雑感36 〜 OLIVIA Previous 雑感メニュー Next
 CMではかなり見かけるが、歌っているのは1回しか見たことがないOLIVIA。外人ぽい顔をしているし、英語も上手いとは思っていたが、プロフィールを今初めて読んで、やっぱりと思ったところだ。
 日本語版と英語版と両方の歌を出している歌手はけっこういるが、この人みたいに日本語でも英語でもまったく同じ印象なのは珍しい。この曲は、出だしの部分から聴かせるものがある。非常にシャープな声であり、かつ声量もあり、声域も広く高音も安定している。テレビで見たときもこの歌で、CDと同じクォリティで歌っていた。
 手持ちの曲は1ダースほどしかない。しかし、やっぱりこの人もいい曲が多い。『 I.L.Y. 』もそうだし、『 re-ACT 』もそうだ。『 Dress me Up 』もいい。今さら言うようだが、顔がよくてちょっと歌が上手ければ、いいスタッフがつくわけだ。
 ジャズも同じ。初レコーディングだというのに、歌うのが女優ティナ・ルイスだと、大物ベン・ウェブスターがサックスを吹いていたりする。日本のジャズ界でも、阿川泰子がそうだった。
 『 Remember me? 』の緊張感がある出だしもそうだが、たいていどの曲も始めから聴かせるつくりになっている。ロック系の曲が多いが、最近の『 So Beautiful 』は毛色が変わっていて面白い。この後にラビ・シャンカルのシタール演奏が始まったとしても、まったく違和感がない。こいつは、ただ顔がいいだけでは歌える代物ではない。
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