2004年7月〜9月分
参考までに、マークをつけてみました。馬の話題:音楽の話題:古典芸能・文学の話題:
「指輪物語」及びPJ版映画「ロード・オブ・ザ・リング」の話題:'04年9月30日(木) お台場「船の科学館」と海王丸念願の船の科学館へ行きました。ゆりかもめに乗るたびに見学に行きたいと思っていたのですが、なかなか降りる機会がなかったのです。今日は、高校時代からの漫画友達Sさんと行きました。
前日が台風だったため、透き通る青空に白い雲が少し浮かんで、少し風が強いものの気持ちの良い天気でした。空気が澄んでいるので房総のほうまで良く見えました。まず、初代南極観測船「宗谷」。中には人形がいたりして時々ドキッとします。手術台に寝ているひとと診察している人までいました。甲板にはネズミ色と赤に塗られた大きなスクリューがあって、私は尖った鼻と大きな丸い耳でネズミみたいだと思ったのですが、Sさんはウルトラマンのイメージだったそうです(笑)
次は「羊蹄丸」。「羊蹄」と聞いて、つい手の小指と薬指、中指人差し指親指をくっつけ真ん中を離して差し出しているお互いを見て、大笑いしてしまいました。うううん、同じ感覚の友達って楽しい。これは「偶蹄目」の足の表現です。ただし、この「羊蹄丸」は北海道の羊蹄山から取った名前です。青函連絡船でした。中には昭和30年代の青森の様子が再現されています。薄暗いなかに人形がいるのはちょっと怖いですね。青函連絡船の記録映像もスクリーンに流れていました。荒波が甲板に打ち付ける様子は、乗ってみたかったなあと思わずにはいられませんでした。
この船の中には「ザ・ロープ」の帆船模型が展示してあります。ほかにお客さんがいなかったので、心置きなくおしゃべりしながら見学してしまいました。やっぱり、凄いですね〜。ただし基礎知識があまりないので、これはなぜこうなるのだろう、どうやって動かすのだろうと話しながら、解決しないまま出てきました。今度は本を持って行こうかな。本館に入る前の特設展は、葦舟と木造カヌーでした。アンデスのチチカカ湖で2000年以上前から現在まで使われている、葦をたくさん束ねた舟です。標高が3500mくらいなので木が育たないのだそうです。ちなみにアシとヨシは同じものだそうですね、音が「悪し」に通じるのでヨシと呼ぶ事があるそうです。
もう一つは、ボートのように木を組み合わせて作ったカヌー。説明員の人が実際に作ったそうで、とても楽しそうに解説してくれました。マホガニー材を使っていて、色がとても綺麗でした。マホガニーは木目にイレギュラーな部分が多く、カンナをかけるのが難しいそうですが、その木目のために素材の伸び縮みが少なくてよい素材なのだそうです。作りかけの状態の舟も展示してありましたが、マホガニーって意外と柔らかいのですね。ラワンに似た感じなのだそうです。また、釘の代わりに木の楔を打ち込んで作ってあるそうで、製作過程のハリネズミのようになった写真も展示してありました。日本では、宮大工さんなどが使う技術ですが、西洋の人にはとても珍しく見えるそうです。本館に入るとまず、和船があります。見上げるほど大きいけれど、もちろん縮尺です。西洋の帆船も時代を追って模型やイラストで展示してあります。いいなあやっぱり帆船はロマンを感じるわ、乗ってみたいわ。時代が下ると、タイタニックのような大きなごつい船になってきて、こうなるとあまりロマンはないわね、と話していると、後でデートコースの一環として(何しろお台場全体がデートコースでカップルが多い)見学しているらしい女性が「これなら乗ってみたい」と言っていて、やはり一般の人の意見はそっちなのかと思ったことでした。確かに、風がなくなったら一歩も動けなくなるのは、ロマンどころではないけれどもね。
それぞれ堪能しながら観ていたら時間がなくなって、2階3階はあきらめて展望台へ上りました。そうしたらなんと、さっきまでいなかった大きな帆船が埠頭についていました。「日本丸」?と思ったら姉妹船の「海王丸」でした。メンテナンスのためか、帆は総て取り外してありました。上から見る帆船ははじめてです、ラッキー。
閉館後、夕日を受けて輝く海王丸をしばらく眺めていました。帆がない分、ヤードやリギンが良く見えました。帆がないのに動く帆船は、わかっていても不思議です。近くに寄るとエンジンのおとがごんごんしてるし。
帰りは、せっかくなので水上バスに乗りました。走りだしたときは真っ赤な空と夕富士を眺めながら、降りる頃には夜景を堪能するという、お得な最終便でした。「船の科学館」は自分のペースで観ると、一日では全部見切れないということがわかりました、また近いうちに行きたいとおもいます。今度は展望台から夕富士が観られるかな。
'04年9月28日(火) 海外通販
乗馬ズボンが古くなったので買いに行きたいと思いながら、なかなか時間がとれず、値段も高いしと思っていたところに、通販をしてくれるサイトがある事に気づきいろいろ検討して、「サジタリアスエンタープライズ」というところに頼むことにしました。ニュージーランドにある会社ですが、日本語で対応してくれるので楽です。見積もりの返事も迅速で、今回は注文してから約5日で届きました。これは国内で買うより楽、そして安いのが魅力ですね。
「サジタリアスエンタープライズ」http://www.uma.co.nz/index.htmlところで、私が乗馬を始めたころは乗馬ズボンを「キュロット」と呼ぶのが普通でしたが最近は「ブリーチ」が多いようですね。フランス語と英語のようです。ブリーチは、ホーンブロワーなどの小説を読んでいると、半ズボンって訳されるのよね。ナポレオン時代に男の人がはいていたあれです。そういえば、子供の頃キュロットスカートというのが流行ったな。
26日のテレビ「情熱大陸」は、林家こぶ平でした。来年、正蔵を襲名するのだそうです。バラエティ番組ばかり出ているイメージがあったんですが、古典もがんばっているんですね。「落語はいいなあ、落語家になってよかった」と言っている姿が、とてもよかったです。新・正蔵、楽しみです。
27日は馬に乗りました。久々のレッスンつきで、はじめて乗る馬でした。とても素直な子で、乗り手が下手でもするする動くのでとっても楽でした。でも、やはりレッスンで緊張していたためか後で筋肉痛になってしまいましたが。
'04年9月23日(木) ここにもブッシュ君
ビデオにとってあった「クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア」を観ました。ここにも、ブッシュ君(ドラマ「ホーンブロワー」)のポール・マッガン発見。地味なヴァンパイア研究者?の役でした。はまり役でしたね。
原作のお話は、本で読んだのがかなり前なので忘れてしまいましたが、ずいぶんアレンジしてあるようです。主人公のレスタト役、スチュアート・タウンゼントはやたらと綺麗でした(前話の「インタビュー・ウィズ・バンパイア」ではトム・クルーズがレスタトでしたね)。彼は「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルンにキャスティングされていたんですが、やらなくて良かったですね。フロドとかぶる綺麗さなので、あの映画にでたらキャラクターがお互い際立たなくなってしまったでしょう。レスタトは良かったです。「リーグ・オブ・レジェンド」も機会があったら見たいと思いました。'04年9月21日(火) 動物と人の共存
昨日のニュースで、熊本市の神社のお祭りで、馬が暴走して見物客に怪我をさせたと報道されていました。なんと気の毒なお馬さんでしょう、きっととても怖かったでしょうね。わけもわからないうちに妙な飾りをつけられ、大勢の人達の中に引き出され、きっと不安でいっぱいだったのでしょう。見慣れぬ何かを見たか音を聞いたかしたのでしょう、驚いて大きな動きをしたところへ周りの人達が悲鳴を上げたので、きっとものすごく危険を感じて逃げようとしたのではないでしょうか、もちろん現場にいたわけではないのでわかりません。
怪我をした人も、周りの人が騒がなければ、引き手が馬を押さえられたかも知れないのに、お気の毒です。馬がまだ農耕などに使われていた時代とはちがって、人も馬もお互いに勝手がわからない同士、お祭りだけに連れ出すのは難しいですね。16日の鎌倉の流鏑馬でも、しつこいくらいに「フラッシュをたかないでください」とアナウンスされていたのに、平気で使う人が大勢いました。過去に鎌倉でもフラッシュに驚いた馬が、見学者席に飛び込んでしまったことがあったそうです。
