富士本町通りを左折した所にある、「道祖神」前を8時40分に出発。 「札の辻跡(高札場跡)」、柚木駅を過ぎると左手に「左東海道の道標」と「秋葉山の常夜燈」が目にとまる。 |
富士川渡船の安全を祈願する人が訪れたという、「松岡水神社」を後にして、寒風をついて「富士川橋」を渡る。富士山は雲にかくれて姿を見せない。 坂を登ると岩淵村。 |
薬医門形式山門の「新豊院」を右にみて進むと、江戸から三十七番目の「岩淵の一里塚」。 JR富士川駅へ通ずる道を右に折れ、東名高速道路のガード下を過ぎると中ノ郷村。 岩淵村と中ノ郷村には「常夜燈」が多い。八燈を数えた。 更に歩を進め、東海道新幹線のガード下、東名高速道路を跨ぐ「新坂橋跨道橋」を渡り、急坂を下ると蒲原宿。 |
蒲原宿の東木戸には「常夜燈」が残されている。 歌川広重が描いた「蒲原夜之雪」の記念碑に近接して、黒塀に囲まれた「本陣」跡がある。 蒲原宿は、古い面影を残した建物も多く、観光地として整備されている。 |
蒲原宿から由比宿に至る村々は海岸沿いにあり、製塩が盛んであったという。 11時20分、「由比本陣」公園前に到着。 昼食は、駿河湾を眺めながら、名物の「さくら海老」に舌鼓をつ。 一句:「桜海老食うて由比宿通り抜け」 |
12時15分に由比駅前を通過。 山腹にある「鞍佐神社」を右手に見て歩を進めると「間の宿本陣」跡。 老婆に声をかけられ、サッタ峠を越えて清水まで行くことを話すと、休憩するとき食べるようにと、ミカン数個を出してきてくれた。 江戸から四十番目の「西倉沢一里塚」跡から、サッタ峠への上り坂がはじまる。 |
オレンジ色の実をつけたミカン畑の中の道を、峠を目指して登る。駿河湾がまぶしい。 峠で一休みをして、貰ったミカンをほおばる。美味い! 休憩がてら、展望台でしばらく待ったが、富士山は雲の上に真っ白な頂上を覗かせただけだった。 ほんのり赤みがかった満開の梅と真っ青な駿河湾のコントラストにしばし時を忘れる。 急坂を一気に下る。 |
興津橋を渡ると、東海道十七番目の宿場「興津宿」。14時にJR興津駅前を通過。 「清見寺」(国指定史跡)で歩を止める。天命年間に彫像された五百羅漢、家康お手植えの臥龍梅、琉球王子の墓などが残されている。 15時20分、JR清水駅に到着。本日の行程を終了し帰途に着く。 |
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