防災図上訓練DIG・HUGを正しく運用しよう
保土ケ谷区災害ボランティアネットワーク 委員 佐藤榮一
箱根山が火山性微動、山体膨張、噴気増加など噴火予兆が懸念される状態が発生しました。御嶽山噴火の教訓から気象庁や箱根町、加えて観光協会や旅館業組合など民も真剣に取り組んでいますが、緊張感の中にも安堵が感じられます。
ただ、いまだに噴火警戒レベルについては国民に誤解があるようです。
レベル1の『正常』は、活火山としての状態を言い、噴気や微振動、地熱等、常態的活動をしていることは平常なのです。今回は常態以上の活発な動きに注目されて噴火警戒レベル2が発表されています。
そこで、もし想定規模を上回るような噴火や爆裂が発生するとしたら、どのようなことに注意したらよいのでしょうか。
水蒸気爆発の際、専門家の降灰予測は大涌谷で約10cm、芦ノ湖岸で1cm位ですので横浜には全く影響がないように感じますが爆発の勢いによっては超微細の火山灰が風に乗って遠方地域に影響を与える可能性は否定できません。
その降灰は、視界悪化、呼吸不全、眼球負傷、路面障害、ミリ単位の積灰であっても降雨により低所や隙間への集積が起こり、複合障害として停電、交通信号機停止、鉄道ポイント故障、下水道内堆積石化、などが懸念されます。
また、水源林や浄水池に降灰があったらペーハー値の変化によっては飲料に適さなくなる可能性があります。
ということで私が黄砂や花粉程度の粒子が飛来する状況に備えていることをご参考までに披露します。 (個人の健康維持に限る)
@ 飲料水の多目の備蓄
飲料用のほかに、眼の洗浄、乳児のミルク用として
福島原発事故では関東一円で水道水に汚染が生じ、東京都では乳児世帯に3本のペットボトルを配布した。 (いわゆるペットボトルパニック)
A 携帯電灯の常時携帯
不意の停電対策として。
B ゴーグル、マスク
眼と呼吸器の保護をする。
C ポリ袋 大・中・小
降雨時の雨具代わりとしてかばんの中に常時携帯する。
あとは風評に惑わされず、冷静に生活しましょう。