藤木ゆりこのホームページ 花遊戯


藤木ときどき日記

2002年7月〜8月分

参考までに、マークをつけてみました。馬の話題:音楽の話題:古典芸能・文学の話題:
「指輪物語」及びPJ版映画「ロード・オブ・ザ・リング」の話題:


8月29日(木)〜30日(金)東フィル「こども音・楽・館」

30日子供向けのコンサートに行って来ました。駅を降りた時から子供がうじゃうじゃいて、結構うるさくて、これは失敗だったかと思ったのですが、開演中はわりと静かでした。
勿論、マエストロ・チョンの演奏を聴くために行ったのです。おまけにピアノも弾いてくれたし、お話もいろいろしてくれたし。かなり満足でした。さらにチケットが安い。司会&通訳がいまいち(マエストロの一人称が私だったり僕だっり…?)だったけど、マエストロの前で緊張していたのでしょうか?
総合プロデュースがNHKエンタープライズ21なので、この前の「未来への教室」の子供達が最後のほう、番組の中でマエストロにもらったTシャツを着て出てきました。そして、ベートーベン5番の第4楽章(番組の課題曲だった)をオケの横で聞いていました。良かったね。
ステージの両脇に、大きなスクリーンがあって、マエストロのお話ししている顔や、ピアノをひいている姿や、指揮しているときの正面や横顔が映って、そういう点では、普通のコンサートよりお得でした(笑)
曲目の中に、マーラーの交響曲第5番の第4楽章アダージェットがありました。マエストロが「この曲は子供向けのプログラムでは、あまり取り上げられないスローで長い曲だけれども、日本の子供達なら大丈夫(appreciate)だろうと思って選びました。もし眠くなったら寝てください、良い夢をみてください」というコメントをおっしゃっていました。素敵でしょ。子供達もざわつかずに聴いていました。静かで美しい曲には、やっぱりちゃんと反応するのです。
うくく〜この前聴き逃したマーラーだからね、私は嬉しかったですよ。出来ればサントリーホールで聴きたかったけど。

プログラムなどはこちらに書きました。

NHK教育の「芸術劇場」で9月15日、BSで10月に、今日の公演を取材した番組をやるそうです。近くなったら、またここに書きますね。

8月28日(水) バクシ版「指輪物語」その2 

昨日は、ぼろくそ書いてますけど、実はこのDVD、私的にはお買い得でした。何たって実写の馬がいっぱい出てくるからね。黒の乗り手や、馬賊の様なローハンの騎士なんて、騎手の体の線までわかって、みんなシルエットだけだけど、見応えがあります。馬のスタントの人ってすごいなあ。驚いて立ち上がった馬の後ろにすたっと降り立って、そのまま剣で戦いはじめるのだった。
ここはアニメだけど、黒の乗り手はちゃんと降りて臭いをかいでいる(原作通り)。で、馬はその間、道ばたの草を食べているのだ!! これはポイント高いです。正しい馬です(笑) レゴラスは馬から下りるとき、右足を前からまわして降りている。この降り方も好き。黒の乗り手にもまねしている奴がいたな。
ただ、ビルがモリアの入り口で、タコのお化けみたいなのが出てきたときに、逃げないでぼ〜〜っとしていたのは、だめだめ、あのまま食べられてしまったみたいでは無いですか。やっぱり、原作通り走って逃げて欲しかったなあ。 飛蔭より速い馬がいるのもおかしいぞ。

指輪物語情報サイト「葦原乃中津國」さん http://fantasymovies.info/lotr/に、図らずもバクシ監督のインタビューが載っています。8月26日の記事。
この監督は、映画の企画が先にあって、監督として選ばれた人の様ですね。ただ、PJの成功を見れば、確かに面白く無いでしょう。彼も原作ファンのようです。
「踊る子馬亭」でフロドが踊るシーン、裂け谷でビルボがフロドの指輪物語を見たがるシーン、風見が丘でアラゴルンがベレンとルシアンの話をするシーンなど、私的に押さえて欲しいところが、前半はわりと良く入っていて、良かったんですよ。ただ、後半が息切れしてしまっているのが残念。

ところで、今日の午後、馬に乗りに行って、6年半ぶりに落馬しました(笑)ついでに、軽い脳震盪も経験しました。気がついたら人が側にいた。ほんの数秒だったと思うんだけど、そのあと立ってもふらふらしていたし。とにかく、落ちた後すぐ乗れなかったのは、不本意だったわ。久しぶりだったし、暑かったので、まあいいか。良くないよ。後で、お尻が痛いので痣になったと思ったけど、なりませんでした。最近太ったせい?
比べちゃいけないけど、馬スタントの人は偉いと思いました(笑)

8月27日(火) バクシ版「ロード・オブ・ザ・リング 指輪物語」 

悪評高い(?)ラルフ・バクシ監督のアニメ映画「指輪物語」。今、PJ版人気にあやかって「ロード・オブ・ザ・リング」というタイトルに変えて、DVDが店頭に並んでいます。…ので、買っちゃいました、やっぱり(笑)
ついでに言うと、パッケージに貼ってあるシールの
「話題の超大作、劇場版『ロード・オブ・ザ・リング』の 続きがここに! 死んだはずの魔法使いガンダルフは…。」
というコピーには、そこまで書くか?と、思わず笑ってしまいました。私は勿論、わかってて買ったわけですが、まるで海賊版をつかまされた様に思う人もいるのでは無いでしょうか。だ〜って、パッケージの何処にも、このアラゴルンとボロミアの絵(後述)が無いのよ。表は懐かしい!ガンダルフ・ビームの絵、裏にはフロド、サム、ガンダルフ、サルマン(だとは見えないけど)ガラドリエル。

高校生の時映画館で見たはずなんだけど、全然覚えていない、オークの顔が変だった位かな…とにかく、第二部を見ればお話がわかるのかな〜なんて思っただけでした。さて、今見て、面白かったです。というか、興味深かったです。「爆死」なんてあだ名されるだけあるわ。もう「自爆」物(笑)

★以下ネタバレ入ります★
はじめの頃はかなりよかったのだけど、後半から、それが売りだった、実写の映像からアニメに起こす手法がものすごく多くなって来ます。でも、いらない。あれは失敗だわ。中途半端過ぎる。全部アニメにした方がまだ良かった。さらに話をはしょりすぎ。前半丁寧な分、後半はひどい。
エオメルがガンダルフのセリフの中でしか出てこないし、アラゴルン、レゴラス、ギムリの三人がローハンの騎士に会うところが省略されてしまって、いきなりガン爺に会う、その後すぐ馬に乗っている。その前に、追跡中に落とし物をひろうんだけど、ボタンなんだね、それも道の真ん中なのに「まだ、生きているぞ」ってさ、そしてそれをぽいって捨ててしまうんだね。だいたい、葉っぱのブローチもエルフのマントも着ていないしさ、みんな。とにかく、資金やらなにやらの都合などもあったのだろうけど、2時間で、ヘルム峡谷の夜明けのところまでやってしまうのは、苦しかったね。おかげで、何も知らずに見た人はなんだかわからないし、読者の人には不評って、しかたないと思いました。

でも、私的には、良いところも沢山ありましたよ。公開の時の字幕なのか知らないけど、瀬田訳をかなり忠実に使っていたので、ストライダーは馳夫だったし、兎穴家、ボルジャー家、袴帯家、…とかも使ってあったし。モリアでの、つらぬき丸を使うフロド、シーンがそのまま生きていましたよ。サムもゴクリのセリフも、他も、英語がそのままなんだろうけど、瀬田流でとても読みやすい字幕でした。
ビルボは小馬を連れて旅立っています、原作にはないけど「ホビットの冒険」を考えると、しかるべきかなって。原作では、走り去っていますが。踊る子馬亭では、フロドがテーブルの上で歌を歌っているし、メリーは外に出るし、エルロンドの会議にもビルボがちゃんといて、セリフもほぼあのまま。ガラドリエルの鏡は、サムものぞいているし。レゴラスは(出るタイミングは違うけど)鞍なし馬に乗っているし。何より、アスファロスにフロドが一人で乗っている。2騎の黒の乗り手が待ち伏せしているところを駆け抜けている!! ここはポイント高かったですね。でもその前がだらだらしすぎ。

しかし、一番の敗因は、キャラクターデザインでしょう。だって、アラゴルンがコナン・ザ・グレートで、ボロミアがバイキングなんだもの。二人とも、ミニスカート(違)から下、ブーツまではナマ足だし。それに、サムがいくら上流のホビットじゃ無いからって、いきなりブ男の歯っかけにしなくたって、いいだろうよ。他のホビッツがつぶらな瞳でかわいいのに。おまけに、ローハンの騎士達もコナン系の衣装でした、あれでは馬賊だよ。輝く鎖帷子はどうなったのよ。これでは、基礎知識の無い観客は萌えないし、ある観客は怒るよね(笑)
★ネタバレ終了★

そんなわけで、PJは偉い、と今更ながら思いました。キャスティングが素晴らしい。あの、ボロミアをあんなに美しくしたPJは天才。こうなると、私的には気に入らなかった、サムまでが輝いて見えてきます。
いや〜〜、指輪物語物語って、本当に面白いですね☆

