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藤木ときどき日記

2002年9月〜10月分

参考までに、マークをつけてみました。馬の話題:音楽の話題:古典芸能・文学の話題:
「指輪物語」及びPJ版映画「ロード・オブ・ザ・リング」の話題:


10月23日(水)〜31日(木)世の中には2種類の人間がいる 

つまり締め切りに余裕を持って仕事を終わらせる人と、ぎりぎりにならないとはじめない人です。私は後者。今回の馬本(指輪物語本)のゲストさまも、かなりはっきり別れました。早く描いてくださった皆さますみません。結局即売会にぎりぎり間に合わせるのがやっとでした。はじめの目論見では、2冊出来るだろうと思っていたのに。ああ。ハマの話は何処へ行ったの…。

そんなわけで、まだ修羅場は続いているのでした。でも、とにかく、11月16日の即売会までには、何とか出来そうです。お楽しみに☆

24日は、チェロのチョウ・チンのコンサートでした。これで立て続けに3回聴きに行っているんだけど、今回もとっても良かったです。感想は、後で書けるかな…
アンコールは、スペインの作曲家でチェリストのカサドの曲でした。「…ギムリ…」と思ったのは、私だけね…。ドワーフ語でドワーフの事をカザドと言うのでした。モリアの事を「カザド・ドゥム」って言うでしょ…。

もう一つ、人間の二つの分け方。利き目が右目の人と、左目の人。私は左利きです。この前弓道を習ったときに、珍しいねと言われたのですが。昨日友達4人集まって、3人までが左利きだったの。珍しい?

☆★☆テレビ情報です☆★☆

11月3日(日)夜10:00〜 BS1
『わが人生はドン・キホーテ −ウイークエンドスペシャル−「巨匠ロストロポーヴィチ “最後”のリハーサル」
珍しくBS1で、音楽番組です。さすがのロストロ爺様も引退を考えていらっしゃるのですね。どんな番組になっているか楽しみです。

10月20日(日)〜22日(火)「7歳の老馬」

ネットで検索しながらたどり着いた所に、たまたま書いてあったの、もう何処だったか戻って調べることも出来ないんだけど、観光案内なのか、馬には関係ない人が書いたらしいです。外国の牧場の説明だったと思うんだけど「その牧場には、7歳以上の老馬しかいなかった」というような記述がありました。それって『そこには、28歳以上の老人しかいなかった』というような意味ですが、解ってました?なんて(笑)
馬の1歳はだいたい人間の4歳くらいと言われています。競馬の4歳なんてまだ子供なんだけど、一番強いときに勝利成績の記録を終わらせた方が種付料が高くなるので、特に強い馬はその辺で引退する事も多いわけですね。だから、日本人には「引退=老馬」感覚の人が得てして多いのでしょう。競馬でも「古馬(こば)」という言い方はするけどさ、ベテランみたいな意味だよね。馬術だと、7歳じゃまだ新人。いや、競馬だって、障害レースは大人にならないと勝てないので、まだかけ出しですよね。
なんて、専門外の事を書くのって大変だなあと思いました。

20日は同人誌即売会J・ガーデンでした。久々に同人友達とおしゃべり出来て、とっても楽しかったです。それこそ、30年近くの同人誌の変遷を知っている私達って…。やっぱり、「漫画は『開明墨汁』が一番」という意見も一致しました(笑)

22日、「指輪物語&ロード・オブ・ザ・リング オンリー即売会 Fellowship」の参加承認書類が届きました。お友達も来てくれるという話、わくわく〜〜☆ でも、楽しむためには、ちゃんと本を作らないと。

というわけで、暫く日記はさぼります。多分。11月にお目にかかります。

10月14日(月)〜19日(土)描いてます…一応

でも、進んでいません、指輪物語の本。日記も書かずにせっせとオフライン作業をしている、つもり、なんだけど、進まない〜〜本当に本が出来るのだろうか。一応目標は今月末。本が出来ないと、即売会に参加できないので、がんばります。それにしても、なぜか手だけは痛くなるのだった。プロの漫画家さんて偉いなあ。

16日はゲストのSさんの原稿を受け取りがてら、横浜で会いました。お茶して、本屋と画材屋と数件ずつ巡って、お食事して、さすがに指輪物語の話がほとんどでした。結構、お気に入りのシーンが重なるのだった。しかし、ハマはあまり印象にないらしい。だから、そのシーンに出てくるのがハマだってば(笑) どうも、彼は名前を覚えてもらえないらしい。いいよ、どうせ16日の即売会には、ハマの本は間に合わないから。ああ「二つの塔」公開前に描きたかったのに。

今時の画材屋さんには、必ず「同人誌用漫画原稿用紙」が数種類置いてあります。(私はアートカラーのがお気に入りですが、これはあまり置いていないのよね)そして、漫画用インクとか、「プロも使っている」修正液とかが売っています。でも、実は使いにくかったりします。やっぱり「開明墨汁」が一番使い勝手がいいです。でも、今時あまり売ってないらしいですね。ホワイトは、今回プロのお薦め Dr.Ph.Martin's BLEED PROOF HWITE を買いました。従来のポスターカラーより、のびが良くて使いやすいです。しかし、ゼブラの丸ペン(柔らかタイプ)は、失敗だった。やっぱり、丸ペンはカリカリ描けるほうが良いかもしれない。ちなみにトーンは、元レトラセットの番号でないと網の濃さが解らない、頭の古い私であります。

