2002年3月〜4月分
参考までに、マークをつけてみました。 馬の話題: 音楽の話題: 古典芸能・文学の話題:
「指輪物語」及びPJ版映画「ロード・オブ・ザ・リング」の話題:
4月27日(土)〜5月2日(木)目に青葉一斉に咲いていた花々が終わり、新緑が気持ち良い季節です。あの、陽の光を受けながら若い葉が重なり合う、緑の濃淡の感じがとても好きです。この季節ならではですよね。
1日と2日は久々に馬に乗りました。1日は本当に久しぶりだったので、気だての良いAPくんにお願いしました。本当に、背中にのっかっている人間の意向を、素直に汲んで動いてくれるので、とても嬉しいです。でも、相変わらずお顔は悲壮な表情をするので、知らない人から見ると、まるで私がいじめているみたい? ちょっとまずったと思ったのは、彼は駈歩の反動が独特だということ。久々の私は上手くついていけず、お尻百叩き状態(笑)そこまでひどくはなかったけど、APくん背中痛かったかなあ…。
2日はそれに懲りて、魔法の絨毯の乗りごこちの大好きなAMくんにしました。この子はね、気むずかしいというよりは、生意気なガキ(笑)というところ、叱られれるのはいやなくせに、わざとやってみせる所があるのでした。乗り手がちょっと下手だと、ぴたっと止まる。蹴飛ばしても動かないわ、後ろに下がるわ、後ろ足を蹴り上げるわ、乗り手としてはみっとも無いったらありゃしない。おまけに「あ、車の音がしたっ、怖いぞ」とか、わざと言うんだよね、絶対馬場に入って来ないのが解っているくせに…☆ といいながら、やっぱり一番ういやつなのでした(笑)4月24日(水)〜4月26日(金)それでも理性の片鱗は残っている…かな
26日は休日でした。でも、馬に乗りにいけないので、朝チョン・ミョンフン氏の演奏(バルトリとターフェルのジョイントリサイタル)をビデオで録画しておいて、ちょこっと外出したあと、テレビで勘九郎をちらちら見ながら、長谷川一夫の「近松物語」のビデオ録画をセットして、午後から映画を見に行きました。金曜日はレディース・デイなのでした。
何を見たかって、もちろん「ロード・オブ・ザ・リング」です。これを、はまっているとか、落ちているとか、言うのでしょうか? 『黒地に金色の煩悩』とでも申しましょうか? でも、ブルボンのお菓子も少ししか買っていないし、本は文庫9巻とリン・カーターのだけで、映画の写真集は(今のところ)買っていないし、「二つの塔」のプラチナ前売りチケットも(まだ)買ってないし…映画だって、この前は2回続けて見たけど、今日はちゃんと1回で帰って来たもんね。←これを理性だと思っている私って…
三度目にして、やっとメリーとピピンの見分けがつきました。2回目までは台詞がないと、誰だかよく解らなかったのよね(この台詞を言うのはピピンだろう、などと思って見ていた)さすがに、台詞と行動にはキャラクターの違いが出ているのでした。
この前は、影が薄いと感じたレゴラスですが、結構出番はありましたね(彼は綺麗な正面顔が多いから、かえって印象が薄いのかも) 落ちそうになったボロミアを助けただけでなく、崩れた橋から間一髪で飛び移ったアラゴルンも、がっしと受け止めているのでした☆ 得意の弓だけでなく色々な武器を、見事に使いこなしているし、人気があるのは、顔とクールさだけじゃなかったのね。
ブリー村に出てくるPJの姿も見つけました。アラン・リーがいるのって本当?だったら、あれがそうだったかも…今度行ったときに見てみましょう。そうです、一応もう一回、今度はお友達と行く予定なんです。
実を言えば、今日は予告編が早く見たくて行ったのでした(笑)だって〜〜。
公開当初はなかったけど、現在は本編が終わってすぐ、エンヤの歌の前に予告編が入っています。もう、最初のショットで、泣きそうになってしまいました。アラゴルンの手ですよ、緑色のあれを拾うところ! メリーとピピンの出会う人(?)もちらりと出ました。 馬もたくさん出て来そうです。 ああ、あの方は確かに彼に似ているわ。 女の人もまた増えますね、あれは何の場面なの〜? 走るアラゴルン、レゴラス、ギムリのすがた、森の中でもかっこいい彼らの姿、そして白い人。おおお、飛蔭!! いいぞPJ! 思ったより長くて、いいところばっかりで、かなり楽しめました。行った甲斐がそれだけでも、十分ありましたわ。前2回は、吹き替え版を見て、その印象のまま字幕を読んでいたので、かえって害が少なかったかもしれません。