夢日記 第十四夜 ディズニーの町 |
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相鉄線に乗っている。気まぐれに車内を歩くと、後ろのほうは特急列車のように向かい合わせのシートになっており、喫煙している者や駅弁を食べている者がいる。 車内放送があった。 「間もなく、ディズニーランド線に接続のため、しばらく停車します。」 いかにも田舎といった感じの駅で列車は停まる。窓からは木造の駅舎が見え、リュックサックを背負った親子連れがたくさんいる。駅弁売りが窓の外を何回も往復している。 電車が揺れる。別の車両が連結しているらしい。いつの間にか車内は家族連れや修学旅行らしい生徒たちで混雑してきた。 発車してしばらく経つとあちこちから歓声が上がる。窓の外の景色がすべてディズニー映画のようなきめ細かいアニメーションになっている。木や動物たちが列車に向かって手を振ったり、追いかけてきたりする。どういう仕掛けになっているのか考えてみるが、分からない。そのうち自分が夢を見ているということに気づく。しかし、面白そうなので目を覚めないようにしようと思う。 ディズニー駅に到着する。本物とアニメが混じった特撮のような風景。列車も本物ではあるが、まるで描かれたような色と質感である。道端の雑草なども絵と本物が入り交じっている。皆が行くらしい遊園地には向かわず、田舎道をひたすら歩く。だんだんとアニメ部分が少なくなってくるが、遠景はやはりどこまで行ってもアニメである。 細い坂を下ったところに、小学生時代の友達の家によく似た家を見つける。縁側に老人が腰掛けていて、親しげに話しかけてくる。庭は、ほとんどが本物の植物だが、ところどころアニメの木が生えており、バンビがその間を戯れるように走り回っている。 モチモチの木、と教えられたアニメの木が庭の真ん中に生えている。三メートルほどの低い木だが、葉に触れると身をよじって手を振りほどいたり、葉を閉じたりする。もっと面白いものはないだろうかと思って見渡していると、夢であることを思い出してしまい、目が覚めてしまう。 |