6月14日(第5日目−その1−)

ロンダ & ミハス

ロンダミハス

ロンダは切り立った崖の上にある町である。他のスペインの町と同様に旧市街と新市街に分かれており、我々が泊ったホテル・エル・タホHotel El Tajoは新市街にあった。旧市街と新市街はグアダレビンという川が刻んだ深い谷によって隔てられ、新旧市街をヌエボ橋(新橋)が結んでいる。

ロンダ旧市街の図

ヌエボ橋

アラメダ公園から見下ろした眺め
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ロンダ市内観光のためホテルを歩いて出発し南の方へ向う。やがてグアダレビン川に面する小さな公園に出た。そこからは間近にヌエボ橋があった。そこから更に南にあるアラブ橋(Puente Viejo)で川を渡り、旧市街に入った。白壁の家に挟まれた旧市街の細い路地を歩きヌエボ橋のたもとに出た。

ヌエボ橋を渡って再び新市街に入る。新市街のヌエボ橋の傍らはスペイン広場で、そこにはパラドール・デ・ロンダがある。崖の縁に沿って進むとアラメダ・タホ公園に出た。切り立った崖の上から見た眺めは絶景である。公園の建物の壁にはロンダにゆかりの深いヘミングウェイ、オーソン・ウェルスの 陶板画が掛けられてあった。また、日本人画家のミキ・ハルタの墓もあり、彼を称えるブロンズ碑も建てられていた。
Hemingway
ヘミングウェイ
Orson Welles
オーソン・ウェルス
Miki Haruta
ミキ・ハルタの碑
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また、アラメダ・タホ公園には、ロンダの生んだ名闘牛士ペドロ・ロメロの像が建てられていた。
公園のすぐ南側に闘牛場があった。昨日夕暮れの散歩の時にもその前まで来たが、今日は闘牛場の中を見学する。まずは、場内の闘牛博物館を見学。闘牛士の着けるケープや剣などが展示されている。ロンダの闘牛場を訪れたヘミングウェイやオーソン・ウェルスの写真もあった。
ロンダの闘牛場
ロンダの闘牛場
スペインの国旗色に塗られた柵
スペインの国旗色に塗られた柵
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ロンダ市内観光を終えて、次の目的地ミハスMijasへと向った。ミハスはロンダから50km程南東の海辺の山の中腹にある。海岸沿いのリゾート地ミハス・コスタに対し山のミハス(ミハス・プエブロ)と呼ばれる。
ロンダからミハスへは山を越えて地中海へ出る。峠を越えると遥か彼方に地中海が霞んで見えた。海辺に近づくにつれて、多くのセカンド・ハウスが斜面に立ち並んでいる。海岸端に出てからしばらく東へとバスは走る。白壁のほかオレンジ色など原色の壁の家やホテルが続き、いかにもリゾート地らしい景色である。
遥かに地中海とセカンド・ハウス群 海岸沿いのリゾート・ハウスと地中海
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やがて、バスは左に折れて山の方に向い、ミハス・プエブロに着いた。駐車場でバスを降りて、レストランや土産物店が並ぶ道を登って展望台に向う。展望台の手前右手にスペインで最小の闘牛場が見えた。この闘牛場は外形が四角であることが特徴だ。
更に進むと庭園と展望台があり、視界が開けて地中海を見下ろすことができた。昼食前の自由時間で色々な店を覗いて、ショッピング・タイムを楽しむ。昼食場所は、同じく地中海を見下ろせるレストラン。食事は、小ぶりのイカの墨煮にライスが付いたメイン・ディッシュであった。

展望台からの眺め

地中海を見下ろす

レストランのテラスで音楽演奏
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昼食を済ませて、愈々アンダルシア地方最後の訪問地グラナダへと向った。

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