10月13日(日)馬うまならいいってわけではない

今日は馬に乗りました。レッスンなしだと、相変わらず何をして良いのか解らないうちに時間が終わってしまいます。馬も、さぞ乗られにくかろう…
最後に少しだけ外の馬場を歩きました。夕方の空気が涼しくて気持ちが良かったです。夕方の空に浮かんだ白い半月を眺めながら、のんびりと歩きました。これが、大草原だったりすると、もっと良いんだけど。

実は昨晩、疲れて帰って来たにも関わらず、3時間の映画をテレビで見てしまいました。ビデオの作動を確認して寝ようと思っていたのに、消せないまま3時間。ああ。
なぜかと言えば馬が沢山出ていたからです。馬が画面に映らない時がないと言うほど、沢山出ていたのです。ケビン・コスナーの「ポストマン」。わたし、ポニーエキスプレスの話だと思っていたら、近未来の話だったのですね。ひどい戦争があって、無法者の私設軍隊のようなのが幅を利かせている世界。アメリカという国の政府はなくなっているらしい。評判はあまり良くなかったみたいですね。そりゃそうでしょうよ、馬を画面にだすことばかり考えて、ストーリーはそこそこ、って感じでした(笑) でも、馬好きに受けるかというと、そうでもないのでした。以下ネタバレですが、古い映画ですので、ご容赦。
はじめに出てくる主人公と二人で旅をしているミュール(ラバ)くんの名前がビル。これでテレビが消せなくなった。遠景で砂漠にちょこんとお座りしている姿がかわいい。村でシェイクスピアの芝居を見せて食べ物をもらうんだけど、ビルも剣を口に持って、演技に加わるのでした。ところが、そこへ悪い集団が来て、主人公は捕まってしまうし、ビルは食料にされてしまうのでした。その肉が、主人公にも配られるのよ。ああ。
悪い人たちも馬で移動しています。村にも馬が何頭かいる。 ようやく逃げ出した主人公が、白骨化した郵便配達人の持っていた古い手紙をある村に配って、喜ばれ信用されて、馬をもらって旅に出ます。そこで知り合った女の人と道連れになるんだけど、追われて雪山に逃げ込んで、食べ物がなく、女の人はその馬を撃ち殺して食料にするのでした。ああ。
雪が溶けて山を下りてみると、偽ポストマンの話を信じた若者が、有志を集めて郵便配達をはじめていて、大勢のポストマンたちが、馬に乗って村々に手紙を配りはじめていました。それは人々の希望になっていましたが、悪い人たちがそのリーダーである主人公をつかまえる為に、配達人たちを殺すようになってしまって…
という、とにかく、悪い人たちも、ポストマンたちもみんな馬に乗って、広い草原を駆けているのですよ。逃げるシーンなどは、走りながら下にいる女の人の腕をつかんで後ろにのせて去っていく、というお決まりのアクション。手紙を書いて家の前で差し出している子供の手から、走ったまま受け取って走り去る、とか。あげくの果ては、その子供とのシーンがポストマンを記念する銅像になってしまうのだった。映画的にはね、ちょっとね、でした。「ダンス・ウィズ・ウルブス」には遠く及びませんでしたね。でも馬の出番は圧倒的に多かったし、映像的に馬がいじめられるシーンは少なかったしで、馬を見る映画としては面白かったですよ。

☆★☆テレビ情報です☆★☆

10月18日(金)NHK BS2 8:05〜9:35
『ワンダフル・クラシックス 「こども 音・楽・館」公演、「ザ・リハーサル」より 』
子供向けながら、中味の濃い公演でした。マエストロのピアノも聴けるはずです。是非どうぞ!!「とっても主観的感想集」日記に感想を書いたコンサートです。

10月12日(土)「ライオンキング」

劇団四季の「ライオンキング」を見に行きました。お話は、私としては面白くないのは解っていました(だって映画と同じだから。根本的にこういうのは駄目なんです)。それでも、話題だし、四季にしては良い出来だという話をあちこちで聞いたので行くことにしたのです。四季には過去、がっかりな事があったのですよ。一緒に行った方にも、四季には良い印象がない方もいて、安い席でと話がまとまり、それなのに、2階の真ん中辺という、とても良い席で楽しい舞台を満喫出来ました。

