東日本大震災とボランティア活動

保土ケ谷区災害ボランティアネットワーク 委員 佐藤榮一

ついに来たか、やっぱり来たかという感じがします。このような言い方は、無責任に捉えられるかもしれませんが巨大地震、巨大津波、原発破壊そして国家基盤の揺るぎです。違うのは東海・東南海・南海・浜岡原発ではなく、東北・関東・福島原発であったことです。

このことは、まもなく私たちの地域に同じ痛みをもたらすであろうと確信します。 と言うより、確信(覚悟)しなければならないと思います。

私(たち)のボランティア活動は被災地の行政や社会福祉協議会から、帰途の燃料や給食・居場所の問題や余震による津波の恐れ、原発事故による立ち入り禁止区域の設定箇所があるなど時期を遅らせてほしいとの助言・要望があり私は従いましたがこのごろようやく一部地域で受け入れが始まりました。

東北の人独特の遠慮ではないかとも考えましたが、私の知人にはガス欠で車を置いてきたがその場所がどこか判らないということが発生して、私もとりあえず様子を見させてもらいました。このところ、現地ではボラ不足が言われておりますがとんでもない原因があるようです。それはチェーンメールなどで、現地からボラに「来るな」「いらない」「迷惑」等と言われたとの虚報が飛び交っていることです。その他原発事故による放射能汚染で活動すると生命に関わるとか暴漢が襲撃してきて略奪や強姦を働いているなど、まことしやかなガセ情報が流されています。やはり正しい情報に基づいてボラ需要に応じていきたいものです。

今回の大震災は、私たちに、他山の石・前車のわだちだの、また、教訓をいただきました。だのと安易にまた軽々に言えない多くの課題を突きつけたと思います。

多くの責任ある組織や機関・企業が未曾有のこと想定外のこととそれで済ませようとする相変わらず無責任なコメントを発していることにも危機を感じます。

次回から当分の間、現地の声をいただきながら横浜に来る可能性のある巨大震災に際し、あるべきボランティア活動を見直す一助のコラムを送るよう心がけます。