今月の解説

保土ケ谷区危機管理計画の修正について

昨年6月より保土ケ谷区危機管理計画の改訂についてご案内しています。
前回は、保土ケ谷区危機管理計画の「自助」「共助」「公助」による減災についてご説明しました。今回も引き続き「第1章【自助】家庭で行うこと」の地震に備えた事前対策についてご案内します。

「地震時の措置三原則」で行動しましょう

1 その場にあった身の安全

 地震の揺れを感じたり、緊急地震速報を聞いたら、机の下にもぐったり、座布団や両手で頭を守るなどその場で身の安全を図ります。
 あわてて外に飛び出すとガラスなどが落ちてきてかえって危険です。

≪ミニ情報≫

【緊急地震速報とは】

 震源に近い観測点から得られた地震波を用いて、最大震度5弱以上と推定した地震の際に、強い揺れ(震度4以上)の地域の名前を、強い揺れが来る前に気象庁が速報として発表するもので、平成19年10月1日より運用されています。

 緊急地震速報は、情報を見聞きしてから地震の強い揺れが来るまでの時間が数秒から数十秒しかありません。その短い間に身を守るための行動を取る必要があります

 また、この短い間に行動を起こすためには、緊急地震速報が発表されたことを即座にわかるよう専用の音(報知音)を覚えておく必要があります。

 緊急地震速報を見聞きしたときの行動は、まわりの人に声をかけながら「周囲の状況に応じて、あわてずに、まず身の安全を確保する」ことが基本です。

2 すばやく火の消火

 地震でこわいのは、火災の発生による被害の拡大です。揺れを感じたらすばやく火の消火を行いましょう。

 ただし、強い揺れの最中に火元に近づくのはかえって危険です。料理中などで火を使用していたら、身の安全を図ったのち火の消火を行います。

 火災になってしまったら、火が小さいうちに消火器で消し止めましょう。

≪ミニ情報≫

【消火器で消せるのはどこまでか】

 消火器は初期消火には大きな効力を発揮します。

 消火器が使用できるタイミングは、天井に火が回るまでです。天井にまで火が回ってしまったらすぐに避難を行います。

【家庭用粉末消火器の主な性能】

・噴射距離:3m〜6mくらい
・噴射時間:10秒〜13秒くらい