2009年6月1日、横浜の開港150周年を記念した「開国博Y150」のイベントのひとつとして、メキシコ海軍の練習帆船「クアウテモック(ARM Cuauhtemoc)」が一般公開されているのを、見に行きました。平日にも関わらず、たくさんの人でにぎわっていました。また、海上自衛隊の護衛艦「しらゆき(Shirayuki)」、帆船「海王丸(Kaiwo-Maru)」、長崎はハウステンボスの復元外輪船「観光丸(Kanko-Maru)」も近くにいて、なかなか楽しい眺めでした。
★2011.JUN.30 大きい写真のページのリンクを削除しました。
白い帆をふんわりとたるませて止めた様子は、ひらひらレースのドレスを着たお嬢さんみたいですね。満艦飾が色を添えて華やかです。
この帆の広げ方は、インドネシアの「デワルチ」もやっていました。海王丸のようにきっちり畳んだのを見慣れていると、ちょっと不思議ですが、お客さんをもてなす装いとしては、可愛くて良いですよね。
クアウテモックのバウスプリットと船首像です。向こうには海上自衛隊のホストシップ、護衛艦「しらゆき」。さらに向こうに海王丸のマストが見えています。
「ARM Cuauhtemoc」建造は1981年だそうです。この船の名前は、アステカの最後の皇帝の名前だそうです。
船の名前のカタカナ表記、埠頭においてあった船の紹介には「クワウテモック」とありましたが、海上自衛隊のHPなどには「クアウテモック」となっていました。Salty fiendsさんのサイトでは「クァウテモック」でした。(外国語なので、どちらでもいいんですが、ネット検索で結果が変わりそうなので、一応書いておきますね)
↓円の中の帆船の右側にお顔があって、息を吹きかけているように見えるのは、インカの神様だそうです。
↑甲板には、演台でしょうか小さいクアウテモックさまの船首像のレプリカがついているのがあって、可愛かったです。
艦尾の方では、つやつやにお化粧直しをしたての艦載艇の、ラッカーの匂いがしていました。艦首近くでは、ちょうど厨房で乗組員の皆さんのお昼を作っているようで、ちょっとスパイシーなおいしそうな匂いがしていました。左下の写真、左下の丸い窓の開けてあるところの下が厨房で、覗いて見ると大きなお鍋が見えました。
色とりどりの信号機で飾りつけた、満艦飾。右下の写真、艦載艇もちゃんと旗が飾ってあります。可愛いですね。左下に黒っぽく見えるのは、潜水作業を終えた方たちです。近くでは、携帯電話で話している縞々シャツの人が見えます。船の上では、携帯で話している人がとても多かったです。
↑向こうに見える帆船は、黒船こと「観光丸」です。ハウステンボスから、開国博のために8月まで横浜に来ています。帆船の近くにまた帆船が見える風景は、余り多くないので嬉しいですね。大砲で狙っているわけではありません。念のため。
乗組員の方は、白い制服の人と、縞々の制服の人がいました。
背景にみなとみらいの、ランドマークタワーと大観覧車が見えます。何とか横浜らしい風景になっているでしょうか。
ランドマークタワーの麓には、初代日本丸がいるのですが、この距離では残念ながら見えません。
縞々の制服の誰かが、艦載艇に帽子を置いておいてくれたので、写真を撮ってみました。士官の人の帽子は、もう少し装飾が多いようです。
左下の写真、デッキ中ほどには、予備の碇が固定されています。人の大きさと比べると、とても大きいですよね。船首の定位置にあると、小さく見えますけれども。
右下の写真、風に翻る日の丸の旗。赤い丸がちょっと大きくないですか? 面白いので写真に撮ってみました。
↓斜め後ろから見たクアウテモック。このときは雨が降っていたので空が暗いです。右側の高いビルが、ランドマークタワーです。
↓『黒船』役として、開国博Y150のために横浜に来ている、ハウステンボスの「観光丸」です。1855年に、オランダの王様から徳川幕府に献上された船の復元船だそうです。ペリーの乗ってきた黒船と同じような外輪船です。現在は、ディーゼルエンジンで外輪を動かすようです。手前に見えるのは、しらゆきの艦尾です。下の写真は観光丸の船首像。変わった形をしています。
↓クアウテモック訪日のホストシップとして、海上自衛隊の護衛艦「しらゆき」が一緒に来ていました。混んでいたので、私は乗艦しませんでしたが、こちらは、艦の内部も公開されていたそうです。
↓こちらは「海王丸(かいおうまる)」です。立派な姿ですね。
独立行政法人航海訓練所の練習船です。この船は一般の人も体験乗船が出来るそうです。また、開国博Y150の期間中の、7月18日に一般公開、7月20日海の日には、セイルドリルをするそうです。
↓天気が悪いですが、三隻の帆船のマストが見える写真。手前が海王丸、右にクアウテモック、左は観光丸です。間には、護衛艦しらゆき。
私はお船もお馬も正面顔の写真を撮るのが好きなんです。三人のレディたち。
華やかな「クアウテモック」、きりりとした貴婦人「海王丸」、ストイックな中にも満艦飾が華をそえる「しらゆき」。
海王丸の帆を広げている様子は、「咸臨丸フェスティバル2007」のページに写真がありますので、良かったらあわせてご覧ください。
最後におまけとして、開国博Y150らしい写真を。呼び物のひとつ、フランスから来た蜘蛛形ロボット、ラ・マシンです。埠頭に行く途中の歩道橋の上から撮影。ひょうきんな顔をしていますね。
ご覧頂きましてありがとうございました。開国博Y150はもうしばらく続くので、また何か良い写真が取れたらアップしたいと思っています。
『グロリア2009横浜開国博Y150』にも「観光丸」と「しらゆき」の写真があります。良かったらご覧ください。
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