馬でも犬でも猫でも、人に飼われる動物とはいえ、人間のすることが全部理解できるわけではありませんから、お互いに理解と配慮が必要です。でも、人を理解しない動物は叱られるか処分されてしまい、動物を理解できない人は当然と見られるのは、残念なことです。
流鏑馬でフラッシュをたかないでくださいというのは、オペラの上映中にフラッシュ撮影をしないでくださいというのとは、全然違うんですけどね。マナー以前の問題なんですが。
'04年9月20日(月) 実るほど頭を垂れる
風が吹くと緑のさざなみを浮かべていた水田も、いつの間にか黄金色に色づき、早いところでは稲刈りもすんでいます。この夏は暑さが厳しかったですが、すっかり秋の気配ですね。夜には虫の声が賑やかです。
ここのところ出歩くことが多かったので、日記をまとめてアップしてしまいました。長いですが、興味のある内容があったら、読んでくださいませ。
今日、DVDショップを見ていたら、なんと、昔テレビで見た中国中央電視台のドラマ「西遊記」がありました!ちょうど中国や中国語に興味があった頃でもあり、西遊記は大好きなので、ビデオにとって何度も見た、ものでした。とても面白い作品でした。欲しいなあ、でも、この頃DVD買いすぎだし、見る時間はもっと無いしなあ。
'04年9月19日(日) オペラ「カルメン」
待ち焦がれたチョンさんのオペラ。日本で彼がオペラを振るのは2度目です(コンサート形式のはもう一つありましたが)。オケはフランス国立放送フィル、合唱は藤原歌劇団と韓国国立オペラ合唱団。カルメンは藤村実穂子、ホセは韓国のチョン・イグン、エスカミーリョがウルグアイ生まれのエルウィン・シュロットでした。チョンさんの指揮によるオケの演奏はもちろんのこと、合唱もソロもみんな良かったです。
装置も綺麗でした。フランスのローマ時代の遺跡の劇場で使ったものと同じということで、石造りの建物風でした。正面の席だったら、闘牛場の入り口から闘牛の映像も見えたのかしら?私は、3階のサイドでした。東京文化会館は、サイドでも舞台が良く見えるようになっていいですね。
第一幕の冒頭、大道具の大きな馬が出てきました。闘牛で死んだ牛を引いているという設定なのでしょうか?横に歩いている人が押しているようでした。2度目に出てきたときは、足が骸骨になっていました。引いているのは死神みたいな骸骨柄の衣装をつけた人達でした。馬の形はどうせなら、もう少しアンダルシアンぽいフォルムにしてくれれば良かったのにな。プログラムの写真をみると、第3幕の舞台には雪の中に馬の死体がごろごろしているように見えます。照明が暗くて、実際によくわかりませんでした。この公演は、フランス、日本、韓国で上演されるそうです。ちょうどNHKの「芸術劇場」ではフランス公演の「オランジュ音楽祭」の一部を紹介してました。同じ「カルメン」ですが、ロベルト・アラーニャのホセでした。インタビューもちょっとだけありました。マエストロのフランス語って初めて聞いたような気がします。いつも英語か韓国語だものね。
「オランジュ音楽祭」が行われるのは、南仏のオランジュという町。ローマ時代の遺跡をそのまま使った半円形の劇場で、8,000人も入る野外劇場なのに、高い石の壁のおかげでとても音響が良いそうです。一度は行って見たいものです。ついでにカマルグまで足を伸ばせば馬にも乗れるし。
アナウンサーがBS-hiで放送すると言っていたけど、いつとは言わなかったです。そんなのってありですか?今のところ10月の番組表には載っていません。「芸術劇場」のメインは、なぜかウィーンフィルのニューイヤー・コンサートでした。リッカルド・ムーティさんって、髪を伸ばしたらハリポタのスネイプ先生に似ていませんか?(物を投げないように!)。最後のメッセージは、感動的でした。ゆっくりとした英語で、「世界ではいろいろな国のひとが戦争で傷ついている。それぞれの国や人々には違いがあるが、音楽の喜びは共通だ。ウィーンフィルの音楽が、傷ついた人達の助けになるように」といった内容でした。
'04年9月16日(木) 流鏑馬とトゥインクルレース
毎年9月16日は、鎌倉の鶴岡八幡宮の流鏑馬があります。今年も見学に行きました。走る馬から2mも離れていないところから見ることが出来ます。やっぱり早いです。特に、サラブレッドだろうと思われる馬は速いです。射手の人も大変です。去年も見た斑毛のお馬もいました。彼はそれほど速くないので、やりやすそうでした。
なぜか、ゲストにサッカーの岡田監督が鎌倉時代の装束を着て「奉行」の席に座っていました。夕方からは、大井競馬場へ「トゥインクルレース」を見に行きました。夜9時までのナイターで、白い砂に明るいライトが当たり昼間よりもクリアに見えるくらいです。レースをしていない時間は派手なイルミネーションがついて、アミューズメントパークのよう。内馬場ではビアガーデン気分でくつろぐ人も大勢いました。
もちろん、私たちの目的は馬なので、馬券は買いません(競馬場にとっては、ある意味迷惑なお客でしょうかね(笑)入場料100円しか落としていかないんだから)。この競馬場の誘導馬は、中央競馬のように競馬の引退馬ではなく、専用に買い付けてきたパロミノのクウォーターホースです。クリーム色のからだに、明るい金色の鬣と尻尾がライトに映えてとても綺麗です。紫色の乗馬服をつけたお姉さんの騎乗で、3頭が出てきます。後の競走馬たちが返し馬に散ったあとは、ゴールを100mほど過ぎた折り返し地点で止まって、お姉さんが胸ポケットから出したニンジンをもらってから、速歩で帰っていきます。写真を何枚か撮ってきたけど、夜なので上手く映っているかはちょっとわかりません。
レースは前半の未勝利戦と、メインレースとでは速さが全然ちがうねえ、などと感心しながら鑑賞していました。パドックでも、厩務員さんに寄りかかって歩く馬などを見つけておもしろがったり、おおよそ競馬場のレギュラーなお客さんとは別物でした。ともあれ、とても楽しかったです。'04年9月15日(水) 映画「LOVERS」
ストーリーに関しては期待していなかったんだけど、意外な展開に驚いたりと、けっこう楽しめました。ただし、物語自体は三角関係の悲劇だったのね。
お化粧をしたチャン・ツィーは綺麗でした。彼女、目が見えても見えなくてもあらぬ方を見ているような顔だと思うのは私だけでしょうか。アンディ・ラウの顔は今回初めてわかりました。いい男だけど、気の毒な役回りでしたね。竹藪の忍者部隊のような追っ手は、ちょっと派手過ぎだったわ。ともあれ、映像は綺麗でした。こんな綺麗な映像が撮れるんだよと自慢する映画だから、それを見に行く映画だから、当然ですが。ところが、私が見に行ったのは、お馬でした。お馬の出てくるシーンがけっこうたくさんありました。感動したのが、馬を追うときの声です。よく西部劇などでは乗り手が「ヤア!」とか「ハア!」とか、お腹の底から声を出していますが、中国だと「チャッ」というような、口の先を使う鋭い擦過音なのですね。はじめて知りました。これって、モンゴルの「チョウ」にも似ていました。やっぱり近い国だけあるわ。
「LOVERS」を見に行って、こんなところに感動するのは私だけですね(笑)そうそう、エンドロールで流れる歌は、なぜか英語でした。うたっているのは中国人らしく、しばらく中国語だと思って聴いていました。そういえば、昨日のコンサートのプレトークでも、フランス人の話す英語はフランス語のように聞こえました。ということは、日本人の話す英語は、外国人には日本語のように聞こえるのねきっと。
'04年9月14日(火) 久々の外国オケ
14日はフランス国立放送フィルとチョンさんのコンサートでした。久々に東フィル以外のオケを聴きました。プロコフィエフの「ロミオとジュリエット」とサン=サーンスでした。とても素晴らしい演奏でした。19日にも「カルメン」があります。とっても楽しみです。
オケのメンバーはフランス人がほとんどなのかどうかわかりませんが、とっても背の高い人がいれば小柄な人もいて、見た目も楽しかったです。パーカッションは若手の青年が多くて楽しそうに演奏していました。13日は、馬に乗りに行きました。久々に友達と二人だったので、馬場の外の畑まで歩いていきました。お馬たちは、風がとても強いし、見慣れぬ風景に耳も目もきょときょとしていました。
'04年9月11日(土) 「ジンガロ」来日?
