6月16日(第2日目−その2−)

ハイデルベルクHeidelberg

リューデスハイムで我々を降ろしたバスは、陸路をザンクトゴアールまで迎えにきていた。再びバスに乗って、一路ドイツ最古の大学の町ハイデルベルクへ向かう。腹が満たされ、時差ボケもありバスの中では舟を漕ぐ人が多い。

(画像のクリックで拡大表示)
アウトバーンに乗って2時間弱のバスの旅で、目指すハイデルベルクに到着。中央駅を右手に見て旧市街に進み、やがてネッカー川のほとりに出た。ネッカー川左岸沿いに進むとカールテオドール橋(アルテ橋、写真右)。橋のたもとで一旦バスを降りて、アルテ橋を見学する。アルテ橋の真中まで渡りそこから振り返って見ると、山の中腹ハイデルベルク城(写真下)が目に飛び込んできた。堂々と聳えて町を見下ろしている姿に感激。後で城へ行って逆に城から街を見下ろすことになる。

(画像のクリックで拡大表示)
再びバスに乗り、街中を通ってハイデルベルク城近くのケーブルカー駅Station Schuloss(城駅)の広場まで行きバスを降りた。後は徒歩で旧市街観光をすることとなる。
ハイデルベルク観光の案内は、途中の中央駅近くでバスに乗ったトヨタさんいう中年の男性。なんでもハイデルベルク大学で音楽を教えておられる方らしい。ちょっと早口で聞き取りにくいが、冗談を交えての説明はなかなか面白い。

(画像のクリックで拡大表示)
ハイデルベルク城見学は、城の中庭・ワインの大樽・美術館を見た後、市街を見下ろすバルコニーに出た。バルコニーからの街眺めはとても素晴らしいかった(写真左)。
この後、バルコニーから小道を辿って街まで下ることになった。下る途中の小道から見上げた城の威容は一層堂々として見える。
城から街へ降りた所は、市庁舎の近くであった。マルクト広場を囲んで市庁舎と反対側には聖霊教会Heilig-geist Kircheがある。市庁舎と教会と広場が街の中心をなすというのがヨーロッパの都市の定型だそうだ。マルクト広場を通り、学生牢(大学自治の象徴?)、イエズス教会を外から眺めて、ハイデルベルク大学へ。時あたかも大学祭が行われており、一寸校舎の中へ入って覗いて見る。

その後、土産物店へ案内される。今日は日曜日でキリスト教の休息日のため、殆どの店はお休み。案内された所は日本人観光客のために開いている店で、店員は全部日本人。来る客も日本の旅行会社のガイドに案内された日本人ばかりで、少しも外国に来た感じがせず些か興醒めの気持ちがした。でも、折角だからと家内は友人への小物のお土産と自家用のゾーリンゲンの包丁を買い、外に出て街をぶらつく。

やがて集合時間となり、歩いて旧市街地の外れにあるレストランで行って夕食となった。今夜のメニューは、鮭のフライにマッシュポテトの付け合せ、飲み物は忘れてしまいましたが多分白ワイン(このレストランはワインハウスWeinstubeなので)。

午後7時頃、夕食が終わり外に出ると夏時間のせいもあり未だ陽は高い。バスの駐車場所まで少し歩き、バスで今夜の宿へと向かう。今夜は、ハイデルベルク近郊のワインハイムWeinheimのAstronである。

2泊目のこのホテルで気が付いたのだが、昨夜のフランクフルトのNovotelも今夜のAstronも冷房が入いらないということ。ドイツでは、環境対策から冷房は控えているのだろうか?外気を取り込もうと窓を開けて寝たが、今夜も寝苦しい夜であった。
環境問題と言えば、フランクフルトでもワインハイムでも、窓から外を見ると低層階の建物の屋上は樹木や花が植えられており、恐らく二酸化炭素対策のためであろう。改めて、ドイツ人の律儀さ、真面目さに驚いた。


前のページ 次のページ(6月17日)