Jアラート一考 その2
保土ケ谷区災害ボンティアネットワーク 委員 佐藤榮一
前回、Jアラートの意義的なことについて記した。政府権力の思惑や、対する勢力のイデオロギー的な反対に関して、私たちは、「自分の命は自分で守る自己防衛の観点から考えるべき。」と提案した。私のところには、全国各地からJアラート発表に対してどうしたらよいのかという質問が寄せられている。
飛翔物体(ミサイル)来襲について答えた解決方法を記してみると、かの国がミサイルを発射してわが国に達するのはおおよそ15分、アラートサイレンが鳴動してから10分以内となるので数分以内に安全確保の態勢をとらなければならない。「数分しかない」というのか「数分もある」と考えるのかはあなた次第だ。
ミサイル飛翔による危険がどのようなものなのかというと、いまだ核兵器を搭載するにはいたってないと思われるので、航空機が墜落するのに似た状況になると思われる。ロケット燃料は爆発・燃焼するにしても未燃ガスとして拡散するにしても化学剤火傷や中毒症などの人体損傷につながる。
万が一ミサイル墜落、爆発等の事故に進展したときには、判断を速やかに行い、避難行動を起こす必要がある。行政の指導は、頑丈な建物や地下施設とされているが、時間的に間に合わない場合が想像できる。私と家族は次の行動をとる。
・あえて外には出ないことにしている。外出中はその場での最良の方法を・・・
・家の中でガラス窓の破損の影響が少ない場所に移動する。
・視界に入る窓などにはカーテンを引きガラスの飛散を受け止めるようにする。
・頭部はヘルメット、防災頭巾、座布団、クッション等で保護する。
・可能ならば、靴を履き、木綿の長いコートを着ると良い。皮膚は露出しない。
これらの行動を荒唐無稽・杞憂だと笑う人もいるが自分の命を守るのは自分である。天空から落下した物に当たるのは宝くじより難しいそうだが当たった人やヘリの墜落家屋に居た子がいた。事故とはそのようなものである。わずかな手間や努力でわが身を守れると信じている。他人の言には左右されない。
『自助』や『減災』の精神とは、『覚悟』、そのようなものだろう。
※ Jアラートは、既に発射されてしまったものに対して発表するのである。