8月24日(土)〜26日(月) 感動

土曜日の「未来への教室」ご覧になりましたか? 見逃した方は、31日(土)午前11:00〜再放送がありますので、是非どうぞ!! 
チョン・ミョンフン先生もさることながら、あの子供達の表情の良さ。あんまり感動したので、感想は今は書かない事にします。

でも、私はビデオに録画して見ました。同じ時間に裏でサッカーをやっていたので。レアル・マドリッドの100周年記念で、バイエルン・ミュンヘンやACミランなどを呼んで、リーグをやったらしいのですが、決勝戦バイエルン・ミュンヘンの方が強くて、カーンがあんまり映りませんでした。声は聞こえていたけれど。
ジダンも元気に走っていたし、ラウルはハンサムだったし、お祭りだからってのもあるのか、見ていてお気楽で楽しい試合でした。NHKはスペインリーグをレアル・マドリッド流し(?)でいくつか放送するようですね。楽しみです。でも、カーンはでないなあ。

8月21日(水)〜23日(金)お絵かきは楽しい

涼しくなるのは嬉しいが、こう急激だと体がぎしぎしする。自律神経の対応が鈍いので、脱いだり着たりが大変。でも、お馬たちはだいぶ楽になっただろうと思うと、少しほっとする。何しろ、虚弱なサラブレッド達なので。

指輪物語本の原稿を、鉛筆でかしかし書いています。お友達8人にもゲストをお願いしてあるんだけど、高校生の時から、締め切りよりず〜っと早く原稿を仕上げてくる某Aさんが、もう出来たよ〜と日記で教えてくれた。どうもありがとう☆楽しみです>おいおい、日記を掲示板にするな〜(笑)ちなみに「M」は某所のみのHNなのでよろしく☆
なになに、ガラ様にエルロンドに爺様たちね。うふふ、私の手の届かない方々で嬉しいわ。何しろ、ガン爺の後ろ姿以外は、爺さま達出てこないんだもの、今のところ(笑)あ、でも表紙はガン爺かもしれない…どういう本だ?

18日の即売会で見つけてYsさんに送った指輪物語の同人誌も、気に入っていただけたみたいで良かったです。何しろ、兎好きの彼女、昔読んだ指輪物語のストーリーは忘れていても「香り草入り兎肉シチュー」という章だけは覚えていたという。
送った本は、かわいい兎をメリピピが助けるという物(簡単すぎ?)。なごめるお話でした。やっぱり、あの兎が気になる人は多いのかも知れないわね。特に日本人には。

そんでもって、資料のつもりで映画のHPなんか見ていると、早く「二つの塔」が見たくなってしまう〜〜ああ、待ち遠しい。絶対今年中には見に行きましょうね!!

8月19日(月)〜20日(火)絵本「ビルボの別れの歌」

アマゾンに注文していたのがやっと届きました。「シルマリルの物語」「農夫ジャイルズの冒険」そして「ビルボの別れの歌」。この絵本は、トールキンとも交流のあった、ポーリン・ベインズが、ビルボが指輪物語の最後の部分のシーンに際して書いた詩にイラストをつけた物。細部まで気持ちの行き届いた、美しい絵です。エルフ達、ホビット達の旅のシーン。海がとても綺麗。「とわにさらば中つ国よ」というところでは、涙が出そうになりました。
詩と平行して「ホビットの冒険」のシーンが沢山描かれています。これもとても面白い。

それと、嬉しかったのが、ガンダルフのスカーフが描かれていたこと。PJの映画でも他のイラストでも、なかなか無いのでした。スカーフって首に巻いてしまったら、お髭で見えないし、どうなっているんだろうと思っていたのですよね。この絵本では、細長いタイプを肩に掛ける形になっていました。時によっては、天女の羽衣の様に翻って美しい。これはいだただきって感じです☆
ガンダルフは白くなっても、帽子をかぶっていますね。良かった。
でも、スランドゥイルは怖かったです。まさに闇の森のエルフ達だわ…。このときってレゴラスは何処に行っていたんだろう? ドラゴンは私の好きな形で、これも嬉しかったです。
宝物が、また一つ増えました。

午後からは馬に乗りました。先生なしでひらひら乗っていたら、会員の方がビデオにとってくれていて、家に帰って見たら、ひどい物でした。馬が寝ている…乗っている時もね、緊張感はないとは思っていたんだけど。その上、乗り手は目も当てられないほどへたくそでありました。あ〜あ。

☆★☆テレビ情報です☆★☆

★8月24日(土)NHK教育 20:00〜20:45 /再放送31日(土)11:00〜11:45
「未来への教室 チョン・ミョンフン 『自分の心で奏でよう』」
わ〜い、マエストロが先生です。この番組は好きでよく見ます、とても楽しみです。
NHKのHPには、マエストロのコーナーも出来ています。是非見てくださいね!!!
http://www.nhk.or.jp/future/room/chung.htm

8月18日(日)ボロピピとかアラボロとか

有明の東京ビッグサイトへ行きました。そう、同人誌即売会「Good Comic City 9」です。BBSのお友達Yiさんが行くというので、一緒に行きました。二週続けて有明まで行くとは、自分でも思っていませんでしたよ。台風の接近のせいで、先週の殺人的な暑さとはうって変わって、冷房が効きすぎるところもあるほどの涼しさでありました。
即売会に売り子(サークル参加)でなく買う目的(一般参加)の為に行ったのって、大田区産業会館以来かな? 20年ぶりくらい? そんな〜〜(笑) 恐るべし指輪物語。

私は何度も書いていますが、パロディの経験が無いんですね。昔から、今まで。多分今度作るのも普通のパロディ誌とは、だいぶ違う物になるでしょう。それはさておき、知らないもんだから、「ボロピピ」とか書いてあったら、とっても怖い物だと思っていたんです。でも、見てみたらそんな物ばかりではありませんでした。そんな物も勿論ありましたけど。ボロミアとピピンのエピソードのお話はみんな、「ボロピピ」と呼ばれるのですね。
時間の制約が無いので、ゆっくり見せてもらって、好きそうなのを(セーブしながら)買って来たのですが、わりと「ボロピピ」なのが多かったです。原作でも、一番ボロミアに近いホビットがピピンだし、映画であんなに仲のいいシーンを入れてくれたら、それなのにボロミアがあんな事になったら、そりゃ書かないわけにはいかないですよね。せつないけど、優しさのあふれる作品が多くて良かったです。それとアラゴルンとボロミアの話。これはずっしり重いのが多くて、辛かった。

映画だけの人も、原作読みの人も、みんなそれぞれ良かったです、そして上手。やっぱり愛だわ。ある作品には、美しいスランドゥイルさんが出てきて、私は涙しました。こんなに美化して良いのでしょうか、でもレゴラスの父ちゃんだからね。

指輪物語とは別に、障害馬術でパロディ誌を書いている方がいらして、お話が出来て嬉しかったです。馬は競馬や騎手本はあるけど、馬術物って無いからね。

そんなわけで、手応え十分でした。行って良かったです。

8月17日(土)たとえシュールだったとしても

いつものBBSのお友達と映画「エトワール」とマグリット展に行きました。
パリのオペラ座バレエ団を取材した映画はインタビューが中心でスクリーンから顔の輪郭がはみ出るほど寄って撮ってある上に、席が一番前だったので、とっても首が疲れました(笑)リハーサルのシーンもすごい寄って撮っていた。汗は飛んで来なかったけど(笑) でも、内容は面白かったです。ルグリはあんまり出てこなかったけど、いまはバレエ教師をしているノエラ・ポントワさんを久々に見ました。もう、10年位前になるかしら世界バレエフェスティバルに良く出ていたので懐かしかったです。娘のミテキ・クドーは、エトワール(一番上の階級、主役クラス、プリマ)にはなっていないけど、オペラ座バレエ団で踊っていて、やっぱり子供を産みたいと言っていました。
映画の原題は、エトワールに向かってと言うような意味だそうですね。みんながエトワールを目指しているという意味でしょうか。コリフェ、スジェなどエトワールの下の階級の人のインタビューも多くて興味深かったです。

シュールレアリズムの画家マグリット展も面白かったです。彼の作品は、物を真正面から描いていて、あまり細部の描写にもこだわっていないし、なんだか子供の無邪気さを感じさせる物でした。不可思議な作品もさることながら、所々にある作者の言葉が面白かった。さらに、フランス語堪能なCさんと、英語と音楽の専門家Ysさんの、タイトルの分析付きで楽しかったです。どうも、フランス語の原題(マグリットはベルギー人)からつけたタイトルと、英語に訳された物を日本語にした物とがあるようですね。さらに、楽譜がコラージュしてある作品の一つをじっと眺めていたYsさんは、これはショパンだわなどと詳細な分析…だからこのメンバーで行くと楽しいのである。
さらに、指輪物語読者のYsさんと私は、所々にこれは…というのを見つけては二人だけで受けていたのでありました。帽子をかぶった茶色いロングヘアを真後ろから描いただけ(体無し)という作品をYsさんは「ギムリ」と名付けていました。夜の峡谷の一角が鷲の形になっている絵は、彼女は「アルゴナス」、わたしは「ヘルム峡谷」の方が…なんて(笑)足首が編み上げのブーツみたいになっている絵では、どうしても映画の撮影の時にホビットがつけた足を想像してしまったのは私です。
どうしても指輪物語から離れられないのかって?その通りです。

そのあと渋谷でお食事しながら、お店の閉店までおしゃべりしました。内容は全く映画と展覧会とは関係無いことばかりでしたね〜。楽しかったです。先週のコミケ以来、のどを痛めていたKrさん大丈夫だった?