幕開けは、うわさどおり、圧巻でした。動物たちが沢山出て来るんですが、どれも、妙にリアルで、アイデアに思わずおお〜〜と言ってしまうほど、よく考えられた衣装なのでした。足の下に長い棒と、長い首をつけたキリン。役者をあえて直立させたまま、腰の所から作り物の胴体を横につけた豹は、手に持った棒で前足を動かします。シマウマも一人で人の腰から上は胴体の上に、にょきっと出ている。大きな象はすけすけの体が妙にリアル。サイの背中には、トリもとまっていました。一番お気に入りは、インパラかしら、一人で三頭、頭の上と、両手に持っていて、その宙を泳ぐように走る姿が良かったです。
その動物たちが、ライオンの王子の誕生祝いに、舞台狭しと集まって礼をするのでした。これで観客は舞台にすっかり魅了されてしまいます。(ただし筋的には、私はここで脱落するのでありました(笑))
動物を表す衣装は、無理に役者を隠さず、あるはずのないところに役者の頭が出ていて、そこに、その動物らしかぶり物をしているとか、トリを手に持った人を黒子にせずに、アフリカ風の衣装をきせるとか、かえって、舞台にとけ込んで違和感がなくて良かったです。
ライオンの衣装がまた面白くて、直立した役者の頭の上にある形の首が、前傾してにらみ合う形になると、本当に前に出てくるようになっています。この首、お父さんライオンが「語り」たくなるとはずすことも出来ます。また、かぶる時には子ライオンが手伝います。そのほかの動物も、かなりリアルなんだけど。ディズニー仕様の衣装もあって、ミスマッチのおもしろさ。
舞台装置も、ヌーの大群に追いかけられるところなど、大胆な遠近法が面白かったです。舞台奥の壁面に小さいヌーの映像、手前に来るにつれて、段階的にヌーの仮面が大きくなって、迫力のある大群の大移動を表現していました。また、遠景を表すのには、インドネシア風の影絵が使われていて、かわいかったです。
とにかく、衣装とデザインの勝利、という楽しい舞台でした。

今日は、いつものBBSのオフ会でもあったので、観劇後は美味しいお店でお食事でした。お任せしておけば、絶対美味しいお店に連れて行ってもらえるので、嬉しいです。今日は中華でした。小龍包が有名で、とっても美味しかったですが、そのほかも美味しいだしがきいているあっさり味が、とても美味しいお料理ばかりでした。幸せ。

10月11日(金)源平の美学〜『平家物語』の時代展

おお、久しぶりのマークです。
サントリー美術館に行ってきました。「平家物語」と聞いては行かないわけにはいきません。でも、展示替えがあるのに結局一回しか行なかったのは残念(出不精の自分が悪いんだけど)。小規模ながら、ファンには嬉しい展示物ばかりで良かったです。絵画はやはり、一ノ谷の熊谷と敦盛の物がおおかったです。横笛の話もあったし、壇ノ浦にはイルカがちゃんと描かれていたし、木曾義仲のエピソードを連ねた屏風絵は圧巻という感じでした。義仲主従の最期は、巴から今井四郎まで、やっぱり胸が詰まる話です。色鮮やかな大きい物は江戸時代の物が多かったけど、細々と鎧直垂を描き込んであるのは、芸術家というよりは職人芸という感じでした。それにしても、保存の良いのはさすがです。
平家物語は古いものなので、幾つかの本があるのだけど、延慶本、長門本、覚一本と、それぞれが展示してありました。こういう物をみるにつけ、若い頃に古い文字を読む勉強をしておけばよかったと、思います。英語だけじゃないのよ。日本語も読めないのね。
その中の一つは、戦災で焼けたということで、周りが焦げて丸くなった紙片が、一枚ずつ別の白紙の本に張り付けた形になっていました。自分の命を守るのさえやっとの空襲の時なのでしょうか。持ち出した人は、どんな気持ちだったのでしょう。そして焼けてしまったものはどのくらいあったのでしょうか。

展示物は、国宝、重文など、貴重な物ばかりで、みんなガラスケースの中に展示してありました。で、ガラスが汚れているんだわ。誰だよ〜なんて、はじめは思ったけど、作品の細密さと興味深さに思わず引き込まれて、ゴチっとなってから気がつく人も多いのだろうな、なんて見ながら思いました。とにかく細かい描写や、古くて見にくくなった物が多くて、それぞれ本当にもっと見たい、という物ばかりでしたから。
惜しむらくは馬の鞍が一個しかなかったこと。桜の柄の螺鈿細工の漆塗りの物で、それでも、後半だけの展示だったから、見られただけ良しとしようか。やっぱり、あの時代の馬は、小柄だったんだなあと、鞍の大きさを見て思いました。

本来「平家物語」は史実に基づいた「物語」であり、さらに琵琶法師による「語り物」なのよね。文字で読み、絵で見るのも良いけど、それだけでは片手落ち、という気がします。
家に帰って、琵琶が聞きたくなってCDを引っ張りだしてきたんだけど、なぜか平家琵琶が見つからなくて、錦心流、薩摩、筑前など、いろいろ入っている物。平家琵琶はものすごく地味だから、聞くのにはその他の方が華やかでいいんだけれども、「本能寺」を聞いてもなあ…。