先日NHK BS-hiで「ジンガロ」の番組をやっていました。一部の馬好きの間では有名な、フランスの馬劇団です。サーカスのようにすり鉢状にした劇場で、馬と人が一体になったパフォーマンスを見せてくれます。お友達に頼んで、録画してもらって見ました(ありがとう!)。感動!ジンガロの動く映像は、映画「ジェリコー・マゼッパ伝説」以外でははじめてみました。それに舞台裏というか、調教の様子やグルームの皆さん、騎手の皆さんの日常や調教の様子が映っていて嬉しかったです。ヨーロッパの各地やアメリカへも旅をしているのですが、仮設の厩舎は、いつも同じものを使って、馬たちが落ち着けるようにしているのだそうです。ベルサイユに出来た乗馬学校の映像も少しありました。観客を入れてのデモンストレーションは、お行儀の良いカドリールでしたね。ジンガロの方は、走る馬の上で宙返りをしたり、2頭の馬の上に立ち上がったりと、まるでヴォルティング(軽乗)なのですが。
ジンガロの公式ページによると、来年春に東京公演があるらしいのですが、詳しいことはわかりません。番組のナレーションでも言っていませんでした。でも、映像の中でジンガロの主催バルタバスが「また逢おう」と言うと、通訳の人が「東京でね」と応えていたような…。今までも来日の噂は何度かあったんだけど、今度こそ本当かしら。何しろ日本は、動物検疫が長いからね、あんな丁寧なケアをされている馬たちが、何日も放っておかれたらいい演技も出来なくなってしまうのでは無いかと心配してしまいます。
ジンガロは基本的に音楽も生演奏です。今の演目はなんとチベット仏教のお経のようなものを使っています。ちょっとモンゴルのホーミーにも似た変わった声の、歌のようなものです。あんまり、日本人受けしなさそうな感じではありました。本当のお坊さんが出演しているとか。お坊さんが、馬房で嬉しそうに馬にさわっている映像がかわいかったです。
で、9日に馬に乗りに行って、ジンガロみたいにぶらぶら手綱で馬に乗ってみました。もちろん鞍に立ち上がったりはしません(出来ません)。これが意外に、本当にするする動くんですね。ただし、きれいな円を描いてくれるかというと、それはまた別の話ですが。
'04年9月8日(水) おお! マイ ロード!
映画「ヴァン・ヘルシング」をやっと見てきました。いやあ、冒頭の場面に感動してしまいました。ドラキュラ伯爵に虐げられるフランケンシュタイン博士が、なんとサミュエル・ウェストじゃあ無いですか。なんとも優しげな科学者で、もっと見たい〜でもきっとすぐ殺されちゃう〜〜と心配しながら見ていました…案の定でした…ぐっすん。S・ウエストは、ドラマ「ホーンブロワー」で陸軍のエドリントン伯爵を演じた俳優さんです。「マイ ロードと呼んでくれたまえ」とか言った彼です。
それにしても、この映画、ストーリーはよくわからなくて私にはいまいちでしたが、キャスティングは素晴らしく良かったです。ヒュー・ジャックマンがかっこいいのは当然ですが、露出度はX-メンほど際立っていなかったですね。思ったより出番が多くてよかったのが、デイヴィッド・ウエンハムです。「ロード・オブ・ザ・リング」とも「ダスト」とも違った魅力があって、はまっていました。じつはこの映画、化け物的なキャラクターなのに、意外と癖が無い人ばかりなのが、私としてはとっても気に入りました。ドラキュラ伯爵もその辺にいてもおかしくないハンサムさんだし、ヴァン・ヘルシングも存在感はあるけれど、人を殺さなければ普通の人。ウエンハムの修道僧カールも普通の化学好きの若者という感じ。王女アナもちょっときつい美人で、お兄さんも狼に変身しなければ普通の好青年。ドラキュラの3人のお嫁さんたちもかわいかったし。みんな特殊メイクじゃない時は、見目良くてよかったです。フランケンシュタインの息子も横顔は意外とハンサム。イゴールだけが例外というところ。
あ〜でもこの印象は数日前に「アダムス・ファミリー2」をテレビで見たせいかも…?お馬のシーンは少しだけだけど、ヴァン・ヘルシングとカールが旅をする場面のロングショットの景色が凄いです。あんなところに馬をどうやって連れて行ったのだろう。それともCGなのか? CGといえば、六頭立ての馬車が崖を飛び越えるシーンが予告にありました。あのあと馬車に火がついたりして怖いです。でも、ちゃんとお馬は燃えないように外れる様になっているのでした(笑)あいかわらず、何を見ているんだか。
'04年9月4日(土) 漫画「マレンゴ ナポレオンが愛した馬」
やまさき拓味(ひろみ)という、競馬の話をたくさん描いている漫画家さんの作品です。スーパージャンプに連載していると、昨年の帆船模型展のあとのオフ会でS氏に伺ってから、時々立ち読みなどをしながら、コミックスになるのを待っていたのでした。
ナポレオンがね、美形なのです。サン・ジュストかと思うほど(笑)です。舞台はエジプト、彼が皇帝になる前の29歳の頃のお話です。ナポレオンの最後の戦地、ワーテルローで捕虜になってしまった「マレンゴ」という、彼の愛馬の出生からフランスに渡るまでのお話。馬たちの性格がいろいろ書き分けられていて楽しいです。後にマレンゴになる、ファケレという仔馬の表情がかわいい。前半は悲惨な戦争、後半は競馬のお話になっていますが、面白かったです。「第一章」とあったから、続編も描かれるのでしょうか?ぜひ読みたいものです。 売り場では平積みの山が一番低くなっていました。
ただ、読んでいてとても気になったのが、前半に何度か出てきた「バブル馬」っての、これ「バルブ馬」の誤植じゃないんでしょうか? アラビア原産のアラブ Arab に対して、アフリカ産の馬をバルブ Barb というんですけれども。
ナポレオンは、何百頭かの馬を自分用に持っていましたが、そのほとんどが葦毛だったそうです。もちろん、マレンゴも葦毛です。横浜の根岸の競馬博物館にあるエッチングは有名です。アラブ馬と書いてある本と、バルブ馬とある本とあるんですが、外見は良く似ているし、残っている絵は、現在よく見る純血アラブにそっくりに見えます。ちなみに、この漫画の目次には「この漫画はフィクションです。実在の人物・団体・事件などには、一切関係ありません。」という文章が印刷されています。やはり『一切』って言わなければいけないのでしょうかね、こういう出版物の場合。
'04年9月3日(金) リージョンフリー希望
欧米では、オリンピックの馬術のビデオとDVDは10月ごろ発売になるそうです。すでに予約受付中なのね。今時ビデオよりはDVDがいいんだけど、リージョンフリーじゃないだろうなあ。困ったものです。
そうそう、先日リージョンフリーの安いDVDを買いました。バート・ランカスターが出ている古い西部劇なんだけど、その字幕がすごいもので、文字が大きくて画面の1/3くらい隠れてしまったり、「牛が『2等』いる」なんて書いてあったり、どうやって作っているのかしら、という状態でした。そのうえ、女の人と男の人、立場の上下関係の言葉使いがが、ごちゃ混ぜになっているんです。あんまり面白いので、怒る気にもならないのですが。
2日には、馬に乗りに行きました。天気予報では涼しいはずだったのだけど、まだまだ暑くて、運動は短めに切り上げて、のんびり常足をしていました。それでも、爺は少し息が上がっていました。早く涼しくならないかなあ。
'04年8月29日(日) 祭りのあと
アテネ・オリンピックも終わりましたね。馬術の最後の種目、障害飛越個人はアイルランドのオコーナーが金、ブラジルのR.ペソアが銀、アメリカのカプラーが銅でした。銀と銅は、ジャンプオフだったそうです。カプラー選手の馬が怪我をして、ジャンプオフの途中で棄権したそうですが、大事にはならなかったようです。テレビの団体の中継で見事な走行だったビアバウムは16位でした。本当に少しの差が結果に大きく響きますね。日本の杉谷選手も、16位タイです。すごいですね。予選では調子の良かった渡辺選手は、個人決勝ではふるわず、第2走行まで残れなかったそうです。