8月16日(金)NHK「王家の指輪物語」

− ドイツ・北欧神話紀行 −という副題がついているから、内容は期待していなかったんだけど、プロデューサーの人、発想のきっかけはそうなのかも知れないけど「指輪物語」から離れた方が、番組としては成功したと思うよ。多分、局には非難クレームごうごうじゃないかな(笑)

ルートヴィヒ2世の指輪や、マリー・アントワネットの姪がつくったアントワネットの髪の毛入りの指輪とか、面白い物が見られたし、北欧のトロルの衣装の子供達もかわいかったです(でも「今日はちょうどお祭りでした」って言うのは嘘よね?)。それに、エッダの最古の写本なんてのも映って、面白かった。
でもね、最後に、指輪は永遠を表しているとか、身につけていたい物だとか、そういう結論を出しては、いけないよ「指輪物語」ではじめるならね。スタッフみんな、本を読んでいないね(笑)指輪を捨てに行くお話の締めがそれかよって。私は思いました。
聞き慣れているサントラも変だったけど、そこまでは言いません。そこでアニロンを使うか?とか(笑)

導入部で、PJ版映画(最近バクシ版アニメも同じタイトルでDVDが出ていて紛らわしい)「ロード・オブ・ザ・リング」の一部がテレビで見られたので、それはちょっと嬉しかったです。それも、フルスクリーンだぜ。DVD日本版はワイドだけなんだって。今回の新発見(つまりほんっとの一部だけど見たのは8回目の計算)イシルドゥアの兜のデザイン。海鳥の翼が下向きについていました。どうも「翼」って上向きをイメージしてしまうけど、これは斬新かも? なんて、今頃気がついたのでした。ロヒアリムの兜はだいたい解っていたのだけどね。あああ、それにしても、第二部「二つの塔」が待ち通しいです。

8月14日(水)〜15日(木)自己嫌悪 

二日続けて馬に乗りました。14日はAPくん、15日はACくん。このACくんにはちょっと苦手意識がある、それが敗因。ただでさえ、恐がりなところのある、繊細な子なのに。室内馬場が混んでいるので、外の馬場に行きました。夕方だから木の陰も長くなっているし風もあって、乗りやすい状況。しかし、風が強いと耳元でごうごう鳴る。馬は耳がいいからさらに遠くから飛んでくる不振な音も拾ってしまう。近くでは障害の練習をしているし、さらに私の拍車も入ってしまったのかもしれない。いろんな要素が重なって、ちょっとひっかかってしまいました。つまり、乗り手の意志に反して早く走ってしまったのです。これは、場合によっては危険。しかし私の頭を支配したのは恥ずかしい、という方でした。人が見ているのに、馬をこんな風にさせてしまったら、とってもみっともないわ、まして、落ちたら格好悪いわ(落ちそうなほどではなかったけど)。だから本来、馬を疲れさせない為にも(夏はただでも息が上がりがち)、怪我をさせない為にも、落ち着かせてあげるのが先決なのに、そういう邪心に支配される物だから、さらにコントロールが効かなくなってしまうのでした。ついには、近くにいた先生に見かねて指導されてしまうし。ああ、恥ずかしい(←だからそれがいけないんだって)。その後ゆっくりな運動をしている時も、なんだか馬の動きはぎくしゃくしていました。実は、前足の蹄鉄が一つ脱げてなくなってしまっていたのです。多分走ったときに後ろ足で踏んでしまったのでしょう。そんなことにも気づかずに、暫く乗ってしまったのよね。もう、トリプルダメージです。なんだかなあ、本当に馬に口がきけたら、二度と乗せてやらない、くらいは言われただろうなあ。ごめんね。
そのあと、お友達にも手伝ってもらって、馬場を歩き回って蹄鉄をさがしたのだけど、結局砂に埋もれてしまったらしく、見つかりませんでした。がっくりの一日でありました。

それなのに、蹄鉄を探して複雑な馬の足跡をたどりながら、まるでローハンの騎士達に踏み荒らされたオークの足跡をたどっている馳夫さんだわ、等と不謹慎な事を考えている私もいるのでした。ああ、悲しい性。

8月12日(月)〜13日(火)好きが伝わる事

そごう美術館で「北原照久 アートコレクション展」を見ました。「眠るアトム」がいるというので、ちょっと見てみようという気持ちでいったのですが、どうして、圧倒されて帰ってきました。
アトムは噂に違わず、欲しくなる逸品。防弾チョッキの素材という堅いボディの、その頬とか胸のあたりとかの柔らかい曲線の美しさ、指先の繊細さ。色も、写真で見るよりずっと薄い肌色でした。
革細工の人形達、細部にまでこだわった作り、動物だったり人間だったりするのだけど、表情の豊かさ。みんな、作られた事を喜んでいる様に見えました。
テレビで見たときは何だかなあ、と思っていた女性の体の一部が機械になっているような小振りの人形たち。ガラスケースに入って、とても沢山種類があるんだけど、どれもこれも、作者の「好き」が、表現されている。これが伝わってくるのですね。やっぱり何でも、生で見ないとだめだわ。
他にもいろいろあって、みんな作者の並々ならぬ思い入れが、ストレートに伝わって来る作品ばかりでした。こちらまでハッピーのお裾分けを頂いて、嬉しくなってしまったのでした。

実は、前の職場のお友達Hさんに誘われて、幸せな私はこれをタダでみてしまったのです。Hさんありがとう。夕方から行ったので、美術館も混んでいなくて、満喫出来ました。
そのあと、中国茶のお店でお食事とお茶をしました。いま、ちょっとはやりですが、お茶の種類があんまり多くて、何を頼んだらいいか迷ってしまいました。結局あっさりした緑茶にしたのですが、おいしかったです。

8月10日(土)〜11日(日)馳夫さん 

馳夫さん、指輪物語の主要人物の一人アラゴルンのことです。「はせお」と読みます。翻訳者瀬田貞二氏の名訳だと私は絶賛しているのですが、指輪物語ファンの中にも、賛否両論ありますね。原文では「Strider」大股歩きで歩く者と言うような意味でしょうか。野伏の首領のあだ名ということになっています。ちなみに、映画では「韋駄天」と訳していましたね。私が日記で文句を言ったやつです。もう一つ言えば野伏は「Rangers」です、いいでしょ。そのままレインジャーと言うと森林警備隊を思い出してしまうのは、私だけでは無いようですが(笑)

この馳夫さんがくせ者で、指輪物語の登場人物の中でも、一番いろいろな顔を持っている。でも、基本は日焼けして痩せていて白髪混じりで泥にまみれた怪しい格好をしているのです。その、世を忍ぶ仮の姿を、自分の意志でかなぐり捨てる(?)と(アニメの様に衣装が変わるわけでは無い)王様そのものの威厳が、周りの者を圧倒してしまうんですね。ところが、遠く離れている恋人を想うときには、まるで違う顔になるのですね、もう、めろめろなんです、馳夫さんたら。それを、時に応じて自在にやってのける、という人物を、どのように描いたら良いのでしょう。

そんなわけで、指輪物語の個人誌の執筆は、遅々として進んでいません。同人誌界では、指輪物語というより、映画「ロード・オブ・ザ・リング」ファンの本が多いので、キャラクターはみんな映画を踏襲した設定になっています。はじめは私もそうしようかと思ったんだけど、描いていくうちに、それは全然無理だと言うことが解ってきました。同人誌的には邪道な本になりそうです。

Web上には、いろいろな方がそれぞれのイメージで描いた、指輪物語のイラストがあります。みんな本当にそれぞれ違っていて、とても楽しいです。
私にとっては、PJの映画もその中の一つのようなもので「おお、そう来たか」みたいな目で見ています。…ようになりました。はじめに見たときは「完全映画化」なんてあおり文句に踊らされて、全然違うじゃん、と文句を言っていたのですけどね。いまは、ちょっとレベルの高い「同志」と勝手に思っている(笑)

私は私で、自分の身ほどを知った本を作ろうと、思っていますが、さてさてどうなりますことか。 とにかく、私のは指輪物語に名を借りた「馬本」なんですけどね。

本のための習作を取り込んで、残暑見舞いをHPに載せました。このページ直行でいらしている方は、良かったらこちらもご覧ください。 元絵は、飛蔭と一緒に走り続けて、ぐったり疲れているハスフェル(馳夫さんの乗馬)です(笑)

8月7日(水)〜9日(金)コミケット62 

夏のコミケットなんて…暑くて本当に倒れそうでした。去年はそれほどでもなかった気がするので、場所にもよるのかも知れないけど。
今回は、お友達のサークルの売り子のお手伝いだったのですが、よく売れたし、とても、楽しかったです。