それはないだろう、と思う字幕は確かにありましたが。さて、3回目。もう、『韋駄天』にも慣れました。大不評の字幕も、無しでは解らないから読みつつも、頑張って(3回目だけに)なるべく原語を聞き取るようにしてみました。でもでも、大筋解っていても、映画は難しいよ。(英会話の先生の言うこと「なら」聞き取れる程度では…ぐっすん。後悔先に立たず)それでも、さすがに『嘘をつくな』と『恥ずかしい』は、字幕を初めて見たときも、あんまりだと思ったわ。かわいそうなボロミア。気の毒なのは指輪物語ファンと、指輪物語を知らないお客さん達どちらだろう、きっと両方。
その他にも「ホビットにしては…」というような台詞をガンダルフがたくさん言うのが、はじめに字幕を見たときに気に入らなかったのですが、なるほど私の思い過ごしではなかったのね。というわけで、今回は(私はあまりここからリンクをしないのは、お気づきかと思いますが)特別に貼らせて頂きます。上の話もこちらにあります。
すでに一部であまりにも有名になっているサイトです。
http://gollumone.tripod.co.jp/index.shtml
4月21日(日)〜4月23日(火)裸馬…じゃなかった
映画雑誌に「二つの塔」(「ロード・オブ・ザ・リング」の第二部)の記事が出ていました。ローハンの場面でしょうか、レゴラスが馬に跨り、その後ろにギムリも乗っている白馬が見えます(エルフは軽そうだけど、ギムリは見た目より重そうだよね)。馬は古風なデザインの鞍をつけています。しかし…原作では、エルフのレゴラスは馬の鞍をはずして乗ったのではなかったっけ?わは〜かっこいい〜と思ったシーンなんだけど…なんて、すでに第二部へのつっこみを始めてしまう今日この頃(笑)確かに、実写で鞍無しのアクションは普通の役者さんには辛いだろうね。 ネイティブ・アメリカン(インディアン)の映画でもなければ、許容範囲。「二つの塔」は馬が更にたくさん出てくるはずなので、楽しみにしているのですが…たのむよPJ
11月公開の「ハリー・ポッターと秘密の部屋」は2時間50分だって。ちょっと大変そう。長い映画って、お客さんの入る作品じゃなきゃ出来ないよね。回転悪くなるもん。今回も、字幕には翻訳者の監修がつくのでしょうね。
21日はとっても久々に、歌舞伎を見に行きました、歌右衛門1年祭と中村魁春襲名披露興行。豪華な配役で、見所たくさんで、とても良かったです。幕見意外で歌舞伎に行ったのは何年ぶりかしら。
2階席で見たんですが、歌舞伎座の照明ってあんなにきつかったかしら。なんだかとってもまぶしかったです。4月19日(金)〜4月20日(土)漫画「モンスター」
浦沢直樹の漫画「モンスター」全18巻を借りて、一気読みしてしまいました。つかれた〜。色々な人物がたくさん出てきて、事件がたくさん起きて、複雑に絡み合いながら見事に収束していく。途中、人気が出たから連載伸びたのかな、とか、だんだん構想が膨らんでしまうのね〜、等と思いながらも、面白く読み終わりました。青年漫画だけど、あまり毒のない絵柄なのも読みやすくてよかったです。良い人だけでなく悪い人達まで、どんどん殺されてしまう、死体が多すぎる所はちょっと好きにはなれないんですが、ストーリー展開上仕方がないですね。主人公冤罪を被った日本人天才脳外科医テンマの行動は良かったのですが、対する「闇」の美青年ヨハンの方は、なんだかちょっと一貫性がないような気がしました。う〜ん。
それとね、少女漫画では絶対に考えられないことなんだけど、ヨハンの双子の妹「長い金髪の美人」の髪の毛が網トーンなのよ。61番あたりかな? 読んでいて納得行かないのはそこでした。更に言えば、吹き出しの中に句読点がある!!なんで??? 気になりはじめると、とても気になってしまうもので、ちょっと困りました。4月18日(木)長くなっちゃいましたが、映画「ロード・オブ・ザ・リング」の感想です
注:完全にネタバレです、これから見に行く方は読まない方が良いですよ。