10月10日(木)相田みつを展

お友達が招待券を持っていたので、一緒に連れていってもらいました。「にんげんだもの」などの素朴な筆致で有名な書家の作品展。自作の詩を書いた物がほとんどなのですが、内容が「くさい」ので自分でお金をだしては、絶対行かないな〜という展覧会でした。でも、やっぱり見に行けば感動するのでした。素直な心で読めば、本当にいい詩や言葉ばかりなんですよ。悲しい気持ちでいる人が読んだら、涙が流れて流れてその涙に浄化されるのだろうな、と思うような良い物でした。
そして、やっぱりひとりの作者の一連の作品を見ていくと、その人が何となく見えてきます。どんな人か、ということが深く解るわけでは勿論ないのですが、作品を書く事を愛していることが、とても良く伝わってくるのです。素朴な筆致、かすれた文字、墨の濃淡、文字の大小、などなど、深いところで考え計算され、また心のままに書かれた作品たち。そして、所々に添えられている、息子の「父親としてみた作者」の話がまた良いのでした。「……理屈じゃないんだなあ」なんていう作品は知らない人が読めばそれだけですが『父は理屈っぽい人でした、だから面白く思います』というような言葉が添えられているのです。
白い紙に墨と筆で書かれた作品が多いなかで、ろうけつ染めの布の作品が数点あって、いろいろな赤い色が綺麗でした。ちょっと面白かったのが、草野心平の詩の中の一節にたいして、反対の意見を詩にした、いわばカウンター・ポエム(笑)もとの詩が、冬は木々が一番つらい季節だ、というような内容に対して、冬はつらいけれども樹木はきっと楽しんでいる、春の夢を胸いっぱいに抱いているから、というものでした。図録がないので正確に引用できなくてすみません。かなり、ストレートに純粋系かと思うと、どこかにひねりが入っていたりして、それをさがすのも楽しかったです。
やはり、良い作品にふれるのは、心の栄養になりますね、ありがたいことです。

10月8日(火)〜9日(水)ドイツ風クライスラー

9日、紀尾井ホールで室内楽のコンサートを聞きました。ドイツの、ゲーテ・トリオ。詩人のゲーテでなく、バイオリン奏者のゲーテさんの名前をとった弦楽トリオです。バイオリン、ヴィオラ、チェロの3人。
いつもオーケストラばかり聞いていて、室内楽でもピアノがある演奏しか聞かないので、とても新鮮でした。ピアノがないと、なんだかちょっとはかなげな感じがしますね。まして、バイオリンが一本だし。ピアノがある演奏が色彩豊かな水彩画なら、今日の弦楽三重奏はペン画のような印象でした。クライスラーの小品5曲がはじめのプログラムでしたが、とってもドイツ的だなあと思いました。軽やかな馬車のような音楽と思っていたクライスラーの曲が、軍用ジープのように聞こえたのでありました。もしかして潜在意識のなせる技か(ドイツ→鉄のクラウス?まさかね☆重戦車とは言いませんよ)。次にベートーベン。後半はクラリネットの赤坂達三と第2バイオリンにH・クルンペックを入れて、モーツアルトの弦楽5重奏曲。クラリネットって意外と大きな音が出るのですね。いきなり色彩感が変わりました。一番良かったのは、アンコールのブラームスのクラリネット5重奏曲の2楽章。やっぱり、モーツァルトはあんまり好きではないらしいです私は。
シューボックス型のホールで、サイドの2列目だったので、舞台はほとんど見えませんでした。お陰で音楽を堪能出来てそれもまた良かったです。背の高いドイツ人4人にはさまれて、赤坂さんは少年のようでしたよ。

10月3日(木)〜7日(月)ヴァンパイア・レスタト 

今年の夏が暑かったせいか、この秋はぐったりです。食欲どころか、胃が気持ち悪い。風邪のひきはじめみたいに、だるくて眠い。その上そろそろ指輪物語本まじめに取り組もうと思ったら、胃が痛くなってきたし。
それでも、土曜日には馬に乗りに行きました。ほんのり残った金木犀の香りが、気持ちよかったです。でも、蝿が多くなる季節なので、手入れは回し蹴りを避けながらで、気が抜けません(笑) 運動したら、元気になるかと思ったけど、やっぱりぐったり疲れただけだった…ふう

映画「ロード・オブ・ザ・リング」の人気キャラクターアラゴルン役のヴィゴ・モーテンセンは、撮影開始直前に急遽決まった役者で、はじめはスチュワート・タウンゼントという若い人だったそうです。彼だったら、映画人気がこんなに盛り上がったかどうかと、確かに思いますね。JP監督さすがです。だって、原作では普通の二倍くらい長寿の人間とはいえ90歳近い人の役を、20代の若者では。ヴィゴで40代、限界でしょう、それだけ考えても。その上カメレオンのように、役になりきるヴィゴは、あの映画の要の一つですよね。
さて、そのスチュワート・タウンゼントが、ヴァンパイア・レスタト役で「クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア」という映画にでるんだそうです。この12日から公開。あの「インタヴュー・ウィズ・ヴァンパイア」の続編です。監督とかキャストとかみんな違いますが、原作が続編なんです。あの映画は、実は映画のビデオなど他にほとんど持っていない私が唯一買った作品です。トム・クルーズのレスタトのラストシーンが良かったから、という我ながらすごい理由で。それも、見に行ったのは、ブラピ・ファンの妹のつきあいだった。原作は、指輪物語読者である、高校の時からの友達Tさんに勧められて、映画の前に読んでいたので、とても面白かった。続編も読んでいたけど、途中で挫折していたのだった。「ヴァンパイア・レスタト」は良かったんだけど「呪われし者の女王」で挫折したの。
テレビで予告を見て、これがレスタト?と思っていたら、こんな話題までついていたのねえ。あの、美形達が映画ではこうなるのか、という予告編だったけど、やっぱり、見に行こうかな、期待しないで(笑)

10月2日(水) じゅうですだ!! 

