丸子宿〜岡部宿〜藤枝宿(2003年4月10日)

安倍川駅を9時15分に出発、丸子宿の抜け「宇津ノ谷峠」を越え、岡部宿を経て、藤枝宿の瀬戸川を渡り、藤枝駅に着いたのは14時40分、約25kmの行程でした。

一句:「桜散る 丸子の宿で とろろ汁」

屋号札 安倍川駅から10分ほど歩き左に折れると旧東海道。丸子川の土手に咲く桜は、花を散らせはじめていた。
各家に昔の「屋号札」が掲げられた町並みを抜け、丸子橋を渡り、暫く進むと国道1号線と合流。車の流れに圧倒されながら、暫く国道1号線を歩く。「道の駅:宇津ノ谷峠」のレストランで、「とろろ汁」があるのを見つけ、早めの昼食をとる。美味い。
後日、芭蕉の句に「梅わかな丸子の宿のとろろ汁」とあるのを知る。
とろろ汁定食
慶龍寺 国道1号線と別れ、「宇津の谷村」に入る。「慶龍寺」に足を止め、往時を偲ばせる古い家が立ち並ぶ急坂を登る。「宇津の谷」道しるべを確認、峠越えの道に入る。なかなかの急坂。
俳人「雁山の墓」、「ひげ題目碑」に足を止め、坂を下ると「坂下(鼻取)地蔵堂」。
坂下(鼻取)地蔵堂
茶畑 左手に岡部川の桜、右手傾斜面の茶畑が目を楽しませてくれる。
岡部橋を渡る。復元された「旅籠屋(柏屋)」、「岡部宿本陣址」、「正応院の満開の桜」等を写真に納める。
近くの喫茶店で一服。
有名な旧道は歩き尽くし、2回目の旧東海道ウォークをしているという旅人と出会う。凄い人が居るものだ!
岡部宿本陣址
藤枝バイパス高架を過ぎると「横内村」。村の入り口には「横内村歴史案内」(無料のパンフレット)が置かれ、街道沿いの家々には、往時の職人の仕事を示す「屋号札」が掲げられていたのは嬉しい。
明治22年鉄道敷設までは一日数千人の人々がこの街道を往来したという。

村境の史跡「岩村藩領傍示杭」を後に道を急ぐ。

岩村藩領傍示杭
須賀神社のクス 旧東海道の脇にあり、古くから往来する人々を見守ってきた樹齢500年の「須賀神社のクス」(天然記念物)は、現在の状況をどのように見ているのだろうか?

「藤枝宿東木戸」跡を過ぎるとすっかり都会の雰囲気。
美しい樹形が印象的な正定寺の「本願の松」(別名を延命の松という)の前で最後の休憩。
河岸の桜並木と瀬戸川の流れに見とれながら「勝草橋」を渡り、東海道本線「藤枝駅」へ向かう。

本願の松


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