ズシーン、ドゴ〜ン、グワワワ〜〜ン、グウォォォォ〜ン、というのが映画の印象ですね(笑)ビルボが指輪を床に落としたときに、ズシーンと音がするのは、なかなか効果的だとは思うのですが、映画全体が地響きを立てているようで、綺麗な景色のシーンでさえ、ホッとする暇もないのでした。3時間は長いのかと思っていたけど、あれ、もうブリー村、もう裂け谷、もうロスロリアン、と思うまもなく、ボロミアが死んでしまいました。あっという間。「アルマゲドン(アルウェン役のリブ・タイラーが出ていた)」は、かなり中だるみだったし、ハリー・ポッターの2時間半はちょっと長いと思ったけど、今回は全然たるんでいる暇がないほど、大急ぎの展開でした。
この映画って「動く挿し絵」というよりは、監督の「あらすじ&感想文」だなあと思ったのでした。原作のトールキンが解説で、長編小説では全ての部分が読者の気に入るとは限らない、ある人が良いと言うところが別の人には批評の対象になったりする、という意味の事を書いていました。なるほど、僕はここに感動した、ここが面白いと思った。というシーンをまとめて3時間にした作品だったと。
例えばドワーフの洞窟モリアのエピソードは、誰が読んでも印象に残るし、ストーリー展開からも絶対にはずせない所だけど、入口の所であんなに時間を使うとは私は思わなかったですし。冒頭で、指輪の出来たいきさつが映像で表現され、更にどのようにサウロンの手を離れたかなど、こういう部分は映画はわかりやすくていいなあ、と思いました。ホビット庄ののどかな感じも良かったし。ニュージーランドで撮影された美しい景色は、見物でした。特に雪山が綺麗だったわ。
主人公フロドは確か30代に見える実は50代のホビットだったと思うんだけど、(本を貸し出し中なので確認できないんです、すみません)映画の性質上、青年にしたのは、良かったとおもいます。そしてフロドとサムの関係は、友情で結ばれているという設定だそうです。原作では主従関係なんだけど、第二部、まして第三部は大丈夫なんだろうか。なんだろうね(笑)
フロドがビルボからもらった剣「スティング」原作の日本語訳では「つらぬき丸(この名前好きなんだけどな)」は思っていたよりずっとよかったです。オークが近くに居ると光るんだけど、その光り方もなかなか綺麗です。
雪山で一人、足先すら踏み込んでいないレゴラスに気付きましたか? でも、上から落ちてくる雪にはさすがに埋もれていましたね。
ガンダルフとサルマンの戦いのシーンは…本人たちがやりたいだけやらせてあげよう、というか、原作でも大まじめでひょうきん路線を歩いている彼らですから、結構あっていたのではないかしらん。だって、魔法使いだものね。日本公開前にイギリスで見てきたYさんが「少女漫画していたわ」と仰っていたのは良くわかりました。ボロミアもレゴラスもアラゴルンもみんないい味出してますし、ギムリも三つ編みのお髭がキュート。メリーとピピンの明らかに性格の違う二人が、まとめてお笑い二人組になってしまっているのはちょっと残念かな。
モリアの洞窟で、急に足下の床がなくなって奈落に落ちそうになったボロミアをひょいとレゴラスが支えて助けたシーン、ほんの一瞬だけど、うわあって感じだったし。フロドが雪山で転んで首にかけた鎖ごと落とした(だからなんのために首にかけてるんだよ、落とすなよ=ここが少女漫画)指輪を、ボロミアが拾ってまじまじと眺めるシーン。不安に駆られるフロド、そしてフロドの後ろに寄り添って立ち、早く返せと詰め寄るアラゴルン、その気迫に押されながら渋々フロドに指輪を返してボロミアが立ち去った時、剣にかけていたアラゴルンの手が離れるのが映るのよ…うう、少女漫画だわ。
女戦士のアルウェン姫だって、少女漫画だわよ(どうも、リブ・タイラーが気に入らないらしい、私は)(笑)しかしやっぱり、にわか「指輪物語」ファンとして、文句を言いたい部分も多々あるのでした。
誰も歌わない…
原作(もちろん読んだのは翻訳版)では、みんなが歌をうたうのです。ストーリー展開に重要な意味を持つ詩なのです。古い伝承であったり、自作の歌だったり。本を読む場合、詩を読む形になってしまうのですが、映画だとどうなるだろうと思ったら、全然そんなシーンはないのでした。ガンダルフがホビット庄に来たとき馬車に乗りながら鼻歌を歌っていたけど、それじゃないのよ。
確かに、あの展開で3時間かかるとなると、歌が入ったら何時間になるか、まして作曲なり色々予算が更にかかっちゃうんだろうし…でも、歌のない指輪物語って、ちょっとちがう世界かも。トム・ボンバディルの完全な割愛