映画「ロード・オブ・ザ・リング」英語公式サイトでは、新しい「二つの塔」の予告編を見ることが出来ます。こんなに見せていいのかっ!?ってほど、いいところ満載。「じゅう」も出てきます。オークの狼だよね、あれは。エントだよね、あれは。あれ、セオデン「雪の鬣」に乗ってる?もしかしてあの鹿毛の馬はやっぱり「ロヘリン」?とかとか、とにかく、どきどきするくらい、気になるシーン満載です。

アルウェンがアラゴルンと話しながら歩くシーンでは、ローハンの鞍もよく見えます。普通の馬術や、まして競馬の鞍しか見慣れていない方には、珍しい形かも知れませんが、あれって、戦闘にはやっぱり適した形だと思うわ。多分。一度乗ってみたいです。和鞍も似ている形だよね。モンゴルの鞍もあんな風に、前の部分が垂直に近く、高くなっています。鐙(あぶみ)に立ち上がって剣をつかったり、弓を引くには、体が安定して良いと思われます。
ニュージーランドで、ローハンの馬に乗ろうツアーとか、誰か作ってくれないかなあ。映画に使った鞍と頭絡で。あったら、絶対行くんだけどな。金髪ロン毛の鬘はオプションね、私はいらないけど(笑)

今日、アマゾンに頼んで置いた、DVDがとどきました。まだ全部見てないけど、やっぱりビデオより映像が鮮明です。日本語吹き替えも選べるのだった。でも、2枚目の方には字幕の無い部分も多い。ほんとかな、見間違い?

9月26日(木)〜10月1日(火) 台風直撃

今日は、楽しみにしていたコンサートでしたが、台風が関東地方直撃で、一緒に行くはずだったMさんも電車が止まって、断念。空席も多かったです。ああ、なんでよりにもよって、この日この時間…

お目当ては趙静(チョウ・チン)のチェロ。ドヴォルザークの協奏曲ロ短調。かわいい。どうもヴィジュアルから入ってしまう私の、お気に入りチェリストなんです。勿論演奏もよかったですよ〜。女の子らしい優しさとまろやかさがある音でした。今月はもう一回聴く機会があるので、とっても楽しみです。
オケは都響、指揮はヤーノシュ・コヴァーチュさん。とっても背の高い方で、なんと指揮台を使わないのでした。他の人が立っても頭一つ飛び出ているの。とても色白でプラチナブロンド、後ろ頭がちょっとザビエルなので、お年に見えちゃうけど50台になったばかりの方なのですね。タクトも使わず、飄々とした感じの指揮振りですが、ティンパニに合図を送る時の、伸び上がって拳を高く挙げた姿はキリンさんのようでした。恥ずかしがりやなのか、お辞儀もそこそこに舞台袖に小走りに戻ってしまわれるのです。ちらりと見えた笑顔は素敵でしたよ。曲は「新世界」より。いつ聴いても楽しい曲ですよね。演奏も良かったです。

それにしても、趙さんはもう日本でCD出しているんだから、カタカナで「チョウ・チン」とかなを振っても良さそうな気がするんだけど、プログラムには「ZHAO Jing」としか書いてありませんでした。紹介のときも「ツァオさん」と言っていたの。発音は確かにその方が近いんだけど、彼女はどこかのインタビューで、日本の人に覚えてもらいやすいように、あえて「チョウ・チン」にした、と言っていたのを読んだので、ちょっと気になったのでした。まだ、有名になる前の外国人の名前の呼び方は本当に難しいです。

9月24日(火)〜25(水) 秋の香り 

乗馬クラブの大きな櫻の木から、黄色い葉っぱがちらちら落ちてきます。金木犀ももう満開でいい香り。
この頃、馬の話を書いていませんが、週に一度は乗っています。今日は久しぶりにレッスンを受けました。マジックだわ。なんで先生が何か言うだけで、こんなに馬が変わるのかしら。馬自身が先生を気にしているのもあるんだけど、人間も先生の前で緊張してまじめに乗るせいかしら。本当は自分だけで乗っても、このぐらい馬を動かしてあげなければいけないんだけどね。知れば知るほど難しいです。だから楽しいんだけど。

