藤木ゆりこのホームページ 花遊戯


藤木ときどき日記

2002年5月〜6月分

参考までに、マークをつけてみました。 馬の話題: 音楽の話題: 古典芸能・文学の話題:
「指輪物語」及びPJ版映画「ロード・オブ・ザ・リング」の話題:


6月29日(土)〜6月30日(日)痛恨の2失点

ワールドカップはブラジルの2−0勝ちでした。ドイツのディフェンダーはカーンに頼りすぎなんじゃないか、というくらい、あの3人に持たせたらだめだというブラジルの3Rが、ばしばし放つシュート。いつもはガシッっとボールを抱きかかえるカーンがたまたま取り落としたのを、きっちり決められてしまいました。もう一点もあっさり抜かれて、さすがのカーンも届かず痛恨の2点目。方やドイツのシュートははずれるばかり、せめて1点返してほしかったよ。
優勝が決まって、試合中とは打って変わって全開の笑顔のロナウドはじめブラジルのメンバーのうれしそうな様子には、良かったねと思えてしまったけど、さすがに準優勝だからいいや、という気には全然なれないカーンのいつまでもゴールポストにもたれている姿に、胸が熱くなってしまいました。
4年後はドイツ開催ですが、カーンはその時も出てくれるかな。

前日の3位決定戦は、全くお祭りでしたね。試合前からあの韓国サポーターが、韓国とトルコの両方の国旗を掲げて騒いでいたし。試合中の、声援こそ韓国コールでしたが、手に持つ旗は、赤くて目立たないけど、トルコの旗がたくさんありました。
トルコはさすがに強かった、というか韓国が甘かったのか、ブラジルに負けても韓国には負けないよ、という試合で、得点もたくさんはいって面白かったです。試合の後に、両国のチームが一緒に旗を持ってグラウンドを回っていたのもさわやかで良かったです。

ずっとヨーロッパと南米の専売特許だったサッカーが、少し前からアフリカが入り、これでアジアにもサッカーをする人がいるとなって、いよいよワールドカップになって来たと言うことでしょうか。チームも選手もプレイスタイルもサポーターも、お国柄いろいろで面白かったし、これからもこの調子で盛り上がるといいですね。

29日には、いとこの結婚式がありました。良くある結婚式場で昔ながらのやり方で、親戚だけで「神式」の式のあと、会社の人や近所の人や友達、親戚で賑々しい披露宴。主賓の挨拶や友達の歌、花嫁のお色直し2回、ケーキカット、キャンドルサービス、プロの司会者さんが新郎新婦に質問したり、キスをさせたり、最後にお約束のご両親への花束贈呈。昨今、じみ婚というのか、パーティー形式や人前式とかハワイやグアムで内輪だけの式なんかが流行っている中、ノスタルジーさえ感じられる物でした。これが、自宅で盛大に人を呼んで、お嫁さんは近所中に挨拶して回るという形式になると、別世界になるんですが(本家はそうだった)。

30日は同人誌即売会「コミックシティ東京97」でした。お台場の東京ビッグサイトで今回小規模で4000サークルぐらいだったのでしょうか? また、絵や文章の上手な人たちが集まって、たいていは自分の道楽で作った本を、楽しみながら売ったり買ったりしている訳です。小心者の私は「ちょっと見せてください、ありがとう」と返すことができずに、遠くから眺めるだけのところが多いのですが、今回から新しくできた「ロード・オブ・ザ・リング」の本が集まっているあたりは、ちょこちょこっと見てきました。でも、カップリング系(実はそれがほとんどなんだが)は苦手なので、手に取るのはいつもびくびく。それでも、数冊手に入れてどれも面白いのでほくほくで帰ってきました。『健全』系の人も結構いるなあ、ということで、やっぱり11月のオンリーイベント参加してみようかと思っています。その前に、本を作らないと。
今回見ていて、映画から入った人がやっぱり多いのね、ということがわかりました。本を作る位の人は、たいていその後原作を読んでいるようですが。私だったら、映画を先に見てはまったりはしたかなあ…というのがあるので、ちょっと面白かったです。

6月25日(火)〜6月28日(金)ノーサイド

サッカーのワールドカップでは日本人の観客が他の国のユニフォームを着て応援しているのが、よその国の報道関係者を驚かせているそうだ。『おおらかな日本人』の声として新聞の記事にあった「日本以外の試合は、どちらかの応援をした方が楽しいじゃないですか」と言う△△市の○○さんは、日本、イングランド、ブラジル、スウェーデンのユニフォームを着て観戦したそうだ。いかにも、サッカー大国でない国、愛国心なんて言葉はすでに辞書にはない「平和な」日本らしいではないか。
しかしその記事を読んで私が気になったのは、何でそんなにチケットが手に入ったのかということの方だった。一般人にはちょっとむりだろう、もし関係者なのだったら、一般の人の意見として記事にしていいのかね?

「国」といえば、新聞テレビで話題になる「亡命」という言葉は、日本人には難しい語彙だなと思う。映画や漫画で読んだり、テレビの取材番組を見て、想像するのがやっと。お金さえあれば、多くの国にビザなし旅行が出来、ビザがとれればたいていの国に行くことができる日本人、それが当たり前になっているから(そういえば、初めてのハワイ旅行の時はビザを取得したわ)。もちろん、亡命と旅行は全然違うけど、仕事や定住となるとまた別の問題はあるにしろ、いろいろな国があると言うことで。 そんでもって、この国に生まれてありがたいと思いますね。でも、日本チームサポーターにはなれない私でありました(笑)

6月22日(土)〜6月24日(月)四代目尾上松緑襲名

24日は歌舞伎にいきました。四代目松緑の襲名披露。見応えたっぷりで良かったです。感想は珍しく「かぶき感劇レポート」に 書きましたので、興味のある方はご覧ください。
そういえばNHKの収録もしていたようなので、そのうちテレビでもやるみたいですね。

今回の歌舞伎にはお馬が出てきました。控えめな首の動きなど、なかなかリアルなのよ。俗に「馬の足」とか馬鹿にする言葉になっていますが、どうして難しそうです。馬の着ぐるみに人が二人入って、上には役者を乗せて歩くのです。たいてい偉い役者だから、さらに大変そう。今回は団十郎の権八が刑場に裸馬に乗せられて花道から入ってきますが、栗毛のお馬は側対歩でした。つまり前後の足が同時に出るので振動が少ないの、歌舞伎の馬っていつもそうなのかな?今まで気がつきませんでした。今度あったらまたよく見てみよう。

ワールドカップはどんどん意外な方向に進みますね。ラウルが故障で、最後の試合に出られないまま終わってしまったのは残念。韓国の勝ち上がりは少年漫画みたいだと思ってしまった。誰も予測していなかった無名の(?)チームの勝ち上がり。これでドイツに勝ってしまったら面白いんだが、できればブラジル×ドイツが見てみたい。次の試合、ブラジルはロナウジーニョも出られないしロナウドも故障しているの?心配。
そうこうしているうちに、ウインブルドンも始まってしまいました。寝不足の日々はさらに続く…

ところで歌舞伎座のイヤホンガイドのカウンターになぜか映画「トスカ」のチラシがおいてありました。プッチーニのオペラですね。ゲオルギュー、アラーニャ、ライモンディ、だって。秋に渋谷でやるそうです。コンサートは高くて行かれないから、せめて映画には行ってみよう。

6月20日(木)〜6月21日(金)名画と名曲の功罪

21日は東フィルの定演で、チョン氏のマーラー5番を楽しみにしていたんだけど、お母様の急病でキャンセルになってしまいました。その前の、ベートーベン・チクルス、セブンスターズの時も、大変心配な状況で演奏されていたのだと思います。ただ、お母様の病状も落ち着かれたという話もあるので、ちょっとほっとしました。
7月の日本での初オペラ「蝶々夫人」に期待しましょう。

代わりの指揮者は、オンドレイ・レナルトさんという方でした。なかなか良かったです。もちろん、我がマエストロだったらどうだったかな〜という思いもありますが。
モーツアルトのクラリネット協奏曲を聞いたのは初めてです。すらりとした長身のソリスト、ポール・メイエさんさすがに良かったです。明るくて表情豊かなクラリネットの音がすてきでした。なりやまない拍手に、アンコールも一曲吹いてくれました。もっと聞きたかったな。

それにしても、マーラー5番4楽章といえばヴィスコンティの「ベニスに死す」ですね。あのアダージェットを聞くと、海岸の映像とタジオのボーダー柄のワンピース水着で側転をする姿が頭の中をぐるぐるしてしまいます。これはどこまでもついて回る宿命でしょう。名画に名曲を使ってくれるのは、良いのか悪いのか…。

さて、外出中にイングランド敗退を知りました。やっぱり残念だわ。このさい、ロナウジーニョの活躍に期待しましょう。ドイツはハイライトで見る限りは順当勝ちでしょうか。人気のGキーパー、カーンが大活躍でしたね。後はスペインが楽しみ。今回アフリカ勢は以前ほどの意外性が無いなあとは思うのですが、そういうことを期待してはいけないのか?