スペースはヒカ碁だったのですが、パロディのお客さんというのは、「ヒカ碁」と言うふうには、買っていかないのですね。「ヒカアキ」が好きなの「アキヒカ」はだめ、「オガアキ」?それはいりません、ってな具合です。私だったら、好きな作家さんだったら、みんな読みたいと思うのですが、そこがパロディの妙なのですね。『あなたの知らない世界』でした。
★注:わからない方、わかろうとしないで読み流してください。

忙しくなる前、開場してからお客さんが売場までたどり着く間の(会場はとても広い)時間に、お目当てのチェックしてあった「指輪物語」系の本を買いに行きました。やっぱり、指輪物語及びロード・オブ・ザ・リングの本はかなり出ていましたね。
11月の即売会の主催のさくらかりんさんのスペースは、壁際の外向き並びで風が強くて大変そうでした。早く行けたので、限定のプレゼント品のマウスパットまで頂いてしまいました☆ハッピー。もちろん本も堪能。他に数冊仕入れて来ました。みなさん思い入れ&画力、文章力(?)があって、たとえ薄くても読み応えのあるものばかり。11月が楽しみです。カートを引っ張って行こうかしら(笑)

8月6日(火)ミラクル

出来ないから、習っている、教えてもらうために先生がいる、それはわかる、当たり前のこと。しかし、先生の言った通りにすると、まるで魔法のように馬の動きが変わるのはなぜ? 馬が先生の言うことを「聞いて」やっている訳ではないのよ(そういうときも往々にしてあるのだけど)。「こうしてご覧なさい、ほら、そうなるでしょう」「はい、本当に!!」って。特に、乗っている者にしかわからない(先生には見ただけでわかるんだろうけど)感覚的な事だから、うわ〜って文字通り、全身で感じてしまうのですよね。具体的に書いても詮無いことなので割愛しますが、けっして難しい事ではなく、たかだか私のレベルの話なのです、それでも『目から鱗』。はあ、先生とは本当にありがたいものです。

8月4日(日)〜5日(月)どぶ板通り

新聞のコラムのタイトルに目が止まった「どぶ板通り」とは懐かしい…。そこには、女の子は行ってはいけないと言われた、と書いてあった。しかし私は、高校の社会の研究発表だかレポートだかの課題で、わざわざ行って来たのである。
昼間だったので、静かだったけど、お土産物やはやっていた、つやつやサテンに虎や龍の絵とJAPAN、YOKOSUKA、等と派手な刺繍がしてあるジャンパーなどが並んでいた。ほかはお掃除中のバーやキャバレー(?)等だった。なぜ、こんな所に…とは思ったが、伝統だか恒例だからしいので笑って済ませたような記憶がある。前世紀の事なので、もしかしたら違っているかも知れないが…。

8月3日(土)馬の背中

テレビで映画「黒馬物語 ブラック・ビューティ」をやっていました。ショーン・ビーン(映画「ロード・オブ・ザ・リング」のボロミア役)の笑顔だけ見たら、後は録画だけにしようと思っていたのに、結局全部見てしまいした。いつ見ても、泣けるラストです。ジンジャーはかわいそうだったけど…

馬の本を読むと、馬が人が乗るのに適している理由の一つとして「背骨をほとんど曲げずに走ることができる」と必ず書いてあります。それがすべてと言ってもいいくらい、重要なポイントですね。早く走る動物で有名なのがチーターですが、馬があんな風に背中を曲げて走るなら、大きさがちょうど良くても、人に慣れたとしても、上に乗ろうとは思わなかったでしょう。
「黒馬物語」の中では、馬達がなんの馬具もつけずに、自由に走り回っているシーンが沢山あります。首を大きく前に伸ばし、長い四本の足と腰を巧みに動かしてバランスをとり、なるほど背中は、ちょうど人が乗る部分だけは、本当に動かない。改めて、しみじみしてしまいました。本当に、人を乗せて、人と共存してくれる為に生まれて来たような動物なんですね。だからこそ、大切に付き合って行きたいと、改めて思ってしまったのでした。

7月31日(水)〜8月2日(金)人体の神秘 その2

2週間くらい前に、乗っていた馬が、ガクンとつまづいて手綱が急に引っ張られました。痛いなあと思っていたら、左手の親指の先から血が滲んで、手袋が少し赤くなっていました。降りる頃には乾いていたので、大したことはなかったのですが、さすがにちょっと赤くなって熱を持っていました。
2〜3日経って赤みが引くと、なんと右と左のつめの大きさが違う。あの、指にくっついているピンク色の部分がですね、左が2〜3o短くなっているんですね。当たり前と言えばそうなんですが。
ところが、それから2週間ほど経って、つめが伸びてくると、これがなんと元の大きさに戻っているではないですか。これも当たり前と言えば当たり前なんですが、この、だんだん変化していく過程を目の当たりにすると、やはり不思議を感じます。
きっと、科学者という人たちは、こんな風に、何でだろう、不思議だなあという気持ちをさらに突き詰めて解明せずにはおけない人たちだったんだろうなあ、等と思ったわけです。

7月29日(月)〜30日(火)余白の美

少し前のNHK「日曜美術館」で、竹久夢二をやっていました。美人画で有名な彼は、私生活では女性遍歴などばかり話題になりますが、震災のあとの日本の情勢の変化に失意して、アメリカに渡り、そこでも理想とは逆の世界を見て、さらにドイツに渡って日本画を教えたりして暮らしたそうです。ちょうどヒトラーのユダヤ人の迫害のころで、苦悩の種は尽きなかったようです。やはり、後世に残る素晴らしい芸術家には、奥の深い人間性があるのですね。
ゲストは美輪明宏でした。印象的だった言葉は、日本画の特徴である余白の美は、見る人を信用して描いているのだ、ということでした。画家の主張が画面を埋め尽くしてしまう西洋画にくらべ、日本画はより相手の見る目、想像力、理解力等でしょうか、それを信じて余白を残している。なるほどと、思いました。それは逆に、画家の技量がさらに問われるということでも、あるのですね。

それにつけても、自分で絵を描くのは、なんて楽しいけど難しいんだろうと、思います。それでお金をもらう訳ではない、本当の道楽なので、下手だろうがなんだろうが、いいわけですが、だからこそ、自分で納得したいというのもありますよね、やっぱり。仕事になると、依頼者側の注文とかがあるわけだけど、それがない、全く自由というのは、かえって不安なものだとも思います。
ついでにいうと、私は「空間恐怖症」なんですね、「余白の美」を作り出せない。美輪さんの話を聞いて、はたと思い当たりました。つまり、自分の技量に自信がないのですわ。いや、それは前からわかっている話ですが。

ロード・オブ・ザ・リングと指輪物語関連のサイトでは、綺麗なイラストを飾ってくれているサイトさんが沢山あります。目の保養には良いのですが、ああああ、私は下手じゃ〜〜、という思いに駆られてしまう原因でもあるのでした。でも、いいの、私は私、いろんな人が作っているのが同人誌、そんな人たちが集まるのが即売会ですものね。
かたや、映画からとった映像を見せてくれるサイトもあって、日本では10月に発売になる予定のDVDの映像ももう、一部見られたりするのでした。こういうのを見せられてしまうと、本当にわくわく、そわそわしてしまいます。日本は遅いよね〜。

ここ数日、「指輪物語」の同人誌の為に、メモ的な絵を描いているのですが、描けば描くほど、PJの映画とは離れて行きます。キャラクターデザインなどは、折衷になりそうだけど、だいたい描きたいシーンは、映画では少なくとも劇場版では、割愛されたところが多いし。
昨日まで、10何年か前の紙の黄ばんだスケッチブックに描いていたんですが、さすがに足りなくなったので、新しいのを買ってきました。白い紙がまぶしい(笑) 今の所どんな内容になるかなど、全然考えがまとまりません。何しろ、シーンの確認の為に本を開くと、そのまま3章ぐらいは読み進んでしまって、また前に戻る、なんてことを繰り返しているので、作業が進むはずもないのでした。それにしても、何度読んでも面白い、と言うよりは読み込むほど面白くなる「指輪物語」なのでありました。

31日は馬に乗りました。ここのところ、資料として、いろいろな馬の写真を見ているのですが、それって本来なら、乗るときのイメージトレーニングにもなってしかるべきなんだけど、やっぱりへたくそでした。予約していたAMNくんが疝痛で、急遽ACくんに乗せてもらったのだけど、彼は難しい、私が下手なのを良く教えてくれます。他の馬を怖がる癖もすっかり治ったみたいで、非常にある意味では乗り易くなっているのですが、その分下手さ加減は良く解るのでした。やっぱり、お馬が一番の先生です。

☆★☆テレビ情報です☆★☆

★8月3日(土)BS2 午後3:30〜5:00 映画「黒馬物語 ブラック・ビューティ」
絶対おすすめ映画です。馬好きの間では有名ですが、馬が好きでなくても、これは感動の物語。真っ黒で額に星が一つある、綺麗な馬の数奇な半生が馬の独白の形で進みます。とても丁寧な作りで、人物もしっかり描かれています。冒頭の出産を見守る農夫は、ロード・オブ・ザ・リングのボロミア役のショーン・ビーンです、値千金の笑顔もお見のがしなく!! もとが子供向けの小説とは思えない、内容の濃い映画です。
7月22日予定だったのが流れた分です、今度こそやってくれそうです。

