東日本大震災、見直されたツイッター

保土ケ谷区災害ボランティアネットワーク 委員 佐藤榮一

新年明けましておめでとうございます。昨年は、地震、原発事故、台風など大災害の年でした。 ことしは復興の速度を上げるための大切な年になります。公助・共助・自助の大切さはこのよ うなときにこそ認識されるべきです。被災地の模様が美談仕立てで明るい方向に誘導されてい くのは必要なことですが最も悲惨な状態にある人を置き去りにしてはいけないと思います。昨 年、被災地社協の友人たちから来年、再来年、忘れずにボラに来てと言われてきましたが頑張 ろうと年頭に覚悟しました。皆様におかれましてもよろしくお願いします。

さて、阪神淡路大震災のときは未明の地震で家族を捜しあうことは少なかったのですが今回は 家族の安否を確認することができなくて不安になった人が多かったことが明らかになってきま した。私は以前から、学童の引き取りについて警告をしてきましたがその恐れのとおりのこと が各地で起きてしまいました。学童留め置きを実施した学校は少なかったと認識しております が10か月も経過するとほとんどの学校で行われたかのように公言されているのは問題であると 懸念しております。当時集団下校どころか個別下校をして親が帰宅した夜中あるいは翌日まで 泣き震えていた子供たちが多くいたことを反省しなくてはなりません。

学童の安否の明暗の中で意外なことと確認しましたので報告します。ツイッターが予想外に成 果を上げたことです。港南区のN小学校では一昨年大災害の通信途絶時の学童の安否はツイッ ターに開示することを保護者と取り決めたところ、3月11日には100%アクセスが有り、 学童・保護者・学校側各々が安心して行動できたということです。ツイッターができない人も 周りの人たちに協力してもらったとのことです。何よりも、引き取られない子たちが修学旅行 状態の雰囲気の中で一夜を過ごすことができたそうです。私たちボラネットの初動活動にも役 立つのではないかと思います。

ツイッターの活用では政府が奨励策を推進するとの動きが有るようです。また、通信事業者も 法人向けスマートフォンネットを売り出すことを進めておりスマフォ忌避の私も気持ちがグラ つきつつ有ります。通信関連会社やプロバイダーにお願いしていることは『傍受』と称する 『盗聴』をやめてほしいことです。

安否確認の方法は、時代の流れに沿い急速に変わっていくことと思います。IT弱者などと言 ってられませんね。ことしも御清読、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。