6月16日(第7日目)
今日は、バレンシアの市内観光をした後、地中海に突き出した半島の町ペニスコラに立ち寄り、愈々スペイン最後の訪問地バルセロナへと向う。 バレンシアの世界遺産は、「ラ・ロンハ」La Lonjaが登録されている。バレンシア市内観光はこの「ラ・ロンハ」とカテドラルを見学する。 ホテルをバスで出て、バレンシア市内を車中から見学しながらカテドラル近くに着いた。そこで下車して、後は徒歩で見学を行う。先ずは、カテドラルに入る。大聖堂の入り口の前には、眼の不自由な人のためにカテドラルを手で触れて見ることができる模型があった。聖堂の中では、数多くの僧侶が祈りをささげる言葉を唱和する声が響いていた。
カテドラルを出た裏手に、ローマ時代の遺跡の一角があった。ローマ時代の浴場の遺跡らしい。そして、カテドラルの裏にはビルヘンVirgen広場があり、中央には噴水があった。日当たりの良いこの広場は、市民の憩いの場所となっているようだ。 広場の片隅には、聖体行列のためのものであろう『最後の晩餐』を描いた飾りつけが置かれてある。
次に世界遺産「ラ・ロンハ」に向った。ラ・ロンハは、15世紀末イスラム王宮跡に絹の交易所として建てられた建物である。内部は、高い天井を支える螺旋形の柱、透かし彫りの窓がとても美しい。裏手にはアラブ風のパティオがあった。
ラ・ロンハの通りの向こうに中央市場Mercado Centralがあった。トイレ休憩も兼ねて小一時間ほど自由時間を与えられたので、中央市場に入ってみた。中は沢山の商店が軒を並べ、日用品や食材等いろいろなものを売っている。
バレンシア観光を終えて、次の目的地「ペニスコラ」へと出発した。ペニスコラの駐車場にバスを停め、歩いてペニスコラ城観光に出掛ける。ペニスコラの町は、地中海に突き出た標高35mの岩山の上に町があり、陸地とは狭い砂洲で結ばれている。 周りを海に囲まれているので、城の上からの眺めはアリカンテのサンタ・バルバラ城よりも更に風光明媚である。
ペニスコラ観光を終えてバルセロナへ向う途中、タラゴナの近くで高速道路沿いのレストランでやや遅い昼食を摂った。レストランを出て間もなく、水道橋が目に入ってきた。タラゴナの水道橋である。高速道路の駐車スペースにバスを停め、水道橋見物を 行うことになった。 タラゴナの水道橋は、正式には「ラス・ファレラス水道橋」と呼ばれ、スペインではセゴビアの水道橋に次ぐ規模であるとのこと。橋の上に幅1mほどの乾いた水路があり、歩いて200m強を往復することができた。
水道橋を見て、愈々バルセロナへと向った。バルセロナに近くなって、遥か左手前方に明日午後オプション観光で訪ねる「モンセラ」の山々が見えてきた。 ホテルに着いて荷を解き、夕食に出発するまでの余裕時間を利用して、バルセロナ港に立っている「コロンブスの塔」を見に出掛けた。タクシーを捕まえると、運転手は女性。地球の歩き方に書いてある“Monument a Colon”と行き先を告げると分かったようで、 港にある塔の前まで連れて行って貰うことが出来た。