近代五種も、テレビでやってくれるだけ嬉しいのですが、ほんの少しずつしか見られないのが残念です。オリンピックに出るほどの選手でも、初めて乗る馬は難しいようで、上手く呼吸があわず、障害の前で止まってしまう映像もありました。
シドニーでは、野球場を使っていて変なデザインの馬場になっていましたが、今回はそれらしい場所でやっていましたね。
近代五種のそれぞれの種目の記録は、専門にやっている選手とはくらぶべくもありませんが、5種類もをこなすのは、見るほうもやるほうも楽しいだろうなと思います。でも、じつはこの競技、北京大会のあと、オリンピックからなくなってしまうかもしれないそうです。実に残念です。アテネでは、他の競技より観客がたくさん入っていたように見えたのに。北京ではどうなのでしょうか、日本から近いから、見に行けないことはないなあと思ってみたりします。'04年8月26日(木) 音楽の神様
今日は楽しみにしていたコンサートでした。チョン・トリオ、マエストロと二人のお姉さんとの夢の共演です。マエストロはもちろんピアノ、世界的なバイオリニストのキョンファさんと、チェリストのミョンファさん、三人の息がぴったり合った、素晴らしい演奏でした。満員の客席も大満足で、盛大な拍手でした。ステージの3人も嬉しそうでした。本当に、音楽の神様に祝福された家族ですね。お兄さんのプロデュースで、お母さんに捧げるというコメントがプログラムにありました。
キョンファさんを聴いたのは、サンタチェチーリアの時以来です。あの時も派手なアクション(?)で、チェロの方まで動いていたけれど、今回椅子に座った室内楽でも、からだを乗り出して他の二人と間合いを取っていました。ああ、やっぱりキョンファさんだわと思ったことでした。
'04年8月25日(水) 映画やらオリンピックやら
映画「サンダーバード」をやっと見てきました。まだ、夏休み中だというのに、今週いっぱいで終わるんだって。思っていた以上にお子様向けなので、もう少し子供向けに宣伝を展開したら良かったのにと思いました。ハリポタなどの成功をうけて、当初の予定より、子供が活躍するようにしたそうです。
私は往年のファンでは無いので、つまり、やっていると見てしまうけど、毎週楽しみに見ていたわけではない程度なので、あまり語れませんが、あの「サンダバーズ・アー・ゴー」のテーマを聞くとわくわくしてしまいます。サンダーバード2号の緑色のマット感とか、着陸するときのふわふわした感じが、ああこんなだったわ〜と思いました。1号が発進するときの、プールがスライドするのを見るも大好きです。
客席にいた、小学生くらいの男の子が身を乗り出して見ていて、終わったあと、しきりに「面白かった〜」と言っていました。(それにしても、レイトショーだったんだけど)映画の技法はいろいろありますが、見ながら思ったこと。この映画では、サンダーバードの基地に乗り込んでくる悪者は、飛び道具を持っていず、自分の足や車で子供たちを追いかけるのでした。普通は銃ぐらい持っていそうですが、そんな疑問は起こらないように出来ているのですね(笑) 「キング・アーサー」では、森の中で追い詰められた騎士団に矢が射掛けられても一本も当たらないシーンがありましたが、どちらも、映画だから許される展開ですよね。
そうそう、この映画で一番アクションシーンが多かったのが、レディ・ペネロープと執事のパーカーでした。このパーカーがなんと、ダウティでした。ドラマ「ホーンブロワー」でホーンブロワーの執事をしていた、Ron Cookです。やっぱり、ナポレオン(Sharpe's Honour)より、執事が似合うわ。毎回「My Lady」と嬉しそうに言っているように見えました。
さて、家に帰ってから録画してあった、オリンピックの障害飛越を見ました。ルトガー・ビアバウムがものすごく綺麗な走行でしたね。団体は、ドイツが減点8で圧勝、2,3位は減点20ずつで、ジャンプオフだったそうですが。その辺は映してくれませんでした。銀アメリカ、銅スウェーデン。馬術界には疎い、というより、オリンピックと世界選手権しか結果を知らないのですが、最近フランスは振るわないのでしょうか、10位でしたね。韓国が9位、日本は13位でした。
馬場は、アンキー・ファン・グランシュファンが金でした。さすが、強いですね。20日の日記に書いた Rafael Soto と INVASOR は8位だったようです。
26日アテネでは近代五種 Modern Pentathlon 男子が行われます。クーベルタン男爵をして「スポーツの華」と言わしめた競技ですが、日本での知名度は超〜低いですよね。ヨーロッパではどうなのでしょうか。テレビでは27日に放送予定です。
'04年8月24日(火) テレビ中継
やっぱり変更になりましたね。オリンピック馬術の放送日。25日16:00以降のいつからしいです。障害飛越、団体決勝だけの放送、もちろん録画です。でも、少しだけでも見られるのは嬉しいですね。
日本からは、障害飛越のみに4人の選手が出場、男性3人、女性1人。紅一点の渡辺祐香選手が24日の時点で個人13位タイにつけているようです。ブラジルのロドリゴ・ペソアが12位にいることを見ると、おおお、と思いますね。失点6は、タイム減点だけなのでしょうか。日本団体は13位ということですが、これもはっきりとはわかりません。(いい加減ですみません)
ちなみに、アテネ大会にはおよそ、障害75、総合75、馬場50の人馬が参加しているそうです。
馬場馬術の個人決勝にあたる、グランプリ・フリースタイルが25日。障害飛越個人決勝が27日です。18日に、総合でドイツのホイ選手が金メダルを取りましたが、その後他の国の抗議で降格、9位になってしまったそうです。金はイギリスのロウ選手。原因は、スタート地点を2回通過してしまったためのペナルティのようです。それは仕方が無いとしても、なぜ試合中にその判定が出せなかったのか、表彰式までした後に気の毒ですね。'04年8月20日(金) 銀色の馬
昨年7月27日の指輪物語の方の日記に、銀色の馬のことを書きました。「指輪物語」に出てくる、魔法使いガンダルフの愛馬「飛蔭(とびかげ)」は、銀色に輝く馬です。でも、本当に銀色に見える馬ってなかなか無いのですが、スペインのヘレスで行われた世界選手権のビデオの中に、ナイターのライトに銀色に光る葦毛を見つけて、感動したのでした。
そのお馬は、アンダルシアンのINVASORという馬で、騎手はスペインのRafael Soto Andradeという人です。そして、今回のアテネのオリンピックで馬場馬術初日のベスト・スコアを出しているのが、この人馬でした。馬は15歳、騎手は47歳のベテラン選手です。オリンピックは3度目の参加だそうです。馬がアンダルシアンというところが嬉しいですよね。
Rafael Soto Andrade…馬写真家の方のページです(オリンピックの画像ではありません)
★オリンピックにちなんで「馬術競技に関するメモ」のページをつくりました。すでに総合は結果が出ていますが、よかったらチラッとご覧になってみてください。
テレビ情報には、障害飛越と近代五種の放送日をメモしてあります。'04年8月19日(木) 盛りだくさんの一日
DVD「オーシャン・オブ・ファイヤー」の特典映像だけ見ました。ほんの10分弱ですが、ヒダルゴのお馬3頭が一緒に映っていたり、小道具さんの苦心作、イナゴ型のお菓子をヒダルゴが真剣な顔をして食べている所など、見所ありでよかったです。砂漠の撮影は「武士〜MUSA〜」もそうだったけど、本当にたいへんそうですね。