☆★☆久々のテレビ情報です☆★☆

★6月23日(日)NHK総合 午後2:15〜3:45 「劇場への招待  歌舞伎『末摘花』」
勘九郎、玉三郎、団十郎、など華やかなキャストで楽しそうです。

★6月23日(日)NHK教育 午後3:00〜4:45 「ETVスペシャル『桂米朝・最後の歌舞伎座独演会』」(再)
(上とかぶってしまいますが)私の大好きな落語家桂米朝の先日放送された番組の再放送です、なかなか良かったです。米朝の落語は「百年目」と「一文笛」。間にざこばの落語「阿弥陀池」もあるんですが、これがまた枝雀さんを思い出させる手振りで、なんだか胸が熱くなりました。後半の米朝の「一文笛」だけでも、ごらんあれ。

★6月25日(火)テレビ東京 午後1:00〜 ワシントン・オペラ
もうすぐ来日公演のある(高くて行けない)ワシントン・オペラの取材番組をやるそうです。テレビ東京ということで、その他の系列局でやるかは不明です、すみません。

★6月28日(金)NHK BS2 午前8:05〜 「ワンダフル・クラシックス『ピンカス・ズーカーマン 平和への懸け橋』」
イスラエル出身のバイオリニストで指揮者のズッカーマンが、2000年9月にイスラエル、パレスチナ、ヨルダンで行ったコンサートの取材番組。ちょっとつらい内容かも知れませんが。

6月19日(水)人が化けた馬?

今日は弓道教室の最終日終了式でした。区長さんのはんこのある修了証までもらってしまった。初めて先生なしで一手(ひとて=弓2本)射ました。結局、的には当たらなかったけど、矢を落としたりせず、地面にも刺さらず、的の近くに矢が飛んでいったので、良しとしましょう。

午後は馬に乗りました。とっても久しぶりのSくん。前に乗ったときはかなり元気で、これは乗るのが大変だと、敬遠していたのですが、久しぶりに乗ったらぬいぐるみのようにおとなしくて、動いてもらうのに大変でした。
乗る前も半分寝ているようだったけど、降りてから手入れをしている時も、おとなしいったら。顔を拭いてもいやがらないどころか、耳を触っても、びくともしない。もしもし?普通馬は(動物はたいていそうだけど)耳をさわられると、ぷるぷるっと動かしていやがるものなのに。
円生の落語「猫忠」の中に、こんな内容があります。あの男は狐か何かが人に化けているからみてこい、耳を触ってみればわかる、人間だったら耳を触っても動かないが、動物だったら耳を触ると『ぴくぴく』と動くから。
このSくんのお耳、触るどころか、ごしごしとタオルで拭いてもびくともしないのでした。もしかして、人間が化けているのか? そんな馬鹿な(笑)

6月17日(月)〜6月18日(火)動物的に正しいスポーツ

新聞のコラムに、スポーツをするのは人間だけだ、というのがありました。ルールを作ってそれに合わせて戦って、勝ち負けを決めて楽しむ。人間以外の動物の場合は、戦うとすれば縄張り争いか、雌を獲得するため。動物によってやり方がそれぞれあり、確かにルールがあって勝ち負けが決まったりするようだ、というようなこと。
さて、前の職場の男性で、サッカーが話題になると決まって「お金を使って人の応援に行くなんて、理解できない」と言う人がいました。仕事のできるとても感じの良い人です。で、彼はスポーツは見て楽しむ物ではなく、する物。その目的は、女性にもてるため。きっぱり。(確かに女性に人気のあるタイプであった)というわけで、彼とスポーツの話は全然できないのでしたが、今考えると、彼はかなり動物(広い意味で)的に正しいスポーツをしていたのかもしれませんね。

さてワールドカップ、日本は惜しくも敗退。開催国で8強に入らなかったのは、アメリカと日本だけとか聞きましたが、そこまであわせなくても、って、違うか(笑)
韓国は勝ってよかったけど、イタリアが負けたのはかなり残念。今回イタリアは、審判に恵まれなかったと思いませんか?
18日の2試合は、日本、韓国を応援する偏ったアナウンサーと解説者で、どうも私としては聞き苦しかったです。スポーツの解説はニュートラルがいい。次の韓国戦もこんなかなあ。
韓国の試合で、もしイタリアが勝っていたら、会場は静まり返ったのだろうか? イタリアのサポーターの人は無事に帰れただろうか、なんて心配は無用になって、良かったかしら(笑)
日本のサポーターだって、たいていが「にわか」の人だったけれども、それは仕方がないよね。だからお祭りが終われば去っていくのでしょうね。ヨーロッパのように町ごと村ごとに草サッカーチームがあるような文化でないと、大人のサポーターが定着する事は無いだろう。その必要も無いけれど。アメリカはもっと無関心らしいし。

6月16日(日)じゃんけんにすればいいのに…

PK戦はほんとに見ているのがつらいです。スペイン×アイルランド戦、どっちも勝ってほしい良いチームで。前半の8分で1点入れたスペインが後半あと数分というところで同点にされて、がっくりの延長戦を、さらに選手の故障で一人少ない状態で戦うも、どちらの選手も足が動かない状態でお互いゴールは決まらず、ああもうよくがんばったし両方勝ちにしてあげてよ、ってところでPK戦になっちゃうんです。そして、はずすんだなどちらの選手も、さらにキーパーは止めるし、5人目でやっとスペインの1点差で次に進むことにになりました。アイルランドもよくがんばりました。こういう試合は見ている方が泣きそうになるよね。

スペインのエース、ラウルは後半の終わり頃、故障で交代しました。自分から監督に合図をして出たらしいんだけど、その後に同点になってしまって、延長戦の間も、心配そうな顔がアップで何度も映りました。なかなか決まらない味方のシュートに、ああ、俺が出ていれば、俺なら…と思っているのでしょうか。その端正な顔を覆うように当てた手の指の繊細なこと。こりゃ人気もでるわな、と思ってしまいましたよ。(彼はゴールを決めると右手薬指の結婚指輪にキスをします。それをまねて同じようにする選手が増えたとか) アイルランド側は監督以外はあまりベンチは映らないのに、ラウルは何度もアップになっていました。FIFAの公式カメラさんも、ラウルファンか? 次の試合までに治ると良いんだけど。

さて、今日は待ちに待った「セブンスターズガラコンサート」でした。チョン・ミョンフン、ミッシャ・マイスキー、ユーリー・バシュメット、イェフム・ブロンフマン、シュロモ・ミンツ、チョー・ヨンチャン、樫本大進の7人。ものすごい豪華メンバーで迫力の演奏、アンコールもよかったし。
それにしても、二階サイドの後ろとか三階には空席が目立ちました。室内楽にしては、チケットが高いためか、宣伝が行き届いていなかったのか、この面子がそろって東京で一回だけなのに、席が埋まらないとはもったいないことです。まあ、確かにすごいメンバーですが、男達ばかりという点では、去年よりさらにむさ苦しい(失礼)舞台ではありましたが。やっぱり一人二人女の人がいると見た目も華やいで良いのかも(笑)と言いながらアンケートを出してこない私でした。すみません。

6月15日(土)「高さがあります」

ワールドカップサッカーは日本も韓国も「悲願」の決勝トーナメント進出を果たしました。よかったよかった。NBAバスケットボールはレイカーズがあっさり4連勝で優勝を決めました。敵のホームコートだったので、試合が終わる前からお客さんは帰りはじめ、表彰式にはすでにまばらでヤジまで飛ぶ。でも、最優秀選手賞をもらったシャックは故郷で受賞できてよかったですね。お父さんとお爺さんも来ていました。

サッカー中継のアナウンサーが、この選手は高さがあります身長187p、なんて言うのを聞くと、へ?? と思ってしまうのは、バスケのせいですね(笑)シャックの216pはダントツとしても、200pになんなんとする奴らばかり。審判の頭が胸より下だったりするからね。それに慣れていると、180p台で長身か?と思ってしまいますが、確かに普通に考えると高いのよね。

バスケの選手はホテルのベッドも特別仕様なんだろうなあ。お金持ちの選手は良いけど、そうでない人は大変だろうなあ。学生さんとか。前の職場で背の高い人が肩こりに悩んでいて、布団を縦に長いのに変えたら治った、という人がいました。ベッドだと足がはみ出てしまうだろうし、200pもあったら膝が下に曲がってしまうわね。モンゴル式ベッドには絶対無理だわ(笑)

6月14日(金)これはニュースだ!!