ホビット庄から、四人だけで旅をしている時に、助けてくれる不思議な力を持つおじさん。確かに彼が出てこなくても、大筋には問題がない。でも、物語の中でも、とても個性的で魅力的なこのおじさんが、完全に無視されてしまうのは悲しい。更に、ホビットたちの持つ剣は、このとき塚山で手に入れたもののはず。映画では、アラゴルンにもらっているけど。私としては、これはとても重要なことで、第三部「王の帰還」での盛り上がりに影響するんだけど、たぶん映画ではそこまで微妙な演出は出来ないのだろう。文字の表現と映像の表現、それぞれに得意不得意があるので。
この「指輪物語」の中での剣には、それぞれ重要な意味があることを考えると、ちょっと残念ではあります。アラゴルンの剣
裂け谷で、ボロミアがアラゴルンと話すシーンがあったのは良かったと思います。折れた剣が、その昔アラゴルンの祖先イシルドゥアがサウロンの手から指輪を切り取った剣であることまでは、わかるのも良し。しかし、旅に出るにあったってそれが鋳直されてアラゴルンの愛剣アンドゥリルになった事は出てこないんだよね。映画だけだと、あのままあそこに展示してあるみたいに思われてしまいそう。「黒の乗り手」の奇声
フロドたちを執拗に追跡する、サウロンの手先「黒の乗り手」。黒い馬の蹄のアップや黒いマントを翻して疾駆する姿、その映像の角度も不気味で感じがでていました。
が、キエーーーーッと奇声を発するのが、あまりにも派手で、明るい化け物になってしまいましいた。馬の鼻息やら足音とかが、かすんでしまいまうし。もうちょっと暗い感じにした方が不気味さが強調されて良かったのでは?
更に細かいことを言えば、馬たち黒くないみたいでしたね。栗毛とか鹿毛を馬用の鎧で隠していました。映画だと動いているので、黒く見えるんだけど、写真だと栗毛に流星まであるんだ(笑) 西部劇だってお葬式の馬はちゃんと黒いの揃えるのに…と、思ったのでした。これも原作の第二部で黒い馬だと、ちゃんと書いてあるんですけどね。アルウェンの存在
なぜか、アラゴルンとのラブシーンがあります。やはり、娯楽作品には必要不可欠なのでしょうか。確かに第三部につながるという点では、良いのかも知れませんが。
フロドを助ける女戦士は作品にも華やかさが出て良いのですが。でもね、美味しい役の割には、いまいち盛り上がらないのよね。
更に言えば、原作だと、フロドが一人で馬に乗って走って逃げたはず…迫力のないホースチェイス
黒の乗り手から受けた傷で、瀕死の状態のフロドを乗せて疾駆するアルウェンと白馬、追いかける九騎の黒の乗り手達。最高の見せ場の一つ、のはずなんだけど、なんだかだらだらしていて、全然ハラハラしませんでしたね〜(笑) エルフの白馬が、飛び抜けて早いのならそれらしく、迫られるならもっと接近させるなり、撮影の角度なども演出出来たと思うのよ。ピー・ジャクは競馬を見たことが無いのだろうか、または西部劇とか? 他のシーンが迫力があるだけに、安っぽいテレビドラマのようなとってもベタな映像で、馬のシーンに期待していた私は、ちょっとがっかりでした。ビル
馬ついでに、フロドについて旅をするサムの愛馬(といってもブリー村で手に入れて、彼が主に世話をしている)小馬のビル。雪山で一緒に埋もれても、健気についてきたポニーです。サムはとてもかわいがっているんだけど、さすがにそんなシーンはほとんど無かったですね。でも、モリアから帰すときにちょっとだけクローズアップされました。良かった良かった。ギムリとガラドリエル
ドワーフ族とエルフ族は犬猿の仲、というかお互いに相容れない存在です。まして、ロスロリアンの奥方ガラドリエルのような神秘的な人は、ドワーフのギムリにとっては恐怖さえ感じてしまうのです。「この森には、恐ろしい魔女が居るんだぞ」とフロドに話したりしているシーンは、良いとして、ロスロリアンを出る時には、奥方が好き、というより崇拝者になったギムリが何処にもいない!! 映画だけだと、ギムリは未だに奥方を魔女だと思っているように見えてしまうではないですか。ということは第二部「二つの塔」での、あの人とのあのやりとり、更に第三部につながるエピソードは全部無し、なわけね。
ロスロリアンを出るときに、奥方は一人一人に贈り物をくれます。この下りが私は大好きで、特にギムリの欲しいものが、今までのいきさつを考えると、本当に劇的なのです。ここはアルウェンとアラゴルンのラブシーンを抜いてでも入れて欲しかったなあ(笑)ボロミアの悲劇
