将来、ボランティア人口は減少し続ける

保土ケ谷区災害ボランティアネットワーク 委員 佐藤榮一

 つい先日発行された横浜市ハンディ統計の表紙(写真)が私の50年来懸念してきたことを表現していて、ここぞとばかりコラムのテーマとして飛びつきました。 以前に『人口減少2050年問題』を取り上げました。ボランティア人口や共助力の減少もさりとて、社会全体が縮んで行くことを心配しています。

全年代人口状況グラフ

左の写真は、
横浜市の全年代人口状況グラフです。
いわゆる人口ピラミッドです。私は50年前ピラミッド型が釣鐘型になったことに気付き将来を考えました。その後ベビーブーム親の産んだ子供たちでピラミッド型は維持されるかと思いましたが30年くらい前からクリスマスツリー型になることが見え始め、その後はマツタケ型に、ついにはパラソル型になると懸念してきました。

 口先だけの人口政策ではどうしようもない状態が見えています。

 写真の図で美しいピラミッドを描くとしたら、基底の10歳までの層が8(万人)近辺になければならないと思います。

 もう『人口ピラミッド』と表現をするのはやめるべきではないでしょうか。社会学や統計学者そして為政者は危機を感じさせる表現を考え出してほしいと思います。

 私はいつもキノコ型パラソル型と冗談めかして『災害共助力の減衰』を講じてきましたがこの心配は的中しそうです。1970年頃、時の消防局長から「30年後には若手の消防団員はいなくなる、消防ポンプ操法(消火水の出し方)を1チーム7人から5人にするよう考えよ」と命じられ、現在のポンプ操法を策定しました。今、消防団員やボランティアの減少を見て「働き手が減り、災害弱者が増加する」などと指摘した元消防局長の持論、【青木イズム】と唱えられた先見の明に畏敬の念を感じています。

「ボランティアは、誰がやるの?」と問いかけます。


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