災害ボランティア活動を見直す(3)
2回目のGW、ボラ活、今年もありがとう。私たちも『機会』に感謝
保土ケ谷区災害ボランティアネットワーク 委員 佐藤榮一
「被災地を忘れないで」と昨年から書き続けてきましたが、このゴールデンウィークには、昨年を上回るくらいのボランティアが活動してくれました。地域によって多少の違いはあったようですが現地の関係者たちをホッとさせたようです。
知り合いの社会福祉協議会関係者からお礼のメッセージをもらいました。それと、被災地めぐりやグルメツアー、特産品買出しの旅行もおおむね目標を達成したようです。利益や採算云々ではなく「自分たちを忘れまいとの気持がよく伝わった。」とも記されておりました。ただ、社会福祉協議会的あるいは福祉的に考えると皆様ご存知のとおり孤立死、PTSD、うつ病など深刻状態が加速されているそうです。やはり知識や技術を持った専門ボラの息の長い支援活動が必要なようです。
一年余りを振り返って貴重な助言をいただきました。「ボラ活動に水をさすようですがあえて忠告と理解し聞いてください。」とのことですのでお伝えします。
それは、大災害に於いて過酷状態、破局状態に置かれた人達との温度差を目前で見ていると、ボラの皆さんの出身地でこのような状態になったらと感じながら活動してほしいと思いました。というのも、あまりにもひどい状態の中に置かれたボラが自分のことと考えるのを通り越して、共感者ではなく同情者・施餓鬼者になってしまっている人たちを多く見たと言っていました。
彼が私たちに言いたいことは、「首都圏や東海と東南海地方にも破局災害が発生する恐れがあることを強く自覚され、今回を学習して自分の足元を固めるためにこのボランティア活動があると言うことを考えてくださるよう伝えてほしい。」とのことでした。そして「都会の若者の華やかで屈託のない行動は地方の若者の過度な緊張や深刻さを取り除いてくれたような気がします。心から感謝します。」と。
震度7の首都圏直下型地震による破局的被害を心配されてのお話でしたが経験者の忠告として重く受け止めました。