金谷宿〜日坂宿〜掛川宿〜袋井宿〜見付宿(磐田)(2004年4月15日)

茶の緑 風爽やかに 遠州路
金谷坂(石畳道)
4月15日、10時に金谷駅を出発。長光寺を過ぎ県道島田・金谷線を横切ると石畳道(修復)の金谷坂。上り詰め、武田信玄が築いた諏訪原城跡に足を留める。
菊川坂の石畳道(復元)を下ると「菊川の里」。
金谷宿と日坂宿の間は急所難所が続くので特別に置かれた「間の宿・菊川宿」(宿泊禁止)の名物は「菜飯田楽」。
諏訪原城跡
茶畑
「菊川の辻の道標」「中納言宗行卿詩碑」を過ぎると上り坂にかかる。左右は茶畑、汗ばんだ体に風が心地よい。峠には、山内一豊が関が原に向かう家康を接待したという「久延寺」がある。境内には「家康お手植えの五葉松」「夜鳴き石」がある。
店を守っていた老婆がなく亡くなったためか、名物「子育飴」の店が閉まっていたのは残念。
馬頭観世音
五十六里目と言われている「佐夜鹿(小夜の中山)1里塚」、馬の保護神「馬頭観世音」、「命なり わずかの笠の 下涼み」と詠んだ「芭蕉の句碑と涼み松」で足を止めつつ峠道を進む。
転がるような急坂を下ると、品川宿から数えて二十五番目の「日坂宿」に入る。交通・宿泊機能を中心とする小さな宿場だったとのこと。現存してる当時の旅籠屋の建物「川坂屋」(右の写真)を過ぎ、歩を進めると「国道一号線」と合流する。
川坂屋(旅籠屋)
伊達方一里塚跡 国道沿いのレストランで昼食・休憩。
舗装道路は、直射日光と照り返しで暑い。木陰に入るとほっとする。昔の歩き旅はもっと快適であったであろう思いながら歩を進める。
江戸から五十七番目の「伊達方一里塚」を過ぎ、国道一号線と別れ「馬喰橋」を渡り、「七曲り」を抜けると、掛川城「大手門。
掛川城「大手門」
岡津善光寺 掛川の町並みを抜け、「大池一里塚跡」の先が、東海道道中真ん中の寺「岡津善光寺」。これからの道中の無事を祈る。
同心橋を渡ると袋井市。松並木が残る路を気持ちよく歩いていると、右手に富士浅間宮の「赤鳥居」が目に鮮やか。
赤鳥居
妙日寺 日蓮上人の父・重忠とその妻の墓が祀られている貫名山「妙日寺」で「片葉の葦」を探したが見つからなかったのは残念。
袋井の宿に入る。木造屋形で見事な彫刻が見られ、保存状態の良い「新屋の秋葉山常夜灯」(秋葉燈籠)に感心。
袋井市営の「東海道どまんなか茶屋」で一休み。地元の人達のもてなしがありがたい。
秋葉燈籠
木原畷 江戸から数えて六十一里目の「木原一里塚」、古戦場「木原畷」を過ぎると、磐田市に入る。
太田川に架かる「三ケ野橋」を渡り歩を進めると「三ケ野坂」。疲れた足にはなかなかきつい。
東海道見付宿石標を確認し、姫街道分岐点で左に折れ、「府八幡宮」を過ぎ、17時45分にJR磐田駅に到着。約35kmの道程でした。
府八幡宮

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