防災の輪を広げよう:感激編

保土ケ谷区災害ボランティアネットワーク 委員 佐藤榮一

防災の輪を広げよう、心から繋がる絆を新春にあたり幸先良く体験しました。
新年恒例の箱根駅伝をテレビで見ていました。応援している大学は今年はまったく振るわず往路はふがいない結果でした。絶望的な状況の中で別の大学の一人の選手の駅伝に取り組んできたエピソードが流れてきました。姉上を津波でなくし昨年は失意の中で走れなかった。今年は周囲の支えにより選手に選ばれ、震災への思いを胸に走っているとのことでした。沿道には遺影を抱いた母上も応援されていると聞き、よし今年は彼を応援しようと決め、区間賞を目指せよと心から声援を送りました。さいわい彼は第8区の区間賞を獲得しました。

娘からのメール
娘からのメール

絆のつながりと防災の輪を広げることが合致したことを感じる出来事でした。
娘と私と娘の会社と高橋君と高橋君の父上とは、何の接点もありませんでしたがいつの間にか大津波で結び付けられたのですね。東松島市の事はわが保土ケ谷災ボラのメンバーの海野氏から発災後3・4日に東松島が最大の被害と悲劇を受けているので人手がほしいとの相談を受け、旭区の沢木氏や市内の自衛隊隊友会の有志に、それに県災ボラ事務局長の植山氏ご協力をお願いをしました。(一時、東松島基地の自衛官700人殉職との報に接していたので前年に防災講演講師を務めた仙台市と登米市と共に気になる町でした。)
その東松島で、ご自分の事情は表にあらわさずにボランティアをお世話する高橋復興課長を思うといたたまれない気持になります。私たち遠方からのボラは現場を見て涙を流しますがこらえる涙はもっとつらく悲しいものであろうと高橋親子を知り考えさせられました。
最近の防災活動は各組織が横つながりにコラボレーションをしながら拡大していく傾向にあります。新年度には横浜市の防災計画が改訂される予定ですが私たちのボランティア活動も成長していくことと考えます。このメールを見ながらウルウルしている私ですが優しい気持と克己心に裏打ちされたアドバイザーになろうと改めて決心しております。


1