5月

この防災コラムは、災害ボランティアに造詣が深い佐藤 栄一委員にお願いして、災害 ボランティアについて色々な角度からショートコラムとして連続掲載してもらうことに なりました。

「災害ボランティアはあなたの地域の救援隊です」

保土ケ谷区災害ボランティアネットワーク 委員 佐藤 栄一

 一般的にボランティアとは何の見返りを求めない個人の意志に基づいて自発的に社会活 動することと考えられていますが、行動を起こすきっかけは個人一人であっても目的行動 に移る段階では組織的なものになっていると思います。

 ボランティア活動を個人活動と見るか、単なる集団活動と見るか、または、組織活動と 見るかは個々の見解によって異なりますが、一匹狼ではありませんし烏合の衆でもありま せん。

 大災害時には多くの被災者の依願・信託・需要により救援活動が要請されます。この被 災者を主体と考えると災害ボランティアは『救援隊』そのものと考えることができます。

 救援隊の「隊」とは組織論的には複数の人で構成され指揮者(統率者)が存在する団体 をいうので、ボランティア活動が一人ではできないこと、目的を達成するにはニーズ側の 指揮もしくは指示の中に入らなければならないことから、ボランティアは救援「隊」とい うことができると思うのです。

―次回に続く―