ボロミアは、登場人物の中で、一番チャーミングに見えました。御曹司だけに、着ている物も良かったし、腕っ節も強いし。ホビットのメリーとピピンに、剣を教えているシーンはほほえましくてよかったです。本を読んだ感じでは、もう少しぎすぎすした、荒っぽい印象があったのですが、映画では優しい感じになっていました。
何が悲劇かというと、なぜボロミアがここにいるのかというのが、いまいち良くわからないということです。裂け谷ではギムリ、レゴラス、そしてボロミアが到着したシーンはあるのですが、なぜボロミアが来たかがわからない。そうすると、なぜ指輪を欲しがったのかも解りにくい…ちらりとは台詞に出てくるのですが。
更に、あの角笛の音。本物の角笛って聴いたことがないので、わからないのですが、この映画の性格上から言っても、もう少し朗々とひびく音であって欲しかったと思います。あれがゴンドールの角笛とは、あまりにも悲しい…アラゴルンの悲劇
一番納得がいかないのは、ラストの設定です。原作では、ボロミアがフロドから指輪を奪おうとして、失敗したあと、フロドは他の仲間に知られずに(サムだけはついて来たけど)舟で旅立って行ったはず。ところが映画は、ボロミアから逃げてから、オークの襲撃があり、アラゴルン、メリーとピピン、それぞれに助けられながら、舟にたどりついた事になっているんですね。つまり、フロドはみんなに挨拶してから行ったことになっちゃうんです。
原作の眼目はフロドが決心して、自分だけで指輪を処分するべく、みんなに知られず旅立っていく所にあるんですよ。そして、それを知らないメリーとピピンはオークに連れ去られ、助けようとしたボロミアは殺されてしまう。後に残されたアラゴルンとレゴラス、ギムリは、フロドの後を追わずに、2人のホビットを助ける方を選ぶ。
何が悲劇かというと、ここの場面こそ、リーダーとしてのアラゴルンの苦渋の決断があるわけです。アラゴルンの役割は、フロドの仕事を助ける事にある、しかし、フロドの姿は何処にもない、連れ去られた2人も助けなければいけない…映画だと、その辺が安易な方向になってしまって、ちょっとお粗末じゃあないですか、アラゴルンもフロドもかわいそう。とかなんとかいいながら、あっという間に終わってしまった日本語吹き替え版を見て、更に続けて字幕版を見たのは私です。6時間はさすがに長かった。それも寝不足で目がよろよろだったのに…(笑) 何回見たって、エピソードが増えるわけでもないのにね。あの雪山のボロミアをもう一度見たかった、というのは嘘ではありません。えへ☆
ついでに言えば、少なくとももう一度は見に行く予定です。だって、やっぱり面白いんだもん。人間の脳は、お気に入りの所だけ残して、気に入らない所は見なかったことにする、という芸当が出来るのが便利ですね。
4月8日(月)〜4月17日(水)CD-ROM
噂のブルボンの「ロード・オブ・ザ・リング」のCD-ROM付きチョコ&キャンディーを、やっと手に入れました。『あんたの機械では綺麗に見えないから、もっといいので見なさい』と強く推奨されてしまいましたが、これしか持ってないんだからしょうがない。Win95に対応してくれているだけでもありがたいんだから(笑)
内容は思ったより盛りだくさんの17分間でした。映像の重複はあるけど、撮影シーンや役者達の素顔も見られて、ちょっとほくほくです。監督のピーター・ジャクソンは本当に雪山の撮影でも半ズボンなのね☆ レゴラスのオーランド・ブルームのモヒカンヘアも見られたし(笑)映画にはないシーンも少しありました。レゴラスが小馬のビルと遊んでいるシーンも一瞬あって、なかなかいい感じの和めるものでした。14日は、楽しみにしていたバレエ「ザ・カー・マン」オフ会でした。バレエというより、ダンスパフォーマンスというか、とにかく面白かったです。(感想は例によって後日)そしてその後、フルーツパーラーでお話の花が咲いたのでした。流行のアリスやチョコエッグなどレアなフィギュアものを色々頂きました。ハリー・ポッターの「百味ビーンズ」までゲット☆ Oさま、皆様ありがとうございました。
同人誌の原稿があがっていないというのに、映画やバレエを見たりしているものだから、また、本当にぎりぎりに送ることになってしまいました。いつもすみませんIちゃん。
なんだか、バタバタしているうちに、桜なんかとっくに終わり、藤やらハナミズキやら皐月やら、庭の牡丹もお隣のテッセンまで、満開です。なのに、半纏にくるまって原稿を描いている私って…
