雑感32 〜 音楽と人 Previous 雑感メニュー Next
 音楽自体は気になるが、アーティストにそれほど興味があるわけではない。知らないことはいっぱいある。SPEEDも、歌っているのが二人だけであることに気がついたのは解散する年になってからだ。あとの二人がコーラスにしか参加しないことは知らなかった。だから的外れのことを書いたりする可能性は常にある。
 ふだんはジャズばかり聴いている。民族音楽系統やクラシックが次に多く、それから邦楽の順だろう。まあ、ジャンルで聴くわけではないから、カウント・ベイシーを聴いてから、久しぶりにエディット・ピアフを聴いてみようと思うこともある。聴きたいときは、あれこれめまぐるしく聴く。音楽は気分の産物だから、行儀よくアルバム通りに聴かなくてもいい。基本的には音楽は人ではなく作品だ。
 コンサートなどでも最初から最後までずっと同じ人の音楽を聴いていると、正直言って飽きてしまう。そのアーティスト自身が好きならばいいが、純粋に音楽への興味である場合にはなおさらだ。よほど面白いことが続かないかぎり、まあ1時間も経つころには飽きてしまう。何度も同じ人のコンサートに通うファンというのは、つまりはその人とお知り合いになりたいのであって、音楽ももちろん聴きたいが、会話をしたり、酒を飲んだり、あわよくば嫁さんあるいは旦那さんにしたいなど、人間的な興味があるのだ。