北東北の夏は短い。特に深い谷底を走る岩泉線を撮っていると、夏というものが本当にはかなく感じられる。盆休みを過ぎれば、もう風景のそこかしこに秋の気配が忍び込んでいる。
盆休みの最後の日、帰省していた親戚の親子を総出で見送る一家に出会った。虫かごとリュックサックに夏休みの思い出をいっぱいに詰めて、少年は都会へ帰ってゆくのだろう。
「ふるさと」があるって、いいなあ・・・・・・