでは、ほとんどの人がチェブラーシカを知っていて、ワニのゲーナの歌う「誕生日の歌」や「青い列車」、「チェブラーシカの歌」も歌えるそうです。

2010年には、日本の中村誠監督の新しい人形アニメーションが公開されました。中村監督はカチャーノフ監督が生きていて更に続編を作ったらどうするだろうというように考えて、真摯に取り組まれたそうです。
同じように三部作で作られていて、一作目は実はカチャーノフ監督の物とまったく同じなのです。それによって人形の動き方などを確認して、二、三作目を作ったので、本当に続きの作品として違和感がありません。もちろんなめらかさなどは違いますが、それは技術的な時代の違いと考えていいと思います。

アマゾンjp.へリンク(別窓)

⇒【DVD】中村誠監督の2010年に公開された映画「チェブラーシカ」のロシア語版です。音声はロシア語、日本語、両方収録されています。ロシア語字幕が無いのは残念ですが。もちろん日本語字幕はあります。可愛い楽しい善良なそしてどこかとぼけたチェブラーシカたちの素敵な物語です。

作品のタイトルは

「わにのゲーナ」
「チェブラーシカとサーカス」
「シャパクリャクの相談所」

チェブラーシカとゲーナの住む町にサーカスがやってきます。ロシアはサーカスでも有名ですから、とても自然な感じで見られます。女の子ガーリャや仔犬のトービクはもちろん、果物屋のおじさんや動物園の守衛さんも出てきます。一作目と同じゲーナの家やゲーナが作った公園、青い列車など見慣れた景色も嬉しいです。

また、中村監督はカチャーノフ監督の作品に合わせて、4作目も制作したそうです。2016年にスローシネマとして順次全国公開されるそうです。とても楽しみです!!タイトルは「チェブラーシカ動物園へ行く」で、1974年の四作目「チェブラーシカ学校へ行く」の中のチェブラーシカの一言から発想したようです。学校で勉強して読み書きを覚えたら、動物園で働くよとゲーナに話しているんです。その時はゲーナはダメだよ、と言ったのですが、今回はどうなるでしょう。

★追記:「チェブラーシカ動物園へ行く」は2019年2月には、中村監督のオリジナル作品「ちえりとチェリー」と同時上映でイオンシネマで全国ロードショウです。お見逃しなく!


◆セルアニメーション
アマゾンjp.へリンク(別窓)

「チェブラーシカ あれれ?」日本の子供向けテレビ番組の中で放送された、一話が2分程度の短いセルアニメです。筆を使ったような味わいのある絵柄で、お話がまた、笑えるものから、胸が熱くなるような感動的なものまで、とても良い作品です。日本語だけですが、大好きな作品なのでご紹介。

2010年の劇場版公開前に、日本の子供たちにチェブラーシカを知ってもらうために作られたそうで、中村誠監督が監修をしています。声優さんは劇場版アニメと同じ方たちです。

⇒【DVD】全三巻になっているそうです。チェブラーシカの声は子役の大橋望ちゃん。タイトルは初め「チェブラーシカ」だけだったのですが、アフレコのときの「あれれ?」という声がとてもかわいかったので、タイトルにも入れたそうです。



◆書籍、CD、DVDなど

ここまででもいろいろご紹介しましたが、まだまだいろいろあります。
アマゾンjp.へリンク(別窓)

【本】こちらは、以前に翻訳された原作でタイトルは「チェブラーシュカとなかまたち」になっています。ことばづかいが独特で、映画のイメージとはだいぶ違います。ただ、貴重なのは、挿絵が最初にロシアで出版された時の、真っ黒なタヌキのようなチェブラーシカだというところです。(表紙だけはアニメーションと同じになっていますが、中の挿絵は違います)

アマゾンjp.へリンク(別窓)

【本】ロマン・カチャーノフ監督の映画が日本で上映された時の劇場パンフレットとして作られたようです。小さいですが、中身は充実しています。ゲーナの誕生日の歌や、映画の中で話すロシア語もちょっぴり紹介されています。実は私は、この本で初めてロシア語を覚えたのでした。平成13年が第一刷でロシア文字の誤植があった(ロシア語の先生が見せてくれました)のですが、私の持っているのは直っています。