3月31日(日)〜4月7日(日)韋駄天(いだてん)
四天王、帝釈天、弁財天、摩利支天など、仏教を守護する護法神で、ヒンズー教やバラモン教から取り入れられた、天部の中の一人。まっすぐに立って合掌した手に剣を持つ武人として描かれる。のは、意外と悪いイメージではないんですがね、アラゴルンはやっぱり『馳夫さん』と呼んで欲しかった…
3日に映画「ロード・オブ・ザ・リング」を見てきました。吹き替え版も字幕でも、Strider の訳が「韋駄天」になっていました。ホビットたちが「馳夫(はせお)さん!」と呼ぶシーンも「韋駄天!」となっていたのだった、くくく…原作読まないで映画をみたら、どんなにかっこよくても、アラゴルンファンにはなれないわよ。ちなみに映画ではボロミアが一番素敵でした。
韋駄天の語感に、ひどく悪いイメージを持っているのは、中学のときだったか教科書に「走れメロス」が載っていて、その話が気持ち悪くて大嫌いだったのですが、『韋駄天走り』という言葉を覚えたのがその時だったからでしょう。韋駄天さんはとても足の速い方で、仏陀の骨を盗んだ悪鬼を追って132万キロを一瞬で走って捕まえた、というお話があるそうです。
だからって、だからって、他にも色々あるけど、あそこだけは何とかして欲しいと思ったのでした。知ってたけど、やっぱりショックだった。詳しい感想はまたのちほど書こうと思っています。
6日は樫本大進くんのリサイタル最終日、とても良かったです。今回は2回聴くことが出来ました。幸せとはこういうことだわ、と毎度ながら思ってしまう私でした。
3月24日(日)〜3月30日(土)馬と指輪と音楽と
30日の朝は富士山が真っ青な空をバックに真っ白な美しい姿を誇示しておりました。折しも強い風で桜の花びらの散る中、なんてすてき。
富士山はいつ見てもいいと思うのは、日本人、と言うより関東人なのだろうか。ずっと前に、京都に旅行に行ったとき、タクシーの運転手さんが、東京のホテルに泊まったとき窓から富士山が見えて驚いた、という話をしていました。東京から、静岡にある山が見えるとは思っていなかったらしい(笑) NHKの全国版のニュースをみていると、渋谷のカメラからの富士山の映像が映るんだけどね。27日は樫本大進くんのリサイタルでした。良かったです〜〜。CDの収録曲で、楽しみにしていたプーランクも良かったし、プロコフィエフの1番が私は一番気に入りました。あの、弱音器をつけた繊細な音と旋律の美しさ。イタマール・ゴランさんのピアノも相変わらず良かったです。
そうそう、後半から美智子皇后さまがみえていましたけど、あのプロコフィエフを聞き逃したなんて、お気の毒だわ。リサイタルのまえに、今頃ですが「千と千尋の神隠し」を見に行きました。面白かったです。あまり予備知識もなくいったのですが、ハク少年がいきなりかっこよくて、思わず引き込まれてしまいましたよ。あと、大きな赤ん坊が変身した(させられた)ネズミが気に入ってしまった。えんがちょしたり、糸紬ぎの車でぜいぜいいったり(笑)しかし、あの過保護に隔離された子供部屋から出たとたん、どんどん人間的に成長していくのだ。そんな細かい所にも行き届いているキャラクター作りが、宮崎アニメの魅力のゆえんなんでしょうね。
映画と言えば「ロード・オブ・ザ・リング」。私はまだ行ってないのです。封切り後すぐに行った職場の女の子は、どうだった?と言う質問に「つまらなかった」と一言。えええ(笑) 3部作ということを知ってか知らずか、いいところで終わってしまうのが不満だったらしいです。3時間と長いし、回想シーンも多いし…もちろん映像の綺麗さや、迫力のあるシーンは良かったと言っていましたが。
にわか「指輪」ファンの私としては、映像で見られるだけでも、とっても楽しみなんですが、インターネットでも色々話がもれ聞こえてきて、益々楽しみが増えて来ています。チェック項目が多くて、一度で課題をクリア出来そうにないわ(笑)俳優さん達もみんな魅力的だし☆本のほうは、今文庫で8冊目を読んでいます。第三部「王の帰還」、指輪戦争に突入していて、ちょっと辛い部分もありますね。第二部「二つの塔」ではゴクリの話し方が面白くて、くせになりそう…なんだけど、私の周りには受けてくれる人がいないので、悲しい。映画ではどんな風になるんだろう。登場人物達は歌も良くうたいますよね、本では詩を読む形になってしまいますが、映画だとどうなっているのかも楽しみです。
