日常生活の延長線上にある防災。

顔の見える関係を!

今月の表紙 ほどがや希望の家 防災への取り組み

炊出し訓練風景
ほどがや希望の家 所長
保土ケ谷区災害ボランティアネットワーク運営委員 早坂 信一さん

障害者地域活動ホームほどがや希望の家では、希望の家利用者が企画、運営をしている「ほどがや希望の家防災訓練」を地域の方やボランティアさんなどの協力を得て2008年から毎年1月に開催しています。

 この防災訓練では、神奈川県下に大地震が発生しライフライン(電気、水道、ガス)の供給が停止したことを想定し、地域防災拠点までの避難や特別避難場所である希望の家での避難生活、防災資機材の使用方法、炊飯袋を使用した炊き出しなどの訓練に取り組んでいます。

 今まで数回実施している訓練から見えてきた課題は、まず避難先までの人手の確保です。ほどがや希望の家を利用している方は、身体障害の方が多く1人で避難先まで移動するのが困難な方が多数います。実際に大災害が発生し、地域防災拠点まで避難しなくてはならなくなった場合に、スタッフやボランティアさんだけでは圧倒的に人手が足りません。

どうやって拠点まで避難するか?また、地域の皆様に協力を得るにはどうしたらいいか?などが課題として明らかになってきました。

 また、避難先まで行けたとしても、その後のいつ終るかわからない避難生活も大きな課題です。  以上のような課題をひとつずつ解決していくには、まず、地域の皆さんと日頃から「顔の見える関係」を築いていく事が大切だと思っています。

 これからも「ほどがや希望の家」は、防災について、訓練を始め様々な事に取り組んでいきます。 よろしければ、地域の皆さんも一緒に防災について取り組みませんか?  利用者共々いつでもお待ちしています。