映画「ロード・オブ・ザ・リング」の日本語公式HPによると、9月に出るDVDの字幕は例の物に修正が入るようです。原作「指輪物語」の翻訳者の一人、田中明子氏と評論社の協力になるらしいですね。『文字数の制限が多少緩和されるため』だろうがなんだろうが、デネソールが生き返るだろうし、ホビットたちは復権するだろうし、ボロミアは嘘をつかなくなるだろうし、角笛も聞こえるだろうし、ボロミアとアラゴルンは国民を大切にできるだろうし、期待は大きいです。でもあまり、しすぎないようにしないと後のショックも大きいかも。できたのを見てみないとね。少なくとも、吹き替え版ぐらいには挽回してほしいですね。

ああ、またわからない書き方をしているので、映画を見ていないとか、字幕版の映画しか見ていない方の為にちょっと注釈。もちろんほんの一部。
デネソールとはボロミアのお父さん、当然まだ生きてゴンドール(ボロミアの国であり、アラゴルンが王であるはずの国)の執政職にあり、第3部「王の帰還」に出てくるのに、ボロミアの台詞が『…執政だった俺の父は…』となっていて、知らない観客はもう故人なのだと思ってしまうという物。
ホビットの復権とは、まずブリー村では大きい人間も小さいホビットも住んでいるので、フロドたちが泊まる「踊る小馬亭」にはホビット用の部屋も用意されているし、他にもホビットのお客がいる。しかし亭主は『ちっこいお客だな』と言っている。そんな馬鹿なでしょ。ちなみに吹き替えは「小さい旦那がた」。他にも、ガンダルフがフロドの生命力に感心するところとか、ホビットをさげすむような台詞がいくつかある、ホビット贔屓のガンダルフなのによ。
ボロミアの嘘とは、ボロミアが指輪の誘惑に負けてフロドから取り上げようと、脅し半分に説得しようとしているところでのフロドの台詞『嘘をつくな』吹き替え版では「ボロミアじゃなくなってる」イライジャは「You are not yourself!」と言っています、ここで「嘘をつくな」なんて言わせてしまったら、この後のフロドの苦悩もアラゴルンの決意も水泡に帰してしまうのでした。
ボロミアはゴンドールの宝物である角笛を持っていて、危機にある時にだけ吹き鳴らす事になっています。メリーとピピンがオークに襲われ、それを助けながら吹き鳴らす角笛を聞いて『ゴンドールの合図だ』と言ったのはレゴラスです。吹き替えでは「…角笛だ」と言っています。ついでに言えば、オークと戦いながらレゴラスがアラゴルンに、フロドを助けに行けという意味で「Aragorn! Go!」と言っているところが字幕では『やっつけろ』になっていたりするんです。
それよりボロミアの最期のシーン、アラゴルンがゴンドールの民を守ると約束する場面でボロミアが「Our people…」「Our people…」と苦しい息の中で言う場面、字幕では『我らが種族』『人間…』となってるんです、何でだよって言いたいでしょ。ボロミアがなんの為にはるばる裂け谷までやってきて、旅の仲間になって、アラゴルンはあんなにつらい思いをしてガンダルフを見送って、みんなゴンドールの為なんだよ。ああもうっ、て思うでしょせっかく感動の場面なのに。それも同じ台詞を繰り返しているのに、ご丁寧に違う台詞にしちゃうしさ。言語が英語でよかったって、こんなに思った映画は無いですね、他の言語だったらお手上げだったもの。

さてさて、そんなわけで改訂には多大な期待が寄せられているわけです。さらに、DVDには3時間半版とか、6時間版までできるとか。いろいろなところで、映画に使われていなかったシーンの絵を見ていてとても気になっているんですが。ブリー村を出てからアモンスールまでの沼地とか、ガラドリエルからみんながそれぞれの贈り物をもらうシーンとか、とうとう見られるのね。トム・ボンバディルは出てくるのかしら?それは無理か?

6月13日(木)電話はつかれる

実を言えば、私はたいていコンサートのチケットをお友達に頼んで買ってもらっています(mさんいつもありがとう!)。または、オンラインで買うことが多いので、今回久しぶりに発売日の朝に電話をしてみて、とってもつかれました。なかなかなかなかつながらなくて、ちょっと甘く見過ぎていたわ。やっぱりチケットショップの窓口に行けばよかった。でも、何とかとれました11月の大進くん☆ よかった。

さらに告白すると、ワールドカップのチケットも電話をしてみたのでした。テレビのニュースで買えた人が映ったりすると、今度こそ…なんて気になりますが、でも、もうしない、テレビで見ます。明日で、決勝T進出チームが出そろいますね。今回波乱が多いけど、イタリアは何とか抜けましたね、それにしても、アルゼンチン…日本と韓国は出られるといいですね。

6月12日(水)ちょっとショック

一週間ぶりに馬に乗りました。少し雨交じりの天気で、アジサイがほっとしているようすです。
今日もAMくんに乗りました、終わった後のお手入れがしやすいのも、この子の良いところ。馬はお仕事中、革の馬具を顔につけているので汗をかいてかゆくなります。自分の足で掻いたり、柱や人の体にこすりつけて掻いたりするんです。それなのに顔を拭いてもらうのは子供みたいにいやがる子もいますが、この子は大好き。このごろは、面白い事を覚えました。タオルを顔に当ててあげると、自分で首を動かしてゴシゴシ拭くんです。おお、これは柱より気持ちがいいぞ、とか思っているのでしょうか。一生懸命ごしごしごしごし。なんてかわいいんでしょう。でも、それをわたしが隣の人に見てみて、と言ったらちょっと動きがぎこちなくなりました。なんだ、照れたのかな?

先週外乗に行った時の写真ができたので、みせっこしました。馬の上からとったのも、割と良くとれていてよかったです。私のカメラには私はほとんどいないわけで、友達のにはよく写っていました。そして、ちょっとショック…おなかがぽっこりじゃないですか(;_;) このごろ太ったかも…とは思っていたけど、こんなにとは…え〜ん、ダイエットしないとだわ。

さて、午前中は弓道教室に行きました。練習はあと一回で終わりです。やっと矢が的に向かって飛んでゆくようになりました(今まではほとんど地面をかするか、的を飛び越えていた)。が、的には当たりません。以前に一度、隣の人の的に刺さった事はありましたが。ううん、しかしこの分だと一度も的に当たらないまま終わってしまいそうだわ。

ちょっと日にちが前後しますが、10日には久しぶりにコンサートに行きました。東フィルとチョン氏のベートーベン・チクルス第一回目。交響曲第2と第3「英雄」。久しぶりだったので、もう最初の楽章の音の煌めき感だけで、すっかり幸せな気分になってしまいました。やっぱりマエストロの音が好きです。さあ、今度は「セブンスターズガラコンサート」待ちに待った、マエストロのピアノが聴けます、楽しみです。

6月8日(土)〜6月11日(火)お国柄それぞれ

ある国の事を「悪の枢軸」と公言する国の大統領が、ご近所の国の大統領に『あなたの国にも黒人がいますか?』と質問して外務大臣をあわてさせたそうです。その国には人口の50%位いるそうで。とドイツの新聞が書いていたと、日本の新聞に書いてありました。

NBAでは、レイカーズがキングスと最後の最後の7回戦のさらに延長で、ファイナル進出を決めました。すごい見応えのある試合でした。今のネッツとの試合はそれに比べると危なげ無くて、うれしいのかどうなのか。生中継をしているアナウンサーは、韓国のプレスとはサッカーの話をするけれど、アメリカでは全然話題になっていないと言っていました。

ワールドカップサッカー、ロシアでは日本に負けて暴動が起きたとかいう報道がありましたが、新聞によると煽動したのはフーリガンではなくネオナチだそうですねえ。
韓国では、対アメリカ戦の応援で市役所前から街を埋め尽くす応援の大群衆が映っていました。同点ゴールが入った時に、選手がスケートの仕草をしたそうです。つまり、オリンピックの雪辱を果たしたという意味らしく、それを(マスコミが煽ったのだろうけれども)大勢の人が覚えていというのもすごいと思いました。
フランスがまさかの敗退。パリの市役所前にも応援の群衆が集まって応援していた映像がテレビに映っていました。落胆する人々、4年後があると泣きながら言う若者。テレビ局の株も暴落(?)したそうです(つまり決勝トーナメントの放映が視聴率をとれなくなってしまったので)。

さて日本では、試合をしていないサッカースタジアムを一般に公開して、大きなスクリーンをみながら皆で応援しよう、という事をしていたそうですね。これは、チケットがとれなかったファンにとってはうれしい企画でした。ところが、日本が勝った試合で、心ない参加者がグラウンドに飛び降りたり、あろう事か芝の上で花火をしたりしたそうです。おかげで次の日本の試合の分は取りやめになったそうです。せっかくサッカーファンが楽しみにしていただろうに。悲しいことです。

その報道を見て私が連想したのは、日本の競馬場です。日本の競馬場は、観客が馬に近づく事はできません。ジャパンカップに来た外国の調教師の人が、日本の競馬場はトンネルばかりだ、と言ったそうです。イギリスやフランスでは、パドックからコースに移動する馬を、文字道理さわれる距離で見ることができます。でもレースに出る馬にだれもさわったり、まして驚かしたりはしないのです。もちろんゴール前で「Come on!」と叫んだりする人は大勢いますが。
ところが日本の競馬の観客は、どう見てもお行儀が悪くて、特に大きいレースのテレビ中継などを見ると、これは馬を隔離しなくては危なくてしようが無いだろうなあと思うのでした。よくゴールの前で投げられる紙吹雪一つとってもそうです。レースを楽しむ為でなく、ただ騒ぐ場所を求めて集まっている人が多いのは、残念なことです。

6月6日(木)〜6月7日(金)これで最後の7回目

横浜でまだやっていた映画館も7日で最後でした。せっかく本を読んでいるのにまだ見に行っていなかった妹に付き合って、ぎりぎりでまた見に行って来ました「ロード・オブ・ザ・リング」。平日の昼間だったけど、そこそこ人が入っていました。