第二部、第三部と馬の出てくることが多いのも嬉しいです(そればっかり?)でもね、馬がでてくるちょっとした描写にも、馬に乗っている人、または身近に接している人だなと思わせるものがあるんですよ。原作者のトールキンさんて乗馬をする人だったのかな?ヨーロッパだと確かに馬は身近にいるけれども。3月14日(木)〜3月23日(土)花束
黒薔薇といえるほど深紅の薔薇、ざっと12本、カサブランカらしい大きな白百合、数輪、カスミ草(は無くてもいいけど)薄い和紙のラッピング、なかなかゴージャス。私なら嬉しい。
遅番の仕事の帰り、空いている終バスの中、ケータイで電話をしている青年、手には花束。「今から、ちょっと会えない?」彼女らしい。先方はあまり乗り気では無い雰囲気だが、どうにか逢う事はできるらしい「きっと喜んでもらえるから…」というようなニュアンスの事を言っている。私と同じバス停で降りて、いそいそと反対方向へ歩いて行った青年は、ラフなセーターにコットンパンツ、君には、重いだろうその花束、彼女にもきっと重いよ…思わず引いて、しまってから「ありがとう」なんて言われないといいけど(笑)なんて、指輪物語7巻(文庫)を読みながら思ったのでした。桜が満開です。今年はなんて早いんでしょう。ああ、10日も日記をさぼっていて、こっちももどかしいのですが、くくく…時間が無いのでした。指輪の話も、音楽の話も、その他の話もいろいろいろいろあるのですが、とにかく4月のはじめ頃までは、優先順位が後になっています。見に来てくださる皆様、すみません、暖かいお心で見守っていてください。
3月8日(金)〜3月13日(水)嬉しいことや悲しいこと
花の咲く木のたくさんある乗馬クラブでは、気の早いコブシの木が満開になっていました。木の花が咲いているのを見ると嬉しくなってしまう私です。辛夷って大好きな花です。シデコブシならもっといいのですが。
11日はAGくんに乗りました。先生がいないので、お馬と2人でらんでぶ〜☆ 天気が良いので、外の馬場で気楽に乗りました。でも、あんまり上手く乗れないのよね。3鞍目だから疲れているんでは無いかとか、外だと砂が深くて歩きにくいんじゃ無いかとか、いらぬ心配をしてしまう私でありました。
今までずっと習っていた先生が、よそにうつってしまったので、私は実はちょっとかなりブルーらしい。12日はチョン氏の演奏会、最終日です。今回は音の良い2階の席で聞くことが出来ました。良かったです〜〜〜(;_;) ブルックナーも良かったけど、アンコールで大好きな「ロミジュリ」やってくれたのよね、ダイナミックな「タイボルトの死」の所。マエストロもオケも、力一杯の演奏で、ああああもう、こうでなくっちゃっ、ていう素晴らしいものでありました。
それにしても、同じ音楽好きでも、色々な人がいて、やっぱりよく聞く音楽っていうのがありますよね。もちろん、たいていのものは知っている方もいらっしゃるし、私みたいに本当に偏っている場合もあります。
で、今回のピアニスト、グリモーさんの2曲弾いてくれたアンコールは、両方とも知らない曲で、後で見たらラフマニノフと、ブラームスだったのね。オケのアンコールは、大好きなプロコフィエフで、やっぱり知っている曲だと嬉しくなります。
ところが、終演後アンコール曲の掲示板の前で、耳にした女の人の声は、私とは逆で『ああ、あれはロミオとジュリエットだったんだ、ラフマニノフはわかったんだけど…』と言っていました。そうなの、演奏会の楽しみはこういうところにもあるのよね。3月4日(月)〜3月7日(木)ネタバレアンコール〜P席の功罪
7日もまた待ちこがれた、チョン・ミョンフン氏のコンサート。サントリーホール(チョン氏の場合に限り)特等席のP席で聞いてきました。ううううっかっこいい(;_;)このために生きてるな〜〜って感じですね。
P席はステージの後ろにあるため、音は裏向きだし、ピアノは天板があって音が聞こえにくいし、という点では、全然お勧めではありません(笑) しかしながら指揮者の正面顔(あのにっこり笑ったお顔とか、うっとりとした表情とか、胸元での微妙な手の動きも…)と、ソリストの横顔は良く見えます。オケの人たちは後ろ頭しか見えません。今日のソリストは若手ピアニスト、セドリック・ティベルギアン。なんだか初々しい感じで可愛い好青年と言う感じでした。ラヴェルも良かったし。
