最近の災害における行政失策と住民の失敗 −1

保土ケ谷区災害ボランティアネットワーク委 員  佐 藤 榮 一

 最近の災害後、自治体の首長は、潔く失敗・失策を認めている。しかし私は、住民の失敗でもあると分析している。その点を住民個々に認識しなければ今後も同じような過酷被害を繰り返すだろうと確信します。

 行政は、「想定外でした」「未曾有のことでした」などと決まり文句で釈明していました。一方、住民側も、次のように

 ・避難勧告を待っていたのに出されなかった。
 ・避難準備情報、早めの避難の意味を知らなかった。
 ・自助、共助、公助・減災、の意味を知らなかった。
 ・町長が大丈夫と言っていたので安心していた。
 ・自主防災組織はあるが行政職員が世話をしてくれる。などなどと。

 私たちは、自治会・町内会に加入し自主防災組織の活動に参加してイザの時は、地域防災拠点を立ち上げ災害弱者をお世話して過酷被害を軽減することに努めましょう。 「このことが『減災』なのです」。これら一連の行動は、ボランティア精神に基づいて行われます。住民の反省点はここにもあります。「私の役割ではない」の一言で災害時コミュニティーは壊れます。

 敢えて言います。「自治会未加入者、防災訓練不参加者、地域連携意識の低い人たちが被害者になりやすく、他の人たちに負担や迷惑をかけることになるのです。」あなたの周りの人たちに気をつけてあげてください。市民啓発は、確かに行政機関の責任ですが、市民の側にもその啓発をしっかり受け止める義務があろうかと思います。

〔 防災の輪を広げよう 〕


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