コルドバ、そして次に行くセビーリャ、ロンダ、ミハス、グラナダは何れもアンダルシア地方の町である。スペインの代表的なイメージである闘牛・フラメンコ・白い壁の家、青い空と延々と続く黄色いヒマワリ畑。これらは皆アンダルシアを特徴づけるものである。
コルドバは歴史地区が『世界遺産』に登録されている。メスキータ(イスラム教の“モスク”)、ユダヤ人街、ローマ橋などが含まれる。

セネカの像 |
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コルドバが生んだ有名人にセネカがいる。ローマ帝政初期のストア派哲学者で、皇帝ネロの家庭教師となった人物である。今日のコルドバ歴史地区の探訪にホテルを出て先ず出合ったのが「セネカの像」であった。
城壁の門の近くにセネカの像は立っていた。その城門をくぐるとユダヤ人街(JUDIOS)の入り口であった。白壁の家に囲まれた狭い小道が続く。家々の窓に花の小鉢が飾られ、『花の小道』とも呼ばれる可愛らしい路地である。道路からは所々パティオ(中庭)が覗かれ、そこにも色々と花や樹が綺麗に整えられていて、思わず足を止めたくなる。

ユダヤ人街入口 |

花の小道 |
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ユダヤ人街にある闘牛博物館やシナゴーグを通り過ぎて、コルドバで最大の見せ場であるメスキータへと向った。メスキータは元々はイスラム教のモスクである。

円柱の森
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門をくぐるとそこはオレンジの木が植えられたオレンジの中庭があった。そこからシュロの門と呼ばれる入り口から、愈々内部に入る。メスキータ最大の見所は「円柱の森」である。約850もの円柱が林立し、その上部は白と赤の縞模様の馬蹄形アーチになっている。沢山の柱が林立する様は深い森を思わせる景観であった。
イスラム教のモスクとして建てられたメスキータは、キリスト教徒によって取り戻された後はその中心部がカソリック教会のカテドラルとして改造され、二つの宗教の教会の混合した独特の様式となっている。

イスラムの文字 |

カソリックのカテドラル |
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ヒマワリ畑
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メスキータ見学を終えて、次の目的地のセビーリャへと向う。高速道路の両側には、アンダルシア地方を象徴する風景であるヒマワリ畑が続く。丁度、季節はヒマワリの最盛期であった。