★8月3日(土)BS2 午後1:30〜3:20 第2回 俳優祭「歌舞伎俳優によるファン感謝デー」
恒例の俳優祭です。立役(男役)と女形が逆の配役になる、天地会は「野崎村」のようですね。楽しみです。

7月28日(日)カーテンコール

待ちに待った、マエストロ・チョン指揮のオペラ「蝶々夫人」を見に行きました。マエストロが日本でオペラを振るのは、もしかしたらもっとずっと先になるかと思っていたので、本当に嬉しかったです。
感想は今回は先に
「とっても主観的感想集」の方に書きましたんで、良かったらご覧ください。

28日は4回公演があるうちの初日で、客席には皇太子さま、雅子さまもご鑑賞。おまけに小泉首相までいつものにやけた顔でついてきました(笑) 皇太子ご夫妻を生で見たのは初めてです。雅子さまはやっぱり綺麗でした。
開演前に入って来られる時、観客は拍手でお迎えするのですが、終演後もたいてい拍手でお送りします。でも、今回カーテンコールの2回目くらいで、ご夫妻が立たれて、というより、そろそろご退出だろうと観客は後ろを向いて拍手をしていて、出てきた歌手達は、なんじゃこりゃと思ったのではないでしょうか。でも、ご夫妻は、出てきた歌手達と子役に熱心に拍手を送っていました。

雅子さまも小さいお子さんがいらっしゃいますが、今回の蝶々さんにもピンカートンとの子供(推定2歳半の役)がいて、すごくかわいかったので、結構悲劇に感情移入してしまったのではないかしらと思いました。

オペラも歌舞伎もありがちなお涙頂戴の場面には、子役が付き物ですが、今回台詞なしの子供でしたが、なんにもわかってなさそうなところが換えって涙を誘いました。歌舞伎だったら、棒読みで「ははさまいの〜」ぐらいはしゃべるんだが、オペラではかなり大きい子供でないと無理なんでしょうね。
それにしても、はじめっから「現地妻」見え見えのお話で、あんまりにも空しい悲劇なのに、これだけ感動させてしまうというのは、やはり芸術家のなせる技なのですね。


7月26日(金)〜27日(土)人体の神秘

梅雨が明けたあと、ほとんど毎日気温が30度を軽く越える日々が続いています。皆さま、いかがお過ごしですか。お体には気をつけて。夏になると、本当にヨーローッパでも、モンゴルでも、バリ島でも、ハワイだっていいから、とにかくこの蒸し暑さから脱出したいと思いますね。いや、北海道という手もあるが…どちらにしろ、現状は不可能だわ。

それでも、湿度は日によって違います。サウナのように蒸し暑い日は、汗をかいても全く不愉快な水分なだけですが、比較的湿気の少ない日は、人間の体の発汗の理由が良く解ります。肌表面の水分が蒸発する為の気化熱で、そよとでも風が吹けば、ひんやり涼しい。このために、体は汗をかくように出来ているのね〜、と実感しますね。
しかしながら、ニッポンの夏は湿気の多い日の方が多くて、たいてい不快な暑さなのでした。くくく。

ご存じだと思いますが、毛皮を着ている動物さん達は、ほとんど汗をかくように出来ていません。だから犬は舌を出して、体温調節をしていますね。
例外が馬です。競馬などでも良く見られるように、馬はびっしょりと汗をかきます。それが故に体温調節もしやすく、人を乗せたり、馬車を引いて長距離を移動したり、というお仕事が出来るのですね。
ところが、お馬によっては、汗をかくのが下手な子がいます(もちろん、体質なんですが)そんな子は、運動のあと、体に熱がこもって荒い息がなかなか戻りません。おなかを膨らませ、鼻腔を大きく開いてふうふういって、苦しそうです。手で触っても、体中がとても熱い。そんなときは、ホースで水をかけてあげます。股の内側、人間でいうと太股の内側でしょうか、血管がたくさん走っているのが浮き出て見えるところを、冷やしてあげるとだいぶ楽になるようです。あんまり熱いときは、さらにそこから全身に。本当は、プールに飛び込めるといいんだけどね。

ちなみに、私はプールは嫌いです。海で泳ぐのも嫌いです。お風呂もあんまり好きではないです(暖まるのは気持ちがいいんだけどさ)。全身が水に浸かるのがイヤみたいです。昔モンゴルの人は、水に浸かるのは動物のする事だ、と言ったとか何処かで読んだんですが。やっぱり、生まれる所を間違えたな…(笑)

7月21日(日)〜25日(木)お馬は乗るのも描くのも難しい

テレビでモンゴルの野生馬タヒの保護を取材した番組を見ました。いつものように、遊牧民の乗馬の巧みさを、見せつけられました。たしかに、西洋馬術とは、全然違うんだけどさ。逃げる馬を捕まえるために、乗っている馬から身を乗り出して、捕まえる道具を操る、完全に鞍と体は違う所にあるの、あれで馬が動くんだよ、自由自在に。そんでもって、かっこいいんだなあ。
自分がいつも馬に乗っている姿って、手綱にぶら下がって、鞍にしがみついて、それなのに、馬には全然体重が伝わっていない、だから、動かない、または止まらない…くくく。写真とか、ビデオとかみると、破り捨ててしまいたくなるくらい、みっともないの。

ずっとのばしのばしにしていた、HPの作業が一段落したので。やっと「指輪物語本」の準備に取りかかれます。お馬の本にする予定なんだけど、これがまた難しいんだな。毎週馬に乗って触って眺めまわしているくせに、絵画的な観察眼も技術もない、私でした。
よそのサイトさんでは、とっても上手なイラストが飾ってあって、お馬物もいろいろあって、私の出る幕なんて、すでにないわ。なんて、思ってしまうほどなのですが、でも、いいの、好きだからつくるんだもの。

それにしても、なんだかんだ言いながら、だから楽しいって事もあるし、やっぱり馬うま生活はやめられません。

☆★☆テレビ情報です☆★☆

★8月24日(土)NHK教育 20:00〜20:45 /再放送31日(土)11:00〜11:45
「未来への教室 チョン・ミョンフン 『自分の心で奏でよう』」
わ〜い、マエストロが先生です。この番組は好きでよく見ます、とても楽しみです。
NHKのHPには、マエストロのコーナーも出来ています。是非見てくださいね!!!
http://www.nhk.or.jp/future/room/chung.htm

★下に書いた、映画「黒馬物語」は8月3日にやるそうです。番組表が出たら、またお知らせします。

7月19日(土)〜20日(土)「老人と海」

ヘミングウェーの名作ですが、昔途中まで読んで挫折した覚えがあります。NHKで2000年のアカデミー賞やいろいろな賞をとったという、ロシアのアニメ作家アレクサンドル・ペトロフの短編映画「老人と海」をやっていたので見ました。すごいですねえ、ガラス板に指で絵の具を塗る手法で、出来上がりはまさに油絵のよう。本当に夢のように美しい作品でした。映像が。お話はね、やっぱりこういうのはだめみたいよ、私は。

それにしても、昔は「夏バテ」なんて言葉は知っていても、どんなもんか解らなかったんですが、このごろだめです。外出の予定も、キャンセルしてしまった。秋になるまで、おとなしくしていよう。しかし、机の上で原稿描くにしても、汗で紙や定規がくっつくのが、とってもいや。ふにゅ〜〜。

下に書いたテレビ情報の「黒馬物語」ですが、国会中継で流れそうです。楽しみにしていたのに…、このごろ、アンラッキーが多いような気がするのは、ただの気のせいかなあ。

7月15日(月)〜18日(木)台風の功名

梅雨前線やら台風の二つ続けての上陸やらで、蒸し暑い日が続いています。でも、雨が降ればそれなりにいいこともあるし。

17日は念願のよこはま動物園「ズーラシア」へ行って来ました。家を出るときはピーカンの天気が着いた頃にはひんやりした風が吹き出し、雨粒が落ちてきたかとおもうと、ざーざーぶり。おかげで熱中症の心配は懸念に終わりました。
ほとんどの動物が暑さでうだうだしているなか、シロクマくんは元気にプールで泳いでいました。かわいい…。一日見ていても飽きないわね。この動物園の売り物は世界4大珍獣のひとつオカピがいることです。以外と大きいのね、ちょうど牛ぐらいかしら? キリンの仲間だそうですが、オカピというのは「森の馬」という意味だそうです。キリンも長い舌で木の葉をちぎって食べるけど、オカピも舌が長い。そしてその器用な事といったら、耳がかゆいとか、背中がむずむずするとか、全部長い舌を鞭のようにブルンと振るって届くのですねこれが。牛や馬では出来ないわこの芸当は。
予想していなかったのだけど、おさるさんたちが、いろいろいてみんなかわいかったです。赤ちゃんがいる所もありました。ここのお土産ショップでは「アジアの熱帯雨林」エリアの3種類の草食の猿、ドゥクラングール、ダスキールトン、フランソワルトン、の三種類がかわいいキャラクターとしてグッズがいろいろありました。優しいタッチの水彩画風のイラストで、あんまりいい表情をしているので思わず買ってしまったのは私です。今度いったら、ぬいぐるみも買ってしまうだろう。ちょっと危険(笑)