そのあと映画館へ「スパイダーマン2」を見に行きました。1とどっちがいいかというと、どっちもどっちだな。ニューヨークではあんなに星が見えるのかしら?と思いました。悪い人とスパイダーマンの関係は今回のほうが私の好みでした。
そのあと、チョンさんの東フィル特別演奏会。ラベルとショスタコーヴィッチ。特にショスタコが素晴らしかったです。客席もまた、オケが楽屋に戻ってからも拍手が鳴り止まず、マエストロと団員の皆さんが、出てきて挨拶をしていました。チョンさんファンは熱い。他の演奏会ってこういうことあるのでしょうか。
その行き帰りの電車の中では、オリンピック委員会公式HPをプリントしたのを、読んでいました。短い文なので、何とかついて行けるし、けっこう面白いんですよ。
そんなわけで、頭のなかが飽和状態のうえに、コミケットでTさんに買ってもらった本が郵便で届き、もう大変でした(笑)
私は幸せ者です。'04年8月18日(水) 「キング・アーサー」三回目
ノベライズ本を読んだので、もう一度見に行ってきました。そこそこ人が入っていました。この前より、大きいスクリーンで見ごたえがあって、良かったです。
ノベライズは読み物としてはいまいちだけど、映画の解説みたいな感覚で読んだら面白かったです。グウィネヴィアが閉じ込められたのは、ローマ人貴族が手を出そうとして拒絶されて怒ったためだったとか、その奥さんはDVの被害者だったとか、奥さんが隠れて食べ物を持っていっていたためにグウィネヴィアは生き延びていたとか、それで彼女が生きているのを見て貴族が奥さんを殴っていた理由がわかったのでした。映画では、まるで据え膳だったアーサーとグウィネヴィアのベッドシーンも、本では自然な流れでした。それにつけても、結婚式は、あの衣装は、もったいないですね。でも、死んだ騎士が馬になるという言い伝えの入れ方は、映画も良かったですよね。始めと終わりでまとまりました。お馬好きとしては、最後の仕事に出て行く騎士たちのシーンは、何度見ても嬉しいです。かっこいい〜〜。騎士の馬だけでなく、大きいお馬も出てくるし。氷の上での、馬たちの真剣な表情もいい。そして、最後にアーサーを残して去っていく騎士たちに、「どうしたんだ、戦だろ、俺たちも行くんじゃないのか」と抗議する馬のシーンはツボですな。ランスロットの愛馬が、たおれた主人に鼻先で触れているシーンは何度見てもいいです。
DVDはディレクターズカット版同時発売にしてほしいなあ。劇場版に特典映像なんかついたらまた買ってしまうわ。今日は「オーシャン・オブ・ファイヤー」と「シービスケット」のDVDが届いて、ついでにカードの請求書も届いてたのでした。あいたたた。
'04年8月17(火) カメラさん
中継のカメラさんは、どうしてあんなに被写体を画面の中心に置くことに熱心なのでしょうか。
オリンピック中継を毎日1時間くらい見ています。競泳は現場は暑そうですが、水の映像が涼しげでいいですね。しかし、観ていて異様に思うのが競技中の選手を追う映像です。本当はもの凄いスピードで進んでいるはずなのに、まるで水に浮かんで、もがいている人にしか見えません。常に画面の中心に捕らえられて画面の中を動かないからです。50メートルのプール全体に対して、こんなに早いスピードで進んでいるんだよ、という映像が無いんですね。辛うじて、ターンの時と、一着の人がタッチした後に追いすがる人で動きがわかるくらいです。100m自由形でも50秒くらいはあるんだから、そのうち5秒くらいは、全体の映像を、超ロングショットでスピードのわかる映像を見せて欲しいと思うのは私だけでしょうかね。どうも、釈然としないものがあるテレビ観戦なのでした。同じことは、フィギュアスケートやバレエの舞台中継でもありますね。選手やダンサーの動きを、常に画面の真ん中にして追いかけるので、どんなに美しい動線をリンクの中に描いているのか、舞台を大きく使って踊っているのか、ほとんどわからないのですよね。
'04年8月16(月) ジャック
輸入食料品の店に、タイのお菓子がありました。Roasted Jackfruit Chips。カタカナでジャックと見ただけで、つい買ってしまう私って…。
'04年8月15(日) 毎夏恒例
コミケットでした。Iちゃん、お疲れ様でした。Kさん、お手伝い急にお願いしてしまってすみません。ありがとうございました。Mちゃん、久々に会えて元気そうでよかったです。今日は、昨日までの記録作りの暑さとはうって変わって、寒かったですが、そのぶん体力的には楽だったかな。とても楽しかったです。
今回指輪物語のジャンルの日ではなかったので、自分で探して買った本はなし。人に買い物を頼んで、ほとんど座っていました。'04年8月12(木) おわかれ
馬に乗りに行きました。乗る予定だった栗毛くんが、今日の朝死んでしまったというのでびっくり。昨日の夜から具合がわるくなり、朝息を引き取ったそうです。裏の方にまだいるというので、そっと会いに行きました。小さい星のある栗毛の顔に触れると、驚くほど固くて冷たかったです。やんちゃでかわいくて乗りやすい子でした。さようなら。
'04年8月9(月) 暑気払い
音楽友達三人で、大久保にあるホテル海洋で食事とお酒。とても美味しかったです。お話も弾んで、楽しかったです。たっぷり時間をとったつもりだったけど、あっという間でした。
ちなみに、ホテルの売店のショウケースの中の帆船の置物の前には、それぞれちゃんと艦の名前を書いた値札がおいてありました。去年の暮れに行った時には、みんな「帆船」としか書いていないと私が言ったので、変えてくれたのだそうです。嬉しいです。
このホテルの壁やレストランには、帆船の絵画や模型があって目に嬉しいです。それに、19世紀に使われていた馬車もロビーに展示されていたりして。二度嬉しいのでした。'04年8月8(日) キムチと旅
以前、韓国人の知り合いが「韓国人はキムチが無いと死んじゃうんですよ」と冗談めかして言っていました。それほど、毎日食べているということなのでしょう。私がアメリカで韓国人向けの観光バスツアーに参加したときも、お昼のハンバーガー屋さんのテーブルの上にキムチが配られていました。ガイドさんの気配りでしょうか。
映画「武士〜MUSA〜」のDVDの特典ディスクで、撮影風景を見ました。この映画は、中国が明の時代、高麗の使節が捕虜にされ護送されているところを、蒙古軍に襲われ砂漠にとりのこされ、苦しい旅をする、という話です。スタッフ、キャストはほとんどが韓国人、撮影地はほとんど中国。晩夏の砂漠では砂嵐に悩まされ、林では雨に降られ、海岸では海も凍るほどの寒さという、過酷な撮影環境だったようです。
こういう映像を見ると、食事はどうしていたんだろうと考えてしまいます。もちろん今の時代ですから、いろいろ便利な方法があるのでしょうけれどもね。食事のシーンはほとんどなく、お誕生日ケーキのシーンと、砂漠でお水をおいしそうに飲んでいるところ、寒いところで焼き芋をほくほく食べている映像がありました。焼き芋にはちょっとびっくり。やっぱり近い国だなあと思ってしまいます。そして、さすがに長い撮影期間には、用意したキムチもそこをついてしまったのか、キャストの数人が衣装のまま、キムチがないよ〜キムチがないと死んでしまうよ〜と即興で歌っている映像があって、思わず納得してしまったのでした。やっぱり、旅にあってもキムチは必需品なのですね。'04年7月(土) 花火
職場の近くで、地元では有名らしい花火大会がありました。職場の窓からも綺麗に見えました。花火大会には行かないし(むしろ避けて行動しているし)テレビでも見ないので、新鮮でした。いまどき、ハート型の線描に広がったりするのね。あんなにいろいろなものが作れると、花火職人さんも楽しいだろうなあと、つい作り手の立場で考えてしまう私でした。
'04年8月5(木) 何でも様をつけるのはやめてくれませんか
