この時期、山々の表情は驚くべき早さで刻一刻と変化してゆく。1週間も経つと、先週とは山の色がまるで違ってしまっているだから、全く油断がならない。
深い谷底にようやく朝日が射しはじめるころ、午前中最後の定期列車684Dが駆け抜けていった。唐松は押角峠の紅葉のフィナーレ。この唐松が黄金色に色づく頃、麓の紅葉はようやく盛りを迎える。