災害ボランティア活動を見直す(4)
足下の、震度7の地震に気をつけよう

保土ケ谷区災害ボランティアネットワーク 委員 佐藤榮一

前号で首都圏直下型地震震度7の揺れに備えるようにとの宮城の社会福祉協議会の友人から忠告があったことを記しましたが、このところ、市民のかたがたから震度7の対策についてどうすべきかと不安が寄せられています。
今回のコラムは、私たちボランティアがまず自分の足下を見つめ直さなければならないのではないかと感じ起稿します。

震度7は、震度6の揺れ方とはまったく違うと言うことを認識しなければならないと思います。過去の実際の震度7の被害状況を見ても振動実験などを見ても確かに違うと実感しました。まず、地盤が崩れる、建物が割れる、家具が飛ぶ、人は動けないなど、揺れている最中は自分の意思や努力ではどうにもならない状況になるだろうと思います。(次回で詳細に記します。)

私たちは、いざと言う時は、まず自分の地域に貢献をしなければと思っていると思いますが、なんとなく自分が助けられる側になってしまうのではないかと思ってしまいます。
サルも木から落ちる、河童の川流れ、紺屋の白袴、弘法も筆の誤り、など、専門家ヅラしていられないなと空恐ろしさを感じます。

市民の皆さんの不安を具体的に記してみますと、可及的速やかに処置しなければならないことが多いことにも気づかされます。

・防災拠点の収容能力が問題視されつつ、具体策が示されないディレンマ
・学童留め置きの具体策が保護者会に伝えられてないところもある
・学童留め置きができない学校業務時間外の具体策が地域に落とされてない
・東京湾津波対策が区によって温度差があり、受け止める市民意識も同様・・・。
・医療防災拠点の役割が大きくなると予測されているが実態はまったく寒い状況である。
・帰宅困難対策で帰宅させない方針がしめされたが、取り残されるのは、留守宅のこどもや介護を受けている高齢者たちである。等々、

これらいろんな状況は、直接的には私たち災ボラには関係ないことですが、少なくとも災害について意識を高く持とうとしている災ボラたちに寄せられる住民からの期待や信頼にはこたえなければならない部分があると思います。また行政は、温度差を生じることの無いよう奮闘してほしいと思います。