16日は馬に乗りに行きました。午前中は台風ですごい風と雨でしたが、昼頃に通過した後は、まさに台風一過の晴天、お日様ぎらぎら状態でした。あんまり暑いので、騎乗時間を夕方にずらして、室内馬場で乗りました。外の馬場は、雨の為に池のような水たまりでずぶずぶ。踏み入れたらそのまま沈んでしまうのではないか、というような勢い。でも、室内馬場は風がない、夕方で木陰も長くのびていたので、運動の後の常歩は外に出てしまいました。馬の球節(きゅうせつ=蹄の上の丸いところ)までずぶずぶつかって泥水を跳ねとばしながら歩きました(笑) でも、水の上を吹いてくる風は、焼けた砂の上とちがって涼しくて、気持ちが良いのでした。もちろん降りた後は、お馬は丸洗いです☆ 

☆★☆テレビ情報です☆★☆

★7月22日(月)BS2 午後3:30〜5:00 映画「黒馬物語 ブラック・ビューティ」
絶対おすすめ映画です。馬好きの間では有名ですが、馬が好きでなくても、これは感動の物語。真っ黒で額に星が一つある、綺麗な馬の数奇な半生が馬の独白の形で進みます。とても丁寧な作りで、人物もしっかり描かれています。冒頭の出産を見守る農夫は、ロード・オブ・ザ・リングのボロミア役のショーン・ビーンです、値千金の笑顔もお見のがしなく!! もとが子供向けの小説とは思えない、内容の濃い映画です。

★7月21日(日)NHK総合 午前11:30〜11:54 「アジア人間街道『よみがえれ 大草原の野生馬 〜モンゴル・ホスタイ国立公園〜』」
蒙古野馬タヒを復活させるプロジェクトに参加している若者を取材した番組のようです。

7月11日(木)〜14日(日)芸を追求すること

いつ見てもバレエ「白鳥の湖」のジークフリート王子の行動は軽率。ジークだけでなく「ジゼル」のアルブレヒトも、「ラ・シルフィード」のジェームズもみんな、考えなしよね。確かに台詞のないバレエで物語を解らせる為にはある程度、筋は単純でないといけないのだろうけど。
では、なぜ人は何度でもバレエを見に行くのか。また、白鳥かよ〜、と言いながら、それでも見るとやっぱり、バレエは白鳥よね、と言ってしまうのは私です。つまり、バレエを見に行くとは、とりもなおさず、ダンサーの芸を見に行くのがとても大きな楽しみなのでした。

それで言ったら、歌舞伎も同じ事が言えます。筋は芝居だからバレエほど単純ではないにしろ、みんな知っている。それでも「忠臣蔵」がかかるとみんなが行くのは、まさに役者の芸の為なのです。
何しろ、台詞だって一緒に言えるくらいの人が大勢いるし、白鳥だって振り付けは(自分で踊れないけど)覚えている人がたくさんいるのですから。

今回バレエを見ながら思ったことは、きっとみんな、日々努力をし続けているんだろうなあ、ということ。いままでは、あまり思わなかったのだけど、トップダンサーだからといって、漫然と今まで修得した技術をただ使っているわけではなくて、さらに高い所を目指しているんだろうと。たとえば、指先の動き一つ、足をあげる角度、音楽に合わせるタイミング、微妙な呼吸など。多分大きな技より、小さいところが難しいんだろうなあ、なんて見ながら考えてしまいました。

ちょっと違うんですがね、馬に乗るとき手綱を持っている手の力加減とか、足の馬体につける位置とか、圧力とか、そんなのも通じる物があるなあって、思います。もちろん、私のようなへたくそでは、そんな微妙な物ではないのですが、トップクラスの選手でさえ、多分そうなんだろうなあって。特に馬場馬術(ドレッサージュ)の騎手なんて、何もしていないように見える、本当に1o動かしているのかって感じですし、障害飛越(ショウジャンピング)の選手だって、ただ馬を障害に向けているだけのように見えるけど、その手の中の微妙な手綱使いで、合図を送っているからこその、パフォーマンスでもちろんそれは、ただいつも通り漫然と、なんて出来る物ではないでしょう。

先日テレビで、歌舞伎の市川猿之助(えんのすけ)が弟子を教えている番組を見ました。「スーパー歌舞伎」で有名な猿之助の一座は、歌舞伎の家ではない出身の役者を、主役クラスに起用するのでも知られています。今回、女形で人気の笑也(えみや)が「西遊記」三蔵法師に抜擢されて、かなりしごかれていました。歌舞伎の家に生まれていれば、自然に身に付くはずの台詞の言い回しが、ましてスーパー歌舞伎の現代風の台詞になれている彼には難しい。師匠から口移しで(つまり一対一で向かい合って、師匠の言うことをまねする練習)夜遅くまで稽古をしていました。あれだけ、もう何年も舞台に立って、役者としても人気のある人でも、そうなんだなあ、ただ台詞を覚えてしゃべっているだけではないんだなあ、と感慨深く見てしまいました。
師匠の言うには、台詞の意味が、腹に入っていなければ伝わらない。お客が聞いて、納得しなければいけない山場のシーンなんだから。どんなに難しい言葉でも、気持ちを入れて言えば必ず伝わる、という物でした。なるほどね、たしかに、歌舞伎の台詞は聞き取りにくい言葉があったとしても、いい役者がやると本当に感動するものね。

もう一つ猿之助が言っていたのが、自分を出すこと(ちょっと何という言葉で言っていたのか忘れてしまったけど)。自分の存在感を、観客にアピールすること。『私を見て!』というオーラみたいなものですかね。女形でいつも師匠の後ろに控えめにいる事になれている笑也には、これも難しい事のようでした。しかし、これはまさに主役をはれる役者の必須条件よね。
たとえば「白鳥の湖」主役のオデット姫もその他大勢の白鳥達も、ほぼ同じ衣装を着けているのに、なぜかオデットが目立つのも、その一つ。舞台の上にいるだけで、私はここにいます、というオーラが出せるのがスターの条件なんでしょう。
ほんとうにね、同じ衣装を付けて、同じ振り付けで数人で踊っていても、うわっあの人は、って思わせる物があるのですよ、マラーホフなんて。それは、ジャンプの高さやまして顔ではなくて、スターのスターたる存在感なのでしょうね。さらに、その天賦の才に甘んじることなく、日々研鑽を積むことで、トップの座を維持しているんだろうなあ、と感心しながら見ているのって、あんまり舞台に感動しなかったってことか?…あれ?(笑)

14日はいつものBBSのオフ会でバレエ公演「マラーホフの贈り物」を見に行きました。いま大人気の男性ダンサー、ウラジミル・マラーホフと彼が連れてきたダンサー達、みんな有名なバレエ団で主役をはれる人たちばかり、とても見応えのある楽しい公演でした。三部構成で2幕目は「白鳥の湖」の2幕を通しでやったのだけど、東京バレエ団のコールドもなかなか良かったです。

さて、いつものこのメンバーで行くと、たいてい面白い意見が出てきて、さらに楽しさ倍増なのですが、「軽率な王子」の話題もその一つ。やっぱりみんな思っているのね。さらにSgさんのつっこみ「あの白鳥達は、人間の姿をしている設定なの?だったら変な動き方…」(笑)そうなのです、だからバレエは芸を見に行く物なのですね。
もう一つ、私は今回一番気に入ったというか、好きな演目「ラ・シルフィード」のパドドゥ。セルゲイ・フィーリンというダンサーがとてもかわいくてはつらつとしたジェームズで良かったです。で、終わってからみんなが言ったのは『レミル・ブロフ』…私は実は名前まで覚えていなかったんだけど、みんな思い出すのはおんなじなのね〜、漫画「アラベスク」の主人公の相手役の男の子の名前です。コンクールでジェームズを踊ったのでした。もう一つ言えば「あのスコットランドのスカートみたいな衣装が嫌で、タイツにしてもらった」というシーンが私は忘れられない。私の好みからいうと、タイツよりもあの方がいいんだけどなあ。
さらに「くるみ割り人形」のパドドゥ、女性のパートはどうしてもローザンヌ・バレエコンクールを思い出してしまうというもの、話にでました。でも、コンクールではなんてつまらないというかぎくしゃくして見えるこの振り付けですが、トップクラスのダンサーの踊りを見ると、ああこんな風に踊りたかったのね〜、と納得してしまうのですよ。
そして「ほ〜ら、すごいでしょう」という礼がまたいいですね、もし失敗しても理想にはいまひとつの出来だったとしても、それで観客は騙されて大きな拍手をしてしまう(ほんとか?)

