NHK、特別警報に関するアンケート雑感

保土ケ谷区災害ボランティアネットワーク 委員 佐藤榮一

 災害時避難の在り方について、時間との闘いと自己完結の在り方について何度か記してきました。先日のチリ地震津波の際には、私の感情が抑えきれなくなるほど怒りがこみ上げその後嘆きに変わりました。

 避難勧告、指示が発表された地域の避難所を利用した人たちはほんのわずかであり、避難所によっては0人のところあったようです。理由は予想波高が1メートル以下と低い数値、到達までにまる1日と長時間を要する、津波警報ではない、以前も予測が外れ信頼できないなどがあげられていました。もし、激甚被害が生じたとしたら『想定外・予想外』の出来事として処理されてしまうのでしょうか。

 私は今まで行政の不作為責任として、想定外であったとか未曽有のことと責任回避をするなと言い続けて来ましたが、このチリ地震津波に関しては、各行政機関は誠実に職務を果たしていたと感じました。

 避難しなかったいずれの理由も健常者ならそれでよいと思います。しかし過去の大災害での犠牲者は高齢者病弱者などいわゆる災害弱者たちです。今回もその視点が欠けていたと思います。心が痛むのは、幼い子を連れて避難する父母、寝たきり高齢者を避難させる家族の姿がまったく見られなかったことです。「何も起こらずよかった」「とりこし苦労で良かった」というシーンを期待していたのですが・・・。

 さて、表題のNHKが行った特別警報に関するアンケートが発表されましたが、思った通り正しく認識されてないことが判明しました。
特別警報発表時に、避難の要・不要や避難準備の方法などを具体的に示してほしい、 ということが76パーセントに及ぶということでした。(写真:NHKTV画面)

NHKTV画面

 特別警報は、「これが、最後通告です。以降はご自分で・・・。」と私は理解しています。

       

詳しくは、次回に・・・。


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