6月5日(第2日目)

ブレッド湖、ポストイナ洞窟


Hotel Trst (クリックすると拡大表示されます)
朝、目が覚めてホテルの外に出てみた。道路の向こう側に建物があり、その先にブレッド湖が横たわっていた。湖のほとりまで行ってみた。天気は快晴、ブレッド湖は青々と美しく輝いていた。
我々の泊まったホテルにはレストランがなかった。朝食は道路の向こう側にあるレストランで取るとのことであった。

朝食を済ませて、いよいよ観光の第1日目の開始だ。今日の予定は、「アルプスの瞳」と称されるブレッド湖とブレッド城、そしてポストイナの洞窟探検だ。
午前9時にバスで出発し、ブレッド湖の船着場まで行った。そこからプレトナ・ボート(伝統的な手漕ぎボート)に乗って、湖の中にある小島ブレッド島(Blejski okto)に渡った。
船は船頭さんの手漕ぎで進んで行った。船の進む方向の右手の崖の上には、この後で行くブレッド城が見えた。

島へ渡る小型船

湖上を船で小島に渡る、崖上にはブレッド城
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船の左手の岸辺に、旧ユーゴスラビアの大統領だったチトーの元別荘が見えた。今はホテル(Hote Vila Bled)になっているらしい。



チトー元大統領の別荘(クリックすると拡大表示されます)
小島(ブレッド島Blejski okto)には15世紀に建てられた聖マリア教会があり、52mの塔と船着場から教会までの98段の階段がある。小さな島なので、滞在時間が30分と決まっているらしい。
伝統的な結婚式では新郎は新婦を担いで98段を昇ることになっていて、その間新婦はずっと沈黙しなければならないと言われている。そのために結婚が決まった新郎は体力づくりに、新婦はダイエットに励むそうだ。

ブレッド島の聖マリア教会

ブレッド島の船着場
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島に到着して、石段を昇るとこじんまりとした聖マリア教会が我々を迎えてくれた。
聖マリア教会を訪れた人は、「鳴らすと願いが叶う」という伝説がある鐘があり、教会内には鐘と繋がった紐が下がっている。
何人かの人たちが、紐を引いて鐘を鳴らすのを試みた。紐を引くには、結構力が要るらしく、上手く鳴らすには要領が必要だった。

聖マリア教会の鐘楼

鐘と繋がる紐

祭壇の聖母マリア像

庭の聖母像
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ブレッド島から本土に戻り、次の観光スポット「ブレッド城」に向かった。
ブレッド城に着くと、今日は何かのお祭り日らしく、城のテラスではパフォーマンスが行われていた。
ブレッド城からブレッド湖を見渡す
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王様と王妃に扮した二人の後を、廷臣の扮装の従者たちが続く行列があり、テラスに設けられた椅子に着席する。そして、王様・王妃たちの眼前で、兵士たちの一対一の闘いの模様が演ぜられる。
次から次へと、何組かの決闘演技が続いた後、突如爆竹が響き渡り、演武は終わった。
城のテラスからは、眼下にブレッド湖が一望に見渡すことができた。先ほど行ったブレッド島も彼方に見ることができる。
城の邸内や博物館を見学した後、昼食へと向かった。



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昼食は、ブレッド城のふもとの街中にあった。木造の白木が新しい小さなレストランだ。メインはターキーだった。
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食事を済ませて、次の観光スポット『ポストイナ鍾乳洞』に向かった。ブレッドからポストイナまでは約100km、1時間半ほど掛かった。
鍾乳洞内の年間平均気温は8℃くらいとかなり寒いので、旅行に出発前に添乗員からは防寒衣料を持参するように言われていた。
洞窟の入り口からは、トロッコに乗って鍾乳洞の中心まで向かう。持参のセーターを上に着てトロッコに乗り込んだ。
トロッコは約2kmほど疾走して中心部に向かうが、走っている途中にも所々ライトアップされた鍾乳石が見られた。トンネルの天井は低く、岩に頭がぶつかりそうな恐怖に襲われて、頭を屈めてトロッコに乗っていた。鍾乳洞の中心部で乗客を降ろして、トロッコはUの字を描いて敷かれた帰りの線路を走って入り口へ戻っていった。
洞窟の中心部は天井が高く、広々とした場所であった。そこには、色々な国の言葉を話すガイドが数人待っていた。日本語のガイドはいないため、我々は英語のガイドに付いて鍾乳洞見学を行った。

鍾乳洞へのアプローチ

土産物屋やレストランの店

洞窟入り口

トロッコ列車

洞窟内の鍾乳石
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洞窟内では、狭い階段を昇り降りしたりしてあちこち歩いて回った。入り口までは、見学しながら歩いて戻った。外に出ると一気に気温が上がり、急いでセーターを脱いだ。

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『ポストイナ鍾乳洞』の観光を終えて、今日の宿泊地に向かう。それは、クロアチアのオパティアOpatijaという海辺の町のホテルである。
早くもスロベニアにお別れを告げて、クロアチアに入ることになる。ポストイナからオパティアまでは、約70km、1時間半ほど掛かる。
途中で国境を通過するが、そこには両替所があり、ユーロをクロアチアの通貨クーナkunaに両替できるとのこと。
国境でクロアチア側に入る時は、我々はバスを降りて国境のパスポート・コントロールまで歩いて行き、そこで一人ひとりチェックを受けた。バスは一足先に国境を通過して、向こうで待っていた。
無事国境を通過して、両替所で通貨の両替を行い、オパティアに向かって出発した。

ホテル オパティア
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オパティアのホテルには午後7時頃に着いた。まだ空は明るかった。ホテルは丘の上にあり、海までは南に向かい緩い坂道を下って10分もかからないとのこと。
ホテルではこの夜結婚式の披露宴があるようで、ホテルの外の庭にテーブルやグラスなどが用意されていた。
我々の夕食のレストランの隣の部屋が披露宴の会場であった。賑やかに歌を歌ったり踊りを踊って披露宴は大いに盛り上がっていた。
我々は、食事を終わって部屋に戻る時に、披露宴の部屋を覗かせてもらった。部屋にも外で賑やかに披露宴の音が遅くまで聞こえていた。

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