6回目で自分の中では終わっていたので、今回改めて素直にみて、感動してしまいました。特にラスト近く、ボロミアのあたりからフロドの最後の一言までは、今までで一番ぐっと来たかも。これって原作読んで、かなり脚本を深読みしているせいなんだけどね。
今回初めて思ったことは、黒の乗り手の行動の不思議さですね。ブランディワイン川の渡し船にフロドでさえ飛び乗れた距離を、馬が届かないわけがない。あそこで急ブレーキをかけたのは、馬ではなくて乗り手です。もちろん馬が飛び乗ったら、大いに傾くか沈むかするだろうけど、他の仲間と一緒におぼれた四人を(ホビットはたいてい泳ぎが苦手)捕まえられたのではないかしらん? それとも、馬は泳げても(動物はたいてい泳げる、馬も人を乗せてさえ泳げる)乗り手がだめだったのかしら、水に濡れると溶けてしまうとか? ぼろ布のようなマントが水にぷかぷか浮いている図もおかしいわね。もちろん演出としては急ブレーキが正解ですが。
アルウェンが逃げたブルイネン川(鳴神川)は浅瀬だから、乗り手たちは水が怖かったのではなく、エルフのテリトリーがこわかったのでしょうね。なんて、7回目ともなると、いろんな関係ないところを見ていたりします。

6月3日(月)〜6月5日(水)八ヶ岳でも「ロード・オブ・ザ・リング」か(笑)

4日5日と一泊で八ヶ岳のふもとに外乗(がいじょう=馬場でなく野外で馬に乗ること)に行って来ました。乗馬クラブのお友達5人。小さい馬場があり、馬を飼っていて、オーナーが指導してくれるという、馬好きのためのペンション。他にも犬やうさぎや山羊もいる楽しいお宿でした。さらに露天風呂まである。今回は1泊と馬場1時間と外乗1時間コース2回というパッケージ。
馬はクウォーターホースや、クウォーターとブルトンのハーフとか、セルフランセや木曽馬くんもいて、見た目も楽しく、乗った感じもみんな違って面白い。みんな外乗には慣れたタフな子たちばかり。私は、クウォーターとハクニーポニーのハーフで、とても足取りの軽い8歳の栗毛の女の子ミルキーに乗せてもらいました。

行った日は午前中に一時間くらい、乗る馬を選んで馬場で足慣らし。午後から、1時間コースの外乗。オーナーの先導で、山の中を駆け足で走りました。道路での外乗は一列になって進みます。ミルキーは走るの大好き。いつも前の方にいるのに、今日は一番後ろでちょっと不満げ。早歩になると前の馬を抜きたくて仕方がない、前の馬にぴったりくっついてしまうので加速がきかなくて、なかなか駆歩にならなくて、みんなが駆歩しているのにミルキーはほとんど早歩でそれでも前の馬を抜きそうな勢いでした。ハクニーは早歩が得意な馬だからね。いくら小柄な馬でも相手は一馬力、こっちは押さえるのが大変で、とうとう前の3頭を抜いて先頭から3番目に入り込んでしまいました。あーあ、乗り手のとまどいをよそに、現金な彼女は前の方に出たらすっかり落ち着いてしまったのでした。

次の日は本当は1時間のところ、3時間に延長してもらって、午前中いっぱい外乗を楽しみました。アスファルトの道は常歩と早歩で進みます。天気が良くて暑いくらいだけど、緑が豊かに茂っていて、空気も乾燥しているので朝の内は涼しいくらいでした。アスファルトの道や、土でも車の通る広い道は常歩や早歩でゆっくり進みます。とても天気が良くて、空気も美味しいし、木々の緑は美しく、八ヶ岳や北岳、富士山もうっすら見えて、馬も人もゆったり気分。途中放し飼いの犬が追いかけて来そうになって心配したけど、自分より大きな馬が団体で来たので、逃げていってしまいました(笑)。先導は若い女性のIさん、歩きながら周りの説明をしてくれます。あれはリンゴ畑ですよ、と聞いた2番の私は3番の人に伝え、さらに後ろにと伝言ゲームのようでそれもまた楽しい。畑と林の間のほとんど道ではないようなところを、遠慮しながら歩いたりもしましたが、農作業をしていたおばさんは、にこにこしながら通してくれました。
車の通らない山道は駆歩で走ります。かなり曲がりくねった道でも、どんどんスピードが出ます。何しろお馬さんの方が慣れているので、じゃまをしないように乗っていれば大丈夫。気をつけるのは、垂れ下がっている木の枝。馬にはじゃまにならないけど、その上に乗っている人間の顔にはびしばしぶつかって痛いし、目に入ったら危ないのでした。前方に枝が見えたら、馬のたてがみに顔をつける位に頭を低くしないといけません。林の中のしっとりした空気と、馬の元気な足音と、枝をかき分ける音が後ろに流れていくのが気持ち良かったです。登り坂も馬は首を伸ばしてぐいぐいと、力強く走ります。本当に馬場では体験できない楽しさ。林の中だけでなく、車の来ないあぜ道など細い道は駆歩で走りました。これもまた景色がどんどん飛んでいって面白い。逆にアスファルトの下り坂は馬の足がずるっと滑るので、慎重に歩きます。広い車道では車とすれちがう事もしばしば。でも、早歩で蹄鉄の音も軽やかにどんどん進みます。アスファルトは照り返しがきつくて暑かったですが。
さて、ミルキーちゃん今日は先導馬のすぐ後ろ、定位置についてご機嫌でした。背が高くて歩幅の大きいサラブレッドにぴったりついて、お尻に鼻面がつくほど。でも、先導馬は抜かないというお約束はわかっているので、進みすぎる事はありません。こちらも無理に止める必要がないので楽でした。前の馬の駆歩が速いので、喜んで気持ちよさそうについていきます。気温が上がってきて、耳にも汗が滲んで前髪から滴がしたたって、息も上がって来ているのに、駆歩になると、待ってましたとばかりに走り出します。お馬がうれしそうに走っているのは乗っていて気持ちがいいものです。
途中草のたくさん生えている空き地で休憩しました。馬たちは青い草を美味しそうにもりもり食べます。人間も思った以上にのどが渇いていて、冷たい缶ウーロンを一気に飲んでしまいました。乗っているときは感じないのですが、2時間も乗っているとさすがに疲れていて、もう一度乗るのによじ登るようになってしまったのはちょっと失態。帰り道も、常歩、早歩、駆歩取り混ぜてどんどん進みます。途中本当に道のない林の中を通ったのは面白かったです。慎重に足下を確かめながら、倒木をまたぎ、切り株をよけてゆっくり歩きました。3時間たっぷり乗って、まだまだ乗れると思ったけど、降りてみたら体がぎしぎしで、お尻も痛くなってしまいました。だいたい20qくらいの行程だったようです。

11月には八ヶ岳の山の方でエンデュランスをやるそうです。楽しそう。ちょっと前までエンデュランスなんて知らない人がほとんどだったけど、外乗をやっているクラブなどでは少しは普及してきたみたいですね。40qに出ないか、なんてオーナーはおっしゃってましたが、6時間はかなりつらそうですね、ペース配分も難しそうだし。でも20qクラスなら出てみたいな、なんて思ったのでした。
二日目の外乗を先導してくれたIさんは、春のエンデュランス10qのコースにでたそうで、とても楽しかったそうです。お馬が好きで、本当に楽しそうに話してくれました。いいなあ、やっぱり馬は自然の中で乗るのがいいですよね。

馬を下りてお風呂に入ってから、近くをお散歩しました。多くの家で庭でお花を育てていてとても綺麗でした。本当にいい季節に行けて良かったです。
林の中は緑の葉が茂って、空気がしっとりしています。そこで私が思いだしたのは、そう映画「ロード・オブ・ザ・リング」ですね(笑) アラゴルンとギムリ、レゴラスの三人が、オークにさらわれたメリーとピピンを探して走っていった森を思い出してしまいました。今にもざざざっと走り出て来そう。またはオークとウルク・ハイの走る地響きが聞こえて来るのではないかとか。でも、今回のメンバーは1回見た人が一人、後は誰も見ていないので、仕方なく一人でシュミレーション遊びをしていました。
馬が六頭も駆歩をしていると、さすがに足音は迫力があります。移動手段として駆歩で走り抜けていく人と馬たち。山の中を走りながら、ローハンの騎士みたいだ〜〜なんて、一人で悦に入っていたのは私です。
さらにもう一つ思ったのが、アルウェンの頬の傷。黒の乗り手に追いかけられながら、一筋さっと傷がついていましたね。今まで何も思わなかったのですが、今回林の中を走ってみて、あんな傷一つだけですむはずがないことがわかりました。ましてフロドを前に抱えていたら、頭を下げる事もできないから、もっと傷だらけになっていたはずだ〜〜、なんて林の中を走りながら考えてしまう私って…ついでに言えば、黒の乗り手のフードだって、風圧に耐えたとしても、枝に引っかけられて脱げてしまうはずだ〜〜なんて、やっぱりピンでびしばし止めてあったのよね、あれは(笑)

ところでワールドカップ。一緒に行ったメンバーはみんなサッカーにはほとんど興味がないひとたち。でも、テレビはあったので宿で食事しながら後半だけ様子を見ていました。(私の周りでは)誰にも期待されていなかった日本は2点も取ることができて良かったですね。トルシエ監督の飛び上がって喜んでいた映像が印象的でした。どうせなら、他の試合もがんばってほしいです。

5月30日(木)〜6月2日(日)ワールドカップ開幕!!