後半はブラームスの2番でした。なぜブラームスなのかは、別の話として、P席というのは、楽団の人の譜面台が見えます。2番はパーカッションが少ないので、ほとんどの人がお休みです。そして、楽譜だけが残されるのでした。タイトルはラヴェルの「ラ・ヴァルス」。メインを聞く前からアンコールがわかってしまうのもこの席の、良いところ、なのかどうか(笑)
それにしても、マエストロのラベル、良かったです。フランス国立放送管だけに、ラベルは手の内というところでしょうか。楽しそうに演奏していました。
ふふふ、今度は12日です。ちゃんと正面で聴けます、これもまたうれしや☆ところで、今月はHPを更新する余裕があると思ったら、なんと同人誌の〆切月なのでありました。そんなわけで、大量更新は4月以降に持ち越しです(〆切が守れればのお話ですが…)ここ、一年くらいまともな原稿を描いていないのよね。どうなる事やら(苦笑)
3月1日(金)〜3月3日(日)バレエを習う功罪
お雛祭りですね、だからってあんまりどうと言うことも無いのですが。この季節になると和菓子屋さんに桜餅が並ぶのが嬉しい私。
それと、雛祭りで思い出すのは山岸凉子さんの「雛(ひいな)の埋葬」です。で、山岸さんと言えば「アラベスク」、バレエ漫画の金字塔です。しかし今連載中の「舞姫 テレプシコーラ」は、あのころの少女漫画した華やかさは無いんですね。それより私は、読みながら昔ジャズダンスを習いに行っていた頃の事を思い出してしまうのでした。上に行くときは下に、したに動く時は上に力の方向がある。例えば右足を思いっきり振り上げたとき、左足は下方向に力を向ける、そうしないと左足が不安定になってひっくり返ってしまうのでした。実際転がっているタレントをテレビで見て、なるほどと思った事があります(笑)ジュテ(ジャンプ)の時も「上に飛び上がってはいけない、下に!!」って理論はわかるんだが、どうやったらいいんだ〜〜って思っている内にやめてしまったのよね。そう言えばあのころはお腹も出ていなかった。最近バレエをはじめる大人が増えているのもわかる気がする…。私が通っていたのはカルチャーセンターだったんだけど、かなり良い先生だったらしく、他で教えていると言う人もならいに来ていた。それは私にとって良かったのか、そうでも無かったのか…?確かに楽しかったし、体を動かすのは気持ちよかったけどね☆
テレビでマラーホフのインタビューと、アナニアシビリのバレエ公演のハイライトを見ました。「テレプシコーラ」を読んだおかげで、体の使い方を思い出しながらバレエを見る事を思い出してしまった。疲れる〜〜(笑)
それにしても、アナニアシビリのバランスの良さ。凄いですね〜☆そして、観客を楽しませる演出もにくい。やっぱり行けば良かったな。
マラーホフは、7月に来日公演があります。絶対お勧めですよ!!3日はマチネで大進くんのコンサートに行きました(本当はウィーン交響楽団のだけど)ブラームスだったの。来年はチョン・ミョンフンさんとのブラームスが聴けるのよね嬉しい☆ チャイコンも聞きたいなあ、やってくれないかな。
1日は映画の日でした。やっと「ハリーポッターと賢者の石」に行ってきました。楽しかったです。ハリー役の子は本当に可愛いですね。ハーマイオニーもぴったりだったし、ロンのおとぼけながら、最後のチェスのシーンで見せた真剣な表情がよかったです。スネイプ先生はロン毛に隠されたほっぺがちょっと気になったが、いい味出てますよね。次回は箒に乗っているところがみられるのかしら? 白ふくろうのヘドウィグが、雪の中を飛ぶシーンも綺麗でした。そうそう、ハリーの額の傷って、おでこの真ん中にあると思っていたんだけど、右よりだったのね(笑)
ダンブルドアはリチャード・ハリスだったの、そして杖屋さんのオリバンダー老人はなんと「チャンピオンズ」のジョン・ハートだったのね、全然わからなかったわ。そして、次回作「ハリーポッターと秘密の部屋」にはケネス・ブラナーがでるんだそうだ。公開は11月頃らしい。楽しみ楽しみ。それより「指輪物語」ですよ。あ、今度のタイトルは「ロード・オブ・ザ・リング」なんだっけ、もう予告編だけで私は泣きそうになりましたよ。
ついでに言えば、馬のシーンもたくさんありそうだし(笑)
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