アマゾンjp.へリンク(別窓)

【DVD】中村誠監督の2010年に公開された映画「チェブラーシカ」の日本語バージョンです。声優さんは良いのですが、ナレーションが多くて映画館で見た時にはちょっと驚きました。
購入するなら、上の方に紹介したロシア語版をお勧めします。


アマゾンjp.へリンク(別窓)

【CD】「チェブラーシカ・イ・ツィールク〜サーカスがやってきた〜」
中村誠監督の2010年に公開された映画「チェブラーシカ」に合わせて発売されたCDです。ロシア語の意味が解ってかわからいでかアレンジされた曲も入っていて不思議な内容になっています。画像がかわいいでしょ。ジャグリングをするチェブラーシカです。私は初版限定の角度を変えると動く絵のを持っています。「ツィールク」がサーカスという意味です。


アマゾンjp.へリンク(別窓)

【本】「チェブラーシュカ ワニのゲーナとおともだち」の原作の物語と、ほかに数ページのとても短いお話が数本。内容はすべてロシア語です。「チェブラーシカの歌」の歌詞が載っています。挿絵も数人の人が描いていてそれぞれ趣があって楽しいです。私は、スキーをするチェブラーシカとゲーナの挿絵が好きです。この本は現在Amazon.jpで購入できます。(2016年4月)

アマゾンjp.へリンク(別窓)

【本】「チェブラーシカ、ソチへ行く」この本があることを知った時には、注文できない商品になっていました。残念。絵がかわいいので、とりあえず載せておきます。


アマゾンjp.へリンク(別窓)

【本】「КРОКОДИЛ  ГЕНА  И  ЕГО  ДРУЗЬЯ
「チェブラーシュカ ワニのゲーナとおともだち」の原作、ロシア語です。私が初めて買ったロシア語の本です。実は、絵が派手なので物語を要約した絵本かと思って注文したのですが、原作そのままの内容でした。イラストは気が強そうなチェブラーシカですが、慣れると原作の頑張る性格には合っているような気もしてきます(笑) コンパクトなのに、挿絵がたっぷりで楽しいレイアウトで読みやすいのですが「現在注文できない商品」になっています。今後入荷するかは不明ですが、画像を乗せたいのでリンク。


アマゾンjp.へリンク(別窓)

【本】日本では小学館の「おひさま」という幼児向け雑誌にチェブラーシカのが連載されているそうです。また、こんな英語の絵本も出版されています。英語では「Cheburashka」と書くんですね。私は「はじめてのりょこう」の方を持っています。アニメーションとほぼ同じですが少しずつ違うところもあります。(でもなぜ英語なんでしょう)




◆主な声優

◇チェブラーシカ:クララ・ルミャーノヴァ(Клара Румянова)

チェブラーシカの声はとっても可愛いですよね!!カチャーノフ監督作品のチェブラーシカの声はクララ・ルミャーノヴァさんです。女優さんでもあり、とてもたくさんのアニメの声をやっています。実は、チェブラーシカの一作目の子猫の声も彼女がやっているとか。私は「 Мама для мамонтёнка 」マンモスちゃんのママというアニメの主人公赤ちゃんマンモスや、ハリネズミとコグマのシリーズの、ハリネズミちゃんが大好きです。他に「いまに見ていろ!(Ну, погоди! )」のウサギ(Заяц)役でも有名です。

アマゾンjp.へリンク(別窓)

◇ゲーナ:ヴァシーリー・リヴァーノフ(Василий Ливанов )

カチャーノフ監督作品のゲーナの声は、ヴァシーリー・リヴァーノフ(Василий Ливанов )という俳優さんがやっています。少しハスキーで素敵ですよね。他にもいろいろアニメーションの声をやっています。
彼は俳優で、ドラマ「シャーロック・ホームズとワトソン(Шерлок Холмс и доктор Ватсон)」のホームズ役でも有名です。ホームズファンの方たちにも評判の良い、正統派のドラマ化作品です。リヴァーノフ氏はこの役で英国の女王様から外国の俳優に授与される大英帝国名誉勲章(Honorary Member of the Order of the British Empire)をもらったそうです。

