日常生活の延長線上にある防災。

顔の見える関係を!

今月の表紙 運営委員 紹介

戸川優子さん
保土ケ谷区災害ボランティアネットワーク運営委員 戸川優子さん

そもそも私はくぬぎ台団地自治会事務局長から出発しています。防災活動をしているうちに阪神淡路大震災が起きて、昼間を守るのは主婦だ、 とその当時の防災ボランティア団体に担がれ、2001年1月17日に、全国的に珍しいとNHKも取材、女性の防災組織を立ち上げました。

夢中になって10年過ぎた頃には、少数精鋭の組織になりました。女性防災の目的は、女性の優しさと感性、資質を活かした活動、それは災害弱者となりうる子どもやお年寄り、女性への支援活動だと確信しました。 女性は実践から入って学ぶことが長続きの秘訣です。
普段の生活から防災のヒントを得て、実用化し、啓発していく、その繰り返しが強みになって、出前学習会の要請が多々くるようになりました。 良いことばかりではありません。組織の弱体化、収入減少などいつも課題はそのことばかり。 ボランティア活動はもともと自分のためにすることなので、経費の持ち出しは当たり前となり、それを誰一人何も言わず黙々と活動し続けています。

しかし、それでは健全な財政ではないと反省しているところです。また、当会は毎年くぬぎ台小学校地域防災拠点の訓練に、発足してから欠席なしで参加している 優等生です。大きな団体と連携することでさらに経験を積み重ね、一人ひとりが強い リ−ダ−シップになって地元に還元してほしいと思います。