今日はお馬の事でまた新しい事を覚えました。腹帯をいやがるお馬さん。いやがるだけでなく苦しさのあまり、膝をついて倒れそうになってしまうのでした。それも、つなぎ場に立っていて急に。倒れては大変なので、あわてて起こすのですが、馬自身もパニックしてしまって、こっちもどうしたらいいかわからない。遠くにいる先生の声は、馬の蹄が床を蹴る音で聞こえないし…。そういう時は、腹帯をゆるめて、歩かせるのがいいのだそうです。でも、実際腹帯はこれ以上ないほどゆるゆるだったので、苦しんでいるのが腹帯のせいだと思わない私たちは本当に驚いてしまいました。彼女は休養開けで1ヶ月ぶりだったので、よけいそうなってしまったそうです。本当に、まだまだ知らないことが沢山あります。

指輪物語のページにゲストブックを作りました。無料掲示板を借りたのははじめてです。ちゃんと運用出来るのか、ちょっと心配ですが。良かったらのぞいてみて下さい。

9月22日(日)〜23(月) ハーレムの正当性? 

WOWOWで映画「G.I.ジェーン」を見ました。軍隊物とか撃ち合い、殴り合い物は好きではないんだけど、お話は面白かったです。逃げる所は、早く早く〜と思わず気が入ってしまうのは人情ですね。
それと、女性の問題が一つの(全体の?)テーマになっていました。主人公は、女性だけれども、戦場に出て戦いたい軍人。女性上院議員の思惑で、海軍の一番きつい訓練を受けられる事になる。訓練では案の定、つまはじきにされる。女がいると、捕まった場合など、それが男の弱みになってしまって、不利だと言うのだ。それでも、必死の思いでがんばったのに、例の女性議員の都合でやめさせられそうになる。しかし意志の強い彼女は、相手の弱みを盾に、地位を取り戻す。という、後はどんぱちになる、ハッピーエンド。(あああ、またこんな説明をしてしまってますね、面白い映画なんですよ)

さて、主人公の彼女は女も男もどちらかが大切ではなく、同等に戦争に行けるべきだ。何故、戦争で男が死ぬのと、女が死ぬのでは、重みが違うのか、女が死ぬことがそんなに重大なのか、と、もっともらしく詰め寄る。女性議員は、地位の為に世論では、そうではないと言う。
ここで私は思っちゃいました。この問題だけで言えば、議員さんの方が正しいのね。女は沢山死んではいけないの。一年に一人しか子供が作れないから。男は何人でも、種が蒔けるの、この原理を直には言わないけど、社会は基本にしているのよね。哺乳動物の多くがハーレム制になっているのはそのためです。強い、良い雄が沢山子供を作って種を保存する。人工繁殖の競走馬も同じ原理だなあ。ただね、人間の場合、アメリカも日本も一夫一婦制だから、この原理はあまり通用しないはずなんだけどさ。さらに言えば、戦争に行かない議員さん等が必ずしもいい雄だとは、思えないけどね。
なんで、こんな事を映画を見ながら考えたかと言うと、その前にNHKで動物の番組を見ていたのでした。

なんで、好きでもないテーマの話を見たかと言うと、映画「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルン役のヴィゴ・モーテンセンが意地悪教官役で出ていたからなのでした。ファンの間で好評なだけでなく、この映画をみて、PJ監督が彼をアラゴルンに選んだと言われているのでした。>そっから離れられないのかって、すみません、あと3年はこの調子でしょう(笑)

9月21日(土)速報!!〜「正気に戻って」 

JP版映画「ロード・オブ・ザ・リング」のビデオとDVDのレンタルが始まって、各サイトで、字幕改変の速報が出ています。「嘘をつくな」が「正気に戻って」……確かに、あのイライジャの顔には合っているかもしれないけどさ(笑) 「ちっこいお客だな」は「小さい旦那方」になっているそうで、これは嬉しい。「愛しい物」を「愛しいしと」にまでしたのか、そうか、まあ、日本には瀬田訳しかないのだから、つまりほとんどのファンの人はそれでしか読んでいないのだしね。でも、サムのせりふはまさか「…ですだ」にはなっていないだろうなあ。あのサムには似合わないもんね。
とにかく私は、DVD発売まで待つことにします。

9月19日(木)〜9月20日(金)これはニュースだ!! 

映画「ロード・オブ・ザ・リング」英語の公式ページに、馬情報が増えています。なんと、アラゴルンの馬は、ハスフェルではなくて、ブレゴだそうです。これってもしかして3頭目の馬か?? アラゴルンとアルウェンが二人で馬をひきながら歩いている絵もあります。スクリーン・セーバーには、レゴラスの鎧をつけた姿があります。セオデンの馬鎧の構造が知りたい!! 壁紙には、飛蔭の正面顔の走る姿、これって馬の写真集でもなかなか見られないアングルだわ。やっぱり「二つの塔」はローハンの馬が主役よね☆

9月17日(火)〜9月18日(水) なくてもいい物、でもあると嬉しい物

18日、テレビアニメ「ヒカルの碁」を見ました。ほとんど原作通りにやっているので、話はわかっているんですが、ヒカル(本当は佐為)と名人の対局という、さすがにちょっと面白そうな回だったので、見ました。音響等もあって、静かなはずの囲碁の試合(?)にも、とても迫力がありました。この後のことを考えると、佐為には泣ける…くくく。でも、もう見なくてもいいかな。というより、毎週同じ時間にテレビのチャンネルを合わせるのって、私には至難の業なのでありました(笑)