◇ゲーナ:ウラジーミル・フェラポントフ(Владимир Ферапонтов)

カチャーノフ監督作品のゲーナの歌うシーンは、ウラジーミル・フェラポントフ氏の声だったそうです!ほかに、お巡りさん、郵便屋さん、工場長、密猟者のペーチャなどの声を演じていたそうです。
そして、時代を経て、こんどは中村誠監督作品のゲーナの話す声を担当されました!!感動的ですね。でも、残念なことに2008年に亡くなられたそうです。



◆トリビア

◇スイカの皮
アニメーション「ワニのゲーナ」では、いたずらおばあさんのシャパクリャクが、友達の家を建てる工事現場で働くチェブラーシカ達にスイカの皮を投げて転ばせています。滑るように投げるなら、バナナの皮では?と思った人も多いのではないでしょうか。実はこの時代はバナナは高級品であまり巷に出回っていないものだったそうです。50年前のソ連ですからね(日本でもバナナはメロンのような贈答品にしていましたよ)。スイカは国内で生産されていたのでしょうか。

◇毛皮のコート
チェブラーシカの言葉の元になったのは、原作者のウスペンスキー氏の知り合いの方が幼い孫に毛皮のコートを買ってあげた時、大きすぎて転んでしまったのを見て、チェブラーシカ(ばったりたおれ屋さん)だなと言ったのを、面白いと思って覚えていたのを使ったそうです。

◇オレンジの箱とカメレオン
チェブラーシカはオレンジの箱に入って遠い国からやってきます。このアイデアは、原作者のウスペンスキー氏が港でアルバイトをしていた時、外国からの荷物の中にカメレオンが紛れ込んでいたのを見たのが着想の元だったそうです。

◇お酒の瓶
チェブラーシカはロシアでは知らない人のいない存在です。で、小さいものの愛称としても使われているのか、なぜか、お酒の瓶がチェブラーシカと呼ばれているとか。どういうつながりなのか良くわからないのですが、ウスペンスキー氏ご本人もおっしゃっていたので本当のようです。

◇オリンピックのマスコット
チェブラーシカはオリンピックのロシアチームの公式マスコットにもなりました。点数が出るのを待つロシアのスケート選手が、手にしているのを見た方もいらっしゃるのではないでしょうか。チェブラーシカ40周年の記念の2006年トリノ五輪では、白いチェブラーシカ。2010年バンクーバー五輪では青、2008年の北京五輪では赤でした。ロシアの国旗の3色ですね。

←カルチャーセンターでの講座の時、児島宏子先生の赤チェブを撮らせて頂きました。

大きい写真へ

⇒この写真は、ソチ五輪の前の年の11月に東京ロシア語学院の学院祭で撮影したものです。
写真をクリックで大きい写真が開きます。
◇ラリッサという女の子の名前がなくなった?
いたずらお婆さんのシャパクリャクの相棒のクマネズミは「ラリースカ」という名前です。可愛い名前ですね。でも、ロシア語の先生によると、ロシア(旧ソ連)では50歳より若い女の人で「ラリッサ」という名前の人はいなくなった、もしくはとても少なくなったそうです。嫌われネズミと似ている名前だからだそうですよ。



チェブラーシカのキャラクター紹介のページ「Чебурашка ура! 〜チェブラーシカ50周年記念ページ 2〜」も作りました。是非ご覧ください。

「大好きなチェブラーシカのリンクメモ」

動画や公式サイトなどのリンクが貼ってありますので、合わせてご覧ください。



このページは随時更新予定です。興味のある方はまたお立ち寄りくださいませ。
お時間があればブログ「ロシアの言葉が聞こえる…」も合わせてご覧ください。チェブラーシカのアニメやそのほかのドラマや映画で聞き取れた、簡単なロシア語の台詞について書いています。

◇このページのタイトル「Чебурашка  ура! 」は文法的には「Чебурашке  ура! 」の方が良いのかもしれませんが、始めに作った時にこうしてしまったのでこのままにすることにします。ご容赦ください。

一番上に戻るホームページに戻る