限 界 集 落 を考える 2
保土ケ谷区災害ボランティアネットワーク 委員 佐藤榮一
限界集落を『不適切用語』だとする考え方に当事地域の感情としてはもっともなことだと思います。ただし、その先に来る『財政破綻自治体』を念頭に置いて言動があるべきだと思います。私たち災害ボランティアが被災地支援を行う時には、高齢化率をスケールにしなければならない時がくると思います。いわゆる限界集落にはボランティアニーズがたくさんあると思うからです。
瓦礫の片付け、散乱室内の整頓・清掃、屋根のブルーシート張り、テレビアンテナ立て、障子張り、ガラス入れ、自転車のパンク修理、買い物、通院付き添い、救援物資受領、等々、現在、私たちの行うボラ活動は、被災者が自分のことは自分で行って、足りない部分をボラが補うのが標準的だと思っていますが、いわゆる限界状態ではどのようなことになるのでしょうか。
先に掲げた目に見える手仕事的なことから今後は外から見えにくい高齢被災者の身体介護的なことに移行するだろうことは予測しうることです。限界地域でのこれからは、「生活の全てを支えてください。」と依頼される状態になっていくのではないかと推測します。
前述の仕事はもちろんのこと、起床時から、更衣、排泄、摂食、通院、連絡、調達、入浴など、就寝するまで様々な作業がボラ活動としてつづきます。
(以下、次号:求められる災ボラコーディネータ−の陣容)