さて、そのまま見ていると、横尾忠則の作品展を紹介する番組をやっていました。20年以上前から最新の作品までが並んでいるそうだけど、彼は自分の古い作品を見ていると、加筆したくなってしまうそうです。筆を持って、会場を歩きたくなるって。その作品を描いてから20年も経っていると思うととても、早かったと思う、きっとこれからの時間も、同じように過ぎ去ってしまうだろうから大切にしていきたい、という話もありました。
また、見る人がその作品について分析したり考える事もいいけれども、その人の次の行動を起こすための原動力になることがアートの役割の一つだ、というような事を言っていました。そして私はその言葉に、なんだかとっても納得してしまったのでした。確かに、展覧会を見て、とても気持ちが浮き立つ様になる事ってありますよね。また、元気になるというのとは違っても、何かのエネルギーが自分の中に生まれる感じ。それは、もちろん絵画でなくても、音楽でもバレエでも漫画でもまた小説でも映画でもいいのだけど。

9月13日(金)〜9月16日(月)魔法使いの弟子 

BBCのドラマCDは、もちろん英語なので、実は私は90%くらい聞き取れ、ません。でも、原作にかなり充実に作ってあるので、何処のシーンだかはしっかりわかるのね。いいです。本当に聞いていて、前半は楽しいし、後半は辛い。絵を描きながら聞いていると、思わず手を止めてしまったり、口をへの字に曲げてしまったり。後半に行くに連れて、その頻度は高くなる。
指輪物語には、本当にお気に入りのシーンとか、セリフとかが沢山あります。「こいつら、ホビットをつかまえない時には、何食っていきてるだね?」なんてサムのセリフもその一つ。これがちゃんと使ってあって、それが日本語(もちろん瀬田訳)で聞こえてしまう私って…(笑)
グロールフィンデル(PJ版ではアルウェンに、バクシ版ではレゴラスに乗っ取られている役)もちゃんと出てくるし。でも、ギルドールやボンバディル、当然ゴールドベリも、やっぱり省略されてしまっているのは残念。
フロドは、ヘンネス・アンヌーンでゴクリを見下ろしながら、ファラミアに「フィシィイズ」って言ってから「フィッシュ」って言い直しているの。うわあ、脚本の人も気配りが細かい。泣けるでしょ。そして、指輪は本当に重くなってくるのよ、ううう。
ずっと最後のほうのね「…かれはかつては偉大だった。…」なんて、フロドのことばには滂沱ですよ。
あと、お気に入りはファラミアとサム、すごくいいです。アラゴルンはちょっと声が太いな、ヴィゴの方が好きかも(笑) レゴラスも、エルフっぽくない。ガラドリエルにすごみが意外と無いのは、かえって超越したエルフ的かしら? 大好きなピピンとガン爺のコンビもとてもいいし。ギムリはドワーフのイメージが声に出ている。グワイヒアも饒舌☆
音楽がまたいいんだな。特にホビッツの歌はいい。サムのギル=ガラドの歌は、お気に入りです。ときどき、あれ?ってのもあるけど。飛蔭のテーマがあんまり軽くて驚いたり(笑) それは作曲家や演出家の考え方だから仕方がないよね。

16日は有明でコミックシティがありました。買い物は、指輪物語の同人誌一冊。でも、とってもかわいくて素敵な本でした。アラゴルンとボロミアがやたらと若作り、何故かというと、お髭が無いの。PJ版キャラなのに!! 私としては、なんだか嬉しくなってしまいましたよ。みんな無理して描いているけど、いっそない方がいいと、常々思っていたので。絵も文もお上手だと思ったら、やっぱりプロ作家さんでした。

行き帰りに「二つの塔 上巻」を読んでいて、思わず次の本を作りたくなってしまいた。タイトルは『魔法使いの弟子』泣けるでしょ。やっぱり来年のオンリーも参加か?(笑)

9月11日(水)〜9月12日(木)ま、いっか 

自分には欠点があるというより、人間として欠陥があるなあ、と思う今日この頃。
でも、まあとりあえず、被害があるのはほとんど自分で、他人にはたいした迷惑をかけていない様な気がするので、良いとしよう…。

今日はオフラインのお友達7人でお茶をしました。はじめて集まったにしては、ものすごく話に花が咲いて、とっても楽しかったです。知らない世界がとっても沢山あることを、さらに認識(笑)
ところが時計を見間違えて、夜の予定に遅刻してしまいました。楽しみにしていたのに〜〜。

趙静のチェロ・リサイタルです。前にセブンスターズ・ガラでとってもかわいかった女の子。笑顔がとても素敵なんです。会場に着いたのが、休憩時間だったので、後半はしっかり聴けました。ショスタコーヴィチのチェロ・ソナタ、ブラームスのハンガリー舞曲集より、アンコールはピアソラでした。どれも、とても素敵でした。聴けて良かった☆

