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今月の表紙 南海トラフ巨大地震に思う

保土ケ谷区災害ボランティアネットワーク 副代表 飯島 一彦

区災ボラ活動記録写真
区災ボラ活動記録写真

1,000年に一度かそれより低い頻度で起きる南海トラフ巨大地震について、新聞各紙(5/29)が報じていた。中央防災会議の作業部会の「南海トラフ巨大地震」対策の最終報告書では、一番大切なキーワードは「連携」。近隣同士だけでなく、日本全体で支援し合う仕組みを作らなければならないとしています。自分の居住する自治会を見わたしたとき、75歳以上のご夫婦や1人住まいの方も多く、住む人のいない空き家が連なって防犯上も心配です。ほどがや区内の中学校には「がやっこレスキュー隊」という組織があり、防犯・防災に関心を持ち自治会訓練に参加したり自らの街のハザードマップを作るなど、訓練と自己研鑽に励んでいる。「釜石の奇跡」のように中学生が主体的・自発的になって地域防災に貢献できる人材育成が望まれる。

あるセミナーでみた映像で「家具の転倒防止」について再認識させられました。今までの常識では家具は倒れるものと信じていましたが、家具は飛ぶんです。キャスターの付いたコピー機が縦横無尽に動くのを見てこれが正にマグニチュード9の「南海トラフ巨大地震」だと愕然としました。家具の固定は上下に固定金具でしっかりと止めることにしました。

作業部会の最終報告書のもう一つのキーワードは、「一週間分の備蓄」です。

発災後、3分、3時間、3日間がなかば常識のように教わってきました。今回の最終報告の骨子では、「家庭備蓄を1週間分以上の」食料や燃料を備蓄することを求めている。

区災ボラ活動記録写真

そして地震の予知は困難だと指摘し、被害を減らすため、迅速な避難や食料の備蓄など「自助」の必要性を強調しています。また、""すべてを一気に解決する特効薬はない。日々努力して、少しずつ防災力を上げよう。それが報告書にこめたメッセージだ!""とむすんでいます。