コンピュータに音を録音するとき、最初に出来るのは *.WAV ファイルである。
WAVファイルは生の音にもっとも近い形式であるため、容量も大きい。CD音質で録音すると1分間で10メガバイト以上にもなる。当然、インターネットでは扱えない。Windowsの起動音などでは標準的に使われているが、たいてい
CD音質の半分、サイズも半分(
ラジオ音質)に落としてある。
日本では見かけないが外国のWAV専門サイトでは、さらにその
半分の音質(
電話音質)のものが主流である。この程度の音質で8秒に満たなくても86キロバイトになってしまう。ネット上では40キロバイトまでにしておかないとストレスが大きい。
このWAVファイルを、できるかぎり音質を落とさないで圧縮する方法がいろいろある。
MP3(MPEG Layer-3)形式では、WAVファイルから圧縮(
エンコード)すると、10分の1から12分の1程度までサイズが小さくなる。可聴音域外の音をカットしているらしい。したがって、MP3ファイルからWAVに逆変換(デコード)しても元には戻らない。
最近Microsoftが独自に開発した
WMA(Windows Media Audio)形式は、さらにその半分のサイズに圧縮して同等の音質を実現している。ほかにもリアル・オーディオ形式など、数十種類の圧縮形式がある。総じて
音声ファイルという。