9月9日(月)〜9月10日(火)お宝到着 

アマゾンに頼んだ物が意外と早く届きました。勿論、指輪関連です。BBCのラジオドラマのCD13枚組(安いほう)、トールキン教授ご本人の詩の朗読CD(よく見ないで注文したら、なんと4枚組だった☆)、ついでに「ナイトフォール・イン・ミドル・アース」(笑)それと『「中つ国」歴史地図』とにかくどれも内容が沢山なので、ほとんど未聴、未読。
感想は、何処か他に書くかも知れません。今のところ、ドラマがゴクリの拷問シーンから始まってすごいショックだったり、トールキン教授の楽しそうなトロルの歌(サムが歌ったやつ)が面白かったり。というところです。

そうこうしている間に、第2部「二つの塔」公開まで、100日を切りました。今のところまだ詳しい情報がないので何とも言えないけど。とにかく早く見たいものです。
ネタバレ映像もまた増えていましたね。あれ、ロヘリンかな?ロヘリンかな?でもロヘリンが出てくるのは第3部だなあ…なんて思っているのは私だけよ(笑)茶色いけどハスフェルだわね(ハスフェルって「灰色の」って意味らしいです)。

9月4日(水)〜9月8日(日)さらに感動は続く

6日は、7日と9日の東フィルの定演の公開リハーサルがあったので、行ってきました。前に桐朋の学生オケの時は、とても近いところで見学できたので、マエストロの仰っている事も良く聞こえたのだけど、今回は1階席の真ん中より後ろだったので、全然聞こえませんでした。それでも、素人としては、リハーサルが見学出来るのは嬉しいです。みんな、私服で普通の人(?)だし、チェロのチョー・ヨンチャンもつっかけタイプの靴(あれもミュールって言うの?)をはいて、とっても気さくな感じでした。どうも、高さの調節できる背もたれのある椅子(良くピアノに使う物)が具合が悪いらしくて、通訳の人が使っている、オケの人と同じ椅子ととりかえっこしていました。マエストロが話している間に(笑)コンマスの荒井さんは、しきりにスコアをチェックしながら、オケの人たちに指示をしたりしていました。リハって、和やかな感じでいいですよね。
オーケストラのリハーサルでは、鉛筆と消しゴムが活躍するんだって、最近知りました。コンマスの言葉がさわさわさわと伝わって、弦の人がみんな楽譜の書き込みを消しゴムで消して、新たに書き直したりするのですね。マエストロは、鉛筆を指揮棒のかわりにもしていたけど(笑)

7日はうって変わって、みんなタキシードや黒のドレスでびしっと決めたオケと、ソリストとマエストロの演奏を聴きました。ショスタコーヴィチはやっぱり好きだな。チョーさんはアンコールも弾いてくれました。バッハのサラバンド。後半は、ブルックナーの7番。良かったです。贔屓目だろうがなんだろうが、いい物はいいのです。
マエストロはこの頃、指揮棒を持たずに指揮をします。そして、今回ショスタコのチェロ協奏曲1番を、スコアを見ながら指揮していました。これで、マエストロがスコアを見ながら指揮しているのを見るのは2回目かな、前にサンタチェチーリアの時ベリオのシンフォニアは確か見ていたの。勿論リハでは見ているけれどもさ。
定演なのでアンコールはないのですが、拍手に出てくるマエストロは、真ん中に出る前に、オケのみんなを立たせるのです。3回目には、オケの人は足踏みや弓などで拍手をしたまま立たず、マエストロが前に出るように促していました。そして、みんなの笑顔が良かった。東フィルとマエストロの信頼関係がますます深まって来ているようで、とても嬉しく思いました。これからも、ますます楽しみです。

☆★☆テレビ情報です☆★☆

9月15日(日)NHK教育テレビ 22:00〜22:30 「芸術劇場」情報コーナー
フォーカス・インのコーナー「こども 音・楽・館」の取材。

10月18日(金)NHK BS2 8:05〜9:35
『BSクラシック・ロイヤルシート「こども 音・楽・館」公演、「ザ・リハーサル」より 』
私が聴きに行った公演、東フィル「こども 音・楽・館」と、その前の子供を対象とした公開リハーサルの様子の様です。 マエストロのピアノとお話も聞けます。おすすめ☆

8月31日(土)〜9月3日(火)「感動」なんて言葉では足りない感動

ベートーベンの交響曲5番って、こんなにすごい曲だったのか、って、今更ながらチョン・ミョンフン氏の指揮には驚かされます。東フィルのベートーベン・チクルス第2回、4番と5番でした。いつもにまして会場中が感動の渦でした。パワフルで繊細、ダイナミックにぐいぐいとアップテンポに突っ走っているようで、緻密に計算され尽くした演奏というのでしょうか。やっぱり言葉では音楽は表現できないですね。そして、東フィルのオケの良さ。マエストロを信頼して、全身全霊でついて行っているような、素晴らしい迫力の演奏でした。ブラボー!!体中が高揚してふるふるしてしまう様な演奏でした。
もう、これがあるからチョン・ミョンフンを聴きに行くのはやめられないの。


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