日常生活の延長線上にある防災。

顔の見える関係を!

今月の表紙 「減災について 〜我が家では〜」

地震はひとの知恵や力では防ぐことはできません。
災いを最小限にくい止める知恵や備えはひとでもできます。
その知恵や備えを日常的に行うのが減災行動です。

我が家の備えを地震が起きる前と起きた時、そして地震が起きた後の状態について常日頃考えています。今回は地震が起きる前の備えについて自己点検してみました。

地震が起きる前にやるべきこととして、全ての家具の転倒防止策を実施しました。
阪神・淡路大震災では、死者の約8割が建物の倒壊や家具の転倒による圧死や窒息死であったといわれています。我が家は築35年木造住宅2階建、瓦屋根の上に太陽光発電システムが設置してあるので耐震診断を受けた結果、1.07という値が報告されました。

次に非常持出し袋の整備ですが、防災資料には必ずある防災チェックシートから、ただ闇雲に必要と思われる品物を集めバッグに詰め込みました。かなりの重量です。ある防災訓練の講話から貴重なヒントを得ました。数ある防災グッズから発災直後に必要なものと、避難生活を余儀なくするためにいる物、さらに長期の避難所暮らしに役たつものを小分けしていつでも取り出しやすい場所に置くようにしました。勿論ヘルメットの顎ひもも調整済みです。 ある時、常備薬が一週間分足りないので不安になりクリニックへ走りました。ところが非常持出し袋を整備の時に、マニュアル通り常備薬も一週間分小分けして持出し袋に入れたのを忘れていたのを思い出し、新しい薬と差し替えました。

今日も本稿執筆中に、ズシンと縦ゆれがあり震度3の地震がありました。たまたま自宅にいたので事なきを得ましたが、ボランティア活動等で出歩く機会が多いので、絶えず自分の立ち位置を意識するようになりました。歩行中、バスの中、電車に乗車中、地下街など
あらゆる場所で被災したときにどれだけ冷静に状況判断ができるか自信がありません。
自らの命と家族の安全を確認してから、いかにして区災害ボランティアセンターを立ち上げるかを運営委員の任務として考えています。

災ボラ運営委員 飯島一彦さん
災ボラ運営委員 飯島一彦さん