世の中「ヨン様」がいっぱい。私の友達は、つい「ぺ様」と言ってしまうと笑っていた。ペ・ヨンジュンだっけ?本当だ、なんでヨン様なんだろうね。まあ、大事なひとに様をつけてよぶのは、にっぽんの伝統なんでしょうけど、「ぬしさままいるごぞんじより」なんかは風情があっていいけど。アイドルに様をつけるのはいつから始まったんだろうね。
今日の夕刊のにチョンさんのコンサートの広告が載っていたんだけど、その中の文章のタイトルが「ヨン様よりミョン様」だって、さすがにぞっとしてしまった。せめて、チョン様と言ってくれ。それでも嫌だけど。ぐぐぐ。最近は韓国語ブームで、教材や映画や本もいっぱいでいいですね。私が韓国語を教育テレビで見ていたころは「なんで韓国語『なんか』?」といわれたものですが(もちろん、身についてはいません。私は語学学習の出来る性格では無いらしいわ)。映画も探すのが大変だったものです。
天邪鬼なので、最近は韓国映画は全然観ていませんが「武士〜MUSA〜」だけは別。明日あたりDVDが届くはず。わ〜い☆これです☆→MUSA -武士-MUSA
'04年8月4(水) 「キング・アーサー」二回目
レディースデイで、ぎりぎり間に合ったので観てきました。予告編が観られないと、ちょっと損した気分ですが、1000円だからいいか。でも、スクリーンが小さかったです。来週から大きい方に変わるなんて知らなかったわ、先に言ってよ。
何度観ても、ヨアンくんの背中の2本の剣は重そうです。本当は、映画撮影用の軽いのなんだろうけどね。たとえば、水にもぐるシーンで思わず息を止めて見てしまうように、馬に乗っているシーンを見ると、乗った感じをシュミレーションしてしまうので、つい前傾してしまいそうになっちゃいます。馬に乗っていると、お尻が持ち上げられるので、上体が重いと不安定です。それが前傾していると、頭から落ちます。こわいです(笑)
この映画、お馬の数は意外と少ないです。でも、そのぶん騎士たちがかっこいいんです。お馬たちも、妙に綺麗で賢そうです。特にアーサーの葦毛。最後の任務に出て行くところはいいシーンでしたね。スタイルズ、じゃなかった Jols(なんて呼んでたかな)が、荷物用の馬を引いていました。引かれている子は、そんなに引っ張らなくてもいいよう、という感じで首を伸ばして走っていました。
雪の中のシーンは何度見ても美しいです。そして氷の上を歩く馬たちの真剣な表情がよかったです。
それにつけても、本当のディレクターズ・カット版が見たい映画です。'04年8月1(日) 重箱読みと湯桶読み、もしくは常識
あるサイトで「マスター・アンド・コマンダー」のピーター・ウィアー監督のインタビューの動画を見ました。通訳の人の話し方は普通だったのだけど、なぜかよくわからないと思ったら、「帆船」を「ほせん」と読んでいたのです。まさに『読んで』いたのでしょう(笑)素直に普通に音読みすればいいのに、わざわざ湯桶読みしちゃったのですね。たしかに、帆船好きの人でなければ、生活の中にない言葉ではありますけれどもね。
私もあまり自信が無いので、国語辞典とネット事典で調べて見ましたが、やはり「ほせん」という言い方は無いようです。ただし「帆前船(ほまえせん)」というのがあって、幕末ごろ、洋式の帆船をこう呼んだそうです。その後、汽船と区別して帆船全般を指すようになったとか。知らないことがまだまだあります。
話は変わりますが、馬のムック誌「乗馬への道 Vol.20」が発売されました。特集は「心に残る”馬”映画」です。私も「ロード・オブ・ザ・リング」の記事を書きました。大きめの書店には置いてあると思います。是非ご覧ください。HPには、bk1へのリンクも張ってあります。アマゾンjp.はなぜか在庫切れ…なぜ?
'04年7月27(火) ブリティッシュとウエスタン
26日は馬に乗りました。この数日よりいくらか涼しくて楽でした。特に木々に囲まれた馬場に吹く風は気持ちよく、朝に降った雨のおかげで土ぼこりもなく、快適に乗れました。夕方には、ひぐらしとミンミンゼミの声と両方が降り注いでいました。
自分で馬に乗るたびに、映画の出演が決まってから乗馬のトレーニングをする役者さんって、すごいなあと思ってしまいます。画面ではちゃんと昔から乗っているように見えるのですから。
今回の「キング・アーサー」でランスロットを演じた、ヨアン・グリフィズがインタビューで、馬がとてもよく調教されていた、と言っていました。そうでもあろうけれど、やっぱりあの振動についていくのは、大変だろうにと思います。あの映画では、じつはヨアン君が一番ぎこちなく見えたのですが、多分背中に2本背負った剣のせいだと思います。騎士の中で、一番ほっそりしているのに、あの2刀流は重そうだったわ(笑)27日にテレビをつけたら、お馬に乗った二人の男の人が映ったのでそのまま少し見ていました。映画のワンシーン。片方の男の人が、乗りづらいと文句を言っているらしく、彼はインドでブリティッ・シュスタイルを習得した人らしいのです。先生はチャンピオンだったとか。でも、乗っているのはウエスタンサドル、当然ハミもウエスタンのもののようでした。そこで、もう一人の人が、ブリティッシュのようにかかとを下げて乗るのはかまわないが、手綱はもう少しゆるく持て、ということを言うのでした。これ、多分物語の筋には関係の無い情景描写なのでしょうが、乗馬をする人にはちょっと面白いものでした。ブリティッシュの場合は手綱をぴんと張って、馬とコンタクトを取りますが、ウエスタンのハミは馬の口にもっと強く作用するので、ほとんどぶらぶらのようにして持たないと馬が苦しいと言って抵抗するのでした。じつは、私も一度だけウエスタンのハミで乗ったことがあるのですが、馬にきつそうでとても難しかったです。
さて、その映画で場面が進み二人が着いたところには、落語の出囃子に使われるような三味線の音楽が流れていました。日本人街かなと思ったら、どうも中国人街の様子でした。少なくとも彼らが話している相手は、中国名前の人でした。あらら、ブリティッシュとウエスタンの違いで気の利いた台詞があったのに、チャイニーズとジャパニーズは区別なし?と思ったのですが、確認できないまま時間がなくなってしまいました。今度機会があれば、始めから見てみようと思っています。
ちなみに、今話題のオリンピックの種目になっている馬術は、ブリティッシュスタイルです。ウエスタンやエンデュランスも将来取り入れられるようになるとかならないとか。
'04年7月25日(日) 大忙し
この頃時間がいくらあっても足りません。もちろん、遊びのためですが。「マスター・アンド・コマンダー」「ホーンブロワー」のDVDが相次いで到着。「マスター・アンド・コマンダー」の原作ジャック・オーブリーシリーズの4巻も発売、他にも帆船関係、馬関係の本を買い込み、その他の本(新刊・古本含め)も買い込み、まだ袋から出してもいないのがどっさりで、つんどくどころか、おいとく、です。
心配していた「マスター・アンド・コマンダー」の予告編は、ネットに流れていた英語版に字幕が入る形でしたね。良かった(真っ先に確認してしまいましたよ)。6月版と11月版と両方入っていて、それも嬉しかったです。おまけに、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの宣伝も入っていましたが、どうせなら「M&C」アトラクションを作ってくださいな。
来月は「武士〜MUSA〜」「シービスケット」「オーシャン・オブ・ファイヤー」そして「ロード・オブ・ザ・リング」とDVDラッシュです。大変だ(笑)'04年7月22日(木) ボリショイ・サーカス
生まれて初めて、生のサーカスを見ました。サーカスの団員さんは働き者ですね。開演前や休憩時間には舞台メイクのまま、客席でプログラムを売っていました。クマさんは、お客さんとずーっと記念撮影をしていました。本番も動物物の中ではクマさんが一番芸達者で面白かったです。ライオンさんは7頭くらい出てきましたが、みんな眠そうでした。何しろ一日3公演もこなしているんだから大変です。場所は有明テニスの森のセンターコートを半分くらいに仕切って使っていました。冷房ががんがんに聞いていました。
