雑感40 〜 JAZZのアドリブ |
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テーマが終わるとメンバーが一人ずつ順番にアドリブを演奏していく。アドリブは好き勝手に演奏するが、基本的にテーマのコード進行から外れてはいけない。つまり、チャーリー・パーカーがどんなにめちゃめちゃに演奏しているように聞こえても、テーマを限りなく崩して演奏しているのである。またアドリブは誰が何回繰り返してもいい。
アドリブが好きになれないという人は、テーマを覚えて鼻歌でもやりながら聴いてみると違うかもしれない。実際、ジャズでは鼻歌をやる人もいる。コールマン・ホーキンスの『ジェリコの戦い』はロシア民謡がテーマだ。ベースのメイジャー・ホリーが鼻歌をやりながらアルコ(弓弾き)のソロをやる。はじめはほとんどテーマを崩さない。そしてこうなる。
最初のソロはリーダーかメインの楽器奏者だ。前に挙げた『朝日のようにさわやかに』のMJQは、ビブラフォン、ピアノ、ベース、ドラムスという4人構成である。リーダーはピアノ奏者だが、たいていビブラフォンのミルト・ジャクソンが最初のソリストだ。