「4年生から」で紹介している本も、読んだことがなかったら、一度読んでみてね!
1950年、人類で初めて8000mを超える山への登頂を成し遂げた
1話3ページという、旅にまつわる超短編40話。
ジェニー・マーガレットが父のおんぼろバスでの旅で出会う人々との
日影谷に住む若者 シェイは、偉大な歴史家 アラノンから、シェイが
暴力をふるう父から逃げたハックが、逃げ出した奴隷 ジムと
中学生以上のひとへおすすめの本
--- 長い旅、短い旅、冒険の旅 ---
* アンナプルナ登頂 * 著:モーリス・エルゾーグ
フランスの登山隊の実話。 著者はその隊の隊長。
正確な地図がなく、モンスーンの時期がせまる中、雪と氷河に
閉ざされたヒマラヤ山脈に挑む人々の物語。
登山ルートをさがして何度も行って戻ってを繰り返しながら、次第に頂上に
近付いていく過程から目が離せません。
“山を登る” ということ、“頂上に立つ” ということが、どれほどの迷いと
決断の繰り返しの結果かということが伝わってきて、実話の持つ力を感じます。
岩波少年文庫。
* ショート・トリップ * 作:森 絵都
愛する息子のため、借り物競走に闘志を燃やす母親。
恥ずかしい刑罰を科され、歩き続ける受刑者。
不思議な縁で知り合った8人の行く末は…?
ほか、おどろきと笑いのストーリーが満載です!
どれも3ページでオチがついているのでスイスイ読めてしまいます。
旅に関係する物語ばかりで、読んでいるあいだは自分も別世界に入り込んだ気分です。
ふだん、あまり本を読まない人にもおすすめ。
理論社。
* ひと夏の旅 * 作:ドロシー・ギルマン
ひと夏の物語。
さびしい孤児院のくらしから離れて、父と二人で出発した初めての旅は、
思いがけない同乗者、事故、お金の心配…。
次々とおこる事件に父親はとまどいますが、事件は幸運も運んできます。
笑顔には、幸福を呼ぶ力があるのかもしれません。
それとも、どんなことも幸福に変える力でしょうか。
たしかに自分の家族や友達の笑顔を見るだけでも、幸せな気持ちになりますね。
ハッピー・エンドがうれしい、さわやかな物語です。
集英社文庫。
* シャナラの剣 * 作:テリー・ブルックス
エルフの王の末裔であり、身に危険がせまっていることを告げられる。
闇の王の刺客から逃れ、日影谷を出たシェイと兄のフリックは、奪われた
シャナラの剣をとりもどす旅へと出発する。
エルフ族、ドワーフ族、人間たちが種族を超えて仲間となり旅をする物語です。
『指輪物語』 と設定が似ているようですが、こちらの方がストーリー展開が
早くて読みやすく、冒険物語のドキドキも満載です!
続巻に『シャナラの妖精石』があります。
上下2巻。扶桑社。
* ハックルベリー・フィンの冒険 * 作:マーク・トウェイン
二人でミシシッピ川を下りながら、自由を求めて旅をします。
アウトサイダーとして人々の生活をながめながら、
ハックは何を考えたのでしょう。
『トム・ソーヤーの冒険』のあとの物語として書かれていますが、
テーマはまったく違います。ハックは世の中の習慣にとらわれず、
自分の心に感じるよいことを選びたいと考えるようになります。
そこまでの葛藤とジムとの旅は、素朴な深い感動を与えてくれます。
角川文庫、新潮文庫ほか。
「旅」 ということばには、不思議な魅力があると思いませんか?
「旅行」ではなく、旅。
思いがけないことが起こりそうなイメージがあります。
長くても、たった1日でも、
ふだんの生活や義務から解放されて、自由になる感じがします。
急いでもいいし、立ち止まってもいい。
予定を変えてもいい。
いつもならやらないことをやってみる勇気が出たり。
新しい自分を見つけるかも。
一人が自由で気楽だけれど、
気兼ねのいらない誰かと一緒もいいですよね!
忙しくて旅に出られないときは、せめて本の中で旅をしましょう。
以前はよく、旅行のパンフレットを見ていたのですが、
逆に、旅に出られないさびしさが増すばかりでした。
お金と時間があれば行けるのにと、
あこがれの気持ちばかりがつのって、あまり効果的ではありません。
もちろん、旅の物語を読んでもあこがれの気持ちは湧いてきます。
でも、主人公と一緒に何かを達成すると、さいごには満足感がのこります。
深くため息をついて、旅の思い出にひたることもできます。
時間がちょっぴりかかりますが、お金はもっとちょっぴりですみますね!
さて、この夏は、いったいどんな旅に出会うでしょうか?