『閉じ込め』の恐怖

保土ケ谷区災害ボランティアネットワーク 委員 佐藤榮一

皆様あけましておめでとうございます。今年もボランティア活動に伴い起こりそうにもない、起きたらどうしようかということを、老婆心が重箱の隅をつつくようなことを書いていこうと思っております。、でも、私たちボランティアは窮地に向かって進むのが使命ですから石橋を叩いてでも渡らなければなりません。
昨年末、大雪で約1000台以上の自動車が立ち往生して10時間以上車内に閉じ込められました。怖いのは、ガス欠、暖房が利かない防寒衣料を持ち合わせてないなどの寒さ、車内酸素欠乏、外気取り込みモードでの排ガス侵入によるガス中毒、そして空腹・トイレなどなど、悪条件のオンパレードでした。
緩やかな障害というものは過ぎてしまうと忘れてしまいがちです。諸外国の類似事例では死者が多数発生したことが伝えられています。自衛隊が出動しましたが到着までいろんな障害が有ったようですし、報道ではコンビニ店の奉仕活動が伝えられていましたが恩恵を受けたのは一部の人たちでした。私が育った北海道では、冬季、自動車に乗る時は防寒衣料を積載し、除雪道具を積載し、ある程度の飲食料は車内に置いてあり、車のバッテリーもダブル装備にしたりと万全に近い心構えをしている人たちが多いです。

私たちのボランティア活動でも被災地の環境に配慮した対策や準備が必要ではないかと思います。被災地に到着する前にリタイアしてしまう愚は避けたいものです。関東基準で、私が失敗した例として、防災図上訓練で震災による焼死を警告したところ東北地方は、焼死より凍死のほうが被害は大きいといわれ赤面しました。自分の物差しの中にいろんな尺度を持たなければと考え直しました。
また、ボランティア活動に赴くときも自分が被害者になるかもという気持ちをどこかに持ってなければと、この『閉じ込め』で考えました。昨年は、電車への閉じ込め2時間半、遠方地震による長周期振動で停止したエレベーターへの閉じ込め長時間などボランティア活動中に遭遇しそうなことが・・・・・。