日常生活の延長線上にある防災。

顔の見える関係を!

今月の表紙 トリアージとは?

保土ケ谷区災害ボランティアネットワーク 委員 佐々木 安恵

 平成25年8月15日夜、京都府福知山市の花火大会会場で、屋台が爆発する事故がありました。爆発当時、多くの負傷者がでて、救急隊が駆けつけた後、「トリアージ」によって搬送指示がだされました。テレビのニュースなどで「緑の人は、歩いて病院に行ってください」という現場の様子を観た皆さんも多くいたことと思います。
 さて、「トリアージ」(triage)とは?
 フランス革命後、民主主義が確立したフランスでは、革命後の数々の戦争において、戦傷者を身分に関係なく医学的な必要性だけで選別治療したことが、考え方の始めといわれています。
 現在では、災害や事故、戦争などに際して救急隊員や医師が選別して、優先順位をつける行為のことを示しています。日本では、阪神・淡路大震災(平成7年)で広く知られるようになりました。
 荷札のようなトリアージタッグを患者の手首、足首に付けていくのですが、タッグには、名前・年齢・血液型・症状を記入するのですが、多くの医療関係者が一目でわかるように、赤、黄、緑、黒のカラー表示が一般的です。

トリアージタッグの内容説明

内  容
死亡状態か救命不可能のかなりの重症患者
出血。気道閉塞など生命の危険があり、
緊急手術、処置で助かる見込みがある
バイタルが安定しており、多少治療が遅れても生命の危険性が低いと思われる
軽症で、黄・赤・黒以外の症状で、専門的な治療を必要としない