日本でやることの意義は…? 経済効果よりもサッカーなど知らなかった人たちに対する啓蒙効果? テレビのニュースでいやでもカメルーンのキャンプ地の様子が映ったり、練習をすべて公開にしてくれたというスロベニアのキャンプ地の人たちが、これは応援に行かなければと韓国まで団体で行ったりとか。そんなこともなければ、テレビでサッカーを見たり、まして観客席で応援したりなんてしなかっただろうから。これで盛り上がれば、見る人もやる人も増えて、テレビ放映の機会も増えるし強い選手も出てくる可能性が増えるはず。
…というか、Jリーグができたのも2002年にワールドカップを誘致するための、強化策の一環でもあったのですよね。イタリア大会をテレビにかじりついて見ていた頃、日本のプロサッカー?ワールドカップ?ちゃんちゃらおかしいわ、と思っていたものですが。

でもって、波乱の開幕戦はさらに人々の興味を引くのにも効果的でしたね。各チームさすがワールドカップという実力で。ただしドイツ×サウジアラビア戦だけは20分で見るのをやめてしまいましたが…。2日は1日3試合もテレビでやってくれるので、もう目はしょぼしょぼするし頭も痛くなってくるし、そんなに一生懸命見ないでもと思うんですが、いいシーンがいつやってくるかわからないし、そんなに見巧者でもないのでリズムがよくわからないのですよ。ああ疲れる(笑)

じゃあ私は結構なサッカーファンかというと全然違っていて「ワールドカップは見る」という程度です。選手の名前も日本チームだって、ゴン中山とヒデ中田くらいしか知らないし、あと秋田もいるんだっけ? 外国チームに至っては、ベッカムとエムボマくらい、それも名前を知っているていどです。あとはジーコさんとかマラドーナになってしまう(笑)どこのチームを応援するというより、見応えのある試合を見たいというのが基本です。

エムボマって中継を見ていてわかったんだけど、スペルがMではじまるのね、ほんとはムボマさんなのかな? 私の唯一仕事でお話ししたとのあるカメルーン人の女性が、ムバラさんだったの、名前はフランス語名だったけど。
あと、韓国人の名前の漢字表記って、スポーツ界では普通なのかな? 音楽・芸能関係だとカタカナ表記で、それになれていると違和感がありますね。第一読めない。韓国の人は日本語読みされるのを嫌うのに、なんて思うのは私だけなの?
国対抗だと、各プレイヤーの名前がチームごとにそれらしくって面白いです。ロシアは○○ノフ、△△チン、クロアチア、スロベニアは○○ッチ風の名前が多いのは決まりとしても、そのほかの国もそれなりの名前で、カタカナではこう書くけど本当はどんな発音なんだろう、なんて、サッカーとは関係ない事を考えながら見たりしています。そうそう、スペインのチームには、ラウールとかトリスタンなんてすてきな名前の人がいますね。

漢字といえば、話題の映画「少林サッカー」の原題は「少林足球」なのね「蹴球」じゃないのでした。

とにかくそんなわけで、テニスまで体力が持ちません、もうすぐ8強も決まるのに。いったい誰が勝っているんだ?

しかし、今のバスケはサッカーの予選リーグより優先です。何しろレイカーズが本当にぎりぎりの状態なんだもの。ホームコートでさえまた2点差なんて、ぎりぎりの勝ち方だったし、今度の最終戦はアウェイ(バスケだとロードだね)で、相手のキングスは相変わらず調子がいいと来ている。はらはら。
バスケを見ているのは「スラダン」の影響なので、つい登場人物に見立てたくなってしまうのは人情か? シャックは間違いなくゴリラダーンク!!の赤木くんだし、ここぞというところで3ポイントを決めるオーリーは三井くん、敵ながらどうしても流川くんを思い出すのがウェーバー、コービーは背が高いけどフットワークの良さでリョータ、花道はさすがにいない、あんなヘタ上手の選手はさすがにプロにはいないでしょう(笑) ああ、またわからない話ですみません。

5月28日(火)〜5月29日(水)11人いた!!

29日はいつものBBSのオフ会でした。パリ在住のTさんが帰国中ということで、関東の人ほとんどが集まる大盛況。「11人いる!」で受ける漫画好きの世代。新宿の料理とお酒の美味しいお店でたっぷり三時間、話と笑いのつきない楽しいオフ会でした。写真や本やリーフレットやHPのプリントしたのやらが飛び交い、うさぎ好きのYsさんにプレゼントされたかわいいけど怖い顔をしたぬいぐるみと、かえる好きのSさんのかえるの小さいぬいぐるみの撮影会まで繰り広げられ、お店の人に笑われのいぶかられの、賑やかさでした。
本日のスーパーヒーローうさぎさんについた名前は「うさるまん」、かえるさんには「ケロミア」。そう『指輪物語』なんですねやっぱり今は☆ 台湾の『ロード・オブ・ザ・リング』のページのプリントアウトで盛り上がったりもしました。指輪物語の文庫本をバッグに持っていたのは少なくとも4人、内2人は旧版なの!!昔の細かい字の文庫本で、追補編部分はさらに小さい文字!!これでは、今の文字では6冊が9冊に増えても仕方がないわね。ただ、今の文庫本はカバーをはずすと赤い表紙なの、つまり「赤表紙本」になっているのでした。(「指輪物語」は作者のトールキン教授がビルボとフロドが書いた赤い表紙の旅の記録本を翻訳した、という形になっているのです)
その他の回覧物&いただき物は、フィギュア・スケートの雑誌と本(九州在住Sさんの手作り!)、Ysさんのベルリン土産のおかしな絵の絵はがき(ちゃんとメンバーの好みに合わせて選んである!)とハリー・ポッターの撮影場所などのイギリスの地図、ワールドカップにちなんで「イングランドがんばれ!」というミニサッカーガイド、さらに「DREAMS&GOALS」という写真展のチラシ(面白そう)、Tさんのヨーロッパ旅行の写真は普通の観光記念写真に見えてその実こっそり怪しいのがあったり、TさんとKさんのペット自慢の写真もあり。笑える話のなかにも、ジェンダーの事とか、韓国における日本人の認識の話など、シリアスなものもあったりして、さすがに奥が深い方たちなのでありました。もちろん美味しいお料理を味わう事も忘れません。ワインは甲州の地ワインの白、日本酒は3種類あったけど、名前は忘れちゃった。本当に内容豊富なあっという間の楽しい3時間でありました。

ちなみに台湾の映画のタイトル、ロード・オブ・ザ・リングは日本とは逆に三部作なのを前面に打ち出していまして『魔戒首部曲〜魔戒現身』(首部は一部、戒は指輪のようですね)、フロドは佛羅多、アラゴルンは亜拉岡、灰袍巫師甘道夫はおわかりですね。今度のスターウォーズは『星際大戦 二部曲 複製人間全面進攻』!!アナキン・スカイウォーカーは天行者安納金、ハリー・ポッターは『哈利波特』…と、日本人にも何となくわかるようなわからないような当て字の世界なのでした(笑)

5月27日(月)感動の逆転劇

このごろ「晴天、にわか雨、雷付き」という天気が多いです。雨というより土砂降りにガラガラという雷の音までついて、人間はちょっとびびってしまうのだけど、お馬は以外とそういうのは平気みたいですね。雨どいから不自然にばしゃばしゃっと落ちてくる水の音などは大嫌いだったりするのに、バケツをぶちまけたような雨でも以外と平然としている物です。あのAMくんでさえ(笑)

さて、今テレビでNBAアメリカのプロバスケットを見ているのですが、レイカーズ対キングスの第4戦。レイカーズは主戦力のシャキール・オニール、コービー・ブライアントともに本調子でなく(第2戦では口から飲食できず点滴をしながら出場だった)予想ほどの勢いがなくて1勝2敗、後がない状態。今回も1クオーターで20点差をつけられ、少しずつ挽回するも3クオーターまではずっと二桁の差が縮まらない。さらに主力選手のファウルが増えてくる。対するキングスはシュートがよく決まる、ディフェンスもいい、アウェイの不利など何のそのの絶好調。
さすがに4クオーターになるとレイカーズは持ち前の集中力で一桁差に持ち込むけれど、とにかく相手のシュートがよく決まるので、離されないようにするのがやっと、解説の人も「レイカーズだからまだわからない」という決まり文句も言いにくそうな状況、さらにあと20数秒で相手のボール「ここはたっぷり使うでしょう」と言ったそばからファウルで相手のフリースロー、しかしここでよく決まっていたはずのシューターが落とすんだな。さて残り数秒でその差2点、タイムアウトのあと、1シュートで延長戦に持ち込みたいレイカーズ、主力のコービーのシュートがディフェンスに阻まれ、リバウンドをとったオニールのシュートははじかれる、リングから遠く飛んだボールの先には、おお、待っていたようにノーマークのオーリー!残り0.4秒!相手の飛びついて来るようなディフェンスを物ともせずに放った3ポイントシュートは見事にネットを揺らし、同時にタイムオーバーのブザー!! 「見たか!!」とばかりに胸を張るオーリー、飛び出してくるベンチ、満場の観客総立ちの大歓声。絵に描いたような逆転劇でした。
「漫画みたい」って漫画が現実をうつしているんだけどさ、動く映像で時間を追って見ると本当にすごいです。
このオーリーという選手、逆転の3ポイントシュートが得意みたいで、インタビューアーに、またやりましたね!と言われていました。それにしても、かっこいい!!ちなみにのこり0.4秒の表示をリプレイで見て、解説の人が「余裕でしたね」って、そういう世界なのか(笑)まだまだ知らないことがたくさんあります。