バレエを見に行ったのは6人、お食事に2人合流して8人で、美味しいイタリアンのお食事をしました。場所は五反田、奇しくも近くの「ゆうぽうと」では「トロカデロ・デ・モンテカルロ・バレエ」の公演もあるとかで、混むといけないので予約をしてもらいました。

そんなわけで、トロカデロは嫌でも頭の中にあって、白鳥を見ているときは、もうすっかりトロックス。しっかりマイムの入るジークとオデットのやりとり(悪魔の呪いで=両腕を振り上げてガッツポーズのように、出来ない=両手をおへその前でクロスさせてから横に開く、真実の愛を=胸に手をあてる、誓って=右手の指を2本そろえて立て天を指す左手は胸に、などなど…)は、オーバーアクションで見えてくるし、四羽の白鳥では、どたどたとしたトゥシューズの音が耳に響いてくるし(笑) これって、彼らでなくてもちゃかしたくなる気持ちは解るよね。ただし、あのトロックスだって、日々厳しい練習を重ねているのでした。何しろ普通のダンサーの技術の上に、笑わせるセンスまでいるのですからね。
そういえば今回、バレエの振り付けを「ありがちな失敗」みたいな物にしたコメディ調の小品が2本もあったのだけど、そういうのはトロックスに任せて、ドンキホーテやジゼルを見せてもらった方が嬉しかったなあ、なんて、私は思ったのでした。

それにしても、芸術家達の努力をよそに、言いたい放題できてしまう、だだの観客でいられるのって、とても嬉しい楽しいことでした。ありがたいありがたい(笑)

7月10日(水)サイドサドル Side-Saddle

BSの海外ドラマで3夜連続で「紅はこべ」をやっていました。フランス革命のあと、フランスから貴族を救い出す義賊?実はイギリス人の貴族で、船でフランスに行っては誰かを助けて来ると言うお話。原作読んでいないので、理解はそのくらい(笑)悪役のロベスピエールが面白かった、ギロチン模様のボタンの服を着ていたりして。

もちろんその時代ですから、軍隊じゃなくて国民衛兵?やらは馬に乗っています。馬具では変わったシャンボンみたいなのもつけていたけど、さすがに動いていてよくわからない(笑)
女の人も何人か乗っていたのですが、これが皆、男の人用の鞍にまたがっていたのでした。ギロチン夫人と言うあだ名の人はまだ性格上いいとして、貴族のマダムやお姫さまも。お友達のYiさんによると、盗んだ馬だったからでは、とのこと。なるほど、ただ「女性用の馬を用意しろ!」と言って連れて来られた馬も、普通の鞍だったのよね。

フランス革命というと漫画「ベルサイユのばら」ですが、はじめの方にアントワネットが乗馬の練習をしているシーンがあったけど、どんな鞍だったか覚えていない。「緑のディアーヌ」では確かにサイドサドル(女性用の横乗りの鞍)で、狐狩りかなにかで走り回っていたわね。

そんなわけでWeb上をいろいろ検索してみたんだけど、日本語のサイトでは、引っかかるのは自分の所ぐらいなの…ははは、これです。あとこれか。
英語のサイトはさすがにいろいろありました。文章を読むのはちょい苦手なのですが、ざっと読んだところ疑問の解決にはなっていない。でも、映像がたくさんあって、ちょっとうれしかったので、自分のメモの為にもリンクしておきます。
日本でも、ホースショウなどではデモンストレーションがあるし、やっている人はいるのですがね。ただでさえ、乗馬はマイナーだし、さらにサイドサドルとなると探すのは大変なのかな? でも、一度乗ってみたいです。

★写真、イラストなど映像も豊富、リンクも充実しています。「Overseas Photos」の中には逆側のサイドサドルの写真もあります(はじめ裏焼きかと思ったもの)。ただし「乗り方 Mounting」のビデオはちょっと疑問有り。
http://members.optusnet.com.au/~bradnic/index.htm

★スカートの中はこうなっているそうです。いろいろな角度があって、わかりやすい。
http://www.horsehackers.com/feature_sidesaddle_guide.htm

それで解ったことは、シャンティイの博物館にあった後橋(こうきょう=鞍の後ろの高くそりあがっている部分)の高い物が特殊で、イギリスの王室ので見つけた後橋が平らな方が、現在使われている、サイドサドルの形のようです。


7月9日(火)ちょっと安心…?

昨日の日記を読んで、早速いつものBBSのお友達が教えてくれました、「逆ギレ」の意味。(Siさん、Soさん、ありがとう)『迷惑なことや悪いこと、間違ったことなどをした人が、それを指摘されたりたしなめられたりされて、本当なら反省・謝罪せねばならないのにキレた場合に』使うんだそうです。または『開き直る』『居直る』のカリカリした感じ。そうか、やっぱり私のはじめの見当はあっていたのね。でも、そうだろうと思って、気をつけていたんだけど、で、そうなら多分こんなに引っかかりはしなかったんだけど、違ったのよね。たぶん流行語を使いたい世代の人が、人の行動に何か名前を付けて見たくてつい口にしてしまったのね。それが何度か重なったのね。…それでいいのかどうかは別として(笑)
それから「逆ギレ」の対語?類語?として「マジギレ」というのがあるらしいです。『本当に怒っていること』やはり若い人、子供達が使うそうですが。ということは、普通に「キレ」る子供は、マジでは無いのか…流行りでキレてもらっては困るのではないだうか。人がやるから自分も、って。これって、みんなと同じ行動をとれない子供は問題児扱いする、教師側の態度と、裏表じゃないか。とか、評論家さんやら偉い人たちは仰るのであろうなあ(笑) 私が中学か高校の頃に流行った「むかつく〜」なんてのも同じようなものなのかしら。そういえば当時「むかつく」が辞書に載っている言葉だと知って驚いていた子がいたわ、イッコ下の男の子だったけど。

そうそう、私は「とか」って好きです。別に、良いとかおすすめとか言うのではなくて、使いやすいの。これは日本語の、はっきり言いきらない、という特徴を踏襲している、若者言葉ですね。若者だって、日本人(笑)

今日は、馬に乗りに行きました。人間は乗る前から汗だく。鞍を持って来るだけで「暑いね〜」靴を履き替えては「暑いね〜」と友達と言い合っていました。だったら、わざわざ運動なんてしなければいいんですが。まあ、運動したら危険というほどではないし。

★テレビ情報です
7月12日(金)日本テレビ 夜9:03 映画 スターウォーズ エピソード1 ファントムメナス
子役がかわいい。砂漠の映像って、とってもスターウォーズって感じがします。

7月14日(日)テレビ朝日 夜9:00 映画 スターウォーズ 帝国の逆襲 特別編
どんなお話だったか覚えていないんだけど…アレック・ギネスが楽しみです。

7月7日(日)〜7月8日(月)キレる子供

「逆ギレ」という言葉の意味が、かなり長い間分からなかった。テレビは見るけど、バラエティ番組などは見ないので、はやり言葉の情報源は職場の人たちや乗り物の中の人の会話ぐらいなのである。「子供がキレる」というのは新聞などでも良く話題になっていた。こらえ性の無い、または協調性がなくて、すぐ暴力行為やら破壊行為やらまたはヒステリー状態になってしまうということで、原因は食生活にあるだとか、親や先生の教育が悪いだとか、いろいろ言われて今でも時々話題になっている。そこまでは、理解ができていたんだが、「逆ギレ」の「逆」のところがわからなかった。
「逆」があれば「正」(または「順」か)がある「正しいキレ方」とは何であろう…?? 何度か耳にするうちに、シチュエーションから何となく解ってきた(まさに正しい言葉の覚え方)。年上から年下に、または目上から目下に、怒ったりするときに使われているのである。おおお、なるほど。現代日本語では「キレる」のは子供(さらに転じて目下の人)の専売特許でその他の人が「キレる」場合には「逆」をつけなければ意味が通じなくなって来ているらしいのであった。ちなみに「逆」の文字の一番目の意味は「主君に背く」だそうで、なんだか笑える。
じっさい「切れる」という言葉は古い辞書にはそんな意味は無いのである。(そういえばこのごろ辞書を買っていない、日本語を云々言う者の風上にも置けない奴ではあるが) もともと「堪忍袋の緒が切れる」から来ているのだろうけど、そうすると、堪忍するのはどちらかといえば、年上、または目上の人だったのではないだろうか。少なくとも私のイメージではそうだった。言葉は常に変化している、子供の頃は古い映画を見たときぐらいしか実感できなかったけど、さすがにこのごろ自分の体験の中でそう思うことが多くなった。これも長生きの楽しみか。「ら抜きことば」なんてまさに文法が変わる瞬間(長い歴史から見れば)に生きているのである。
ところで、私はいまだに「キレる子供」というフレーズを聞くと、「賢い子供」を頭に描いてしまう。つまり「頭のきれる子供」である。そんな私は「頭の固い大人」なのだろうか…。

あ、いや別に落とし話をしたかったわけではないんですよ。ほんとに。七夕も終わってしまいました。八日の笹飾り(笑)ですが、壁紙はしばらくこのままにさせて頂きます。ちょっと気に入っているので。

バスケもテニスもサッカーもテニスも、終わってしまいました。もう理由が無くなったわ。原稿やらなきゃ。実は指輪物語本の前に一つ締め切りがあるのでした。自分で申告したのに、もうすでに過ぎている。え〜ん、暑くてやる気がでないよう。

7月5日(金)〜7月6日(土)「星際大戦 二部曲 複製人間全面進攻」

おまえもか、スターウォーズ…ロード・オブ・ザ・リングを7回見に行って、それなりに予告編もたくさん見まして、その中でちょっと見てみたいなと思ったのが「アリ」「アイアムサム」「スターウォーズ エピソード2 クローンの攻撃」。映画館で見るならスターウォーズかな、ということで、行って来ました、先行レイトショー。予告編なしでいきなり始まると、客席にわき起こる拍手。全体の半分位だったかしら? やっぱり、先行に来るのはファンの人が多いのね。
感想はあまり詳しく書きませんが、でもって他の方の良い感想もたくさんあるので、これはあくまで「私の」印象としてですが、俗に言う予告編がすべての映画の一本だったです、これわ。オビ・ワンもアナキンもハンサムだし、特撮も相変わらず見事なので、確かにすごい映画なんだけど。私としては、リー御大に1000円、マスター・ヨーダに800円でした。
ちなみに上のタイトルは台湾版のタイトルです。迫力はこっちの方が上?