さて、空中ブランコを見ながら私が考えた事といえば、あのブランコの高さと帆船のマストはどっちが高いかしら?(笑)いや、場所によるけど、てっぺんは帆船の方が高いですがね。というのも、波があると船体は大きく揺れるので、あのブランコぐらい大きく動くのではと思ったものですから。ただ、ブランコは下向きに弧を描くけど、船体がローリングした場合のマストは上向きの弧になるんでしょうね。まあ、水兵さんは、マストの横桁から空中回転して隣の桁に飛び移ったりはしないでしょうけど。
ハヤカワ文庫から待ちに待った、オーブリー/マチュリン・シリーズの4巻が出ました。今回のタイトルは「攻略せよ、要衝モーリシャス」です。翻訳は高津幸枝氏。このシリーズの翻訳はみんな「高」の字がつく人なんですね。トール・シップ物だから、縁があっていいですな。
話は変わりますが、カルロス・クライバーがなくなったそうです。アントニオ・ガデスもだそうですね。どちらも、生で鑑賞することは出来ませんでしたが、とても残念です。
'04年7月21日(水) アーサー王いろいろ
そういえば、このHP「花遊戯」を作ったときには、アーサー王のページも作ろうと思っていたのでした。でも、他のサイトさんに素敵なところがいっぱいあるのでやめました。現状を考えると手をつけなくて良かったと思う今日この頃。
私のアーサー王との出会いは、ディズニーアニメの「王様の剣」でした。そういえば、今度の「キング・アーサー」もディズニーだわ。大人になってあのアニメをみたら、こんなものだったかとがっかりだったのですが、子供の頃はとても感動したようです。あの、少年アーサーが剣を引き抜くシーンに。
気がつくと、読んだ本はそんなにないんですね。マロリーの「アーサー王の死」でほぼ満足してしまって、再読数度。あとは「トリスタン・イズー物語」ぐらいかな。映画はいろいろ見ているような気がします。一番のお気に入りは、エヴァ・ガードナーがでている「円卓の騎士」。これは、日本ではDVDになっていないんですよね。もう一度見たいけど、リージョン1で英語だけでは、手が出ません。ミュージカルの「キャメロット」とか「エクスカリバー」、「トゥルーナイト」とか、マロリーに代表される定番の筋が元になっていますが、それぞれアレンジしてあって面白かったです。これも異色のドラマ「アヴァロンの霧」は今度NHKBSでもやります。BSが見られる方には是非おすすめです。
さらに異色物では、リック・ウェイクマンの「アーサー王と円卓の騎士たち」のLPレコードがお気に入りで、擦り切れるほど聴きました。ロック・グループYESのメンバーでしたよね。シンセサイザーを駆使した音楽でした。今はレコード・プレイヤーが無いので、聞けないのが残念。かといって今更CDを買うほどでもないかな。うううん。
舞台では、ポーランド・バレエ・マイム劇団の1983年の来日公演で観た、「アーサー王と円卓の騎士」。本当にすばらしい作品でした。聖杯とキリストの十字架の姿のシーンでは背筋がぞっとするほど、感動したものです。今まで見た芝居、バレエ、演奏会などすべての中でもベスト5に入るものでした。それにつけても、今度の「キング・アーサー」は面白かったです。人間の脳は便利なもので、気に入らないところは(見)なかった事にすることができるので(笑)。これから、こっちの説のアーサー王物が出てくるのかな。楽しみです。
私は寡聞にして、サルマート人ということばを始めて聞いたのですが、調べたら面白そうですね。映画のプログラムによると、日本語に訳されている、アーサー王サルマート人説を扱った本は、2冊だけだそうです。
'04年7月19日(月) ライターさんはたいへん
昨日の新聞の読書欄の、漫画の紹介に、成田美名子の作品が載っていました。懐かしいわ、まだ描いていたのね。この頃漫画を読まなくなっているので、どんな人がいて何を描いているのか全然わかりません。プロの漫画家さんの手伝いをしていてもそんなものです(笑)
そこで、紹介文を読み始めて、冒頭の一言で止まってしまいました「おそらく世界唯一の能漫画」…まあ『おそらく』で逃げているからいいけれど。私が知っているだけでも、能の世界を描いた漫画はいくつかあります。美しい幽玄の世界である能が、少女漫画で描かれていないはずがないのにね。というわけで、昔からの少女漫画読みにとっては、おやおやという書き出しになっていました。そのあとは面白そうな紹介になっていましたけれど。
もう一冊、エレーヌ・グリモーの狼の本も別の項に紹介されていました。人付き合いが苦手だった彼女が、狼と接する事によって、人の社会にも適応できるようになったというのは、プロフィールに必ず書かれていることです。彼女は現役のピアニストでコンサートに行くの回数の少ない私でさえ2回聴いた事があるのですが、「元美少女ピアニスト」と書いてありました。いくら字数制限があるとはいえ、これでは、今は狼の保護活動しかしていない人のようです。
限られた枠の中で、人にわかりやすい文章を書くのって、本当に難しいですね。今はネットがあってかなり便利だけれど、それでも調べきれないことだって、たくさんあるし。と、思ったのでした。
'04年7月18日(日) 映画「キング・アーサー」
今日はいつものBBSの友達3人でミニオフ会。日本丸の総帆展帆を畳帆だけ、T子さんと見学し、川崎に移動してO様と合流し、「キング・アーサー」の先行上映を見たあと、パブでフィッシュアンドチップスとギネスでおしゃべりしました。楽しかったです。
畳帆はいつもと反対の右舷側で見たのだけど、作業をしている人の声がいつもよりよく聞こえて面白かったです。さすがに声がよく通りますね。『おーいデッキ』とは言っていなかったな、なんて言ってたっけ。それにしても、とっても暑かったので、上のほうは少し風があるとはいえ、大変だろうなと思ってしまいました。あんな高いところで、ふら〜っときたら大変だもの。
横浜は花火大会なので、大混雑でした。浴衣を着た人が多かったです。若い男の子も、浴衣や甚平を着ている人がよくいました。なかなか目がたのしかったです。でも、私たちはその混雑を避けて川崎の映画館へ移動。ブックオフにもちょっと寄りました。以下ややネタバレ
映画「キング・アーサー」、邦題は「ほんとうのアーサー王」とでもしたほうが、内容を表してよかったのでは?という作品でした。プログラムによると、20年ぐらい前から出てきた、新しい説を基にしたストーリーになっているそうです。マロリーの「アーサー王の死」に代表されるような、一般に知られているストーリーでなければ許せない人は、見に行かないほうがいいかもしれません。なにしろ、エクスカリバーは鉄床に刺さっていないし、ランスロットは湖の騎士ではないし、誰も聖杯を探しにいったりしませんから。
でも、私はとっても面白かったです! 騎士たちが、素敵にむさくるしくてやたらとかっこいいのです。あの、グィネヴィアもこの筋立てなら納得がいきます。そうして、芸達者なお馬がたくさん出てきます。お馬好きには、ぜひともおすすめの映画です。もちろん、歴史物好きにも。ただし、綺麗な中世の衣装はでてきません。なにしろ定説より1000年も前の時代設定ですから。
確かに、突っ込みどころも、いろいろありましたよ。それは違うんではないですか、編集さん、というところや、それはあんまりでは無いですか、衣装さん、例によって音がうるさいです、音楽&音響さん、などなど。ラストの結婚式はとってつけたような感じでしたね、でも、ディズニー(タッチストーン)映画なので、仕方が無かったそうです。