5月26日(日)花組芝居「南北オペラ」

いつものBBSのオフ会。念願の花組芝居を見に行きました。テレビでは何度か見たんだけど、生は初めて。なんだか、はちゃめちゃの舞台でしたが面白かったです☆
「花組芝居」というのは加納幸和の主催する男性ばかりの劇団で、歌舞伎などをベースに新しい演劇をやっているのですが、現在の「歌舞伎」が伝統重視の古典芸能になっている以上、本当の「かぶき」な芝居という意味では正統派かもしれませんね。

今回の「南北オペラ」は鶴屋南北の「金幣猿嶋郡(きんのざいさるしまだいり)」をベースにオペラというより賑やかなミュージカル仕立てになっています。衣装は60年代ヒッピー風をきんきらにした感じで自己紹介してくれないと誰が誰やら想像もつかない(笑)お客さんも常連のファンの人たちが多いようでのりがよかったし、なにより舞台の役者さんたちが一番楽しんでいる風でした。客席と舞台が半お知り合いという感じで、学芸会の乗り?こういうのは見ていて楽しいです。
私は考えてみると普通のお芝居ってほとんど行っていないのでした。そのせいか、歌舞伎調の台詞はよく聞き取れるんだけど、普通の台詞はよくわからないところも多々ありました。歌も上手な人とそうでない人がいて、またそれが手作り風で良かったし。お清役の植本潤という人のファルセットがちょっとお気に入りかも。

ちなみに次回作品は来年の一月、あの「百鬼夜行抄」だそうです。どのエピソードを使うんだろう?楽しみです。

5月25日(土)あわや紙切れ

昨日のお出かけはどこに行ったかというと、東京駅のちかくにある、香港上海銀行でした。実は今年に入って、ドイツでもマルクコインが回収されつぶされている映像がテレビのニュースで流れている頃、なんとフランスフランのお札を、お部屋の片隅から見つけてしまったのでした。がーん。最近の旅行では、残ったフランはパリ在住の友達に両替してもらって帰って来ていたので、これは一番はじめに行ったときのらしい。日本円で5桁の金額、何で今頃…。
そこで、ネットで外貨両替を検索するも上手く見つからない。というか「終了しました」の表示ばかり。仕方がないので通常使っている横浜銀行にきいてみると、やはり終了とのこと。はじめ「フランス中央銀行が…」なんておっしゃった電話のお姉さんは、東京三菱さんなら外貨に強いので聞いてみたら?と、教えてくれる。「あきらめないで探してくださいね」とまで言ってくださった。さて、東京三菱さんでは通常の支店ではやっていないが、横浜駅のワールドカレンシーショップでならできるとのこと、ほっとして電話をすると、旧札でなければできるという。旧札??よくわからないので、とりあえず行ってみると、百フラン札数枚分がそうだった…すでに3年くらい前に切り替わっているもので、それはできないそうだ。しかし、親切なお姉さんは一枚の紙をくれる、ここでならやってくれますから、交通費かけても行った方がいいですよ。それが「香港上海銀行」なのでした。おかげで、フランスフランの旧札は「記念の紙切れ」になることなく、めでたく日本円に換金されたのでした。

5月20日(月)〜24日(金) 本編&予告編最終日 

やっぱり私は「映画好き」ではないらしいです。出かけたついでにレディースデイなので映画を見に行ったんですが(どっちがついでだ?)、何か新しいのを見ればいいのに結局「ロード・オブ・ザ・リング」になっちゃいました☆

本編はもういい加減新しい発見もないだろうし、楽しみだったのは予告編だったりして、たった4分に1000円と3時間を費やす私って…。
そうそう、旅の仲間9人と一匹のビルですが、雪山で埋もれるシーンも本人がやっているそうです。そうなの確かに動いているわと、この前見たとき驚いたのでした。もちろんスタジオ撮影で、作り物の雪ですが。ところが、何でも無いように見える、岩山で歩いているシーンがどうも『着ぐるみビル』らしいんです。ボロミアとメリピピが剣の稽古をしているあたり。そういわれて見ると、もったりして足が太かったような…でも、言われなければわかりません、ほんのちょっとしか映らないし。ヘリコプターで行って撮影したらしいのですが、ビルは乗れなかったそうです。乗りたがらなかったのか、乗せることができなかったのかは不明。
とにかくLotR(ロード・オブ・ザ・リングの略)で一番のお気に入りはこのビルなのでした。本名はRastusというそうです。クオーターとシェトランドのハーフらしい。ついでに言えば、あの綺麗な金髪のたてがみはつけ毛もしているらしい。もう一回出てきてほしいけど、どうも様子では出るシーンは無いみたいですねえ…。
さて「指輪物語」を読んだ人が馬の名前をほとんど覚えていなくても、彼だけはわかるだろう名馬中の名馬『飛蔭(とびかげ)』ですが、映画の飛蔭は綺麗なアンダルシアンです。アンダルシアン種自体たてがみと尾の毛の豊かなことで知られていますが、飛蔭役のDomeroは本当につけ毛もいらないほど豊かなたてがみをしていたそうです。彼はにはスタントというかダブルもいて、全力疾走のシーンは別の若い子が走っているそうです。

★ほとんどの映画館で今日までなので、もうTTT(二つの塔)予告ネタバレしてもいいかな?★
さて予告編。時計を見ていたわけでは無いけれど、劇場の表示だと4分とのことでした。かなりたっぷり見せてもらった気がします。ちなみに字幕は例によってほとんど読んでいません。もちろん英語もなにを言っているか聞き取れるはずもありません。
まず草の上に落ちている、葉っぱのブローチのアップから始まります。もうこれだけで涙が出そうになるんですが、原作読んでいなくて映画を一回しか見ていない人にはなんだかわからない。ここで使う(当然だけど)んなら、一言台詞なりで入れておいた方が良かったのではないのPJ? これは、ロスロリアンでみんながお揃いでもらった、エルフのブローチです、ちなみに灰色のフード付きのマントもガラドリエルの手ずから織ってくれたもの。とにかく、それを拾うアラゴルンの手(もちろんボロミアの籠手をしている)!!
さらに走る姿、アラゴルン、レゴラス、ギムリの走る姿が、数ショット夕日に映えて美しい、そして森の中、剣に、弓矢に、斧に手をかけて、ばっと振り向く3人を圧倒する白い光とともに姿を現す、白のガンダルフ!! ここまで見せていいのかっPJ!?
ローハンの王セオデンもじっくり映していましたね、そして戦闘シーン、アラゴルンの号令のもと、矢を放つ戦士たち、攻め寄せるオーク!
ガラドリエルやアルウェンも出てきます、噂の赤いドレスで横たわっているシーン、あれは何なの?? さらに裂け谷で、ナルシルの置かれている台の前に立つアルウェンもちらっと映りましたよ、うううう(どうしてそういう設定にするかなPJ)
エオウィンとアラゴルンが剣を交えるシーンが一瞬、そこでお互いの剣は折れていたかな? あまりよくわかりませんでした。白馬を描いた旗のもとにたたずむ白いドレスのエオウィンの姿はよく見る絵なのですが、予告編の中では黒っぽいベストを着ていたの、何でかしら?
悲劇の最後を遂げたボロミアの弟ファラミアの髪をなびかせたアップがうつるんだけど、顔がにている訳ではないのに、ああファラミアだ、ってわかるのよ、なんでかな、いい感じです。
フロドとサムは二人で岩山を、沼地を歩いています。ああ、涙が出そうでしょ。そこにひたひたと忍び寄るゴクリ(ゴラム)の影…
そして飛蔭、本当にガンダルフは手綱も鞍もなしで乗っているらしいのですが、動きが激しくて確認はできませんでした。CG加工もされているんだろうけれども、まぶしいほどの白の乗り手の姿は圧巻!! さらに、ローハンに向かうシーンか三頭で草原を走るシーンもありました、ああ本編が楽しみです。
予告編って順番がバラバラにできている物ですが、今回のは割と順を追っていたような気がします。あ、今気がついたんだけど、エントが出てこなかったような…この前はしっかり出てきたんだけど、見落としたかな? もしかしたら、いろんなバージョンがあるのかしらん?

