9月の解説

区危機管理計画【震災対策編】の改訂について

6月より保土ケ谷区危機管理計画の改訂についてご案内しています。
前回までは、横浜市防災計画【震災対策編】の改訂の目的と概要をご紹介しました。今回から保土ケ谷区危機管理計画の各項目についてご説明します。

1 地震及び被害の想定

(1)横浜市における想定地震

横浜市にとって最大の被害をもたらす、揺れを起こす地震で想定しました。
東日本大震災で得た新たな知見を踏まえた各種想定を実施しました。
被害の想定に当たっては、震度分布、液状化判定、物的被害、人的被害及び経済被害など、全ての項目について見直しを実施しました。

■ 相模トラフ沿いを震源とする関東地震は、これまで1923年に横浜市で甚大な被害をもたらした大正型関東地震の再来が懸念されていました。しかし、東日本大震災を経て、想定外の事態をなくそうという考えから、発生確率は低いものの、大正型関東地震(南関東地震)よりも市内の震度が大きく、津波の影響も考えられる地震です。

■ 東京湾北部地震
首都直下地震は首都圏のどこで発生してもおかしくないと言われています。
東京湾北部地震は、本市に大きな影響を与える首都直下地震の一つであり、中央防災会議でもこの地震を首都直下地震大綱(平成17年9月)の基軸としています。この地震は、横浜市のみならず、首都圏での影響が極めて大きいと考えられていることから、今後、広域で連携した対策を検討していく際に重要である地震です。

■ 南海トラフ巨大地震
内閣府「南海トラフの巨大地震モデル検討会」(平成23年8月〜)においては、東日本大震災を踏まえ、想定外をなくす考えから、津波を伴い最大限の被害を及ぼす想定地震として、東海地震を包括した南海トラフ巨大地震が検討されています。
横浜市においても揺れは大きくないものの、長周期地震動、液状化、津波などの被害が考えられ、従来想定していた東海地震を包括した最大級の地震です。

■ 慶長型地震
揺れの影響は大きくないものの、東京湾内への大きな津波の影響をもたらす想定地震です。
発生確率はきわめて低いですが、横浜市として最大クラスの津波被害を引き起こす想定地震であることから、津波被害の検討対象としました。
 なお、保土ケ谷区の一部は、津波による浸水が予測されますが、津波による被害想定はありません。

2 詳細は以下のホームページをご参照下さい。

http://www.city.yokohama.lg.jp/hodogaya/bousai/kikikanrikeikaku2013.html

次回から各内容についてお知らせしていきます。