常総市水害支援ボランティア活動に参加しました

保土ケ谷区災害ボランティアネットワーク 委員 佐藤榮一

 保土ケ谷区社会福祉協議会を通じて市災害ボラネットからの募集があり、応募しました。 10月8日(木)、平日だったこともあって参加者は10人でした。鶴見区災ボラは河西代表以下4人で、いずれもベテランの体験者でした。他の参加者も全員顔なじみで1日中和やかに共同作業をすることができました。

 午前7時、桜木町を出発、天気は快晴に近い晴れ、順調に常総市に入りました。このときはまだ作業内容は分かりませんでしたが受付で「農家の畑作地を整理してください。」との要請があり、早速転進しました。

 ここで教訓を得ることがありました。ボランティアセンターが指定した農家は「すぐ分る」とのことでしたが、到着するとそこは「本家」でした。少し離れた分家にまもなく到着できましたが『ボランティアマップ』は必要だと感じました。

 現地に到着して目の前に広がっていたのは一面の稲わらです。今年のものでまだ金色に輝いていました。コンバインにかかって10数センチに裁断されていて袋に入れやすかったのが救いでした。そのほかに、木製パレット・流木・小屋などが散乱していました。価値の在る貨物コンテナーなどは所有者が引きとって行ったそうです。

 依頼主と話を交わす中で、「稲わらを鋤こめば肥料になるのではないか」と言ったら、「一定品質の作物を作ることが購入者に対し重要なこと』との答えがあり、家庭菜園の感覚ではないプロ意識が感じられました。

 稲わらは泥水の表面に浮いていたらしく汚泥にまみれる状態ではなく、風が強いにもかかわらず、土ぼこりは少なく、マスクは普通のもので済みました。防塵マスク、ゴム手袋、ヘルメット、踏み抜き防止中敷など重装備で参加しましたがホットした一瞬もありました。
これらの装備は、市社協も準備してくれていて安心しました。

 午後3時ころまでにはメドがつき作業を終えました。ゴミ袋の数を数えることはできませんでしたが予測以上の成果があったと思います。空き袋が少なくなると現地の担当者が届けてくれるのですが数回にわたって追加されましたので、現地の職員たちにとっても予測以上の成果であったものと思われます。

 農家のご夫妻の感謝をいただきながら心地よく夕焼けの中を帰途に着きました。

追記
被災直後、現地からの教訓としてあまり深くない冠水でも大きな被害につながることを教えられました。自動車の被害です。燃費節減のため『エコ、エンジン停止モード』を装備している車両が水溜りの中でエンジンが止まったために動けなくなり、買い替えにいたったそうです。農業収入が全く無い中、「ローンの負担が大変です。」とのこと。家電製品も同様。
緊急自動車約50台も、被害にあい、一部は修繕不能だそうです。


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