このごろやっと自分の中で原作の「指輪物語」とPJの映画「ロード・オブ・ザ・リング」がきっぱり分かれるようになってきたので、何でもオッケーってところです、PJ版「二つの塔」来年春だって、本当に待ち遠しいわ。なんたって、LotRよりずっとたくさんお馬が出てくるはずだから☆


5月18日(土)〜19日(日)NBA  

スラダンの迫力あるプレイシーンは、これはもう高校バスケットというよりはNBAでしょう、という感じでした。そんなわけで久々に見たくなって、テレビで見てしまいました。一頃は漠然とシュートが入ったとかはずれたとか、それぐらいしかわからないで見ていたのですが、スラダンで勉強したので(笑)誰がどんな風に動いているのかを、どんな風に見たらいいかが何となくわかるようになったので面白いです。ふつうのダンクシュートとアリウープの違いもわかったし、それがどんな風にすごいのかもわかるし、「速攻!」とか「フリーだ!」とか「ミスマッチ」とか、観客が「ディーフェンス!!」と叫んでいるのとかも初めてわかりました(笑) 動きは早いし、いいプレイは見逃したくないしで、一瞬たりとも目が離せない、もうすっかりテレビの前に釘付けです。

これからサッカーもテニスも始まるのにバスケまで見るようになったら、睡眠時間が本当に無くなってしまうわ☆

お話は変わりますが、落語家の柳家小さん師匠が亡くなったそうです。剣道が大好きだというのは有名ですが、話の間合いの取り方は剣道のそれと通じる物があると、おっしゃっていたとか。(バレエの小林十市は彼の孫に当たる人ですね。ダンスの呼吸もあの間合いの取り方とは関係がありそう。やはり師匠の血を引いてセンスがあるのでしょう) 剣道というととても勇ましい感じがしますが、師匠の穏やかでおっとりした感じの話し方は、本当に味があって良かったですよね。ご冥福をお祈りします。


5月16日(木)〜17日(金)笑いながら読む漫画 

テレビや漫画の中で「漫画を読んでいるシーン」はたいてい『あははは』といって笑っています。しかしながら、私の読む漫画というと、『くすっ』というシーンが一冊に数カ所あるかどうか、という物がほとんどなので、これは過剰表現では無いかと常々思っていたのでした。しかし、このほど「スラムダンク」(略して「スラダン」)を読んで、こんなに可笑しくていいのかってほど、笑っちゃいました。
実はわたくし、今日まであの井上雄彦の名作を読んでいなかったのでした。いやあ、面白い、すごく面白いです!! 
井上雄彦を初めて読んだのは(やっぱり借りて)「バガボンド」でした。あれは原作付きということもあり『命のやりとり』という内容ですから、さすがに笑うところは少ない。それでそのイメージでスラダンを読んだら、笑っちゃって大変でした。あんなにギャグをとばしながら、あんなに真剣で緊迫感のある試合シーンまで描いてしまうなんて、さすが奇才と言われるだけあります。それになにより彼は絵が上手い、絵を描くのが本当に好きなのよね(当たり前だけど)。少年誌、青年誌の苦手な私でも、安心して読めるのでした。

★ちょっとネタバレはいります★
ドリブルも知らない負けず嫌いで乱暴で礼儀知らずの真っ赤な髪のヤンキーな高校一年生桜木花道くんがどんどん成長して、性格はそのままだけどインターハイで活躍できるまでのバスケットプレイヤーになってしまう、なんて見事に少年漫画なんだけど、主人公も脇のキャラクターたちも、すごく魅力的で納得のいくストーリーになっています。はじめの内はバスケのシーンより不良少年たちが喧嘩をしたり、かわいい女子生徒にのぼせ上がったり、というシーンが圧倒的に多いのに、最後の試合なんか、後半だけで4冊使うほどの盛り上がりかた。
一番ギャグな性格の主人公桜木くんも、実はものすごい努力をして実力を付けて行くのね、同じく一年生でライバルの美少年天才プレイヤー流川楓(るかわ かえで>名前からして美少年だ!!)くんが、実は理想のフォームのシュートをしていたということに気づくあたり、お約束なんだけど、ああ、やっとここまで来たのね、なんて感動してしまったりしながら読んでしまいます。中学時代は全国クラスのトッププレイヤーだった3年生三井くんは、高校生になってすぐの故障が原因で2年間グレていたのが、途中から復帰して活躍するようになるってのも、またありがちなパターンだけど、試合になるとかっこいいんだなこれが。ブランクによるスタミナ不足でふらふらになりながら、3ポイントシュートを決めてしまうあたりには、ご多分に漏れず弱いです私は。さらに相手のファウルを誘う頭脳プレイは、く〜〜っにくいねえ。

それにしても、「赤頭」と呼ばれる桜木くんは、はじめから終わりまでずっと赤い髪をしてます。はじめヤンキーヘアだったのが、自分のミスで勝てる試合に負けたと思ったところで坊主というかスポーツ刈りにするんだけど、やっぱり赤い。彼の性格からしてそんなにまめにカラーリングしているようには見えないんだが…? 


5月13日(月)〜15日(水)さらに指輪物語のお話は続く 

15日は弓道教室2回目、初めて矢をつがえて射るということをしました。これが難しいのよね。楽しかったけど。

その後、高校時代の友達二人と久々にあっておしゃべりしました。二人は映画「ロード・オブ・ザ・リング」を見てきたところ、その話題に乗るべく、はるばる上野まで出かけて行ったというわけです。読書家のAさん(映画は3回目)は昔からの「指輪物語」読者、Sさん(映画は2回目)は今文庫の8巻を読んでいるところ、というわけで、第三部後半の話題は伏せ字混じりでお話(笑)Aさんは再読するにも、フロドとサムの旅はつらくて、それ以外のところを読んでいるそうだし、Sさんはゴクリがかわいそう、エオウィンがかわいそうと泣きながら読んでいるそうです。彼女は第一部からゴクリを暖かい目で見つめている、情け深い人です。

そうそう、映画を見て疑問に思った人は多いらしく、ネット上の情報によるとガンダルフの杖は、裂け谷で新調したらしいですね。形が微妙に違うらしい、古い方はパイプを引っかけるところがあるんだそうな。さすがAさん、情報通です。「ホビットの足の裏にふさふさした毛が生えている」というのは瀬田氏の誤訳なの? 足の甲に毛が生えていて、裏は革のように堅いのが本当とか。andの解釈が違っていたそうです。さすがの瀬田先生にも誤訳はあるのか…。
二人は今日初めて、ブリー村で雨に濡れながら人参を食べているPJの姿を確認したそうです。あれって、ホビットの語源がラビットだから、しゃれで食べているのよね?
ほかにも、やっぱり今のアラゴルンの剣はナルシル(アンドゥリル)じゃないとか、リヴ・タイラーはエルフにしては唇が厚すぎるとか(それは偏見?)スティーブン・タイラーの娘では仕方がないとか、あの赤いドレスで寝ている(死んでいる?)シーンは何なんだとか、アラゴルンの声はやっぱり高いとか、レゴラスが雪に埋もれていないのを今度は確認できたとか、いろいろお約束の話題もたくさん。忍ばずの池を散策しながら(鵜がいるのね。わたしは初めて鵜が潜るのを生で見ました!ちょっと感動)お茶をしながら、元祖ハヤシライスを食べながら、お話はつきません。
PJはバクシ版のアニメ「指輪物語」を見てから、原作を読んだんだって? だから、アニメへのオマージュとして、黒の乗り手の映像などそっくりにできているそうです。彼は元々ホラー物の監督だから、オークやどろどろは得意だけど、ホースチェイスなどのシーンは苦手、アニメに描かれなかった第二部後半から第三部は、どうなるんでしょうか? どろどろの戦闘シーンだったらどうしよう、ただのRPGだったらどうしよう、でもきっとそうなるだろうな、ほかのことに期待する事にしよう。きれいな飛蔭がせめてたくさん映るといいな〜☆

お二人とは漫画友なのですが、Aさんには、私が指輪物語にはまるとは思わなかったと言われてしまいました。そうかな〜、アーサー王とか好きだからね、はずれてはいないのよ。それよりSさんの方が意外だと私は思いました。彼女は映画のパンフの地図をコピーして見ながら読んでいる熱心な読者なのでありました。それでも、私たちのはまり方なんて、かわいいものだということは、Aさんと意見が一致するところなのでした(笑)
それにしても、本当に久しぶりにあってお話しができて、とても楽しかったです。やっぱり好きなことがはなせる友達っていいわね☆

13日、14日と馬に乗りに行きました。3ヶ月ぶりのレッスン、それぞれ違う先生に習ったんだけど、とにかく先生の言うことについていけない自分がいるのでありました。本当に乗馬は難しいです。
降りたあと、クラブのお友達と「ロード・オブ・ザ・リング」のお話に花がさきました。彼女は映画をみたあと、こんな簡単な話では無いはずだと思い、文庫9冊読破したそうです。もし自分が馬を持ったら『アスファロス』と言う名前にしたいと思っていたら、白い馬にしかつけられないことがわかって、困ってしまったそうです(笑) でも、その前に馬を持つこと自体が、難しいんだけど☆

5月11日(土)〜12日(日)人と交わる幸せ 

12日はいつものBBSのオフ会で「ロード・オブ・ザ・リング」を見に行きました。映画から参加は4人(内初めての人は昔からの「指輪物語」読者Skさん一人)、その後の食事だけ参加が4人、8人で円卓を囲んで美味しい中華をいただきました。手配、時間設定、いろいろしてくださって皆様ありがとうございます。私はただ、行きた〜いと言うだけなのでした。