クリストファー・リーに関しては、私は私の周りにいる方々ほど思い入れはないのですが。今回の伯爵は良かったです!! 例によってハリウッド調のBGMが騒々しい中でも、豊かに響きわたる美声が、それだけでも来た甲斐があったという物。立ち姿も美しい、黒いマントを揺らして歩く姿も、さらにライトサーベルで戦うシーンもかっこいい!!

リー御大は、このスターウォーズとロード・オブ・ザ・リングと同時に撮影をしていたそうだけど、彼に関してだけは、スターウォーズの方がいいです。だって、床にどしゃっと倒れたり、壁にべしゃっと張り付いたりしないで、剣で戦っているんだもん。ロード・オブ・ザ・リングは他の役者も粒ぞろいだったしね。だいたい、イライジャの瞳に対抗できる若い役者はそうそういないわよ。
そんなわけで、終わり良ければすべて良しの約2時間半でした。

家に帰ってから、テレビを見ていたら、ハリーポッターの2作目の予告をやっていました。ケネス・ブラナーを確認☆ 今度映画館に行くのは11月だわ。 結局映画好きではない自分を再認識した私でありました。

さて、「指輪物語&ロード・オブ・ザ・リング オンリー同人誌即売会 Fellowship」のサイトで申し込み受付の確認ができました。すでに百数十サークルが登録されています。どんな即売会になるんだろう、楽しそうだな、でもちょっとどきどき☆

7月4日(木)指輪物語本

下の7月1日〜2日の日記を読んで、有里さんがリンクをしてくれました。彼女は高校時代からの漫画友で、私のパソコンとHP作りの師匠。有里さんのHP「ありさとの蔵」は、かなりメジャーな読書系サイト。その中の「本買い日誌 本日の有里/7月4日の日記」からです。津原泰水氏の推薦本まで書いてくれました。ありがとう、今度読んでみますね。
彼女のHPには「ロード・オブ・ザ・リング感想リンク」もあります。感想だけでなく、関連リンクも豊富で活用させて頂いています。

さて、秋に発行予定の私の「指輪物語本」は、ゲストさまが予定では7人。楽して良い本が作れそうです>おいおい。 有里さんはジジィ達のお話を書いてくれるのね☆ 私は他の方たちとちがって、爺さま達は不調法なので、うれしいわ。
とにかく、私の本だから「ほぼ馬本」なのでした。それでもって、馬の絵を描くのって、以外と難しいのよね。でも、飛蔭は言うに及ばず、アスファロスもアロドもハスフェルも雪の鬣も火の足も…みんな綺麗なお馬なのよね。がんばろう(笑)

最近の同人誌即売会の傾向としては、というか昔と違うところは、ほとんどが「個人誌」だということ。数人の仲間の作品を集めた「同人誌」は、今や「合同誌」と呼ばれるらしいですね。そして、即売会に参加する単位は「サークル」なので、一人で本を出している人は「個人サークル」という、なんだか矛盾した言葉で呼ばれます。よしながふみさんもそうですね。私も今度、指輪物語&ロード・オブ・ザ・リング オンリー即売会にでるのに、いわゆる「個人サークル」になるのね。
そう、世の中には「あなたの知らない世界」がまだまだあるんです(笑)

今日は馬に乗りました。久々のACくん。こんなごつごつした歩様だったかしら? 本当に同じサラブレッドでも、歩き方がみんな違うのよね。彼は他の馬を怖がる傾向があるんだけど、今日は大丈夫でした。しかし、そんなことより、止まらない…どんどん加速して、駆歩がゆっくりにならない、駆歩が速歩に落ちない、常歩にならない、まして止まらない…どうなっているんだ〜〜。という恥ずかしい経験を久しぶりにしました。先生なしで乗っていたし、周りで乗っている人には気づかれなかったとおもうけど。えええん、ちょっと悲しかったです。そんなに私は下手かい?下手なんだよねえ。言葉がないだけに、馬は厳しい。

7月3日(水)サスペンデッド

ウインブルドンでは雨が降ったり止んだりしています。センターコートにはお客さんが出たり入ったり、コートを覆うシートがかけられたりはずされたり、選手も5分試合しては中断、30分後に再開して、またすぐ中断、みんな大変です。今日は友達が日本から見に行っているはずだけど、あの、客席にいるのかしら?

テレビを見ながら、頭を使わない作業として、新しいページを作りました。3月以降の日記の中から、指輪物語と映画「ロード・オブ・ザ・リング」の話題だけを抜粋したページです。これから、指輪物語の本を作る予定なので、そのついでにメモ代わりに。

本ができるのは秋になるでしょう。オンリー即売会が11月にあるので、それまでにはできているはずです。気の長い話(笑) 今日は、参加申込書を書きました、先着順だから明日だせば大丈夫でしょう。自分で即売会に申し込んで参加するなんて、十数年ぶりです。楽しみなような、心配なような、さらにオンリーは初めてだし。でも、楽しみです。その前に原稿描かないと。

7月1日(月)〜7月2日(火)本読みの本知らず?

どうも私は本好きだけど、本読み(読書家とも言うか)ではないらしい。
先日、有里さんの日記に「ダヴィンチ」誌に面白い記事があるというので、買ってみました。で、思ったわけです。本を読む人は、好きなジャンルの本をたくさん読むのだろうし、そうでないのもいろいろ読むのだろうな、そして情報にも敏感で詳しいのだろうな、とも。私のばあい、いろいろな本が紹介してあっても、あまり食指が動かないのでした。それより好きな本を再読する場合が多いみたい。今は「指輪物語」だけどその他のファンタジーはあまり読んで見ようともしていな。D・フランシスはほとんど読んだけど、他のミステリーは好きではない、平家物語はまあ関連物は少し読んでいるけどね。そうそう、誌上に紹介してあった「なつかしい傑作ファンタジー」の中で読んだことのあるのは、「だれも知らない小さな国」と「ノンちゃん雲に乗る」と「小さなスプーンおばさん」だけでした。「だれも知らない…」は好きだったのでシリーズの他のも読んだなあ。

さて、目的の記事とはもちろん「指輪物語」関連です。作家が創作した「予告編」ということで、津原泰水という人が書いています。サムが娘のエラノールにお話を聞かせる、という設定でフロドとサムたちの冒険のお話をするのですが、彼女は特にゴクリの件りが好きで…というもの。さてこれが予告編になっているかはべつとして、読了している立場で読むと、とても面白い文章になっていました。はじめ女の人だとおもっていたら、男性の幻想小説家さんだったのですね。実は「ユリイカ『指輪物語の世界』」誌で、面白いと思った文章を書いていたのが、この人だったのです。やっぱりそういうのってあるのね。映画を見た感想が書いてあったのだけど、どこが面白かったかというと「…全体として、原作に忠実なぶん、判断にともなう苦渋が察せられ、痛々しい。…」というところです。私は思わずにんまりしてしまったのでした。この一言を読んで以来、PJ(監督ピーター・ジャクソン)の映画「ロード・オブ・ザ・リング」が気安く受け入れられるようになり、楽しさ倍増したというのが本当のところじゃないかと、今になっておもいます。
さあそこで、津原泰水氏の作品を読んでみようかどうしようか…は、悩むところ(笑)

指輪物語&映画「ロード・オブ・ザ・リング」ファンの方には、すでにご案内だと思いますが、TTT(二つの塔)の予告編がすでにアメリカの映画館ではかかっているようです。公開は12月18日から。日本では来年の春だって、もう少し何とかならないの?一週間で字幕ができるなら…でも、今度はそんな字幕にはしてほしくないけどね(笑)
英語の公式ページからネットでも見られます。飛蔭とハスフェル、アロド、三頭で走っているところが見られます(馬しか見ていないのかって、そういうわけでは…)長い金髪のエオメルさんもいい感じではないですか、兄弟似ていないけど。死者の沼の鬼火も見えるし、ゴクリがたくさんしゃべっています。

第一部「ロード・オブ・ザ・リング」のほうは、10月と12月に日本でもDVDが発売になるそうです。映画と同じ版におまけがもう一枚つくのと、6時間版になったのだそうですね。両方買ってしまうだろうな、たぶん。いい商売してますね(笑) TTTもそうなるのかな? お馬がたくさん出てくるだろうから、それはとってもうれしいな☆


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