限 界 集 落 を考える 4

保土ケ谷区災害ボランティアネットワーク 委員 佐藤榮一

ボランティア活動をしている個人や組織団体は数え切れませんがそれらを有機的につなぎ合わせるネットワーク活動は十分ではありません。横浜市内の災ボラネット活動に対する認識は『行政の一環』と感じている人たちが多いし、ネットワークの中には行政の下請けから脱却できないネットワークもあります。(失礼)

私が言いたいのは、限界集落が限界自治体に変貌した時にボランティアってどうなるのだろうかという老婆心みたいなものなのですが、ボランティア活動が必要で且つ重要になる時代に逆にボラエネルギーが減衰していく、限界集落現象にはそのような恐怖感が潜んでいるのです。

このことを視覚的に訴えると、人口ピラミッドを見るとよく理解できます。ご承知のとおり現在はピラミッドの形をしておりません。60歳・40歳くらいが多いクリスマスツリー型です。これが20年後には現在の40歳くらいの人たちが60歳になり人口ピラミッドはシイタケ型・パラソル型になることは歴然です。
当然、その時点から税収は大幅に減収となります。限界集落から限界自治体に進行し、終には限界国家になることを懸念せざるを得ません。

ボランティアのエネルギーも衰退して『救世軍』『社会鍋』的活動が復活するのでしょうか。これからは、セーフティーネットとしての災害ボランティアネットワークを構築していかなければならないと考えます。『ギリシャ破綻』を見守りながら『限界日本』を考えましょう。

限界集落を考える   おわり