いつも一人で見に行っていたので、みんなで行くと、いろいろな意見が出てきてさらに楽しかったです。
ガンダルフが栗毛に乗って、サルマンの塔に向かって疾走するシーン、横にいる去年一緒にモンゴルに行ったYsさんが「何であの帽子は飛ばないんだろう…」大笑い!!(上映中なので静かに!!)確かに、私もモンゴルではキャップを一度とばしてしまったんだったわ。しかし、いつもは乗馬用の猟騎帽(ヘルメット)で乗っているので、そんなことは思いもつきませんでした。さらにその後食事しながら、そこから派生して、じゃあ黒の乗り手たちのフードはどうなんだという話になって、もっと笑いました。あれだけマントが翻っているのに、何でフードは後ろにあおられないんだろう?だ〜〜っと駆け出した時に、ばっとフードがめくれてそこにはなにも無い〜〜なんて、首なし騎士になってしまうのでした、それってもっと怖いかも? ガンダルフも黒の乗り手もピンでばしばし止めてあったらちょっとかなり可笑しい(笑)
今回5回目にして初めて思ったんだけど、ガンダルフの杖はいつ復帰したんだろう。つめの甘いガンダルフは、サルマンを転ばせたところでほっとした隙に、杖を奪われてしまって塔のてっぺんに幽閉(かなりオープンだが?)されてしまうんだけど、そこから身一つで大鷲グワイヒアの背中に飛び乗って逃げたのに、次のシーンでは同じ杖を持っていました…???誰か謎解きしてくれないかなあ。
ほかにも、オークはあんなに化け物にしてしまったら、2部3部はどうなるんだ(だいぶ人間的な?会話のシーンがある「はず」なんだけど)とか、アラゴルン(ヴィゴ・モーテンセン)の声って以外と高いんだね、とか、レゴラスは身のこなしが本当に軽やかだったよね〜、でもきっと上手くできなかったときはNGで取り直しになたんだよね、とかいろいろ、話はつきません。
一人だけまだ見ていないKさんがYsさんがイギリスで買ってきた写真集などを見ながら、Skさんからいろいろ説明を聞いていたときのお話。「この白のサルマンとか灰色のガンダルフとか、色は種族の名前?どういう人なの?」 「みんな魔法使いで、茶色もいるんだよ。(ここで少し笑い)『けんじんかい』のメンバーなの」 「『県人会』???」 「いや『県人会』じゃなくって『賢人』…」(ここで一同大爆笑)Kさんも次の瞬間には理解されたと思うのですが、とにかくそれから白いひげの彼らは「県人会」の集まりの爺様たちにされてしまったのでした。
だから、楽しいことはみんなで話すと、さらに面白くなるのでした。

11日は、実は弓道の体験教室に行くことにして、第一回目でした。パチンコのようなゴムの練習用具のあと、生まれて初めて弓にさわったけど、これが結構堅くて、腕と首がつりそうでした。
一応書いておきますが、私の弓のイメージは、レゴラスではなくて鎮西八郎為朝ですので、念のため(笑)

5月8日(水)〜10日(金)本に埋もれる幸せ 

指輪物語と映画ロード・オブ・ザ・リングにはまってから、関連図書が増える一方(でも、ほかの方に比べれば少ないほうよ)さらに、書店を徘徊すると以前から探していた本や、おやこれは、と思う本が見つかって、積ん読量は増える一方、古本屋で買ってきては未読の漫画も文庫本もあるし、友達から借りた本もどっさりで、もう部屋に入りきらないほどなのでした。あああ、こんなに幸せでよいのかしら。

でも、どうしても今は指輪物語関連の本と、そのものの再読がほとんどになってしまってます。だっておもしろいんだもん。なにがおもしろいって、お馬がたくさん出てくるから☆ 指輪物語を馬本として読むのは私だけでしょうが、だいたい平家物語だって馬本にジャンル分けしている私ですから。もちろん、ほかの部分もおもしろいのは当然のこと。

そんなわけで、5月になったらどど〜〜んとHP更新して行こうと思っていたのが、また脱線していますね。パソコンも壊れたりして、気をそがれてしまったのもあるんだけど。

実は8日はまた映画を見てきました。(一応買い物のついでという、自己弁解つき)吹き替え版。字幕が無いぶん映像を堪能できるし、台詞も例の問題が少ないから、落ち着いて聞いていられる。「小さい旦那がた」なんてそのまま使っているけど、べらべらよくしゃべったりはしない彼であった。とか。よくテレビの吹き替え映画にありがちないやらしさもあまりなくて良いです。ただ、声質がちょっと違うんでは、というのは確かにありますね。前にテレビで聞いた話ですが、フランスの吹き替えはそっくりな声の声優さんが当てていて、女優の岸恵子が、自分で話しているのかと錯覚してしまった、と言っていました。全部がそうでは無いのだろうけれども。
それにしても、ホビット村はいいですね、あの子供たちの花火をせがむ様子、ビルボの話を聞く真剣な顔。この村を守りたいというフロドの心境は、痛いほど伝わりますよね。ただ、映画だと危険から逃れるために、村を出たみたいに見えますか?どうかな?
ビルの撮影には少なくとも、2頭使っていそうな感じですね。そんなの気にしているのは私だけ、わかってます。もちろん黒の乗り手の馬はずっとたくさんいるんだろうけどさ、ビルはやっぱり旅の仲間の一員と見てしまっているので、気になるのでした。
さらに言えば、ちゃんと雪に埋もれてがんばっていましたね、この人間たち何でこんなところに入りこんでんだよ、歩くのがやっとで、荷物は全部俺持ちかよ、俺がいてやんないと全然だめじゃん、なんて思ってがんばっているのかしら。

5月4日(土)〜7日(火)やれやれ 

実は、パソコンにへそを曲げられまして、とうとう再インストールをしてしまいました。HPはプロバイダから逆FTPで何とか復旧するも、仮に作っておいた、D・フランシスのページなどは、消えてしまいました。だからね、フランシスもバックアップはきちんととりましょうって言ってくれているのに…(@密輸)
しかし、ごちゃごちゃになっていた中身が、スッキリしてしまったせいで、空き領域は格段に増えました。なくなっちゃったものは仕方がないもんね。お気に入りがみんな消えてしまったのは残念だけど…そんなわけで、お友達のメールアドレスも見事に消えてしまったのでした。よかったら、みなさまメールくださいませ。

新聞によると、ロシアの指揮者、エフゲニー・スヴェトラーノフ氏がなくなったそうです。以前、樫本大進くんの演奏を聞きにいったN響の鎌倉公演の時の指揮者が彼でした。とてもすてきな演奏に感動したものです。自宅で病気療養中だったとか。また聞きたいと思っていたのに、とても残念です。

7日は雨でした。乗馬クラブの駐車場を覆う桜の葉に雨が当たっていい感じの音を奏でていました。樹木に降る雨の音って大好きなんです。
今日は、AGくんに乗りました。レッスンなしで乗るのは、自分だけでなく馬の緊張感を保つのに気をつかいます。同じ馬場で乗っている先生をまねして、やってみるけど、鏡を見ると全然ちが〜〜う。当たり前だけどさ。がんばると力が入ってしまって、そうするとよけい下手になってしまう。どんなスポーツでも同じだろうけど、奥が深いです。

それにしても、さくさくと更新しようと思っていたのに、なかなか進みません。それでも映画の感想とか、モンゴル旅行追記とかしています。(ごらんになる方はホーム↑からどうぞ)1年近く本格的な更新していなかったので、調子が出ないのも本当なのですが…まあ、いつも通りぼちぼちいきますです。

5月3日(金)日本には絵の上手い人が大勢いる 

3日は同人誌即売会「スーパーコミックシティ」に行きました。春の時より更に凄い人出でした。お台場の東京ビッグサイトが人で埋め尽くされている感じでした。連休ということもあって、地方から出てきている人もたぶん沢山いたんだと思います。やっぱり東京は規模が違うのでしょうね。人気のサークルは毎度ながらすご〜い行列です。それにしてもつくづく思うに、本当にみんな絵が上手です。微妙な差こそあれ、漫画を描く人口のなんと多いこと、参加していない人を含めたら…それでも、一般ピーポー(死語?)から見たら、少数派なのかなあ…? サークル参加のスペースには、印刷屋さんのチラシ(冊子になっているのもある)がうずたかく積まれているし、会場には画材屋さんが出店しているし。ついでに宅急便も出張してきています。各業界で捨てがたい市場のようですね。

一般の画材屋さんにも、今や「同人誌用漫画原稿用紙」は普通に置いてあります。私らの始めた頃なんて、白い大きな上質紙(135sとか120sとかそれぞれ好みの厚さを選んで)をB4サイズに自分で切って、目打ちで穴を開けて枠線を引いていたのにね。今はB4「投稿サイズ」=プロの漫画原稿のサイズと、A4の「同人誌サイズ」、更に「表紙用原稿用紙」なんてのもあるし。さらに、昔は単色が普通だったのに、同人誌の表紙はカラーが当たり前の時代です。それで、絵の巧拙もプロとあまり大差なく(確かに見巧者の目で見れば違うのだけれど)見えるってのは…違うのは、価格でしょうかね、確かに商業誌に比べると割高です。この不況の世の中、大手さんは行列が耐えないほどよく売れている反面、それ以外はやっぱりお客さんの財布の紐は堅いと感じるのでありました。

今日も私はほとんど、イスを暖めていたのですが、いつもよりは少し歩き回って見ました。いつもは近所しか行かないのに、他のエリアまで遠出もしました。歴史物エリア。やっぱり、新撰組とか幕末辺りものが多いのね。とにかくみんな上手なので、何処に手を出して良いのか解らない状態で、やっぱりほとんど何も買わずに帰ってきました。唯一、なぜか日本史エリアなのに「ロード・オブ・ザ・リング」のコピー誌があったので、購入。面白かったです。あと、帰る頃には行列も無くなっていたので、よしながふみさんの新刊をあっさり購入(春は早くに完売していたから、ダメ元で行ったのだけど)出来ました。


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