1月の解説

1 避難場所の種類と位置を確認しておきましょう

地震による揺れが収まり、周囲の安全が確認されたら、必要に応じて避難します。 避難場所は災害の状況により対応が異なりますので、避難場所の種類と場所は日頃から確認しておきます。

(1) 避難場所の種類

 避難場所の種類は次の6種類になります。

【いっとき避難場所】

 大きな地震がきたら、まずは広くて安全な場所(近くの学校や公園、空き地など)に避難します。

 いっとき避難場所をどこにするか、地域であらかじめ決めておきます。

【地域防災拠点】

 安全な場所に避難した後、自宅が倒壊したり、倒壊する危険がある場合は、あらかじめ指定された地域防災拠点(小学校又は中学校)に避難します。

 自宅が倒壊する危険が無い場合は、あえて避難する必要はありません。

 日頃から、自宅はどこの地域防災拠点が指定されているのか確認し、毎年行っている防災訓練には積極的に参加します。

【補充的避難場所】

 あらかじめ避難場所が不足することが明らかで、多数の避難者で避難場所のスペースが不足した場合、又は避難場所が機能しない場合等において、区本部長が、区内の他の公共的施設や民間施設等を補充的な避難場所として開設します。

 この場合、避難所の運営は地域住民による相互扶助によって行うことを基本とし、原則として避難してきた者全員が参加するものとし、その他の必要事項は、地域防災拠点と同様です。

【助け合い避難場所】

 「地域防災拠点」を補完するための任意の施設(民間施設等)で、地域住民の自助・共助によりあらかじめ避難対象者や運営方法等を検討し、自治会町内会が地域の実情に応じて整備するものです。

【広域避難場所】

 自宅や他の避難場所が火災などで危険になりそうな場合は、火災による炎や煙、熱風などから身を守るため、広域避難場所に避難します。

【特別避難場所】

 地域防災拠点での避難生活に支援等が必要な災害時要援護者のために、社会福祉施設や地域ケアプラザ等を特別避難場所として指定し、あらかじめ期限を定めて使用します。

【避難イメージ】

(2) 避難勧告・避難指示が出されたら

 地震による火災の延焼やがけ崩れなどにより、危険な状況になったときは、保土ケ谷区災害対策本部(区役所)などから避難勧告や避難指示が出されます。

 避難勧告や避難指示は広報車やハンドマイクで行いますので、指示の内容に従い指定された避難先に避難します。

 広域にわたる場合は、テレビ、ラジオ、ホームページ等で行われる場合もあります。

(3) 避難時に注意すること

 @ 必要な持ち物を最小限にまとめた非常持ち出し袋を持って避難します。

 A ガスの元栓を締め、電気のブレーカーを落として避難します。

 B 隣近所に声を掛け合って、子供やお年寄り、障害のある方の手助けをします。

 C 避難するときは、がけやブロック塀など危険な場所を避け、安全な経路を通ります。

(4) 帰宅困難時に注意すること

 通勤や通学先で大地震が発生した場合に、交通機関の途絶により自宅に戻ることが困難になる(帰宅困難者)おそれがあります。このような場合には、無理に帰宅しようとせず、職場等に留まることも混乱防止や二次災害の抑制という観点からも大切です。

 やむを得ず徒歩で自宅へ戻るときは、ビルの倒壊や火災、橋の落下などのおそれがあるので、安全な経路を選びながら避難します。

 徒歩帰宅途上のトイレや水、情報の提供は「災害時帰宅支援ステーション」を、休息のために一時的滞在するような場合には「帰宅困難者一時滞在施設」を利用します。

【災害時帰宅支援ステーション】

 帰宅困難者に対する「水道水やトイレの提供、道路、近隣の避難場所に関する情報提供」などを行う協定を結んだガソリンスタンドやコンビニエンスストア等の店舗を「災害時帰宅支援ステーション」と呼びます。店舗の入り口等、利用者の見やすい位置に右のステッカーを掲出しています。

【帰宅困難者一時滞在施設】

 横浜市と協定を結んだ民間事業者等の協力で、帰宅が可能になるまで待機する場所がない帰宅困難者を一時的に受け入れ、休憩場所のほか、可能な範囲でトイレ、水道水、情報等を提供する施設です。

【徒歩帰宅者支援施設】

 保土ケ谷区では、長距離を徒歩で帰宅せざるを得ない徒歩帰宅者(帰宅困難者)を支援するために、国道1号線及び16号線沿線に徒歩帰宅者支援施設を整備していきます。

 なお、現在整備中の星川中央公園(仮称)は、防災機能を備えた公園として整備し、給水や休憩・トイレスペースの提供等を行うことを予定しています。

 

 ※各施設の詳細については、以下のホームページをご参照ください。