2011年3月5日(土)日記

保土ケ谷区災害ボランティアネットワーク 委員 佐藤榮一

今日、神奈川区防災2011のイベントで講演するため横浜市営地下鉄に乗った。 あざみ野駅を発って次の中川駅に着くと80歳くらいの女性がおずおずと近づいてきた。 僕はいつものとおり席を譲った。次の駅でその人の横が空いて僕はまた座ることができた。 その女性は失礼ですがといいながら話しかけてきた。鞄に結ばれた緑色のチーフは障害者に優しい運動のチーフですか?とたずねられた。僕が「そうです」と言うと「先月、地域の高齢者の寄り合いで緑と黄色のチーフを見せられ緑色を持って元気に過ごしましょうと言われたばかりです。今日お見かけしたので近寄って見ましたら席を譲られましたので驚くやら納得するやら感激いたしました。」とのこと。
こちらの方が感激した。

さらにご婦人は、「自分は緑色を持ちたいけれど黄色を使うことが多いのかなと思いますが緑色を持ってお役に立ちたい。」ともおっしゃった。
話は変わり、ご婦人は地下鉄の『全席優先席』におよび、「誰もそれを感じていないのではないでしょうか。譲っていただく機会は他社線のほうが多いと思います。人の顔色を窺がってはさもしいと自戒しますけれどあなた様のように優しい気持の方が多くなれば私たち高齢障害者は心強く思います。」同感の相槌を打ちながらしばらく話をうかがった。新横浜駅に着き、降りようとする僕に「勇気をありがとうございます。」と大きな声をかけらたが勇気をいただいたのはこちらのほうだった。

以前に数度、妊娠している女性に席を譲りバンダナの話題になったことがあったが久しぶりのバンダナ効果であった。(一日一善、感謝)