人を乗せた座席を自転車に乗って引くリキシャ。ナイマのお父さんは、その運転手です。
ある日、ナイマは毎日いそがしく働いているお父さんを手伝おうと思いました。でもそれが、ぎゃくに、
だいじなリキシャをこわす結果になってしまいました。
せきにんを感じて、働きたいと思うナイマ。けれど、ナイマが<女の子>であるために、かんたんに
働くことができません。それなら、とナイマは思い切った行動に出ることに。
「こうしたい」と思っても、チャンスが閉ざされているようなときがありますね。
ナイマが住む村では、女性が外で働くことがみとめられていなかったのです。
それをナイマがどうやって乗りこえるのか、一人で立ち向かうナイマがどんな気持ちだったのか、
ぜひ読んでみてください。
永瀬比奈訳。鈴木出版。
* ローワンと魔法の地図 * 作:エミリー・ロッダ
リンの谷に住むローワンは、バクシャーという動物の世話をしているおくびょうでやさしい少年です。
ある日、谷の水が急にかれてしまったため、村人たちが原因をさぐりに行くことになりました。
ところが、手に入った地図は、ローワンが持ったときだけ見えるというまほうの地図。
飲み水がなくなって弱っていくバクシャーを助けるために、ローワンもおそろしい山への旅に加わ
ることにしますが・・・。
ローワンだけでなく、おとなたちの勇気もためされるぼうけんの物語です。
なぞを解きながら進んで行く旅は、ドキドキしながら楽しく読めると思います。
『ローワンと黄金の谷』 『ローワンと伝説の水晶』など、全部で5冊出ています。
さくまゆみこ訳。あすなろ書房。
* 冒険者たち ガンバと十五ひきの仲間 * 作:斎藤 惇夫
白イタチのノロイにおそわれたねずみの村を救うため、旅に出たガンバとその仲間たち。
海をこえ、次々とおとずれる危険をくぐり抜けて、ようやくたどり着いた村で、イタチとネズミたち
の生と死をかけた戦いがはじまる。
少しむずかしそうに見えますが、個性的なネズミたちや、きけんをくぐりぬける旅は、読み始
めると、どうなるか気になって、どんどん読みたくなってしまいます。
精密な絵がさらに物語を引き立てています。
岩波書店。
* エーミールとたんていたち * 作:エーリヒ・ケストナー
お母さんからあずかった大切なお金を、汽車の中でぬすまれてしまったエーミール。
どろぼうを追うエーミールを、ベルリンで出会った男の子たちが手伝ってくれます。
さて、みんなの作戦は成功し、無事にお金を取りもどすことができるのでしょうか?
一つの目的に向かってみんなで協力するのは、とても楽しそうです。
しかも、それが悪者をつかまえることだなんて、スリル満点ですよね!
ケストナー氏のおはなしに登場する子どもたちは、みんな生き生きしています。
池田香代子訳。岩波書店。
こんにちは。 みなさんは図書館に行ったことがありますか? 学校にも図書館がありますが、あなたの住んでいるまちにも、学校よりも大きな図書館があることと思います。 図書館では、本を読んだり借りたりできるだけではなく、調べものや勉強もすることができるように机も用意してあります。 どんな本を選んだらよいかわからないときには、相談にものってくれます。 学校がお休みの日には、みなさんが参加できるようなイベントをやっていることもあります。 図書館のいいところは、やっぱり、本を無料で読めることですね。 たくさん読んでも、返してしまえば家が本でいっぱいになることはありません。 それに、気に入らなければ読まないで返してもいいし、逆に読み終わらなければ、もう一度かりることもできます。 みなさんもぜひ、図書館に行ってみてください。