6月19日(第5日目) ザルツブルクSalzburg
昨日は朝7時に出て夜11時にホテルに戻るという強行日程であったため、今日は9時出発とゆったりとしたスケジュールである。インスブルックから約180kmのバスの旅を経てザルツブルクに入る。 インスブルックを出たバスは東方に向かって走り、やがて北に方向を転ずると再びドイツに入る。ドイツからオーストリアに入った時と同様、国境通過は何らのチェックも無く走り抜けた。そしてミュンヘンとザルツブルクへの分岐点で再び東へ向きを変える。大きな湖キーム湖のほとりを走り、やがてザルツブルクの近くで再びオーストリアへと入る。国境のゲートはあるが、ここでも何のチェックもなく国境を越えた。
ホテルに荷物を置いて、先ず昼食に出掛ける。昼食場所はホテルから5〜10分位の所にあるレストラン、シュテルンブロイSternbraeu(星のビアホールとでも言う意味か)の中庭に面するガーデン・テラス。そして例によって飲み物はビールと白ワインの両方を頂く。食事は、トマト・スープと白身魚にポテト、人参を添えたメイン・ディッシュであった。食事が済むと、徒歩でザルツブルクの市内観光に出かけた。
最初に向かった所は、新市街にあるミラベル庭園。ミラベルとは、ガイドさんの説明では美しい眺めという意味だそうで、その通り、花壇や噴水が配された美しい庭園で、ご存知の映画「サウンド・オブ・ミュージック」でマリアが子供達と歌を歌う場面が撮影された所である。庭園の西にはモーツアルテウム音楽アカデミーがあり、練習をする楽器や歌唱の音が漏れ聞こえて来る。ここで学ぶ日本人の音楽生も少なくないのだろう。
再びザルツァッハ川を渡って旧市街に入り、先ず訪れたのはモーツアルトが生まれた家Mozarts Geburtshaus。1756年1月27日にこの家でモーツアルトは生まれ、先ほどのマカルト広場の住居へ引っ越すまでの18年間を暮らした所である。黄色い壁と長いオーストリアの国旗が垂れ下がっているのが印象的である。(写真下左)建物の中には、モーツアルトが使用した楽器や自筆の手紙、家族の肖像がなどが展示されている。
モーツアルトの生家を見学した後、建物の間の通路を通ってモーツアルトの生家の裏側にある大学広場Universitaetsplatzへ出た。そこから教会脇の通りを抜けて出たところに祝祭劇場Festspielhausがあった。ザルツブルク音楽祭のメイン会場となる場所である。次に、大聖堂Domの中を見学し、その横のレジデンツ広場Residenzplatzで歴代のザルツブルク大司教の住まいであるレジデンツの外観、広場の先にあるモーツアルト広場を見て、団体での市内観光を終わり、夕食に出発するまで自由行動となった。
自由行動では、ホテルのすぐ隣のクリスマス卵を売る店を覗いたりして、再びゲトライデ小路Getreidegasseに来た。ここは、道幅は狭いが街のメインストリートであり、大勢の観光客がぶらついている。通りには、何の店は良く分かる特色ある色々な看板が架かっており、目を楽しませてくれる。マクドナルドの看板も凝った作りであるが、人目でそうと分かる。トイレに行きたくなったのと、暑さで喉が渇いたのでマクドナルドへ入った。街中でトイレを使いたくなったらマクドナルドがお奨めだ。 やがて、夕食に出発する時間となり、ホテルに戻った。今夜はバスで新市街にある中華料理店での食事。毎日ドイツ、オーストリア料理が続いたので、中華料理もまあまあ良かった。夕食後ホテルに戻ると、夜9時頃だが空は薄明るい。我々の部屋はザルツァッハ川とは反対側で、ユーデン小路に面している。窓の外はクリスマス用品を売る店があり、一晩中灯りが点いていた。窓の下にはホテルが併設する居酒屋?があり、夜更けまで若者達の賑やかな騒ぎ声が聞こえていた。
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