ともあれ、一般上映がはじまったら、もう一度見に行くつもりです。人も馬も見ごたえのある映画でした。そうそう、ランスロットは、ドラマ「ホーンブロワー」のヨアンくんですが、スタイルズも出ていました。ちょっとびっくり。得した気分でした。
'04年7月15日(木) 写真集「THE HORSE IS GOOD」
知る人ぞ知る、ヴィゴ・モーテンセンの撮った写真集です。ヴィゴは映画「ロード・オブ・ザ・リング」で最後に王様になるアラゴルンを演じた、じつは金髪の役者さんですが、絵も描くし、写真もとるし、歌もうたうのでした。
私はそれほど熱心なファンでは無いけれど、「ロード・オブ・ザ・リング」「オーシャン・オブ・ファイヤー(HIDALGO)」で、彼のインタビューをいくつか見て、彼の馬好きなのを知って、やっぱり買ってしまいました。中身はとても「ヴィゴらしい作品」でした。撮影はほぼ、ヒダルゴの撮影中。タイトルロールのTJも何枚か映っています。ウラウス(ブレゴ役)も一枚あるらしい。らしいというのは、写真にはほとんど何もキャプションがついていず、中には、何が映っているのかわからないような物もあるのでした。カメラを持って歩いていたら、間違ってシャッターを押してしまった、ような写真とか(笑)、馬の肩だけとか、半端じゃない寄りで撮ってあります。ロングショットや、シルエットを効果的に使ったのもあり、いろいろ楽しめます。馬乗りの視点だなあという作品集ですね。よくありがちな「美しい馬の姿」の写真集とは、一味違っていて素敵です。逆を言えば、馬好きなら誰にでも、というものでも無いわけですが。ヴィゴが映っているものも1〜2枚あり、多分彼の子供の頃らしい、羊に跨った少年の小さい写真も載っています。
アマゾンjp.へリンク→Horse Is Good
「PERCEVAL PRESS」の内容紹介ページ。TJもいます→http://www.percevalpress.com/horse.html'04年7月7日(水) 盛りだくさんの一日
夜にチョンさんと東フィルのコンサート、その前にレディースデイなので「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」を見て、間の時間を、本やと古本屋で過ごして本を買い込んで、盛りだくさんの一日でした。
ハリポタの第一印象は、監督が変わるとこうも映画が変わるのか、というものでした。エピソードを盛り込むのがいそがしくて、映画としてのわかりやすさというか、勢いがいまいちだったような。いつもにまして、動く挿絵になっていたように思いました。原作を読んだ映画は、やっぱりはらはらして見てしまいますね。今回も、未読の観客は何を思うのだろうなんて考えながら見てしまいました。地図を作ったのが誰か、ってのがけっこう重要なポイントだったはずなのに…
ところで、「マスター・アンド・コマンダー」のミスター・ホラムが出ているとは知らなくて、びっくりしました。楽しそうに演じていました。彼の笑った顔(インタビューでは見られる)がけっこう好きです。
本やでは、帆船関連、馬関連、その他数冊買い込んで、その後荷物が重くて肩が抜けそうでした(笑)全然予定になくても、ハードカバーが105円なんて言われたら、やっぱり買ってしまいますよね。
東フィルの定演では、グレアム・フィトキン作曲の「サーキット〜2台のピアノと管弦楽のための」という作品が日本初演でした。2003年にキャサリン・ストットと小川典子で初演、今回もその二人のピアノでした。テンポの良い楽しい曲でした。フィトキン氏も客席に来ていました。すらりと背の高い彼は演奏後、マエストロに呼ばれて舞台にひらりととび乗って会場が沸きました。
さすがのマエストロも、楽譜を見ながらの演奏でした。そして、指揮棒の振り方も、小学校で習うような基本の振り方をしている時が多かったです。そういえば、ローマのサンタチェチーリア管弦楽団の来日公演でも、ベリオの曲の時がそうだったわね。'04年7月5日(月) 久しぶり
今日はとても蒸し暑かったです。大きな桜の木の繁った葉の陰にいて、風が吹いているのに、全然涼しくない…日本の夏到来ですね。
今日は久々の鹿毛に乗りました。久しぶり〜、元気だったみたいね。毛艶もよく丸々として、これなら夏バテもしないで乗り切れるかな。今年の夏は暑そうなので、お馬たちの体調が心配です。
この子は、顔を拭いてもらうのが大好き、顔に触られるのも全然嫌がらないので、降りてから遊ぶのが楽しいのでした。ただし手入れのとき足の重さを人の腕にあずけてくれるので、腰がきついのが困り物です。せっかく洗っているんだから、少しは協力して欲しいんだけど。'04年7月4日(日) ウィンブルドン閉幕
テニスのウィンブルドン大会が終わりました。今回はフルセット見られたのは、女子の決勝だけでした。かわいいシャラポワがおしゃれなセリーナ・ウィリアムズを破って、堂々の優勝でした。バービー人形のような、手足がすらりと長くて金髪の綺麗な17歳の女の子です。男子は、妙にむさくるしい(失礼)決勝戦でした。ロディックのひげ、似合わないと思う…試合の始めのほうだけ見て、その後またテレビをつけたときは表彰式でした。こちらはフェデラーの連覇でしたね、おめでとう。
それにしても、毎度の事ながら、NHKさん、杉山や日本選手の試合ばっかり放送しないで、その他の「テニス全体のファン」のことも考えた放送内容にしてくれないかな。杉山ももちろん見ごたえがあるけど、総合、BS、BS-Hiと全部杉山戦なんてのはあんまりでは…。
'04年7月1日(木) ベルクとブラームス
6月30日と7月1日、二日続けてチョンさんのコンサートに行きました。
30日は、ミッシャ・マイスキーとの「デュオ・コンサート」でした。マイスキーのチェロにマエストロのピアノ伴奏なわけですが、さすがにチョンさんを「伴奏」とはできないし。プレトークがありましたが、ほんのご挨拶程度で15分くらい、楽曲解説などはありませんでした。マエストロが「残念なことにピアノを弾く機会はあまりない」というと、マイスキーがすかさず「残念なことだ」と合いの手を入れていました。本当ですね。マエストロは、マイスキーのチェロが素晴らしいので、ピアノは小さく演奏すると冗談を言っていました。マイスキーは、それを受けて、ブラームスがある(あまり上手で無い)チェリストの伴奏をしたとき、チェリストがブラームスのピアノの音が大きすぎて自分の音が聞こえないと苦情をいうと、ブラームスが「それは良かった」と答えたという話をしていました。
演奏は、プログラムもいろいろな作曲家の作品が取り入れられて良かったです。お二人も楽しそうに演奏していました。ところで、マイスキーの髪の毛は真っ白でふわふわでした。おもわず、ラミジに出てくるサウスウィックの頭を思い出していたのはもちろん私だけです。ダドリ・ポープの小説「ラミジ艦長物語」に出てくる航海長なんですけどね、帽子をかぶって、それをとってみてほしいなあとか、風があるともっといいなあとか(笑)
1日は、東フィルの定期で、ソリストは庄司紗矢香でした。ベルクのバイオリンコンチェルト〜ある天使の思い出に〜は、とても好きな曲なので楽しみにしていました。紗矢香ちゃんは真っ白なドレスで綺麗でした。演奏も透き通った音でとてもよかったです。
でも、寝ている人が多すぎ。寝るだけならいいけど、プログラムをばさばさ膝から落とした人が2〜3人いました。それも、ソロの聞かせどころでってどうよ。これだけは、生の悲しさですね。
交響曲はブラームスだったので、みんな乗り出して聴いていました。やっぱり、クラシックのコンサートに行くお客さんの大部分は、ブラームスやベートーベンが好きなんでしょうかね。ベルクのコンチェルトは1935年に作曲された曲です。
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